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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:03/08/2022
会派名:自民改革会議


○中田委員
 分割質問方式で3点聞きたいと思います。
 まず1点目は、県立高校の定員と志願者の関係についてです。
 事前に資料を頂いて令和3、4年度の資料を拝見しました。数字の列記の仕方が令和3年度と4年度で少し違うので見にくかったんですが、人口減とかいろいろあるでしょうから、令和3年度に比べて令和4年度のほうがさらに志願者の数が全体的に減っていると読み取れるのですが、それで正しいのかどうなのか。そして下げ幅があったとしたならば、教育委員会として想定内の数字なのかどうなのか。

 2点目は、例年志願者が減っていく中での対策として、教育委員会は例えば県下全体の県立高校の在り方として対応していく部分と、地域地域で事情も違うことを踏まえてどのようにこの問題について取り組んできたのか。

 3点目は、最終的に定員割れになると、御多分に漏れず再編の話になっていくわけです。再編になる前に、例えばそれぞれの高校の定員や教科の見直しなどを含めてその高校が存続していくようにするなどの考え方を持っているのか持っていないのか。
 その3点についてお伺いしたいと思います。

○花ア高校教育課指導監兼学校づくり推進室長
 まず1点目ですが、募集の定員については県下のその年度の中学3年生の推移を見極めながら、私学との調整も図って募集定員を決めております。今年度につきましては、昨年度の中学3年生と比べると県下全体で700人ぐらい増えています。ただし昨年度の志願倍率が1倍を切ったことも勘案して今回の募集定員を決めさせていただきました。それがまず第1点目でございます。

 2点目につきましては、分析をしますと今年度も1倍は超えたわけではございますが、全体的なトレンドを見ますと1学年4学級以下の学校は非常に苦戦している状況になっています。分校を1校として考えますと、東部地域で34校学校がありますが、そのうち15校が4学級以下になっています。このような学校につきましては、当然学級を減らしたり一度調整させていただいているものの、魅力化を図らなきゃいけない状況もございますので、各学校の校長さんと調整を図りながら学校の魅力を上げていきます。

 それから3点目になりますが、先ほどの話にも結合しますが今後子供の数がずっと右肩下がりであることはもう見えている状況でございます。その中で今はまだ第3次長期計画で学校再編を進めているわけですが、地域の方々の声を聞きその学校が地域に根差してどんな特色を持つのかなども協議を重ねながら、今後の高校の在り方、数も決めていきたいと考えております。

○中田委員
 私の認識と違っているところもあって、非常に勉強になりました。ありがとうございます。
 全県的に抱えているこの課題に対して、まさに今伊東市の話があり私も地元のことなので当委員会で時々取り上げさせていただいておりますが、令和5年4月に新しく3つの高校が1つになります。しかも今までなかった教科が盛り込まれていく中でスタートする伊東市の高校は、ある意味私が今前段でお話しした教育委員会全体の目標の大きな試金石の位置づけになる高校の再編の事業だと思っています。
 今伊東商業高校が伊東高校のグラウンドを使っている非常に不自由な状況の中で、令和3年度と令和4年度の伊東3高校の募集の状況を比べると、伊東高校では志願者は増えていますけれども、商業高校と城ヶ崎高校は2桁ぐらい、10人前後減っているわけです。減っていることが何なのかと考えたときに、父兄として見れば中途半端な時期に狭い思いをさせて今行かせたくないのか、それでも学校に入った途中からは新しい高校に行くわけですから魅力があるなと思えばここまで落ちなかったかもしれない。
 何が言いたいかというと、来年のちょうど今頃新しい高校の志願者数が定員割れするようでは困るわけです。前回もそれを指摘して教育委員会も本当に積極的に花ア高校教育課指導官もやってくれて、今その動きをどんどん地域に根差していってもらいたい。
 その中で特に新しい高校に関しては、私もひとつ期待しているところに特進があって、普通が2つ、商業があって、1つはアートとスポーツの類型があるじゃないですか。40人中20人がアート、20人がスポーツみたいな高校はあまりないですよね。それはまさに先ほど答弁されたように地域の持っている魅力、例えばアートでいえば城ヶ崎高校は非常にアートが盛んじゃないですか。だからこれで全国から人が呼べるような高校にしたいという私の思いもあります。
 そういうことを考えたときに、伊東高校が来年新しくなって定員割れどころか、その魅力を発信したことによって受験者が非常に増えていくことを期待しています。それに向けた取組を一層この1年間、もっと言えば来年の秋ぐらいまで浸透させなきゃいけないと思いますが、意気込みをお聞きします。

○花ア高校教育課指導監兼学校づくり推進室長
 5番委員御指摘のとおり、来年の今頃志願者数が1倍を超えることが教育委員会の最大の目標になります。今考えているアピールとしましては最低限4つあるかなと思います。
 まず1点目は、先ほどもお示ししたとおり東部伊豆地域は非常に学級規模が小さい学校が乱立しております。その中で次年度は6クラス規模になりますので、東部地域でいいますと今最大が7学級の学校が4つあり、それに次ぐ規模の学校に変わります。三島市、沼津市の私学は10クラス以上が非常に多くそちらに生徒が流れていますので、まず規模が大きくなるところをアピールしていきたいと考えております。
 2点目としましては、先ほど出ました普通科については特別進学、進学、スポーツ・健康、アートの4つの類型を考えています。実は今年度いろんな地区の中学校の校長から意見を頂きました。その中で、5番委員御指摘のとおり私学には1つの学校の中に、国立大学に行けるコース、私学に行けるコース、部活で頑張るコース、就職できるコースがあり、それが非常に中学生に人気があるというお声を聞いております。新しい伊豆伊東高校の普通科については4つの類型ができますので、その辺は最大限アピールしていきたいと思っています。
 3点目は商業科です。商業科は就職だけではなくて進学もできる点と、今回の入試で伊東商業の校長先生からお聞きしたんですけれども、志望理由として今伊東商業が一生懸命やっている商品開発、地元企業でインターンシップができる点に魅力があり志望している子が多いと伺っています。この商品開発については、この数年伊東商業高校は全国レベルの表彰がずっと続いており非常に浸透しているので、猛烈にアピールしていきたいと考えています。
 最後は、施設設備が新設される点になります。平成30年に市内で行ったアンケートで断トツで一番多かったのが新しい施設で勉強したいというところと、先ほど出ました中学の校長からの聴取でも私学のほうが新しく見えるところに魅力があって流れてしまうお声も聞いているので、新設のところは非常にアピールしていきたいと考えています。

○中田委員
 アピールは大いに結構ですが、裏づけがなきゃ駄目です。例えば国公立、有名私立を狙うためにはこういう教員を配置して偏差値一本で目指していきます。スポーツ、アートや音楽だと例えば城ヶ崎高校をどういう形で引き継いでいくのか。スポーツだったら何度も言っているけれども、屋内施設のプールを建設するなど裏づけをきちんと言って説明していく。説得力を持ったアピールをしていただきたい。これは要望です。

 それと、特別支援教育の中で今回の議案に伊東市の分校の話が出ています。私は城ヶ崎高校と伊東高校の合併のときに、特別支援学校は共生教育をこれからは次第にやっていくとのことだったので、狭い敷地の中に城ヶ崎分校を詰め込んだ経過がある。ただ今回出てくる議案の伊東市の分校は、廃校になる旭小学校をそのまま使ってむしろ共生教育ではない単独の学校としてスタートさせるわけです。
 厳しい言い方をすれば、非常に矛盾すると思っています。本来ならば伊東市の再編計画も視野に入れながら、ここで伊東市の分校が県としてあるわけだから、なくなるんであればどこの学校に移して共生教育を継続させていくかもう少し早い段階からやっておくべきだったと思っています。何か行き当たりばったり感を非常に感じていますが、その辺の経過の説明はもう要らないです。
 ここで聞きたいのは、今まで地域と共生教育をしていたところから単独になり、共生教育のできない特別支援学校がスタートするわけです。でも特別支援学校の在り方としては共生教育は大前提になってくるわけじゃないですか。すばらしい考えじゃないですか。どう守っていく、継続していくのか。市の教育委員会任せにしたって全然駄目だと思うので、県の考え方を聞いておきたいです。

○伊賀特別支援教育課長
 伊東分校については、これまで伊東西小の中に設置されており、伊東西小の児童と伊東分校の児童生徒が学習だけではなく日常的に交流を進めてきた経緯があります。
 あわせて伊東分校の中学部の生徒については、北中学校と同様の交流を進めてまいります。これまでも交流で顔見知りの児童生徒はそれぞれの学校にできていますので、そこを前面に直接的な交流だけではなくて日頃からのビデオレター、手紙、作文の交換なども含めた間接的な交流の計画もしっかり取っていきます。また伊東分校と北中学校においては昼休み交流や昼食交流も取り組んでいたこともあります。そういった授業場面以外での交流場面も積極的につくっていくことを県としても伊東市に働き掛け、より濃い交流ができるように進めてまいりたいと思います。
 また、その点については伊東市とも協議していく中で、伊東市の教育長から離れている場所にあっても共生教育についてはもっと大事にして取り組んでいきたいという言葉も頂いておりますので連携して進めてまいりたいと考えています。

○中田委員
 最後要望です。
 まさに県と伊東市それぞれが力を出さなきゃいけないけれども、県の役割として特別支援教育があるわけです。これは本当に県が積極的に伊東市を巻き込んで、協力を求めていく姿勢が大事だと強く申し上げておきたいと思います。

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