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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉本 好重 議員
質疑・質問日:07/06/2023
会派名:自民改革会議


○杉本委員
 一問一答方式でお願いします。
 私からは、提出議案の中で工事費が大変高額なものについて質問させていただきたいと思います。
 建設委員会説明資料6ページ第86号議案の一般国道362号橋梁工事についてでございます。
 昨年の台風15号で奥大井地区において通行止めがありまして、地域住民の生活に大きな支障が出たと聞いております。山間部の国道362号の早期整備を期待しているところですが、この議案の土木工事請負契約の内容とバイパスの整備状況をお尋ねします。

○松岡道路整備課長
 第86号議案は、国道362号本川根静岡バイパス約10キロメートルのうち、現在集中的に整備を進めている1.4キロメートル区間にある最後の橋梁である富士城11号橋上部工事の契約でありまして、契約額が13億779万円、工期限は令和7年12月、落札人は高田機工株式会社静岡営業所となっております。
 バイパスの整備状況につきましては、これまでに全体延長約10キロメートルのうち7キロメートルを供用しており、事業費ベースで約9割の進捗となっております。
 この橋梁工事と並行して本線道路工も進め、集中的に整備を進めている1.4キロメートル区間の早期開通を目指してまいります。

○杉本委員
 あともう少しでバイパスの整備が終わるという話でございますので、着実に復旧が進むことを期待するところでございます。

 続きまして、説明資料7ページ第89号議案の清水港の建設工事についてでございます。
 清水港はコンテナ貨物などの物流の拠点であるとともに、近年大型クルーズ船が多く寄港する観光の拠点として、県内においても重要な役割を担う港湾であると十分期待するところであります。
 今回の工事名称にありますアンローダーはどのような整備で、またどのような工事が行われるのかお尋ねします。

○原田港湾整備課長
 アンローダーとは木材チップや穀物などバラ物の貨物を荷揚げするための機械となります。
 工事内容は富士見地区で木材チップを取り扱うためのチップアンローダーを工場で製作いたしまして、海上運搬により現地に搬入した後に据付けまで行う工事となっております。

○杉本委員
 ありがとうございます。
 今回、この清水港の事業だけ落札した企業が県外の事業者になっておりますが、これは何か理由があるのでしょうか。

○原田港湾整備課長
 今回の入札は、総合評価落札方式にて執り行っております。結果として応札者が1者で、東京に本社を持つ機械メーカーが取りました。

○杉本委員
 分かりました。ありがとうございます。
 では続きまして、説明資料8ページ第93号議案茶業研究センター新研究棟の新築工事についてでございます。
 まず、この事業の契約内容をお聞きしたいと思います。

○山本建築工事課長
 茶業研究センター新研究棟新築工事につきましては、茶業振興の研究開発拠点として必要な機能を備えた施設整備を行うものです。現在菊川市倉沢にある茶業研究センターの本館と茶業学科棟を新研究棟に建て替えるものです。
 新築する新研究棟は、鉄骨造3階建て、延べ床面積2,791平米で研究者や茶業関係者が集まる交流スペースやカンファレンスホール、大学や民間企業の研究機関等が県と共同研究を行う先端オープンラボ室を設けております。
 契約金額は11億660万円で、契約は株式会社若杉組となっております。
 本工事は契約議決を得た後着手し、令和7年1月10日までの工期で令和7年4月の供用開始を予定しております。

○杉本委員
 ありがとうございました。
 説明資料30ページの県有建築物における地球温暖化対策の推進で、県が令和5年3月にZEB化設計指針等を策定して今後新築する全ての建築物において原則建物のエネルギー消費量を50%以上削減するとしております。
 今回の茶業研究センターは、新築工事とありますので、この指針が策定される前に設計が完成していると思われますが、ZEB化への取組をこれからどうされるのか取組状況を伺いたいと思います。

○勝又建築企画課長
 まず、この茶業研究センター新研究棟の設計は令和3年度から令和4年度にかけてZEB化指針の策定と並行して行われております。そのため基本的には平成23年度のふじのくにエコロジー建築設計指針により行われたわけですけれども、設計当初からZEB化を視野に入れ仕様等を個別に検討したことで、エネルギー消費量を50%以上削減するZEB化の基準を満足しています。
 また今後新築する建物については、この新たな指針により設計を進めることで効率的、効果的にZEBの達成が可能と考えております。

○杉本委員
 よく分かりました。ありがとうございます。
 ZEB化の推進が進むことを期待したいところであります。

 次の質問ですが、昨日より多くの委員から豪雨災害についての質問が出ておりますけれども、私からは説明資料51ページ水災害対策プランの策定について質問させていただきます。
 6月2日から3日にかけて、台風2号の影響で本県にも線状降水帯が多く、また長時間発生したことにより多くの浸水被害が発生いたしました。
 昨年の台風15号の傷跡が癒えない復旧途中の被災地が再び被災しまして、本当に心からお見舞いを申し上げたいところでありますが、気候変動による雨量の増加で水災害リスクの増大は避けられない状況にあると考えます。またいつ線状降水帯が発生して浸水被害が出るか分からないわけでございます。
 県では、これまで浸水被害が頻発する地域において、対策を進めてきた10流域に加えて昨年の台風15号で浸水した5流域を加えた15流域を重点対策流域と位置づけて対策を強化し、この説明資料51ページにあります水災害対策プランを策定したと御説明を聞きました。
 今回の台風2号による浸水被害を現在進めている15流域の水災害対策プランの策定見直しにどのように反映していくのか伺いたいと思います。

○山田河川企画課長
 昨年の台風15号により浸水被害が発生したことを踏まえ、これまで行ってきました水災害対策プランに加えて、結果的に15箇所を設定して取組を進めているところでございます。
 先月2日の台風2号による線状降水帯の浸水被害で、台風15号の被害場所とほぼ同じ場所で浸水被害があったことを確認いたしまして今ある15箇所の中で検討を進めていこうと思ってます。
 加えまして、台風2号の雨の降り方も条件に加えて、対策に組み込んで検討していきたいと思っています。

○杉本委員
 私の地元であります浜松市中区は、民家の近くに馬込川が流れている状況でして、浜松市もしっかりと対策は講じているところではありますが、災害が起きるたびに見直しをしていくことがとても大事だと思っておりますので、浜松市と連携して進めていただきたいと思いますし、まだ未策定のところがたくさんありますので、御尽力頂けたらと思います。要望といたします。

 では、次の質問に移ります。
 説明資料16ページのバーチャルシズオカの推進についてでございます。
 県では、3次元点群データについて、令和3年度までに県北部の山地を除く県土の約86%を取得して、仮想空間バーチャルシズオカを構築することで災害対応、観光、自動運転の地図など様々な分野への活用に取り組んでいると聞いております。
 6月2日の台風2号により県内各地で多くの被害が発生したわけでございますが、災害への対応、復旧は今後も大変重要な課題でございます。スピード感を持って実施する必要があると考えます。
 そこで質問でございますが、3次元点群データを活用した災害対応策その可能性について伺いたいと思います。

○増田未来まちづくり室長
 バーチャルシズオカは、県土全体の3次元測量データであることから、被災前の全ての地形を保存しております。このため被災後の地形の比較検証や現状復旧の元データとしての活用が可能となります。
 今回の令和5年度の台風2号においても、下田土木事務所で道路の被災現場状況をスマートフォンなどのスキャニング機能を用いて3次元点群データを取得することで測量図などを作成し、災害復旧工法の検討や資料などの作成を行ったところでございます。
 3次元点群データは、今や個人の携帯端末でも取得可能な機能であることから、県をはじめ市町等自治体職員が自ら撮影しデータを取得することが可能となるだけでなく、人材不足などに悩む建設業者や測量業者においても省力化の効果と安全性の向上を図る測量方法としても期待されるものであります。

○杉本委員
 ありがとうございました。
 せっかくそれだけのものを取得しているわけでありますから、県行政だけでなく、広くその効果を広げることが肝心だと思っております。御答弁にありましたように、建設業界や多くの関係者に広げ普及に御尽力して頂けたらと思っております。要望といたします。

 次の質問に移りたいと思います。
 説明資料15ページ交通基盤部戦略広報の推進についてであります。
 新聞記事で目にしたことがあるのですが、この静岡どぼくらぶが一体どのようなものなのか、またそれを活用した広報をどのように進めていくのかお尋ねします。

○木村建設政策課長
 交通基盤部では、平成29年度に建設業界全体で土木の魅力を伝える静岡どぼくらぶを立ち上げ今年で7年目になります。出前講座や現場見学会等のイベントなどで建設会社、測量会社とも連携して取り組んでおります。
 また、藤枝市及び藤枝建設業協同組合が中心となり藤枝どぼくらぶが令和4年11月に発足、それから磐田市、掛川市、袋井市、菊川市、袋井建設業協会、静岡理工科大学が中心となり遠州どぼくらぶが令和5年4月に発足されるなど、活動の幅も広がりこれらとも連携しながら建設産業の担い手の育成確保に向けた様々な活動を展開してまいります。
 今年度は、新たな取組として建設業協会や県建設コンサルタンツ協会と共催しわたしの未来のまちはこんなまちと題した図画コンクールを実施する予定です。
 昨日御覧頂いた動画を見てもらいながら、出前講座などで子供たちに未来のまちを想像してもらいます。こちらは教育委員会とも調整いたしまして、夏休みの宿題にエントリーさせていただいたところです。優秀作品には副賞といたしまして、バーチャルシズオカに描いた絵のイメージを再現した動画をプレゼントする予定です。
 今後も静岡どぼくらぶの輪を広げながら、積極的な広報に努めていきたいと考えております。

○杉本委員
 ありがとうございます。
 説明資料の4番目の具体的な取組内容について、スケジューリングとどのような目標を持ってやってくのか質問しようと思ったのですが、今のお話を聞いて、どぼくらぶは各市町にも大分浸透していて、昨日見させていただいた映像などで子供たちに土木のことを普及、啓蒙していくことはいいことだと思いますので、引き続き頑張っていただきたいと思います。

 次の質問に行きます。
 説明資料58ページ安全で美しい県土環境保全事業(河川)についてでございます。
 去年7月にリモコン式草刈機を袋井市の原野谷川の河川敷で拝見いたしました。大変馬力のある草刈機で、数メートルある木もなぎ倒しあっという間に草を刈ってしまってすごいものを県は導入したなと感想を持ったのですが、撮影した映像を馬込川流域の自治会幹部の方にお見せしましたら興味を持ってくれて、とてもすごいのでできるものなら借りてみたいけれどもこんな大きな草刈機はとても怖くて借りられない、扱えないと感想を頂きました。
 原野谷川の河川敷は大変広く多少勾配もあるけれど、平坦なところもありリモコンで草を刈るには適したところではありますが、浜松市中区の馬込川は河川敷も狭くてとてもこの草刈機を扱うことができないと思いました。
 そこでお伺いしますが、大きなリモコン草刈機だけではなく、河川敷の広さなどに応じた草刈機を用意して貸し出していただくと大変ありがたいと思いますが、要望に近いところもありますがその辺の所見をお伺いしたいと思います。

○杉山河川海岸整備課長
 県では、堤防除草の効率化と省力化を図るため、リモコン式草刈機を令和4年度に8台、本年度は3台導入し試行を開始しておるところです。またこの6月から地域のリバーフレンドシップ団体の皆様にも貸出しを始めたところでございます。
 導入に当たり、数ある機械の中で購入価格、のり面で稼働できる最大傾斜角、作業能力等で比較しました。雑草の繁茂が著しい箇所についてはある程度の機械の重量がなければ刈り倒すことができないことから、現在の機械を選定したところでございます。
 しかし、導入した草刈機の重量が1台360キロと重く、運搬にはトラックが必要であることからメーカーと現場での課題について共有しています。
 今後、各土木事務所からの意見を踏まえ機種の選定や増設等について検討してまいります。

○杉本委員
 ありがとうございます。
 今後もっと軽量化して扱いやすい草刈機が導入されることを期待したいと思います。

 最後の質問でございますが、全体的に国も県もICTを最大限利用してDXの推進に向けて動き出してるところでございます。
 説明資料22ページ建設現場における生産性向上の取組としてICT、3次元データを活用してDXに取り組むと記載もございます。
 今後、交通基盤部としてデジタル化をどのように推進していくのかお伺いしたいと思います。

○増田未来まちづくり室長
 静岡県では次世代インフラプラットフォームを作成、構築しております。この次世代インフラプラットフォームは、本年4月1日から東京都との連携によって運用をインターネット上で開始しております。これによって県民に対して誰もがパソコンやスマートフォンでバーチャルシズオカの3次元点群データの閲覧やデータのダウンロードができるような仕組みをつくりました。
 このプラットフォームを用いて、河川などの浸水想定や景観などのシミュレーションを3次元で可視化するなど、より分かりやすい情報提供を検討しており、さらなる行政サービスの向上を図っているところでございます。
 また、以前からオープンデータとして公開している3次元点群データはインフラ分野だけではなく観光や開発、森林管理などの民間においても多方面で活用の効果が認められており、このプラットフォームによって一層の広がりを期待するところでございます。
 県といたしましては、データの活用についてこのプラットフォームを中心に積極的に広報してまいる予定でございます。

○杉本委員
 ありがとうございました。
 せっかくそのプラットフォームを構築しても活用していただかなければ意味がないと思いますので、広報に努めていただけたらと思います。要望とします。以上で終わります。

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