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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渥美 泰一 議員
質疑・質問日:03/11/2013
会派名:自民改革会議


○渥美委員
 おはようございます。
 もう既に、多くの委員の皆様方から質問を出されておりますので、少し重複するところがあるかもしれませんけれども、予算審議が主な議会でございますので、予算関連で幾つか質問させていただきたいと思います。
 初めに、富士山静岡空港の利用促進の関係ですが、先週、平成25年度搭乗者数70万人の目標達成について議論があったわけですが、座席数をざっくり言えば100万席にして、搭乗率が70%で70万人達成だということで、特に既存路線の利用増を中心にして取り組んでいくという服部文化・観光部理事でしたか、力強い御回答をいただきましたので、きっと来年度については70万人が達成できるのではないかというふうに、大いに期待をしているところでございます。
 その中で、空港競争力強化事業も議論がありました。予算が3億7300万円。これは24年度と同額というよりも、24年度の決算額が25年度の予算額になっているというふうに思うんですが、それだけ予算を消化して、本年度利用を推進してきたということのようです。これは着陸料の軽減とか、たくさん項目があると思うんですが、恐らく他空港によって取り組み内容、条件が違うと思うんですが、他空港との比較も当然考慮しながらやってきていると思うんです。競争力を強化していく上で、本県の特徴的な取り組みについてあればお伺いしたいし、また他空港との比較をどのように考えているのか、あるいはこの空港競争力強化事業をやった上での効果といいますか、どのような評価をされているのか、その辺についてたくさん項目があれば、幾つか項目を上げていただいて、こんなことなんだということを御説明いただければと思います。

 それから来年度、今後に向けて空港の利用拡大の主な取り組みになると思うんですが、空港定期便拡充促進事業につきましても本年度平成24年度度実績1億7970万円が来年度の予算ということになっております。内訳は、大項目で6項目あるということですが、これらについても本年度と内訳についても同じような傾向で予算が確保されておるのでしょうか。これについても、他空港との比較等に照らし合わせて、支援の考え方、あるいは本県の特徴といったことを少し説明していただければと思います。

 その中で、チャーター便の支援、これはチャーター便をある程度飛ばして、実績を上げて、将来的には定期便につなげていく目標を持ってやっていただいていると思うんですが、これまで双方向では、台湾、あるいはタイ等をやってまいりまして、モンゴルもちょっとやったのかな、来年度もモンゴルも計画されているようですが、このチャーター便で双方向はわかるんですが、このニュージーランドのアウトバウンドチャーター、要するに行くだけですね、アウトバウンドチャーターということですと。これの意義、恐らくニュージーランドから静岡へ来る人はそんなにないという見込みでやるのか、このアウトバウンドチャーターをやる意義はどのようなことなのか、その目的といったことをお伺いしたいと思います。

 それと、チャーター便というと、料金が高いなというふうに私たちはイメージとしてあるんです。例えば双方向チャーターで搭乗率70%と仮定した場合、通常どのぐらいの差があるんでしょうかね、1人当たりのいわゆる航空運賃ですね。そこら辺がどんなもんですかね。我々は、チャーター便は高いぞというイメージばっかりあるものですから、少し説明をお願いしたいと思います。

 それから、空港に関してもう1点。アクセスバスが当初は掛川経由浜松行きなんていうのもあったんですが、恐らく利用は余りなかったんだろうと思うんですが、今は静岡行きと島田行きのアクセスバスが運行されていると、1人当たりの料金が載っていました。島田駅まで500円ということですが、この利用料金、静岡駅、島田駅、これは時刻表等々、資料を見ればわかることなんですが、1人当たりの利用料金。そして、予算が平成24年度は6940万円、来年度については6800万円の予算が計上されております。実績からすると、1人当たり大体幾らぐらいの補助金なのでしょうね。運賃よりか、ひょっとして高いのかなと、補助金のほうが多いのかなという気もするんですが。まず、空港利用促進の関係で、とりあえずお願いしたいと思います。

○石川空港利用政策課長
 私のほうから、空港について3点お答えいたします。
 まず、1点目、空港競争力強化事業に関してでございます。他空港との比較、本県の特徴等でございます。競争力の強化につきましては、まず、そもそも日本における地方空港の競争というのは非常に激化しておりまして、その中で他県の状況を見ておりましてもさまざまな着陸料の免除ですとか、あとはターミナルビル利用料の補助が相次いで強化されているという状況にございます。
 その中で、本県の特徴でございます。1つはターミナルビルの使用料について支援をしております。ターミナルビルの使用については、1つは各航空会社共通の共用部分、カウンタースペースですとか、荷物が出てくる場所とかいったものにつきましては県のほうで負担いたしまして、あと自分たちの事務所の部分については各航空会社が独自で負担していただく形で競争力の強化、運航コストなどの支援といったことをやってございます。ここにつきましては、他県と比べましても、新しい路線の誘致、増便に対して、十分競争していける状況に県としては整備させていただいていると認識してございます。
 そういったこともございまして、効果でございますけれども、本県、これだけが理由とは言いませんけれども、台北線の就航が行われ、それで今月末からは増便が図られると、あるいは上海線も武漢線まで延伸が昨年6月に図られたと、加えましてANAについては機材が大型化されて、輸送量が1.5倍に拡大されるといったことの効果があらわれていると認識してございます。

 続きまして、空港定期便拡充促進事業のほうでございます。こちらにつきましても、他空港の状況でございます。特にこれはほかの県のいろんな予算等を見てみますと、新しい新規就航が相次いでいる空港については予算の拡充が図られている、航空会社への支援が強化されているというのが特徴かと認識しております。例えばでございますけれど、春秋航空が乗り入れ、そしてまた台北線が就航することになる香川県高松空港でもこういった定期便の利用促進の予算というのが充実強化されていると伺ってございます。
 本県におきましての特徴でございますけれども、富士山静岡空港利用促進協議会の中で委員会を5つ設けてございます。利用拡大の委員会、それと教育旅行の委員会、自治体の委員会、広報の委員会、産業交流の委員会、5つの委員会を設けまして、それぞれの促進協議会各メンバーに入っていただきまして、あらゆる方面から空港の利用促進を図っていくということが特徴かと思ってございます。

 続きまして、チャーター便でございます。
 ニュージーランドチャーターの意義でございますけれども、こちらにおきましては、旅行会社のほうがニュージーランドに対して一定の需要があると見込んで運航していただけるものと認識してございます。静岡空港からニュージーランドに飛ぶというのが開港以来初のチャーターになりますので、そういった意味でも、新しいマーケットに対してどれほどの需要があるのか、こういったことを試す意味でのチャーターということになると思っております。

 それで、料金のほうでございますけれども、双方向の場合と定期便との差額でございますが、これはやはり民民の交渉と、あとは航空機材の契約の価格等にもよってかなり変わり得るものです。あとは、時期によっても値段が変わるものですから、なかなかどれぐらい差額があるかというのはお答えしにくいんですけれども、例えば定期便が飛んでいる地域に仮に飛ばすとなると、例えば台湾でチャーターをやっても、1人当たり何万円かは高くなる場合があるという話は聞いております。ただ、それが、いつの場合も当てはまるかというと、そうでもないですけれども、双方向にしたとしても、やはりそれぐらいの価格差は出てくるというふうに聞いております。以上でございます。

○宮崎交通政策課長
 空港のアクセスバスについてでございます。平成23年度までは島田線、それから掛川線、それから浜松線、これを平成24年度からは島田線に集約して、多頻度の運行にしたということでございます。
 予算のほうも、平成23年度が9300万円のところを平成24年度につきましては6900万円ということで、予算も軽減しているということでございます。
 幾らほど補助金が入っているかということでございますが、これは実績を出さないとなかなか難しいところでございます。一応平成24年度の予算の経費の中では、委託でございますので、運賃収入を差し引いた金額について委託費として支払うという状況でございます。静岡線につきましては運賃単価689円ということで、差額が当然委託の料金という形になってこようかと思います。それから、島田線のほうは417円ということでございますので、その差額が委託の料金と補助額という形になろうかと思います。以上でございます。

○渥美委員
 今の最後にお答えいただいたアクセスバスの件ですが、静岡行きが689円で、島田行きが417円と、この差額がいわゆる委託。これは、689円というのは、実際にかかった経費ということですかね。ちょっと、もう一度説明いただきたいんですが。要するに、補助金総額として6800万円ぐらいかかるわけですね、いわゆる委託料として。ですから、静岡線と島田線を合わせた運賃収入から、実際にかかった経費を差し引いたのが委託料になるということでよろしいんでしょうか。ちょっと、もう1回御説明いただきたいです。

○宮崎交通政策課長
 これは、実績に基づいた平均的な収入、1人当たりの運賃の収入ということでございます。したがいまして、静岡線のほうは、費用としても、これも実績に基づいて運行費用というものを出しておるんですけれども、約3600万円に対して運賃収入、運行収入が約770万円あると、その差額の約2800万円が静岡線の委託料として積算されておるということでございます。それから、島田線のほうでございますけれども、運行費用が約4300万円に対しまして、これも運賃単価というものが、これも平均でございますけれども417円、運行収入がトータルといたしまして約870万円、その差額が約4000万円でございますけれども、それを合わせまして約6800万円、若干の事務費がございますけれども、それを合わせまして予算ということでございます。以上でございます。

○渥美委員
 わかりました。
 恐らくアクセスの利便性が当初から富士山静岡空港の1つの課題という中で、これをできるだけ解決していくということ。要は、できるだけ利用してもらうということに尽きると思うんですね。これも、じゃあ、ちょっと多いから少なくしようやということには、なかなかなりにくいということだと思います。恐らく、この支援金があって初めて、駅からバスに乗って行くかということになると思うんですから、運賃をじゃあ倍にしようかということにはなかなかできにくいということですので、ぜひ、この利用を高める方策をさらにまた工夫していただきたい、大いに。要は、個人個人が最近多いものですから、大勢でわっと団体を組んでいくという旅行が減っている中で、これを一気に高めていくということはなかなか困難ですが、それでも利便性のメリット、それを大いにPRしていただいて、利用客をふやすというようなことで頑張っていただきたいと思います。

 それから、先ほどの空港競争力強化事業は、本県の特徴についても少し例示していただきました。特に5分野にわたって多面的、そして集中的に利用拡大を図るというような取り組みをしていただいて、先般、5番委員の質問に対し教育旅行についての説明もあったわけです。これは具体的にそれぞれの学校、例えば推進委員に足を運んで利用促進に取り組んでいただいていると思うんです。個々の学校を直接当たっていると、あるいは企業に直接行くということで、せっかく来てくれたということで初めて内容がわかるんです。それで、来てくれたということで、初めて検討に移るということだと思うものですから、すべからくどんな交渉事もそうですが、こっちから足を運んでいくと、会ってお話をするということがやっぱり大事かなと。この件に限らず、県の仕事全般にも言えることかもしれません。ぜひ、そんな取り組みをしていただいて、この事業費が大いに生かされるように取り組んでいただきたいと思います。

 それから、チャーター便の件は、わかりました。初めてのニュージーランド便でございますので、どれだけこれは利用されるかわかりませんが、最初が肝心なものですから、どのようなPRをして誘客するかにかかっていると思いますので、第2回、第3回につなげるためにも、大体どのぐらいを考えておるのか、来年度は何便ぐらいやりたいか、時期の問題もあると思いますから、目標なりについてあればお聞かせいただきたいと思います。

 それから、次の質問に移ります。
 観光関連事業です。来年度、予算額は14億6300万円。これは、環駿河湾観光交流活性化事業、そして富士山ナビゲーター設置事業等、新規事業も加わってのことですが、総額では3000万円ほど増えていると、予算は。それだけ観光交流促進については、しっかりと取り組んでいこうというあらわれだとは思います。
 その中で、非常に力を入れていくんだろうなということで、東南アジアの駐在員事務所も独立して、その観光誘客事業にも積極的に取り組むという中で、ふじのくに海外誘客推進事業費が減額になっていますね。これは、何か特別な理由があったんでしょうか。海外誘客推進事業についての取り組みについて伺いたいと思います。

 それから、せんだっても議論がありました環駿河湾観光交流活性化事業、これは協議会を設置して、関係自治体、あるいは団体、業界、総動員して取り組んでいくということで、これはいい方法でやっていくなと思います。その中で、これから設置するんでしょうけれど、今準備中ということかなと思いますが、これまでの経緯と言いますか、恐らく県から関係自治体に投げかけてやってきたのかなとも思うんですが、これまでの協議会設置の経緯を伺いたいと思います。

 そして、県の負担額は4000万円あると思います。各市町、その他の負担額はどんなふうになっているんでしょうか。協議会の年間の活動費、事業予算ですね、このうちの4000万円だろうというふうには推測するんですが、その辺について伺いたいと思います。そして、何よりも、これは県がしかけていくと、リードしていくということが大事ですが、問題はこの各市町、あるいは観光関係団体、業界、その辺がいかに自分たちのこととして積極的に取り組んでいくかということに、これはかかっていると思うんです。関係自治体の姿勢についてはどのような状況になっているのか、評価しているのか、その辺についてもあわせて伺いたいと思います。

 それから、ふじのくに芸術回廊創出事業、これはいよいよ本格的になってくるんですかね。その中で、浙江省民族楽団による交流、これは170万円の予算をとってあります。本年度、浙江省との交流30周年ということで、いろんな分野で具体的な交流を進めていこうということで、大きな予算をつけて取り組んでいただいて、その一環として、この民族芸術団による文化交流があるのかなと思うんですが、この事業の具体的な内容について、少し御説明をいただきたいと思います。

 それと、先週も議論がありました、ふじのくに交流・定住促進事業費、これも平成24年度の1600万円予算のうちの実績が恐らく1540万円になるんですか。それが来年度の予算として計上されているわけです。移住・定住促進、これは地域によっては、住んでいただけると非常に助かるなという実績も出ているということだと思うんですが、移住、定住してくれればいいですわね。5年や10年じゃあ何にもならんと思うんですね、5年、10年では。ですから、そこら辺が、これは事業がいつごろから始まったのか、そしてその見通しについてどのように感じておられるのか。そして、恐らくこれは、市町からこういうところへ住んでほしいんだという要望があって、それに基づいて県が広くそれに応募する方を募って、そして実績として上げていくという、住んでいただくということなんだろうと思うんです。その事業の進め方と、事業の今後の見通しというか、評価というか、いいぞということであれば、続けていこうということになるんですが、目的に対してどのような実績が上がり、それを評価しているのか、その辺についてもいま一度お聞かせいただければと思います。以上です。

○石川空港利用政策課長
 チャーター便の利用について、来年度の取り組みでございます。
 今年度のチャーター便による実績が、80便に満たないぐらいなものですから、来年度はそれを上回るように、利用促進をしていきたいというのが1点でございます。ただ国際動向等によって、非常に増減しやすいのがチャーターの動向でもございますので、さらに質の面でも、台北線の定期便化につながったような戦略的なチャーター便の積み重ね、こういったものに県としては注力してまいりたいと考えているところでございます。以上です。

○植田観光振興課長
 まず、海外の誘客の関係です。予算額ですけれど9350万円ということなんですが、減額の部分は、まず1つは、黒船祭が平成24年度は震災で米軍の方々に大変お世話になったということで、それへの返礼というか、そこで大規模に行いましょうということで、県も1000万円ほど出しております。そちらを減額したということが大きい減額です。また、あともう1つは、浙江省の30周年もございまして、その分である程度研修費等も積んでありましたけれども、そちらが完了になったと。ただ、増加した部分ですと、例えば富士山世界遺産のほうで、それを前面に出したプロモーションを海外各地で展開するという事業で470万円ほど積んであります。ということで、完了になったもの、縮小したもの、プラス新しくするものということで、スクラップ・アンド・ビルドで今回予算を立てております。

 もう1件、環駿河湾観光交流活性化事業の関係です。まず経緯なんですけれども、もともとフェリーを中心にした駿河湾の交通の活性化ということで協議会がございました。来年度、富士山世界遺産の登録もありますし、また県道223号の認定というものもございます。そういったものを活用しまして、全体の観光振興というものを皆さんで取り組んでいこうということで、今回の事業を地元の方々と相談して決めていったと、予算の案を皆さんでつくっていこうということで合意して、今進めているところです。

 金額なんですけれども、まだ決定していない部分もあるんですけれど、市町とか、あと観光協会の皆さんに負担していただくのは2000万円弱ほどになると思います。まだ金額的には確定しておりませんが、それぐらいになると考えております。それぐらいお願いしたいと思っております。
 姿勢なんですけれども、そういったことで、各市町で議会のほうにも予算を審議していただいているところですので、かなり積極的にこの富士山世界遺産登録の絶好の契機、好機を生かして、環駿河湾地域への誘客を皆さんが団結して頑張っていこうということで今回の事業がありますので、非常に積極的に参加していただいております。以上です。

○松下文化政策課長
 ふじのくに芸術回廊創出事業の中の浙江省民族楽団の関係でございます。
 浙江省友好30周年事業として音楽関係でいいますと、音楽の広場に浙江交響楽団に来ていただいたり、300人の第九として演奏するということで、こちらから浙江省に行って歌ったりという交流を平成24年度は大々的にやった。文化面での交流のあかりを絶やしたくないということで、来年度も地域外交課が所管する浙江省と静岡県のフォーラムの中で文化面での交流を、応援がどこまでできるかということを考えたところ、共催事業として、浙江省の非常に有名な民族楽団をお呼びして、例えば昼食会だとか、夕食会のときのミニコンサートを開いていいただくために、少人数でありますけれども楽団の方を招聘したいという経費でございます。以上です。

○鈴木交流政策課長
 ふじのくに移住・定住促進事業についてお答えをいたします。県での取り組みは、平成23年の3月にふじのくに移住・定住促進戦略というものをつくりまして、それ以降、事業展開をしております。事業の進め方ということに関しましては、基本的には市町が主体となってやっていただくということですので、県としては市町の活動を応援する、それから情報発信を積極的にやっていくことになろうかと思います。そういった意味では、市町が、特に中山間地を抱えているところにつきましては、かなり熱心にやってくれるようになってきましたので、全体として機運はかなり盛り上がってきているのかということで考えております。
 評価としましては、基本的には移住者、定住者がふえていただくということが一番ですけれども、先日もお話ししましたとおり、目標350人に対しまして今157人ぐらいということですが、数の上というよりは、むしろその地域がどうなのかというところで評価をしていただくということになろうかと思います。具体的には、静岡のほうでは、例えば小学生がいる家族が移住して、途絶えていたお祭りが復活したであるとか、それから藤枝のほうでは、集落で26年ぶりに赤ちゃんが誕生したであるとか、それから浜松市の天竜区では、移住してきた方々が民宿を開業して、そこにたくさんの人が来ていただいているとかいうことで、この事業を通じて、かなり地域が元気になってきているということの1つだと思います。今後もそのような形で地域の方々がそういう人材を受け入れていただいて、今までなかった資源を生かしていただくような活動に通じるように、地域活性化の1つとして取り組んでいきたいと思っております。以上です。

○渥美委員
 御説明いただきました。
 チャーター便についてはわかりました。本年度、実績が80便、さらにそれを上回るような取り組みができて、大いに将来の定期航路の開設につながるように、あるいはチャーター便が幾らたくさん飛んでもいいんですよね。たくさん飛んでも、本県へ訪れてくる方がふえればいいことですので、ぜひ力を入れて、石川空港振興課長がおっしゃいましたように、戦略的に取り組んでいただきたいというふうに思います。

 駿河湾観光活性化事業ですが、県が4000万円に対して、各市町、団体が2000万円弱だというようなことでした。これは伊豆の観光もそうですが、全体をコーディネートしていくのは県の役割、あるいは県の観光協会等々がやっていくということでいいですが、やっぱり主体は関係市町の取り組みだと思います。それをいかに引き出して、うまく機能していくと言いますか、この協議会でその先導的なことを県がやっていっていただいて、行く行くは、もう自分たちでどんどんやっていくと。当然エリアとか、その事業の中身によっては県が主になってやらなければならないところももちろんあるんですが、要は各市町の意識だというふうに思いますので、その辺をしっかりと引き出すような、そういった取り組みをお願いしておきたいと思います。

 それから、ふじのくに交流・定住促進事業はわかりました。これは人数とか、実績とかはわからなかったんですが、恐らく関係市町、特に過疎地域といいますか、中山間地を中心としたところは切実な問題で、恐らく県の情報量とか、発信力、そういったことに期待して県が音頭をとってやっていくということにならざるを得ないかもしれません。よく考えてみると、本当に県がずっとかかわってやっていく事業なのかなとも思うんですが、どっちがいいんでしょうかね。その辺もしっかりと研究して、要はそういった地域が活性化していく取り組みが、市町自身でやっていけるというのが一番いいんじゃないかなと思います。

 それから、ふじのくに芸術回廊創出事業、昨年度の浙江省交流30周年ですね、いろいろ実績を上げて、その延長線にあると。地域外交のフォーラムに、向こうから楽団を呼んで披露するということなんですが、どうなんですかね。県日中友好協会で毎年実施している浙江省芸術学院附属高等学校の生徒による公演、半年かかって必死でやって、20校の目標が9校しか今集まっていない。実施するところは10月中旬に予定しているんですが、かなりのレベルのものです、もうプロです、ほとんど。学生は、小中高校生は800円で、一般は1,000円ないし、1,500円で鑑賞していただくんですが、なかなかこういう御時世で苦労しております。しかし、とんとんでおさまるようなことになっていかなければいけないものですから、採算別で、非常に苦労して何とか続けていかなければいけないと、非常に私は価値のある事業だと思っておりますから、ぜひまた文化・観光部の御協力、御支援もお願いしたいと思うんですが、それもあわせて、うまくこの時期に合うといいなというような思いもしたものですから、また御意見があればお伺いしたいと思います。以上です。

○宇佐美文化・観光部理事(文化担当)
 今、渥美委員のほうからお話ありました子供たちの交流ということは、大事なことだと思っております。それで、千校結好も含めて、いろいろなことで我々も応援したいと思いますので、また詳細が落ちつきまして、内容が合えばまた検討したいと思いますので、よろしくお願いします。

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