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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 利幸 議員
質疑・質問日:07/03/2018
会派名:自民改革会議


○鈴木(利)委員
 最初に質問させていただきます。
 分割質問方式で3点ほどお願いします。
 前知事からの改革ということで、商工労働部と農林水産部が一緒になり経済産業部になりましてから十二、三年たちましてどのように変化があったのか、少し説明をしていただきたいなと思っております。

○増田総務監
 商工労働部と農林水産部が統合されまして、平成19年当時は産業部、現在では経済産業部として業務を行わせていただいております。現行の経済産業部では、平成19年度の狙いどおり一次産業から三次産業まで共通した産業全般に対する支援策を一元的に担っております。いわゆる農商工連携の横断的な連携のもと、マーケティングですとか研究開発、産業の人材育成など各産業に共通する課題を総合的に支援する体制を整えております。
 農業での顕著な成果としましては、AOIプロジェクトにおける農業ビジネス展開の促進、こちらは商工業で行っていましたファルマバレープロジェクトなどを参考にプロジェクトの推進をしております。
 3番委員から現在の状況はどうかということで、今御説明申し上げましたが、行政組織は時代の変化に応じてその時点で複雑多様な行政課題に迅速かつ的確に対応できる体制を整える必要がありますので、現在の体制でずっといくということではございません。引き続き効果的、効率的な組織のあり方を研究していきたいと思います。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 私が県議会に入ったころは農林水産部でした。農林水産部と商工労働部――商工労働部は行ったことがございませんが、両方が一つの委員会になっているんですが、国が農林水産省になっておりまして、商工労働は経済産業省と分かれております。いろいろな陳情に行きますと分かれなければいけないということで、大変私たちも苦労していたんですが、昨年、特別委員会でラブコールしていました農地局が経済産業部に来ました。土がないと作物は育たないんじゃないかという話をしながら、農地局が帰ってまいりました。
 しかしながら、商工労働部は二次産業でございますし、一次産業の発展がちょっとおくれているんじゃないかと思います。農林水産部の時と比べると人材も予算もかなり減っているんじゃないかなと思っておりますが、その点について質問させていただきます。

○増田総務監
 人材、予算の関係で御質問をいただきました。人材の関係でお答えさせていただきたいと思います。
 手元に詳細な定数関係の資料がございませんので概略でお話をさせていただきますと、基本的には本庁と出先、農林事務所の関係になります。一部試験研究との人材の再配置などもございますが、全体としては基本的に同程度の人員で推移していると理解しております。

○鈴木(利)委員
 1年間かけてここを分けていきたいなとそういう質問をしていきたいなと思っております。農林水産部の時と比べてやっぱり人員が減っておりますし、予算も減っている、そんな感じがしております。強い農業づくりとか農芸品――この名前は大嫌いなんですが、そういうものを静岡県が目指していくには、もう少し力の入れ方があるんじゃないかなと思っております。
 ただ予算をつけるんじゃなくて、生産者がやる気を持って農林水産業、一次産業に携わる環境づくりが我々の仕事でございます。一々手をとってやるというのはまた違う話で、生産者団体とか経営者がやる仕事でございますので、そこら辺も見ながら、1年間かけて質問させていただきますのでよろしくお願いします。

 次に行きたいと思います。
早速でございますが、農地局に質問したいなと思っております。
ようやく農地局が帰ってまいりまして本当にうれしいなと思っておりますが、土地改良の話をさせていただきます。民主党さんが土地改良の予算を削ってから本予算がずっとつきませんでしたが、ようやく本予算がつきまして、補正もつきまして大分復活してまいりました。しかしながらその間に各地域の土地改良のいろんな組織がありますが、弱体化しております。昨年土地改良の全国大会もございましたが、農協が事務局を持っているところはしっかりその予算の使われ方、いろんな事業をきっちりやっているなと感じておりますが、事務局の体制をどう捉えているのかお聞きしたいと思います。

○森谷農地整備課長
 土地改良区の事務局のあり方ですけれど、3番委員がおっしゃっているとおり、JAしみずが全国でも唯一土地改良区の事務を担っていただいております。営農と土地改良区組織を一体でやられているもんですから、大変有効に機能していると考えております。
 こうしたことから、今同じように沼津の南駿農協と土地改良区の設立を目指しているところでございます。また、三ヶ日町農協と地元組織と一体となって土地改良区の運営をしていこうといった機運がありますので、引き続き支援をしてまいりたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 僕もそういう認識はしておりますが、いろんなところで土地改良区の組織が違うということは、やっぱりいろいろ指示を出していくのに違うんじゃないかなと思っております。私もJAしみずが県内では一番いい組織だなと思っております。きっちり事務局ができておりますと、基盤整備もできますし予算もとりに行きやすいんじゃないかなと思っています。
 農水省へ行ってその話をしますと、農協が何とかしてくれるといいんじゃないかなという話をしておりますので、ぜひともその方向にしていただきたいんですが、何か難しい面があるようだったらお聞かせ願いたいなと思います。

○森谷農地整備課長
 難しい面については答えにくいお話ですけれど、地域でお話をしていただいているのが現状です。実際の事務のボリューム、地域の考えをまとめるというのに少し時間を要しているかなと思っております。
 しかしながら、6月に国で土地改良制度の見直しがされまして、これによって土地改良区の事務軽減――農業委員会の承認制が廃止、総代会が廃止、そういった軽減策もございます。それから農業の担い手、耕作者が大規模になって非農家がふえてきたということで、地域住民が参加できる施設管理の準組合員の制度もできてきております。
 こういった形で来年から施行になってございますので、国からの詳細な説明を聞きながら県土連と一緒になって各土地改良区の実態に沿う形で体制強化をしていきたいと思っております。
 あわせて財務会計制度が見直され貸借対照表を作成することになっていますので、この辺も国でマニュアルをつくって、4年間できちっと体制を強化しながら次の更新整備の積み立てをするといった制度改正もできていますので、まず土地改良区の体制強化について連合会と一緒に連携しながら研修制度も含めて取り組んでいきたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
その体制につきましては、協力させてもらいますので、一緒にやりましょう。

 次に、JGAPの状況でございますが、先日高知へ行かせてもらいましてここにある内容のJGAPのほかのことも見て、高知県のお話も聞いてきました。オリンピックでかなりJGAPの品物を使うような話も出ておるんですが静岡県はかなり進んでおりまして、お茶はJGAPをとっているところが多くJGAPをとっていないと売れないということで、皆さんが相当無理していろんなことをやってJGAPをとっていると思いますが、高知県はゼロでした。職員に聞きましたら、とる意思もないようなことを言っていたんですが、県としてJGAPにつきましてどのように捉えているのかお聞きしたいなと思います。

○瀧地域農業課長
 JGAPの捉え方ですが、JGAPは静岡認証の上位の認証と捉えております。その上のステップとしてグローバルGAP、アジアGAPと考えております。

○鈴木(利)委員
 僕もそう捉えているんですが、オリンピックでJGAPの産物しか使わないような話にもなっているんですが、静岡県はどのように進めていこうと考えているのか教えていただきたいです。

○瀧地域農業課長
 JGAPの進め方についてお答えいたします。
 まず、本年でございますが、東部地区のオリパラ対象の各農協に対して周知活動を行っております。JA中央会、経済連と一緒に4JA――御殿場、なんすん、三島函南、伊豆の国――に対して周知活動を行っております。
 次に認証取得の支援といたしまして、本年度から新規取得者に対して補助金を支援しております。ちなみに先般1次募集が終了いたしまして、28件106農場から申請がありました。うちJGAPにつきましては24件26農場でございます。
 次に、指導者の養成も行っております。5月が農産物、6月が畜産物で指導者養成研修を行い、延べ42名が修了しております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
相当指導をしないとできないので、指導者の養成は必要だなと思っております。高知もすると言っておりましたが、手を挙げる人がいなけりゃJGAPはとれないかなと思っております。
 それから、一番気になるのは東京オリンピックでJGAPの産物を使うということになりますと、東京オリンピックが終わった後、全国的にJGAPを持っているのは当たり前の話になると思いますが、県はそういうことを捉えているのかどうかお聞きします。

○瀧地域農業課長
 2021年度を目途として、4,500人ほどを目標に掲げております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
そんなに簡単にできるものではございませんので、42人の指導員の皆さんに相当頑張っていただかなきゃいけないんですが、もうちょっと楽にとれるようならいいなとは思っておりますが、やっぱり基本は崩しちゃいけないなと思っておりますので、頑張っていただきたいと思っております。

○細谷農業局長
 JGAPについて若干補足説明をさせていただきます。
 今回の資料で報告させていただきました44ページに静岡認証とJGAPと2つ合わせて掲載をさせていただいております。3番委員から御指摘のありましたオリンピック・パラリンピックにつきましては、静岡認証の認証がとれているとオリンピックの食材として供給できることになっておりますので、まず入門編としてこちらの静岡認証を取得していただいて、その後順次JGAPにステップアップできるような体制で1つでも多くの農家がGAPに取り組めるように推進してまいりたいと思います。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 しかしながら、静岡認証とJGAPは違うと思います。静岡で認められていても国には認められていないということですので、それがうまくつながればいいんですが、そこはまた少しずつ指導していただきたいなと思っております。

 次に参らせていただきます。
 お茶の関係でございますが、お茶の条例はその後どのようになったのか進捗状況を教えていただきたいなと思います。

○望月お茶振興課長
 製茶指導取締条例に関する進捗状況についてお答えいたします。
 本件につきましては、新たな静岡茶の振興策検討委員会におきまして議論を重ねてまいりました。ことしの3月16日に第3回を開催いたしまして、着味着色の規制を残しつつ振興策を加えた新しい条例をつくってはどうかと提言が示されました。
 その後、先月にかけまして関係業界の総会ですとか会議の場をおかりしまして、私どもからこの提言内容について説明をしているところであります。現在までに特に異論はございませんが、引き続き丁寧に説明していく予定でございます。
 今後ですが、条例の詳細について庁内調整を進めまして具体的な条文ですとか残すべき規制の手法、そういうたたき台がまとまり次第、また改めて業界関係者にも御確認いただきまして、パブリックコメント、議会上程の手続を進めていきたいと考えております。所定の手続を経まして、年度内には本会議にお諮りしたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 1年遅くなりましたが、ちょっと乱暴かなと思っておりましたので、じっくりやっていただいて本当にありがたいなと思っております。

 お茶につきましては、原発のセシウムから、静岡茶は大変な苦難に陥っているなと思っておりますが、何しろ販売をしっかりとしなければいけないなと思っております。先日もいろどり見本市に行かせていただきまして、副委員長もちょうど一緒になりましたが、商談会とかああいう環境づくりをするのは行政の仕事かなと思っておりますのであれはあれで続けていただきたいんですが、静岡県独自じゃなくて大きなイベントの中に入ってしまいますと、商談会じゃなくなってきているのかなと感じました。一番大事なのは、一番消費が減退した東北、北海道で重点的に商談会をしていったほうがいいのかなと思っております。セシウムも鎮静化した話でございますので、いろどり見本市のこれからの方向につきましてお聞かせ願いたいなと思います。

○望月お茶振興課長
 いろどり見本市につきましては、議員の皆さんも御来場いただきましてありがとうございます。
 出店者の皆様の御意見を伺うと、東京の大きなショーに行きますとやはり来場者数がかなり多く、商談の成約の成果も出ております。一方、仙台などの地方開催の場合には岩手県と共同開催とするなどの工夫をしていますが、来場者数がなかなか伸びないこともございまして一長一短ございます。今後いろいろ検討しまして、皆さんに御意見を伺いながら工夫してまいりたいと思っております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 栽培のほうは生産者に任せるべきでございますが、商談会は銭もかかりましていろんなところでいろんな人を集める話もございますので、そこら辺はまた知恵を絞りながら考えていただきたいなと思っております。どうも昨年、一昨年とやってきて変化が必要かなと思っておりまして、この前見た感じではちょっと寂しいかなと感じました。
 それと、出店者がだんだん固定化しておりますので、まだまだお茶の農家さんはおりますので、そこまで見ろというのは大変かもしれませんが何かの方法を考えていただきたいと思っております。

お茶の基盤整備についてちょっとお聞きしたいんですが、基盤整備がなかなか進んでいないなというのが私も感じるところでございますが、鹿児島に行ってもかなり大きな機械が入っております。鹿児島は平らだからって、平らじゃないところもございますので、静岡県の山は本当に急な山でございますので、なかなかお茶刈り機が入らないんですが、そういうところでも基盤整備でできる機械があるのかどうかわかる範囲でお願いしたいなと思います。

○望月お茶振興課長
 3番委員御指摘のとおり、静岡県は中山間地域が多いものですから、基盤整備というとお金もかかりますので難しい状況にございますが、一応使える機械としましては傾斜地でも1人で乗れる乗用型のものは開発されております。ですがなかなか取り回しというところで難がありまして、いま一つ普及していない状況にございます。
 やはり等高線上に整備するなど、お金をかけずにやる知恵を皆さんに出し合っていただくのが重要かと考えております。

○鈴木(利)委員
 お金をかけないとお金は出てこないということですので基盤整備、モデル地区をつくって、春野とか山のてっぺんを切り開いたようなところならいいんですが静岡市の本山茶の急峻なところはやめると言う人ばっかりですので、どこかやめるのをやめてモデル地区をつくったらどうでしょうか。

○望月お茶振興課長
 今、国でも中間管理機構を使った基盤整備など地元負担ゼロの基盤整備事業がございまして、かなり地元でも座談会などを活発に行っていろいろ情報収集していただいて、打合会もやっているようですので、そういう中でできるところからやっていくことで進めております。農地局とも連携してやっております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
本当に基盤整備の話でございますので、土地改良の予算をとりましてモデル地区をつくってやっていただきたいなと思っております。
 急峻なところで大変苦労してお茶を生産するんですが、売るとなると二束三文だということで皆さんがかなりやめたがっております。本当に再生産できるような価格でないとお茶も生き残れないということでございます。お茶の農家の人たちも以前はミカンをやめてお茶を植えたということで、ミカンの生産者も今は潤ってきておるんですが、静岡県はお茶産業をしっかりとやっていただかなければいけない、葉っぱがなければお茶はできないということで買う人たちにもしっかりそこら辺は頑張っていただかないと、そういうことも考えていかなければいけないなと考えております。
 また、お茶の基盤をしっかりやっていただくためにも頑張っていただきたいなと思っております。以上で終わります。

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