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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年決算特別委員会厚生分科会 質疑・質問
質疑・質問者:宮城 也寸志 議員
質疑・質問日:11/09/2021
会派名:自民改革会議


○宮城委員
 分割質問方式でお願いします。
 まず、静岡県立静岡がんセンターの事業について伺います。
 静岡がんセンターは、がんゲノム医療中核拠点病院として頑張ってくれているのは知っております。その中で研究事業として推進してきましたプロジェクトHOPEの成果と取組についてお伺いします。

○小澤がんセンター事務局長
 プロジェクトHOPEは、手術で摘出したがん組織あるいは血液の細胞を解析してがんの原因となる遺伝子を特定する、あるいは患者自身の遺伝的な体質を明らかにすることを目的とした事業です。解析結果については患者それぞれの体質、症状に適した効果的な診断、治療、予防を行うために生かされております。
 事業自体は2014年1月から実施しており、院内で外科手術を受ける患者の手術検体――がん細胞あるいはがん細胞周辺の正常細胞、血液などを採取してゲノム解析を行っております。現在までに9,000症例を超える登録、解析、症例を得ており、日本人のゲノムとしては最大のデータベースを構築しているところです。
 今年度は、このデータベースを活用して日本医療研究開発機構――AMEDからゲノム研究資金4億8000万円程度を獲得しまして、センターのゲノム解析が国家プロジェクトとして採択されてております。解析結果を臨床現場で効果的に還元する方法を今研究しているところで、併せて進めてまいりたいと考えています。

○宮城委員
 昨日もいろいろ収益の問題が出ましたから、こういう研究分野は後々必ず生きてきますのでしっかりやってもらいたいと思います。

 次に行きます。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書84ページの少子化対策ですが、合計特殊出生率の低下がずっと続いております。昨年策定しましたふじのくに少子化突破戦略の新・羅針盤の特徴、また今後どのように活用していくかを伺います。

○鈴木こども未来課長
 まず、新・羅針盤の特徴として、少子化との関連が指摘される人口の社会増減を合計特殊出生率との関係性で分析した結果、特に20歳から34歳の若者の転入が多い市町ほど合計特殊出生率が高く、逆に転出が多い市町ほど合計特殊出生率が低いことを明らかにできました。
 2つ目の特徴としましては、市町ごとに合計特殊出生率に及ぼしている要因を分析し、それぞれの強みや課題が一目で分かるように地域の働く力や地域のにぎわい力など5つの地域力をレーダーチャート等を用いて示したことにあります。これにより各市町が少子化対策の中でも力を入れていくポイントを明らかにできました。
今後の新・羅針盤は市町に少子化対策の指針として活用してもらう必要があります。県では、活用のインセンティブとして説明資料86ページに記載しましたふじのくに少子化突破展開事業費助成を令和2年度から引き続き実施しており、新・羅針盤に基づく対策を促進することにより市町が少子化対策のための地域力を備える支援をしていきたいと考えております。

○宮城委員
 出生率の低下を止めることと、大きい目標を持たなくていいので少しずつでも上げていく努力をこれからもお願いします。

 次に、ふじのくに少子化対策特別推進事業費についてお伺いします。
 10市町、10事業に交付されていますが、どのくらいの応募があったのか。またこうした事業は全部の県下で行っていくと思いますが、応募のなかった市町に対してどのような働きかけをしているか伺います。

○鈴木こども未来課長
 ふじのくに少子化対策特別推進事業のうち、市町実施のものは婚姻に伴う引っ越し費用や新居の家賃支援などを行う結婚新生活支援事業となっています。この事業は11市町に応募頂いており、そのうち10市町に利用実績がありました。応募頂いたうち、東伊豆町だけは令和2年度の実績がなかったため表に記載しておりません。令和3年度からは、結婚新生活支援事業の国庫補助率が従来の2分の1に加えて3分の2の補助メニューが創設されたことに伴い市町にとって魅力ある制度になっており、これをもって首長等へトップセールスを行った結果、本年度実施市町は18市町に増加をしております。
 未実施の市町への働きかけにつきましては、市町の結婚支援施策の現状や課題の聞き取りを行うとともに、既に実施をしている市町や利用者から聞き取った本事業のメリットを未実施の市町にも共有をすることで利用の促進を図っているところです。これにより令和4年度は既に24市町から実施される見込みとなっております。

○宮城委員
 この事業は本当に評判がいいので、これからも各市町から情報を集めて全県下に広がるようにお願いしたいと思います。

 次に、説明資料141ページ(5)一人ひとりの特性に応じた就労の促進における静岡県工賃向上計画の最終年度目標である平均工賃月額3万円、事業所ごとの対前年伸び率5%について実績としてはどのような状態であったか、またそれぞれの評価を伺います。

○橋障害者政策課長
 現行の工賃向上計画の実績ですけれども、本県の障害者就労施設で働いております障害のある人の工賃につきましては、これまでは年々増加傾向にありますが、令和元年度の実績では月平均1万6000円となっており目標の3万円にはまだ1万4000円ほど差がある状況です。
 要因としては、障害者就労施設で作られた国産品がまだ十分認知されていないことや商品開発のノウハウ不足、さらには新型コロナの感染拡大によってイベント等が中止になり販売機会や売上げが減少していることなどを課題として考えております。

○宮城委員
 月額3万円は高い目標ですけれども、やはり働く上でぜひとも確保してもらいたい金額だと思いますので、引き続き努力をお願いします。

 次に、説明資料178ページ静岡県ドクターバンク運営事業について聞きます。
 静岡県ドクターバンクは本年1月下旬に開設したと聞いております。昨日も質問が出ており、十分な数の求職者があることが重要と考えられますが、どのように皆様にお知らせをしてきたか、また昨年度の実績についてはマッチングが成立した事例はあったのか、求職件数19件とありますが県外からの求職はあったのかお聞きします。

○増田医療人材室長
 周知の状況ですけれども、令和2年度におきましては事業開始に当たり記者提供によるマスコミの活用、ホームページによるPR、広報用のチラシ、ポスターの配布を行ったところです。
 今年度におきましては、民間の職業紹介事業者の情報誌への掲載ですとか、また日本医師会の医師バンクとの連携によって広報に取り組んでいく予定です。
 マッチングの成功事例ですが、令和2年度については実働約2か月ということもあり残念ながらマッチングの事例はございません。ただ今年9月時点の実績で申し上げますと2人がドクターバンクを通じて県内で就業している状況です。
 それから、県外からの求職者につきましては令和2年度末の時点で1人の相談がありました。令和3年9月の状況で申し上げますと、県外から7人の登録がある状況です。

○宮城委員
 医師不足は重要な問題となっています。改めていろいろな手法を使った医師確保をお願いしたいと思います。

 次に移ります。
 説明資料232ページ、健康づくりに関する調査・研究について伺います。
 令和2年度の研究についての成果と評価について、また研究結果を県民にどのように還元していくのか伺います。

○藤野健康政策課長
 健康づくりに関する調査については、説明資料233ページ上段の表に具体的な研究内容等が記されています。主なものとして一番上の特定検診データ分析がございまして、こちらは市町別、保健所別に高血圧症の有病者、習慣的喫煙者等の健康課題をグラフやマップを使ってビジュアル化したデータをフィードバックすることにより、健康課題を踏まえた健康づくり活動等に御利用頂いております。
 また、市町が単独で行えない市町単位よりも細かな地区別分析にもデータを活用しており、県民の健康増進施策や医療対策を推進する上で非常に重要なデータとなっていると考えております。
 研究成果の県民への還元につきましては、県や市町をはじめとして関係機関等での健康づくり事業を実施する中で、様々な健康施策に研究成果を活用することを通じて県民の健康づくりに役立てております。
 また、健康課題の県民向けの情報発信としては特定検診の結果をグラフ等で分かりやすく示したリーフレット等を配布しているほか、各種調査等の結果を県のホームページで公表して多くの方に御利用頂ける環境を整えております。

○宮城委員
 私たちもそうですけれども、一歩前に進むのが健康診断の難しいところですので後押しするような事業をお願いしたいと思います。

 最後になります。
 説明資料293ページ、献血者の確保対策の推進についてお聞きします。
 コロナ禍で献血する方が大分減ったことにより輸血用の血液が不足しているとの報道がありました。水泳選手の池江璃花子さんが白血病で献血をお願いするときにはすごく応募があったみたいですけれど、説明資料を見ると結構いい数字で99%となっています。
静岡県内では血液不足の状況にはならなかったのか、また献血を推進するに当たって何か工夫をしているのか。新型コロナワクチンを打った後の献血についての周知をなかなかしていなかったことがあり、今後の取組について伺います。

○堀川薬事課長
 令和2年度は新型コロナウイルス感染症の拡大期でありましたが、静岡県赤十字血液センターに確認したところ県内に輸血用の血液が不足する状況はなかったとのことでした。令和2年度は、3番委員御指摘のとおり確保目標人数14万6600人に対し献血受付者数で14万5073人に御協力を頂いており、達成率は99%です。静岡県赤十字血液センターが血液不足を訴え、献血を呼びかける報道はありましたけれども、令和2年度は令和元年度の受付者数14万394人を上回る数値となっています。
新型コロナウイルス感染症の影響で令和2年3月から6月にかけては外出の自粛、献血会場となるイベントの中止、企業の献血バスの受入れ中止が相次ぐなど献血者の確保がとても心配されました。
このため、県では静岡県赤十字血液センターと連携して県と包括連携協定を締結しております事業者、市町等に協力依頼を行うほか、マスメディアやSNSを活用した情報発信をすることにより献血者や献血バスの受入れ先の確保に向けた対応を図ったところです。結果として多くの皆様の協力を得ることができ、コロナ禍ではありましたが必要な献血者数を確保できたと思っております。
 続いて、コロナワクチン接種後の献血についてですが、ファイザー製、モデルナ製のmRNAワクチンについては令和3年5月14日から接種後48時間で献血が可能となっております。一方アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンについては、現時点でおいて国の基準がなく献血は御遠慮頂いている状況です。
 周知についてですが、県では今年の7月に作成した献血広報用のパンフレットの中でワクチン接種後の献血について触れ、市町、事業所等に配付しております。また静岡県赤十字血液センターにおいてはホームページへの掲載、県内の献血者約4万2000人が登録するウェブ会員サービスのお知らせ、献血に協力頂く事業所への事前訪問によりワクチン接種後48時間を超えれば献血が可能だと周知していると伺っております。御承知のとおり国民の大多数がワクチン接種者になりますので、今後も周知に努めてまいりたいと考えております。

○宮城委員
 私も献血があと2回でちょうど100回になります。赤十字病院からいつも明日空いているかって電話がかかってきます。皆様も献血をどんどん推進してください。

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