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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:03/09/2022
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 それでは、落合スポーツ・文化観光部理事にわざわざお見え頂きましたので、御紹介させていただきます。
 落合徹理事は富士市出身で、昭和61年4月に沼津財務事務所主事として採用され、平成26年中部地域政策局次長、平成28年世界遺産センター整備課長、平成29年12月から富士山世界遺産センター副館長、令和2年から現職。文化行政や空港行政に長く携われてきた中で、平成29年12月23日に開館した富士山世界遺産センターの立ち上げに御尽力されました。
 また、オリンピック・パラリンピック文化プログラムの実施について担当理事として奮闘。新型コロナ感染拡大の影響を受けオリンピック・パラリンピックが1年延期となる中、難しいかじ取りを担い成功に導かれました。
 さらに、文化プログラムの住民主体の創造的な活動を支援する仕組み、これをレガシーとして継承、発展させるためアーツカウンシルしずおかの立ち上げにも携わり、その礎を築くなど活躍されました。
 私からの紹介は以上ですが、このたび県職員を退職するに当たって、これまで長く携われてきた県行政を振り返り当局の後輩たちに贈る言葉や我々県議会への御意見などを一言頂ければと思います。よろしくお願いいたします。

○落合スポーツ・文化観光部理事(文化プログラム担当)
 過分なお言葉をありがとうございます。また発言の機会を頂きましてありがとうございます。
 県職生活36年余ですけれども、振り返りまして思い出に残っておるのは御紹介頂きました文化プログラム以外に3つございます。
 1つは30代後半にグランシップの開館に、今の出野副知事が当時主幹で私がその下の主査で携わりまして、5番委員の方からもよく質問を受けますSPACの専用使用の条例を起案したのが私でございます。さらにあのときはグランシップの年度必要予算とか開館記念事業とか、まだ若かったもんですから、ちょうど長男が生まれた翌年でしたけれども2か月ぐらい子供の寝顔しか見たことがないというような、そういう生活を送ったことを思い出しております。そのときに条例の決裁を――当時柴副知事だったと思うんですが――持っていったところ、一言ぽつりとSPACには宿題が残ったなと言われまして、その宿題を私の在職中にいろいろ解決できるかなと思っていましたが、とうとうこの年になってしまいました。また今演劇の都構想ということで、当時鈴木監督の劇団は非常に排他的でございましたが、そうではなくて県民劇団としてしっかりやっていけるように後輩の皆さんに言葉を伝えたいと思います。
 2つ目は、空港局にいた時代です。御承知の方もいるかと思いますが、難産の末生まれた静岡空港でございますけれども、開港と同時に空港部が解体されて利用促進は当時の文化観光部、施設管理等々は交通基盤部という形になりました。私が空港局にいたときに、将来的に現在の運営権の民間移譲、これをもう2年前に退職されました、当時の渡邉空港経営課長と一緒に検討しまして、そのためにはもう一回空港組織を一元化する必要があるということで、これは本当に表立った仕事ではないんですけれども、最終的に何とか一元化することができたというのが2つ目の思い出でございます。
 3つ目は富士山世界遺産センターでございます。
 委員会の先生方の厳しい指導と厳しい予算の中で、しかもあのような複雑な建物を工期内に造らなければいけないという重荷を背負ってやったわけですけれども、本当に予算以外の部分では協力と応援を頂いて、開館直後には物すごい人が来て、県東部の新しい名所にできたことを振り返ってみて仕事をしたなと思っております。
 そういう中で、私は実は文化観光部に10年ぐらいいるんですけれども、文化というものに新しい考え方が出てきまして、それがアーツカウンシルでございます。というのは、私は漫画も大好きなんですが、「ガラスの仮面」という漫画がございまして、あの中で主人公の先生の演劇は大衆に支えられて初めて認められるのよという言葉がございます。というように、文化というのはやっぱり大衆が育てるものでございますので、社会に非常な力を還元する。また社会に活力を与えて、今アーツカウンシルでやっていますけれども、社会を変えることもできると私は信じております。そういう意味ではぜひ県としてそういう仕事を続けていってほしいなと思っております。
 最後に、出ていく身ではございますが、私はゴルフが大好きなんですけれども、よくゴルフの18ホールは人生に例えられるんですが、それに置き換えるならば、マスターズをやりますオーガスタ・ナショナルでいえば、私は11、12、13のアーメン・コーナーがやっと終わったあたりかなと。ここから最後、ゴルフの場合は上がり3ホールが非常に大事でございまして、人生の上がり3ホールをしっかり過ごせるようにしたいと思います。
 そういう中で、後輩の皆さんに残しておきたい言葉はジャック・ニクラスの言葉でございます。
It is difficult to excel at something you don't enjoy.――楽しんでやらなければ秀でることは絶対にできない。お仕事はぜひ楽しくやってほしいし、ここにいる皆さんは幹部ですので、部下にも楽しい仕事をやっていただくようにしていただければと思います。
 ゴルフに関してはやっていない方もいらっしゃるかと思いますけれども、進化論で有名なダーウィンは、ゴルフはすぐにうまくならない、だけどいつ始めても遅過ぎることはないと言っていますので、ぜひゴルフを始めていただければありがたいと思います。
 ということで最後はゴルフの話になってしまいましたけれども、いろいろお世話になりました。また先生方にもぜひスポーツ・文化観光部を応援していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。(拍手)

○中谷委員
 ありがとうございました。職を離れましても今後とも御壮健でお過ごし頂きたいと思います。
 では、最後に植田スポーツ・文化観光部長に伺いたいと思っておりますが、前半の部で広岡スポーツ担当部長にも同様の質問をさせていただきました。
 重複しますが、まさか再任用になるとは夢にも思わず、昨年度今の落合理事のような発言を求めたわけですが、議事録を取り寄せて読んでみますと、広岡スポーツ担当部長は上手に当時の委員に対して再任用を受け取られることなく、まるきりもう退職するんだみたいな発言をされているわけですが、植田スポーツ・文化観光部長は心のどこかで、いや俺再任用だもんな、ちょっと答えづらいなというのが表れているような答弁の短さ。部長の人柄かなと思っています。(笑声)
 振り返ってこの1年ということですが、スポーツ・文化観光部所管事項コロナで非常に大きな影響を受けたと思っておりまして、その事業運営に関して計画変更、それから縮小開催、中止。そうした中にあって工夫してうまく進められた経験とか、逆に思いどおりに進められずに大変苦しい思いをしたということ、特に印象的なものについてお話し頂ければと思います。

○植田スポーツ・文化観光部長
 発言の機会を頂きまして、本当に2年連続ですみません、ありがとうございます。
 スポーツ・文化観光部なんですけれども、午前中、2番委員からもあったんですが、コロナの影響がこのスポーツ・文化観光部はやはり成果の面で本当に大きな影響を受けた部だと思います。総合計画の指標の中でも、コロナの影響を受けた指標は本当にスポーツ・文化観光部がかなり多く占めております。観光ももちろんなんですけれども、空港が一番影響を受けまして、また文化の面でもスポーツの面でも、また教育の面でも非常に大きな影響を受けた部でございます。
 去年の今頃、まさか1年たってまだやっているというのは、多分誰も予想していなかったんではないかなと思います。その状況の中で、うまくいったことがあるかというと、本当にほとんどうまくいったなというのはなくて、毎回これでいいのかという自問自答の日々でございました。今、これをやっていいのか、それともやらないほうがいいのか。今回のまん延防止等重点措置の延長でも我々のほうではなるべくやめてくれという話はしたんですが、やはり危機管理部門は今はやめられないだろうという、いろいろせめぎ合いがあったんですけれども、やはり主張するところは主張しながら、そこで何が正解なのか誰も分からないんですけれども、その中で決めていかなきゃならないということで、決まった中で最善を尽くすということはやってまいったと思います。
 そんな中で、職員の皆さんにいろんなアイデアを出していただいて、例えば観光の認証の制度とか、元気旅とか、あと空港ではアウトドアに目をつけてゆるキャンをやったり、ウェブを使って文化の発信、スポーツの発信をされたり、困窮学生の支援とか、本当に通常業務にプラスしてみんなやっていたんです。非常に苦しい思いもしてやっていただいて、うまく成果を出していただいたのは本当にありがたいと思います。
 また、もう1つうまくいったというか、今後のアフターコロナに向けての体制が非常に実はできてきたんじゃないかなと思います。アーツカウンシルでもありますし、スポーツコミッションでもありまして、あと観光もデジタルのシステムが大分できましたし、またうちの部だと最近すごくよかったなと思うのは、ツーリズムで例えば芸術とか食文化、そういったものを――横文字が多いという話があったんですけれども――部の中で連携してつくることができると。あとスポーツツーリズムとか、ほかの県ではないようなことができる部であったかなと。これが今後のアフターコロナに向けて非常にいい方向に進んでくれるんじゃないかなと私は思っているところでございます。
 今後とも議会の委員の皆様、本当に御協力をお願いしたいと思います。本県のスポーツ、文化観光が振興するように職員ともどもこれからも頑張っていきますので、ぜひともよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。(拍手)

○中谷委員
 ありがとうございました。
 広岡スポーツ担当部長にも伺ったんで、やっぱりちょっと聞いてみたいなと、3択。1つ目、県職員の生活を振り返って楽しいことが多く充実した生活を送れた。2つ目、平穏な県庁職員としての生活で大したことはなかった。3つ目、気苦労が多く大変な生活だった。この3つの中で部長が振り返ってこれだなというのをお聞かせ願いたいと思います。

○植田スポーツ・文化観光部長
 実は午前中に私はどうかなと思ったんですが、やっぱり1でした。それは何でかというと、初めは公務員というのがある程度前例を見てやっていくという仕事かなと思っていたんですが、実はやってみるといろいろ自分が考えていろんなことができ、特に県職員はそうなのかなと思います。特にスポーツ・文化観光部はこうやって見ると新規事業がいっぱいあるんですね。これを自分で考えて自分で進んで成果を出せるのは本当にすばらしいことだなと思いました。
 午前中、その話を聞いて実は一つ反省したのが、それを後輩の皆さんに伝えていなかったなと思いまして、ぜひ今回言わせていただきたいなと思っています。本当に前向きに仕事に取り組むと非常に楽しい職場――もちろん苦しいことはありますけれども――であったなと思います。ありがとうございました。

○中谷委員
ありがとうございました。今度こそ御壮健で。

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