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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岩瀬 護 議員
質疑・質問日:10/30/2008
会派名:平成21


○岩瀬委員
 2点だけお伺いをしたいと思います。
 まず、今17番委員からも出ましたが、近年の行政運営というのは、質的に大分変わってきたと思います。それはすべて直営管理ではなくて、アウトソーシングの外部委託などがかなり出てまいりました。その代表的な姿は指定管理者制度ということになるんでしょうけれども、本格運用され始めてまだ間がありません。今17番委員からもありましたように、いわゆる厳しい財政下で独立して責任ある独立経営をしていけよということで、独立行政法人化の方向もございます。
 我々議員の決算審査というのただは数字的なつじつまだけではなくて、質的にねらいにかなっているかどうかとかいうような内容審査が主な内容とも受けとめられるわけですが、外部委託あるいは今お話の出ました独立行政法人化などの独立経営体は、正直、直営と比べますと遠い存在になるような気がいたします。どこまで見ていけるかというのが一方での不安というのか、心配なんですね。新しい時代の新しい監査の仕方、チェックの仕方というのは、非常に根本的に問われているように思われまして、私自身もどうあるべきというのが正直わからない状況です。
 したがって、指定管理者制度などは、その事業を委託する直接の部署である各部局が内容がねらいに沿っているかどうかといったようなチェックはもちろん、年度の成果を確認をしているはずでございますし、また外部の会計機関がチェックをしてくるということになりましょうから、その点では一応のチェック機能は働くわけですが、私どもがどう確認をしていくということになるのかなというふうに思うんですね。
 その辺で監査委員の先生方の試行錯誤も今あろうかと思うんですが、どういう形が望ましいというのか、あるべき姿とお考えになっているのか、ちょっと示唆がありましたら、お考えのほどを伺いたいなと。指定管理者制度だけじゃなくて独立行政法人化については、中期計画なんかも議会側に示されますから、そういう意味では事業計画がどういうふうに進んでいくかというのはわかるわけですけども、我々としては、独立行政法人化になった経営体に対してはなかなか食い込んでいけないみたいなところが、これから出てくるんじゃないかなというような心配をしとるんですね。
 そこで、そういう外部関係になっていくものへの考え方みたいなものを、御示唆があれば改めていただきたいと思います。

 もう1つは、6番委員も発言されました不用額の発生問題ですが、いわゆる財政が厳しい時代の不用額というのは非常にいろんな見方ができてまいります。効果的に運用して不用残が出たのはいいことだよと、効率的に成果を上げたよというふうに見れる一面と、一方でそうではない効果的な投資という点からすると、厳しい時代だからこそうまく消化すべきだったよというふうに見るのかという両面が出てまいります。監査委員の皆様が御指摘した不用額についてのコメントの中でも有効な活用を図るためにという表現と効率的な予算執行という文言がありまして、これは共通する部分と相対する意味を持つ場合があるわけです。したがって、ここのところがちょっと理解しがたいといいますか、実はお悩みの部分じゃないかなとも察せられるわけですけれども、特にここ五、六年の不用額の発生額を見てみますと約100億円から120億円が出ております。この不用残の使われ方というのは、後の税収不足に対応していく原資になったりとか、あるいは基金造成の原資になるといったような一面もありますから全部が全部は使えないませんが、今のように市場が投資をしてもらうことを待ち望んでいるといったときに、この100億円の行方というのは、本当は県民に与えられるべき予算として設定したわけですから、かなり年度末になってから新しく不用残を想定し、新規に補正を組み直してでも投資に振り向けるといったような考え方というのは、これからあり得るべきことではないのかなと。それでないと投資がさらに厳しい中で滞ってしまうという心配といいますか、ものを感じるんですが、その辺についてのお考えを伺いたいと思います。

○富永代表監査委員
 独立行政法人化あるいは指定管理者制度等、一般的に業務のアウトソーシング化といいますか、そのことにつきましてのお尋ねで、こういったある意味ではどんどん外出ししていく傾向の中で、監査をどのようにしたらいいのかというようなことだと思います。
 実はこれは、現在は独立行政法人あるいは指定管理者制度ともに私どもの監査の対象機関として補助金の額だとか、あるいは出資金の多寡だとか、そういったことで濃淡はございますけれども、一応監査の対象として対応しているということであります。
 しかし、これはある意味では外出しをして、例えば指定管理者なら指定管理者に任せて、そこに民間の知恵や工夫を生かして、効率的な住民サービスになるような運営をしていただくというような趣旨でございますので、これを直接的な監査対象機関と同じような手法、同じような観点で一律に厳しくチェックしていくというようなことだけでは、趣旨を相殺することにもなりかねないというように思います。指定管理者制度につきましては、3年ないし4年というまだ歴史が浅い制度でございますので、当局のほうもこの指定管理者制度をどういうふうにチェックをし、どういうふうに任せていくかということについては、現在データを集めながら見直しをする時期に来ているのかと思います。
 私どももこれまで財政支援団体の範疇の中で監査をしてまいりましたけれども、御指摘のように新しい監査の手法、視点、そういったものが必要な時代になってきておると思いますので、一般的に言えることは、自治体の財務監査の視点だけでなくて、民間企業を公認会計士らがどういうふうな形で監査をしているのかというような視点、手法といったもの――幸い監査本体につきましてはアウトソーシングで公認会計士の力をかりておりますので――そういった民間の知識も勉強しながら対応していこうというふうに考えております。

 それから、不用額の発生についてのお尋ねでありますけれども、確かにおっしゃるように、両側面がございまして、そういう両側面を踏まえまして、私どもの意見も有効性とそれから効率性で、ある意味では相反する概念を抱き合わせのような形で申し上げているところがあります。
 県費の場合は、不用額が発生すれば、御案内のように翌年に繰り越すわけですので、ある意味では残ってもそれがお金として無駄になるというようなことではないわけでありますけれども、国の補助金なんかの場合には、これは返さなくてはいけないというような問題もあります。したがいまして、補助金につきましては今回12道府県で起きたような不正経理の問題にもつながったわけでありまして、そういうことも含めまして補正で対応するんだったら、いろんな工夫があろうかと思います。そういった対応策を行政当局に促す意味でも、不用額が100億円もありますよと、これは何とかしてくださいねというようなことで、我々としては意見として申し上げたわけであります。

○天野(進)委員長
 それでは、ここで質疑も出尽くしたようでありますので、監査委員に対する質疑は終了することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
 異議なしと認め、監査委員に対する質疑を終わります。
 監査委員、どうも御苦労さまでございました。
 特に山ア監査委員には、これからどうぞ自分を大事にして頑張ってください。
 休憩いたします。
 再開は14時30分といたします。
( 休 憩 )

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