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委員会会議録

質問文書

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平成23年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:11/15/2011
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 おはようございます。きょうは警察本部でございますので、気合いを入れて質問をしたいと思います。
 説明書に沿って質問させていただきます。
最初に6ページ、警察職員の資質向上のための教養の充実の中で、警察学校の記載がございます。新規採用の方々が実際現場で仕事ができるような形での訓練が警察学校で始まるわけです。実際に採用された上でこの警察学校の――ここに人数書いてありますけれど――皆さんが全員そのまま現場に出てくれればいいんですけれども、例えば途中でなかなか大変になってしまったような方々はいらっしゃるのでしょうか。その辺をまずお聞きしたいと思います。

 それに関連して、8ページに警察職員の健康管理の問題があります。県の職員並びに教員も同じことなんですが、やはりストレスがたまる中で、精神疾患による長期休職者等がどうしても出てくるような状況にあります。そんな意味で警察職員の場合に、療養のための長期休職者は平成22年度はいらっしゃったのかどうかお聞きいたします。

並びに、長時間労働者の面接指導ということで書いてありますけれども、この時間外、休日の労働時間が1カ月当たり80時間を超える職員という方々が一体どのくらいいらっしゃるのか、それについても平成22年度の様子を教えていただきたいと思います。

 それから、22ページに振り込め詐欺の話が載っております。警察の御努力によって検挙件数は減っていますけれども、検挙の人数は20名ということでもって数字が挙がっているわけです。
例えば、オレオレ詐欺にしてみれば、件数はふえておりますし、被害金額も非常に大きく出ているわけです。これだけこのことについては周知されながら、また警察の方々も頑張ってくれているにもかかわらず、何で減らないのだろうかということが非常に心にあるわけです。この辺の問題についての分析について教えていただきたいと思います。

 それから、3番目に交通安全の部分でございます。今本部長からお話がありましたように、平成22年度はこの交通安全活動の柱として高齢者対策とか飲酒運転、自転車安全にプラスして、シートベルトの着用対策ということが取り上げられております。30ページを見ますと、このシートベルトの着用のことについて、本県の数字が載っているわけです。たまたま私、手元にこのファイルフォルダーというか、これはシートベルト・チャイルドシート着用推進協議会というところでもっていただいた物で、平成18年の数字が載っているんですけれども、運転者が93.8%から助手席の方々の着用率が83.4%って書いてあります。これとこの説明書と比べてみると、全国平均は若干向上しているんだけども、本県の数字が横ばいなんですね。5年たっても数字がよくなっていないということで、これだけシートベルトについても強く叫ばれているにもかかわらず、本県でこういう状況であるのは一体どういうことなのかと。それについても平成22年度どのように取り組まれたのか、並びに先ほどと同じように本県の状況をどう分析されているのかについてお伺いをしたいと思いますので、よろしくお願いします。以上、3点です。

○大島警務部参事官兼警務課長
 まず、警察学校の入校者のうち何人が卒業できなかったという部分でございます。
296名が入校しましたが、このうち13名、約4.4%ございますけども、この者が辞職しております。辞職の理由は、なってみたけれどもちょっと考えていたものと違うですとか、やはりなかなか勉強とか体力がついていけないということが理由で辞めた者が13名おります。

 健康管理の関係でございますが、月80時間以上の長時間勤務をした者というのが平成22年度中で延べでございますけども2,651名おります。うち、3カ月以上続けてという者については、面接を行うことにしておりまして、そのうち128人の職員に対して、担当者が面接等をして指導をしております。

 長期の休暇をとった職員でございますけれども、平成22年度末の数字でございますけれども、1カ月以上の長期療養をしている者は47名おります。そのうちの休職している者が13名でございます。以上でございます。

○佐藤生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 ただいまの振り込め詐欺の被害の状況ということで御理解いたします。またなぜ減らないのか、また対策等のことも、それを分析して御説明したいと思います。
 まず、被害状況でありますけども、昨年の発生件数は187件、被害金額が約1億9000万円余となっております。平成21年――前年と比較いたしますと、確かに委員御指摘のとおり、件数は72件減少いたしまして金額も5900万円余減少しております。検挙数も164件、59人となっております。
 やはり、振り込め詐欺の被害の中でもオレオレ詐欺被害はふえておりまして、振り込め詐欺全体の5割以上を占めているといったところで、親子の愛情につけ込んだ、息子、孫を語る手口が大半を占めております。
 そのようなことを分析した結果、依然として撲滅までは至っていないんですが、やはりこのような被害を防止するために、巡回連絡のときに防犯チラシを活用しての具体的な広報、それとやはり高齢者で被害に遭っている方が8割以上でございますので、独居高齢者に対する被害防止レター作戦。本日もやっているんですが、毎月15日「オレオレ詐欺被害発生ゼロの日」を設定して広報活動を強化しております。
また、高齢者が集まる各種会合の際に防犯ボランティアが寸劇などをやりまして、直接的あるいは個別的にわかりやすい対策を行っております。
 また、同窓生名簿なんかを悪用して子供さんとかお孫さんをかたることが多いものですから、本年の6月からオレオレ詐欺被害防止の絆コミュニケーションキャンペーンというのを展開しております。これはやはり20代から40代の子供さん、お孫さんのある方を対象としているんですが、その勤務している企業、事業所に警察官が赴きまして、息子層に最近の振り込め詐欺の特徴等をお話しいたしまして、親族間で注意喚起をしてもらう、家族のきずなを強化していただきたいといったところを合わせて今やっております。
 もちろん今お話したとおり、県下の高校、大学の同窓会事務所に対する注意喚起の依頼だとか、水際作戦ということで金融機関にもATM利用限度額の引き下げ、あるいは担当者による声かけ、このようなことをやって被害防止を今展開しているところでございます。以上です。

○山下交通部参事官兼交通企画課長
 シートベルト着用対策についての取り組みでありますが、警察では街頭における交通指導取り締まりのほかに、県警ホームページ、警察広報紙、また交番のミニ広報紙などの各種広報媒体を活用した広報を行っております。
 また、静岡県交通安全指導員や、県市町、関係機関、団体と連携してシートベルト衝撃体験車を活用した参加体験型、あるいは衝突実験等の映像を活用した視覚に訴える交通安全教育を通じて、シートベルト着用による被害軽減効果が実感できる広報活動を実施しております。
 また、取り組みの2つ目としてシートベルト取り締まりでありますが、これについては規範意識向上、違反の取り組み強化ということで、その中にシートベルトの取り締まりも入れまして、昨年の取り締まり件数は7万4513件で、前年比6,500件余の増加でありました。
 シートベルトの着用状況でありますが、平成22年10月に実施した着用率の調査でありますと、一般道で運転席が96%、助手席が89.5%、後部席が39.4%、また高速道路では運転席が99%、助手席が98%、後部席が62.2%と、一部には全国平均を下回っているものもありますが、着用率は徐々にアップしている状態であります。
 そのようなことから、これらを分析しまして、引き続き被害軽減効果があるということを強く広報してシートベルトの着用率の向上、アップにつなげていきたいと思います。以上です。

○前林委員
 ありがとうございました。
 最初に、精神疾患の件ですけれども、やっぱり警察の方々かなり緊張感を持って仕事をされる方々がたくさんいらっしゃるんだと私は思っております。そういう意味で県民の命と財産を守るという非常に大事な仕事に従事されている方が多いわけですけれども、やはりストレスがたまるような状況だけは避けていくべきであろうと考えております。そういう意味で健康診断等をしっかりやっていただいて、健康管理をしてくださるように今後も進めていってほしいと思います。

 それから、あと新たに採用された方々については、やはり高い倍率の中でもって試験を乗り越えてきた人材だと私は思っております。そういう方々が途中で挫折することがないように、これも温かく見守って御指導いただきたいと思います。

 それに関連して、この6ページのところの警察学校の下に、青年警察職員合宿研修というものが書いてあります。これどういうものを実施されているのか、内容について若干の説明をお願いしたいと思います。

 それから、振り込め詐欺の件ですけれども、今お話を聞いて、なくならないことが非常に残念だと思います。特に高齢者の方々が被害に遭うケースが多いわけでございまして、きょうも朝刊にまた同じようなことで被害に遭った方の話が載っておりました。そういう意味でやはりこれは警察だけの問題じゃなくて、いろんな形でいろんな部署での連携が必要であろうと思います。やはり社会現象として核家族化であるとかということが多いと思いますので、その連携が非常に重要だと思いますけれども、改めて他部局との連携の状況について御説明をいただきたいと思います。

 それから、最後のシートベルトの問題、状況としてはわかりました。1点だけちょっと教えてほしいですが、このチャイルドシートの非着用で取り締まりにあった件数が非常にふえているのは、これは特に強化期間ということで取り締まりをされたので、こういう数字が上がっているのかとも思いますけれども、このチャイルドシートの着用率と取り締まりの件数の状況についての御説明を合わせてお願いしたいと思います。

○大島警務部参事官兼警務課長
 青年警察職員合宿研修についてでございます。これについては、若手の警察職員約40名が御殿場市内にございます国立中央青少年交流の家というところで2泊3日の合宿研修を行っているものでございます。
研修の目的は、警察職員の執行力や判断力、あるいは自立心向上等を図って、連帯意識の高揚を図るというようなもので、毎年1回行っております。
 内容といたしましては、例えば、非違事案の防止だとか、職務倫理を高めるにはどうしたらいいのかというような講義ですとか、あるいは研修生それぞれに研修課題を設けまして、こういうふうに自己啓発をしていくんだというようなものを、いろんな教養資料、あるいは講師を使って討議をさせるなどして青年職員の育成を図るということで実施しているものでございます。以上でございます。

○佐藤生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 振り込め詐欺防止対策における他機関との連携についてお答えいたします。
 当然委員御指摘のとおり、啓発だけではとても振り込め詐欺が撲滅できるものではないということは、重々認識を持っております。
ですから、いわゆる官民一体となった対策を、発生当時から金融機関も含めてやっているわけです。最近では、県のほうも行動計画に振り込め詐欺防止を県民の目標として掲げておりますし、民間の事業所も社会貢献ということで、一昨年あたりも警察のほうと振り込め詐欺防止モデル事業所ということで、協定を結んで振り込め詐欺の防止については前向きに取り組んでいただいております。
 また、先月14日から今月末まで特に振り込め詐欺の撲滅を目指した強化期間を設けて、各警察署を中心にキャンペーンを展開しております。これには地元のボランティアの方も積極的に参加していただいておりますし、関係する企業等も参加して、もちろんこれに各自治体も参加していただいて、まさしく官民一体となった取り組みを今行っているところでございます。
 
○山下交通部参事官兼交通企画課長
 チャイルドシートの着用率につきましては、昨年平成22年の調査では、着用率46.3%、本年4月の調査では48.2%となっております。またチャイルドシートの取り締まり状況ですが、これについては、昨年1,972件検挙しておりますが、やはり規範意識向上のために、携帯電話、シートベルト、また整備不良等の取り締まりとともに強化した結果、このようなプラスの状況になっております。以上です。

○前林委員
 青年警察職員合宿研修については、内容はわかりました。ただ、人数が少ないですから、もっとたくさんの方が研修されてもいいのかなという気持ちがします。
団塊の世代の大量退職に伴って、これからの人材育成ということも非常に大事だと思いますし、特に警察官の場合には、こういう連帯意識といいますか、本当にそういう中で仕事をしていただけるためにも、こういうような研修をぜひ充実させていただきたいと思っております。

 それから、振り込め詐欺の件については、他部局との連携をしっかり図っていただきたいと思いますが、やはり一番インパクトがあったのは、大阪のおばちゃんのコマーシャルなんですね。あれは非常にインパクトがありました。そういう意味で警察だけではないですけども、くらし・環境部あるいは企画広報部の話になるかもしれませんけれども、ぜひあのくらいインパクトがあるコマーシャルを流すことで犯罪防止につながるのならばという気持ちもしますので、ぜひまた知恵を絞っていい企画を出していただきたいと思います。

 あとチャイルドシートについては、何と言っても大事な子供の命ですから、この平成22年の46%、本年の48%、非常にこれは情けないなと思っております。ぜひ皆さんの力で子供の命、あるいは高齢者の命が守れるような御努力を心からお願いしまして質問を終わります。

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