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委員会会議録

質問文書

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平成24年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:源馬 謙太郎 議員
質疑・質問日:10/04/2012
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○源馬委員
 ありがとうございました。
 1点お伺いをしたいと思います。
 このリスクとハザードの話がありまして、専門家でいらっしゃる先生の立場で、この原子力発電所に関してはハザードは大きいと、これは専門家の中でもそういう御認識でよろしいのかどうか、これまず1点確認したいと思います。

 それから、その中で、このハザードの大きさと確率でリスクが変わってくるという御説明だったと思いますけれども、原子力発電所に関しては確率をいかに減らしていくかという方法しかもうないのか。深層防護のお話だと思うんです。確率をいかに減らしていくかということだと思いますが、原子力工学の立場からして、ハザードを小さくしていくということがこれからの技術革新で可能なのかどうか、教えていただきたいと思います。

○山本参考人
 お答えいたします。
 この原子力発電所のハザードが大きいかどうかということでありますが、なかなか難しい点は、このハザードにはいわゆる人命とあともう1つ社会的な例えば財産保護とか、社会的な財産の2つの観点があると思います。
 これまでの原子力発電所の事故を振り返ってみますと、社会的な、財産的な影響が非常に大きいということで、やはりハザードは大きいと現時点ではいうのが妥当だと思います。正確だと思います。

 2つ目の確率を小さくする方法しかないのかという御質問なんですけれども、今御指摘のように、ハザードをできるだけ小さくするという方向は非常に重要で、新しい形の原子炉はそういう方向で設計とか研究開発が進められています。
 具体的にどういうことかと言いますと、例えば数日間プラント、原子力発電所で何も操作をしなくても冷却が継続するとか、例えばそういう方向でハザードそのものを、あとほっておいても、空冷で冷却ができるとか、そういうことでハザードそのものを小さくしようという方向の開発も当然ながら行われておりまして、両面で研究はなされております。

○源馬委員
 そう考えると、先生の御見解で結構なんですが、例えばハザードが比較的大きくて確率が小さい飛行機の事故とか、また自動車並みに、社会が今後確率とハザードの大きさを考えて、許容範囲にあるリスクと考えていけるレベルまでこれから原子力工学は技術革新していけるのでしょうか。それとも、これはなかなかお答えが難しいかもしれませんが、許容可能なリスクという部分が入ることがなかなかできない問題なのか、今の時点での先生の御見解を教えていただきたいと思います。

○山本参考人
 お答えいたします。
 これは、非常に難しい御質問をいただいたと今思っております。
 基本的には、過去のいろいろな例えばトラブルであるとか事故であるとかの知見を反映していくことで、原子力発電所の安全性というのは上がっていくと思ってます。
 先ほどから申し上げておりますように、原子力発電所が絶対安全だという域には当然ながらたどり着くことはできないわけではありますけれども、先ほど申し上げた安全目標に適合するような原子力発電所というのは、私は実現できるのではないかと現時点では言っているところであります。
 当然ながら、それを達成するためには――今私はどちらかと言うと設備というかハードウエアの話を中心に申し上げたんですけども――それだけではやはり不十分でありまして、それを運転する人的要因についても十分考えていく必要があるということで、それは先ほどの御質問いただいた人材の確保というところにつながってくるものだと理解してます。今後、むしろそちらのほうがネックになってくるかなという印象ではあります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp