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委員会会議録

質問文書

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平成28年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:07/11/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 それじゃあ、何点か聞かせてください。分割方式でさせていただきます。
 飲酒運転の話も出ましたが、交通事故全般について、まずお聞きをいたします。
 いただいた資料6を見て感じたことなんですが、全事故の中で死者数56人、高齢者はそのうちの36人という数字が出ております。全体的に言うと少なくなったけれども高齢者は多くなってるということで、全体の死者数については全国10位、高齢者については全国4位というデータの結果であります。
 それで、全死者に対する高齢者の割合もだんだんと上がって六十何%という形になっておるんですが、その横に死者の状態別というところがあります。その中でお聞きしたいことは、歩行者の中で横断中とその他というところがあります。横断中12人、その他が5人と書いてますが、その他っていうのは横断中以外の全てを言うのか。何かしら、これについて横断中だけを取り出したからこういう形になったのかということを教えていただければと思います。
 いずれにしても、横断中とその他歩行者について17人という数字が出てますと、全体が36人の中の17人ですから、率とすれば5割近くということも言われておりました。この数字についての理由を教えていただければと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
 資料の横断中というのはまさに道路を横断している最中ということでございますけれども、その他というのは例えば立ち話をしていて車にはねられるとか、あるいはぐあいが悪くなってしゃがみ込んでるところを車にはねられるとか、そのような状況についてあらわした数字でございます。

○中澤(通)委員
 そうすると、あくまでもそれは実態、自動車であって自転車ではないと解釈すればいいんですね。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
 これは歩行者ということでございます。

○中澤(通)委員
 だから、歩行者と自動車の事故ということで考えればいいということで、歩いてて自転車とぶつかったんじゃないんですね。自動車なんですね。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
 相手が自動車の場合もありましょうし、オートバイの場合もありましょうし、自転車の場合もありましょうし、そういうように相手はさまざまな種類がありますけれども、亡くなった方が交通事故に遭ったときにどういう状態になっていたのかということですから、歩行者の数字というのは歩行者とそのほかの車両等になります。亡くなったときの亡くなられた方の状態でございます。

○中澤(通)委員
 その上に自動車、自二車、原付車、自転車とあって、それぞれデータが出てきて、歩行者だけ横断中とその他になってる。だから自動車にしても自転車にしても、どこか違うところの死者はあるけれどもその他についてはこれはあくまでも自動車ということで、対自動車の死者ということなんですね。

○櫻井交通部長
 これは、あくまでも死者の状態別でございますので、基本的には相手が自転車である場合もございますし四輪の自動車の場合もございます。あくまでもこれは亡くなった方の状態別でございます。ですから自動車と記載されてるものについては自動車に乗ってる方が亡くなった場合ここに計上されるというものでございます。

○中澤(通)委員
 交通事故それぞれに原因があって、高齢者についてはここ数年多くなっていると言われております。社会全体の問題ですから、当事者もそうですが周りも気をつけなくちゃいけないという警鐘だと思いますので、それはそれとして理解をさせていただきます。

 次に移りますけれども、右折での巻き込みとか左折の巻き込み等もあるんでしょうが、そういう中でここ数年歩車分離式の信号が出始めました。最初何かしらアナウンスはあったんでしょうけれども、いきなりそういう場面に出たときに、私もこれは何だと、信号が変わらないということでちょっと慌てたことがありました。必要なときだけボタンを押すと信号が変わって歩車分離式になるよということなんですが、これが出始めてから幾ばくかの時間がたってますが、県内においてこの歩車分離式の信号機が設置されてる数がどれくらいなのか。

 それと、それをやることによって当初もくろんだ自動車との歩行者とのぶつかりっていうのが防げたとか、その他もろもろの利点もあるでしょうけども、その点について。

 それから、あわせて今後、予算もありますがどれくらいの率で、どれくらいの数で県内に設置されることが見込まれているか、それについてお聞かせください。

○小川交通規制課長
 初めに、県下の歩車分離式信号機の設置件数について御説明をいたします。
 現在、斜め横断が可能なスクランブル方式が28カ所。斜め横断ができない歩行者専用現示方式が84カ所になっております。
 あと、9番委員の御指摘のありました押しボタン式――ボタンを押すと変わるというのは、通常は三現示といいまして、主道路の車両が青、次に従道路が青で、最後に横断歩道の歩行者が青になって、三現示ですと自動車の青時間が非常に短くなって渋滞が発生するというデメリットもありますので、歩行者の利用が特定の時間に限って多いところは9番委員御指摘のように、押しボタンを押さない限り歩行者灯器が青にならないような運用もしております。
 ちなみに、県下で51カ所、約45%が押しボタン式の歩車分離式信号機になっております。

 欠点でありますが、やはり9番委員の御指摘のとおり車両用の青時間が短くなりますので渋滞が発生しやすいというデメリットがあります。
 これに対する対応でありますが、今の信号機は非常に高度な制御機能を持っておりまして曜日や時間帯によって青信号のサイクルを変えることができますので、きめ細かく時間帯に応じて信号の表示を変えるとか、あるいは特定の時間に歩行者が限られている場合には押しボタン式の歩車分離方式を導入するということで渋滞解消に努めているところであります。

 今後の整備方針でありますが、歩車分離式信号機につきましては平成24年度と平成25年度に集中的に整備をして平成24年度に31機、平成25年度に24機つけておりましておおむね要望があるところはこれで全て整備されておりますので、今年度は整備予定の場所はありません。
 今後も、歩行者と右左折車両の事故の発生が懸念される場所とか通学路や公共施設付近で子供、高齢者の通行が多い交差点につきましては、交通の状況や地域の住民の皆様方の要望等を踏まえて必要な箇所に整備していきたいと思います。

○中澤(通)委員
 効果そのものは、実際にはかなり交通事故防止になると私ども感じております。運転手側から見ると多少の時間の問題がありますけれどもそれはお互いのことですから、これはかなり理解が得られると思うんですが、実際設置するのにどれくらいかかるんですか。かなり高いからなかなか設置は難しいのか、それとももう今のところは要望もある程度クリアしてるから考えなくていいんだよと、どっちかわからないけれども、いずれにしてもどれくらいのお金がかかるんですか。

○小川交通規制課長
 費用につきましては、歩車分離式信号機に対応できる種類の制御機であれば、スクランブルにすると斜め横断用の歩行者灯器の設置等で数十万円かかることはありますが、基本的にはそれほど費用はかかりません。
 問題なのは、やはり車両用の青時間が短縮されて渋滞が懸念されることで、なかなか導入できないものであります。

○中澤(通)委員
 渋滞緩和はやっぱりしなくてはいけない部分があります。ただそれはケース・バイ・ケースで皆さん方のほうがむしろわかってらっしゃるはずですから、渋滞で多少の自動車のほうに制限があっても事故防止の効果のほうが大きいよということであれば、積極的に遠慮することなくやっていただくことが必要だと思います。地域にしっかりと説明をしていただければ地域の人たちは理解をしていくはずですから、ぜひその点については遠慮することなく事故防止であればむしろ積極的に進めていただきたいと思います。

 事故防止とあわせてですが、歩道で自転車通行可の表示があるところがあります。可の表示がないところもあります。
 それで、通行可の表示がなければ、自転車は車両ですから車道の一番左端を走るということが原則ですよね。通行可の表示がない歩道を自転車が走った場合は違反なんですか。こういう場合は違反の取り締まりはやるんですか。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
 標識がなければ、それは基本的には違反でございます。

○中澤(通)委員
 違反ですね。そこで警察官が現場を見れば違反ですよと、歩いてくださいよと注意する義務もありますよね。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
 違反になりますから、当然指導、取り締まりをきちんとやることになります。

○中澤(通)委員
 それはそれで次の問題ですが、自転車専用レーンがつくられています。ブルーのラインが。それは車道の幅も考慮しなくちゃならないと思うし歩道もと思いますけどね。どういう基準でそれが設置されるのかわかりませんが、ある程度の距離を専用レーンにして、また突然それがなくなって。そうすると今度は歩道に通行可の表示があればいいけれども、なければそこで自転車をおりて歩かなきゃならない。当然それは規則に従えばそうなりますけれども結構ちぐはぐですよね。自転車に乗る方はわかると思うんです。それで真面目に規則どおりに通行しようとするとかなり不便なところもあります。
 基本として、公安委員会として専用レーンを多用するという考え方なんですか。それともそれは余りしませんよという考え方なんですか。

○小川交通規制課長
 自転車の専用レーンにつきましては、おおむね1.5メートルの幅員が確保でき、かつ自転車の通行が多い場所については道路管理者と連携をして設置しているところであります。
 ただ、9番委員御指摘のとおり道路環境がなかなか幅員が広い道路が連続しているところばかりではありませんので、ところどころ細切れになっていて非常に走りづらい状況があるのは承知しております。
 これにつきましては、静岡市等の関係市町と連携をして今検討委員会を設置しておりまして、道路管理者と連携をして自転車が安全に通行できるネットワーク化を進めているところであります。

○中澤(通)委員
 人の自転車を簡単にちょっと乗っていく。窃盗罪ですよね。自転車盗って結構多いんですよね。年齢問わず簡単に窃盗行為に走るわけですけれども、それほど多くの自転車が昔に比べて安く手に入るから、逆に言うと物を大切にしないから多分それぞれの警察署にはたくさん受け取りに来ない自転車があって適当なときに処分されるんでしょうけれども、そういうことが問題になっています。
 この自転車が、時折って言うか最近出ますが、歩道を走ってぶつかって事故になって亡くなるとか大けがで損害賠償請求してかなり高い金額が判決で出てきますね。ほとんどが無保険なんですね。例えばそういう賠償保険を掛けていればそれが適応されることはありますが、普通は掛けてないんですよ。
 それで、それはもう販売行為であって行政がタッチすることじゃない。だけどもし何かあった場合には犯罪行為のツールになってますよね。この保険、自動車には自賠責の保険が強制であります。自転車はありません。強制ではないんです。この点についてこの委員会で答えることじゃないかも知らんけれども、この実態をどう思われますか。

 それで、自転車は車両なんですよね。自動車が出る前に自転車が走ってます。それでそのうちに法律ができました。自転車の場合は反則行為をすると、いわゆるいきなり罰金ですよね。自動車は後から出てきましたから一番下には過料なんですよ。過料でしょ、軽い違反は。過料です。だけど今度危険はいろいろあって、何回かやると罰金刑が出てきます。罰金刑って賞罰の罰で、一生ついてくるんです。そのことを皆さん多くの方が認識してない。過料は消えます。これは法律のネックなんですが、国が直そうとしてないから仕方ないかもしれないけれども、これはやっぱり何かで是正できないのかなというのが単純な気持ち。

 それともう1つは、保険制度は何もこのまましなくていいのかな。一応、この取り締まりを担当する部署としてどうお考えなのかをお聞きしたいと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
 まず、保険の関係からお話をさせていただきます。
 自転車の保険の有名なところではTSマークというのがありまして、これは自転車安全整備制度ですけれども自転車の整備不良による交通事故防止と安全利用の促進を目的に昭和54年という古い年代に発足したものです。自転車安全整備士の資格を取得した者が自転車販売店で点検整備基準に基づきまして点検整備を行って基準に適合した自転車の印としてTSマークを交付すると。このTSマークには点検時から1年間有効の傷害保険と賠償責任保険がついております。
 また、ほかにも保険がありまして、高校生が通学に自転車を利用する条件としてさまざまな自転車の関連する保険に加入することを指導している高校もございます。
 いずれにしましても、警察としましても最近話題になります自転車と歩行者がぶつかって歩行者に重篤な障害が残ったりあるいは死亡ということになりますと、それぞれ損害賠償請求の関係で御苦労されると思いますので、この自転車保険が広がっていけば、そのように生活に不安を生じる人もなくなりますので広がっていけばいいなとは思っております。
 例えば、交通安全教室ですとか、あるいは高校生に対する交通安全講習などにおいて保険の加入について勧める等をしているところでございます。

 次に、自転車の処罰の関係でございますけれども自転車の取り締まりにつきましては、まず警察としましては自転車安全指導カードを活用するなどした指導、警告を基本方針としています。
 ですから、違反をしてとめます。とめたときにいきなり検挙ではなくて、その場で一時停止をしないことの危険性ですとかあるいは交通事故の発生状況を説明して一時停止をしないことの危険を理解していただいた上で、今回は指導にさせていただきますという活動をしております。
 ただ、例えば自転車で違反行為そのものが悪質、危険性の高い酒酔い運転ですとかあるいはピスト自転車と言いますけれどもブレーキがそもそもついていない自転車、このようなものにつきましてはこれは検挙をしていこうと考えております。
 あるいは、違反行為によりまして事故を起こして具体的に危険がもう既に発生している、そういう者につきましては検挙をしていこうと。
 あるいは、警察官の再三の指導、警告に従わない。例えば信号無視をしたのを現認しまして、とめて信号無視をしてはいけませんよと説明をしても全く理解しないでそのまままた信号無視を続けるとか、そのように再三の指導、警告に従わないようなもの、これらの悪質かつ危険なものについては検挙することもありますけれども、その他のものにつきましてはあくまでも指導、警告を基本としているところでございます。

○中澤(通)委員
 ほとんど今、各高等学校などは通学に自転車を使う場合に学校別のそれぞれ独自の登録証がついています。
 ただし、このTSマークの確認はしてないんじゃないのかな。やってる学校があるって言ってもどこの学校か私は知りませんけれども、確認したことはありますか。やったことは聞いてるけれども確認は多分してないと思うんですよ。行政側とすれば一応指導としてやるから後はそちら任せじゃなくて、やっぱりきちっとしなくちゃいけないと思う。やるならTSマークをちゃんと使えるように、これに最高だと5000万円の賠償がついてますよとかそういうこともわかるようにすべきだと思うんですよ。
 ちなみに、警察全庁舎、交番もかなりの数の自転車を持ってると思うんですよ。みんなTSマークがついてますか。それだけ毎年、定期的に検査をしてTSマークの交付を受けるだけのことをやってますか。確認はどこでしてるんですか。してると言うならきちっと言っていただければいいし、それじゃあ何台今自転車が役所にあるんですか。この数のことについては急に今、思いついてこう類推できたんですけどね、別に信用しないわけじゃないけれども「まず隗より始めよ」ですから、もし警察で管理する自転車がそういうものに入ってないとは思いませんけれども、そこでしっかりと、少なくとも加害者にはならないだけのものは持った人が運転していますから安心だと思いますけれども、皆さん方に勧めるならむしろそこから進めていただきたいなと。もうこれ基本的に要望にしときます。信用しときますから。もしなければないで。いや、全部やってるよと後で言っていただければいいけども、一応それ以上の答弁は求めません。
 それで、交通違反の規則はいろいろと変わってても自動車を運転する人は定期的に免許証の更新等で講習されます。ただし自動車の法律改正については事細かくもらいます。
 しかしながら、自転車のことについては意外に伝達されていない。本に書いてあるよって言うかもしれません。だけどよく老人クラブとか何か行くと定期的に指導員が来て、事故がないようにしてくださいねとかいろんな話をしますよね。それはそれでいいんですけれども、もっと基本的な自転車は車両ですよっていうことをきちっと伝えていただくことが大切だと思うんです。
 それで、左側通行ですよと。歩道があったって原則左側通行でしょ。違うんですか。歩道があれば左右どっちでもいいというんですか、違うでしょ。それもやっぱりきちっと伝えていただくことも大切。
 それから、通行可の表示がないところは自転車は乗ってはいけませんよ。簡単なんですね、これは意外に知らない。意識がないと思うんですよ。
 ですから、せっかくそうした交通教室をやられるなら運転しない人たちもいますから、むしろそこにきちっと伝えていただくことが基本なのかなと私は思ってます。それでお互いに事故の危険に、加害者にはもちろんならないように、被害者にもならないようにということをぜひ進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、次の質問に入ります。
 警察官の採用のことですけれども、ことしの採用について一芸の特別枠っていうか、過去にも結果的にはそういう人もいました。Jリーガー途中で終わってそれにチャレンジして、私の近くの交番にいます。何か発表会をやったら優秀賞をもらったとかそういう元気のいいお巡りさんがいます。そういう新しい職場やら新しい職種につくことも必要でしょう。
 景気がよくなると、警察官の応募者が少なくなるのは当然ですよね。危険なこと、大変なことですから。だけどやっぱりたくさんの中からセレクトしないとレベルが下がります。そういう意味では多くの方々にチャレンジをしていただくことが必要なんでしょうけれども、新聞報道しかわかりませんが特別採用枠で一芸に秀でる人たちに加点をするという制度があるのかないのか、ちょっとわかりませんがそれについてはどうお考えなんでしょう。

○森本警務部参事官兼警務課長
 一芸に秀でた人の採用ということでございます。
 今年度から自己推薦区分という試験区分を設けまして、スポーツで全国大会に出場したというような身体能力を有している方あるいは警察業務に役立つ財務、金融等の専門知識を有する方、そういった方々の中から警察官としての資質あるいは能力、知識を兼ね備えた人たちが応募しやすくなるように自己推薦区分を今年度から設けております。

○中澤(通)委員
 まだ、募集をかけてないのかな、かけてるのですかね。今の応募状況とかそういうところもわかれば教えてください。

○森本警務部参事官兼警務課長
 自己推薦区分につきましては、先ほど申しましたとおり今年度から行っているものでありまして、いわゆる私ども春試験と申しておりますが春と秋の2回警察官の採用試験を実施しておりますが、この春試験におきまして大学卒業程度の方たちを対象にして自己推薦区分を設けているところでございます。
 まだ最終的な合格発表には至っておりませんけれども、採用予定人員といたしましては自己推薦区分で男性を12人、女性を3人ということで公告を出しているところでございます。

○中澤(通)委員
 特色があれば、また違う意味で警察官にふさわしいということであればそういう形で門戸を広げるという意味だと思うんですが、ぜひそれは結果を見ながらということで今後にも大いに広げていただければと思います。

 あわせてですが、特に女性の職場ではないけれどもだんだん女性の採用も多くなってますね。女性は結婚して子育てもあったりしてちょっとリタイアします。リタイアしたけれどもせっかくそういう素養があって警察官になって、ある程度経験を得てるわけですからそういう人たちにもう1回同じ職場に帰ってもらう呼びかけっていうのは僕は必要だと思うんですよ。せっかくその人に教育の投資をしてますから。そういうことについては何か特殊なやり方をしておりますかどうか聞かせてください。

○森本警務部参事官兼警務課長
 退職した女性警察官の再雇用という趣旨のことだと思いますので、その点についてお答えをいたします。
 他県警におきましては、ただいま9番委員から御指摘のような一旦退職した警察官を再度雇用する制度を取っているところがあると承知をしております。ただ本県ではそのような制度は今のところ取っておりません。
 それと類する制度といたしまして、任期付短時間勤務警察官任用制度をこの春より立ち上げまして運用に向けた準備を進めている状況でございます。この制度は退職いたしました元警察官で再び県警への採用を希望する方につきましてあらかじめ登録をしておきます。登録に基づきまして、育児短時間勤務を行う者が出た場合に必要に応じまして育児短時間勤務の警察官の補充要員として任期を定めて短期間採用するというものでございます。
 こういった取り組みをやった上で今後効果などを検証いたしまして、よりよい制度をつくってまいりたいと考えてる次第でございます。

○中澤(通)委員
 今言われた再雇用っていうのは、いわゆる定年まで行った方の採用じゃない。最初に質問したのは中途退職のリカバリーの制度についてという話なんですよ。それはちょっと違うのかなと思いますけれども、どうでしょうか。

○森本警務部参事官兼警務課長
 今申し上げましたのは、定年退職した警察官の再雇用ではございませんで、自己都合等によって志途中で退職せざるを得なかった方々、もちろん60歳に満たない方という条件もございまして、警察官として4年以上勤務した、それで退職から8年間たっていない。このような条件を付しまして、あらかじめ登録しておいて先ほど申しました制度に基づきまして任用を行うものでございます。

○中澤(通)委員
 それで他県もうまく運用をやってるということであれば何かしら長所も欠点もあるかもしれませんが、いいところが多ければ中途採用も積極的にやっていただきたいなと思っています。よろしくお願いいたします。

 女性特命捜査係「桜」というのがありますね。ことしできたそうですが、この活動状況についてどんなぐあいなんでしょう。

○石津刑事部参事官兼生活安全部参事官
 女性が関係者となる事件、事案に効果的、効率的に対処するために本年4月機動捜査隊に女性特命捜査係――通称「桜」と呼んでおりますが――これを発足いたしました。
 発足後1カ月間で基本的な任務の習得ですとか訓練を行いまして、5月から本格運用を開始しております。6月末までの2カ月間で警察署などと連携しまして強制わいせつ事件など15件、15人の検挙に携わっております。
 例えば、5月末には連続発生中の強制わいせつ事件に連日投入をいたしまして、女性被害者からの聴取を端緒に被疑者を特定して逮捕したという事例ですとか、6月には窃盗事件の捜索を行う際に居合わせた関係女性が隠し持っていた覚醒剤を発見して現行犯逮捕する、こういった事例、事件に従事しております。
 このほか、児童虐待事件における児童からの事情聴取あるいは飲酒して大暴れする女性の保護、こういった人身安全管理事案や保護事案などに現在従事をしております。

○中澤(通)委員
 今は、女性警察官の割合の全国平均はまだ8.5%で、県はそれ以上行ってますよということでありますが、行く行く10%ぐらいは女性警察官になっていくと思うんですね。そういう意味では先鞭をつけた1つの隊の発足ですから、じっくりと功あせらずっていいますか、女性特有の仕事というのがあるはずですから、ぜひそれはうまく育成をしていただきたいと思ってます。これは要望として終わります。

 先ほど、災害救助犬の話が出ました。それでいわゆるボランティアで何も出ませんよということなんですが、いわゆる警察犬ってありますね。警察が認める、捜査に協力するこの警察犬についてはやっぱり無償なんですか。それはどうなってますか。

○伊藤刑事部長
 警察犬が、例えば殺人事件であるとか強盗事件等で出動していただいて臭気検査等をやった場合については、時間単位で謝金を払うということで予算化しております。

○中澤(通)委員
 もうこれ要望でしかないですからね。同じ犬ですよね。それで片一方は警察業務に参加して協力して認められた犬を通常飼って何かのときに協力する。もう一方は災害の協定をあなた方がしたんですよね。協力してもらいたいと、お互いに協力しましょう、よろしくねということで。実際に言われる前に出動して現地で県警と協力して早期発見に成果が上がってるわけです。これは全くのボランティアですよね。かなりの格差がありますね。これはどっかで何かしなくちゃと私は思います。これはここだけで解決できないかもしれない。何せ静岡県は防災県だと言ってますので、ぜひ機会があるときに当局に伝えていただいて、私どもも努力しますので、やはり待遇を同じようにしていただきたいなと思ってますのでこれはぜひよろしくお願いいたします。以上で終わります。

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