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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年1月臨時会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:千石 貞幸 議員
質疑・質問日:01/07/2009
会派名:無所属


○千石委員
 まず、私は緊急雇用対策事業という中に、森の力再生事業、これを入れること自体ちょっとおかしいんじゃないかと思うんですね。
 つまり、これ5200万円というと、非常に大きな割合、もちろん建設部関係だけではなくて一般会計予算2億6700万円の中でも非常に大きな割合を占める。しかし、実際には4人の雇用と。しかも、その4人だって保証はないわけですよね。さっきおっしゃったように、この森の力再生事業というのは森林所有者と伐採業者が協定を結んで県に申請をして認められたら行われるということですから、そこに4人が必ずしもこの県のねらいどおりの方が採用されるということはあり得ないというふうに思います。ですから、これはそもそも緊急対策事業から外すべき性質のものではないかとまず思いますけれども、それについてどう思われますかということが1つ。

 それから、この対策事業の全体としての規模ですね。まず、これはどういうふうに決まったのかということを聞きたいんですね。
 これは限定的といいますか、要するに3月までの今期の財政措置ということで財源も限定的でありますし、何もかもできるというわけじゃないので、そういうところから制約が来ているのかということが一つあるんですけれども、このほかのガードレールの色を塗りかえるとか、河川の清掃とか、あるいは、そういったたぐいの仕事というのは、範囲を広げれば幾らでもあると思うんですね。
 ですから、本当に離職者といいますか、この派遣切りとかそういったことであすの生活もおぼつかないというような人たちの雇用という意味においては、むしろそういうところでたくさんの人を雇用すると。そういうふうなことが行われてしかるべきだと思うんですが。
 いずれにしましても、財源がないと、そういう制約があるのかどうかということをまず聞きたいと思うんですね。財源はもうちょっとあるんだと。しかし、これ以上仕事を創出できないんだということなのかどうかということをちょっと聞きたいと思うんです。
 それともう1つは、新規雇用創出ということで言っているわけですけれども、清掃とか、ガードレールの色の塗りかえなんていうことは、本来必要じゃない仕事なんだけれども無理やりつくっているんだという性質のものなのか、必要だけれども今まで財源的な裏づけがないためにずっと放置されてきたことなのかと、その辺についてもちょっと伺いたいと思います。

 いずれにしましても、私は緊急雇用対策事業といって2億6700万円というと、このマスコミ発表のときにマスコミのほうからどういう質疑があったかわかりませんけれども、さっき言いましたように5200万円の森の力再生事業というのは、本来、そこに入れるべきものではない。
 一応、それが5200万円入っていると、いかにもかなりのことを県がやっているという、それこそ、さっき知事のパフォーマンスの話も出ましたけれども、むしろパフォーマンス的な面があるんじゃないかという気もするんですね。そういった点についてもお答えいただければと思います。

○小松森林局長
 森の力再生事業は新規雇用の趣旨と違うんじゃないかというような御意見ですけれども、もともと、この森の力再生事業は事業そのものが県民の力を活用して森林の整備をしていこうということで、税も負担していただく、あるいは整備者になっていただく、もちろん権利者の方はその趣旨を理解して整備者と一緒になって森林の整備をしていこうということでありまして、まさに森林と県民が共生する象徴の事業でもあります。
 こういった今、社会的に、あるいは経済的に危機の状態の中にある場合においても、やはりそういった県民の方からいただいた浄財が雇用の創出につながることは事実でありますし、また、今のところ1,600人の人工数のうち1割程度はそういった方たちにも職が回るだろうということを期待しているわけです。
 先ほど室長からも答弁しましたように、整備者のほうと議論をしている中で、もう少しこれをふやす方向でもお願いしているというところでありますので、今提示しているのは一番少なく見積もっての人数であります。
 また、こういった5200万円の事業をやることによって、森林整備の分野において新たな失職者を出さない、そういった歯どめ効果もあるんではないかというふうに考えておりますので、大きく見れば、やはり静岡県の雇用の創出にはつながるんではないかというような位置づけをさせていただきました。

○原田経理監
 財源等におきまして制約があって、このボリュームなり事業が決まっているかということでございますが、財源は総務部が申し上げておりますとおり、全くないということで、今回の補正予算につきましても繰越金が充当されております。これは決算の結果出た繰越金、剰余金を充てると。逆に言えば、あとそのぐらいしかないと。
 それで、基金から充当できるものは基金から充当したというような、財源的な手当、工夫をした上で組まれております。ですので、他部局におきましても基金から充当したような事例はございます。
 それと、あと現場のどのぐらいのものがあって、どのぐらいのものが実施できるか、そういったものを至急調査を取りまして必要なものを計上したということでございますので、パフォーマンス的なものということではなくて、できるものを実施するように計上させていただいたというものでございます。
 財源的にも、現在、国で行われております2次補正の中に、この雇用関係の交付金、あるいはこういったものが基金になってということも計上されておりますが、その成立を待ってですとまだ先になってしまいますので、県のほうでできるものはすぐやるというようなことで、将来的にその交付金がこれらの事業に充当できなくなる危険性もあるわけなんですが、それを押してでもやるというようなことで計上させてもらったものでございます。

○千石委員
 まず、私がパフォーマンス的だと言ったのは、緊急雇用対策事業全体を言っているんではなくて、そこに5200万円という、実質的には雇用にはほとんど結びつかないようなものを入れていることを言っているわけで、これは確かに今の御答弁にありましたように、雇用対策としてはいいと思うんですよ。ですから、これは別に今、特別補正予算を組んでやるべき緊急雇用対策の事業の対象ではなくて、常時やっていって、そこでもって雇用を創出していくということとしてはもちろんやっていっていいことですけれども。これは雇用対策としてはいいんだけれども、緊急雇用対策事業としてこれを入れるのはおかしい、パフォーマンスではないか。それによって金額を膨らませるなと、そういう意味合いでパフォーマンスと言ったわけです。
 要するに、この事業の目的は何なのかということなんですけれども――これはあくまで国もほかのいろんな地方自治体もそうですけれども――派遣切りとか、大量の解雇者が出たという中で、失職をして路頭に迷いかねない、あるいはあしたの生活も成り立たない、そういう人たちをなるべくすくい上げようということが基本的な目的ではないかと思うんですね。ですから、そういう趣旨に沿って行われるべき事業であると。
 ですから、直接的な効果という点でもそういう人たちの雇用というところに結びつかないと余り意味がないんじゃないか。
 しかし、今おっしゃった財源的な制約があって、本当はもっともっとたくさんの人を拾いたいんだけれどもそうはいかないんだということだというふうに理解をしておりますけれども。
 あともう1つちょっとお尋ねしたいのは、ほとんどが委託事業で、県が直接雇用するというんじゃなくて、あくまでいろんな団体に委託をして、そこが雇用をするしないということを決めるわけですけれども、そういう委託という方法によって、今ここに掲げられているような人数の方々の雇用が確実に行われるかどうかと、そういう点についてちょっとお伺いしたいと思います。

○原田経理監
 事業の実施方法でございますが、委託で全部行うかというと、そうではございませんで、森の力再生事業につきましては林業事業体のほうへの補助金の交付になります。ですので、その中で新規雇用を生み出していただく。ほかの事業は委託でございますが、雇用の要件を付していって、できるだけこれ以上ということで新規雇用に努めていただくということになります。

○小松森林局長
 森の力再生事業についてですけれども、雇用につながらないんじゃないか、これは若干パフォーマンスというようなお話ですが、実は本体のほうもこれを進めていることによって、実は事業体が職員を新規に正規の職員として採用するという効果が実は出ております。
 ちなみに、平成19年度におきましては森林組合が4社、それと素材生産業を行っている4社の合わせて8社がこういった事業を通じて17人もの人を臨時ではなくて、正規の雇用をしているということにつながっている部分もございます。
 このように臨時的な雇用から正規な雇用につながる可能性も十分ありますので、やはりこの事業そのものも人をとりあえず臨時的に雇う部分から正規な職員を得て事業体そのものへ恒常的な職員として働くことにもつながっているという効果もありますので、やはりそういったことについても御理解いただければありがたいというふうに思っております。

○千石委員
 さっきも言いましたように、森の力再生事業は雇用につながらないと私は言っておりませんね。
 当然のことながら、新しい雇用というのはどんどんそこで起きてくると思います。だけど、私が言っていることは、要するに緊急雇用対策事業として補正予算を組んでやらなくてはいけないというような意味合いにおいて、これは今ここに入れるべき事業かということを言っているんです。
 この森の力再生事業だけじゃなくて、さっき産業部のほうで2000万円という話が出ましたけれども、大きな雇用吸収源として森林整備というのは非常に意味があると思いますし、だから、これだけではなくて、できることはなるべくやっていただきたいと思うんですけれども、ちょっと誤解がもしあったらいけないので、それを訂正しておきます。

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