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委員会会議録

質問文書

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平成29年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:12/14/2017
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 4項目になろうかと思いますが、一問一答方式でお願いします。
まず道路、みんなどきっとするでしょう、政令市の私が道路なんていうと何事かと思うと思うんだけれど、先に言っときます。
 国道150号の中東遠地域のバイパスの整備について、進捗状況を聞かせてもらいたいと思っています。というのは先月24日の御前崎港セミナーで、私、出席した県議会議員を代表して挨拶せよというお役目をいただいたもんですから、そのときは部長以下、港湾関係の担当の方々がいらっしゃったと思うんだけれども、御前崎港の振興の中で、特に浜松とその周辺の荷主の方々からすると、やはり交通アクセスが非常に重要だと申し上げたんですね。対比をして申し上げたのが、我が県西部から西のほうを向くと国道23号のバイパス、いわゆる名四国道のバイパスが国の直轄事業ですごい勢いで進んでいます。これができるとどうなるかが中部地方整備局の名四国道事務所のホームページを見てもらうと明確に書いてあるんですけれど、現在、国道1号を使って浜松から名古屋までこれだけ時間がかかります。国道23号バイパスが完成するとこれだけ短縮できますと明確に書いてあります。つまりもう浜松は完全にターゲットなんです。その名古屋市の市街地の中心部の手前に名古屋港があるんですよ。だから国道23号のバイパスの沿線には豊橋を中心とする三河港、さらには衣浦港そして名古屋港と御前崎港のライバルが存在するわけです。そういうところが実は浜松と県西部地域であって、御前崎港に荷物を運ぶ。カーナビですよ。カーナビで浜松から御前崎港ってやると、東名高速を使えと出るんです、時間が早いのは。だけど荷主の方々はわざわざお金のかかる有料道路を使ってなんか行きませんよ。今言った国道23号のバイパスは地域高規格道路としてやっていますから、浜松の篠原ジャンクションで上に乗るとノンストップで名古屋まで行っちゃうんですよ、信号なしで。そういう道路が間もなく完成しちゃう。
 そういう中で国道150号のバイパスが整備されつつあるのはわかります。特に御前崎市内では4車線化が進んでいることも承知していますけれども、私の古い記憶ではまだ平成の大合併の前ですよね、当時の浅羽町と大須賀町のちょうど境界ぐらいのところでしょうか、たしか道路の線形を決める都市計画決定すらされていなかったと聞いていました。それから多分もう10年ぐらいたつと思うんですけれど、磐田市では少し整備が進んだことはわかっていますけれどもその先の整備が進んでいることが残念ながら全く見えない。御前崎港の振興も道路の整備もともに担当している交通基盤部として、国道150号のバイパスについてこれからどのように整備を進めていくのかお伺いします。
○山本道路企画課長
 国道150号の中東遠地域の整備をこれからどうやっていくのか御質問をいただきました。
 議員御指摘のとおり、今御前崎では4車線化を原発関連で進めているところでございます。あと国道150号の磐南バイパスも進めてございます。国道150号の磐南バイパスの次の区間に関しましては、太田川をまたぐ長大橋もございますので今後どのような形で進めていくのか、またもとに戻すのか地域の市町と検討していこうという話が、平成20年、21年ぐらいにまとまったところでございます。それは磐南Uの状況を見ながら検討を再開していこうと思ってございます。
 他の地域でございます。今の掛川市、旧大須賀町あるいは旧大東町に関しましては都市計画決定がされているところもございますが、されてないところもございます。掛川市内では国道150号の2車線区間の土地を買ってあるところもございます。そういうところは徐々に進めていきます。ただ国道150号は我々の道路――県管理道路でございます。政令市内は浜松市あるいは静岡市が管理してございますけれども、東西の大事な軸だと考えてございます。基幹道路である直轄の国道1号まではいきませんけれども、県としては最も重要な道路でございますので、順次整備を進めていくものでございます。

○小楠委員
 そういう答弁だよね。それを承知の上であえて申し上げると、御前崎港の交通アクセスに関しては、島田金谷道路を優先的にやった事情も十分わかる。一方でやっぱり浜松を中心とした荷主の方々からすると、さっきも言ったようにわざわざ東名は使わない。そんなことを考えたときに、国道150号の御前崎港へのアクセスをいかによくするか。その道路ができることによって懸案の遠州大橋の無償化も早期に図られることにもなるわけで、その関係市町の出身の議員もこの委員会の中にいらっしゃいますけれども、前向きに進める、関係市町と本当に真剣に取り組んでもらいたいと承知しています。そうしないと浜松の荷物全部名古屋に行っちゃいますよ、本当に。経済原理で動くんだから、荷物なんて。当たり前のことですよ。だからそのための国道150号の整備だと私は思っていますので、部を挙げてしっかりと取り組んでいただきたいと思います。

 次からは9月の委員会で申し上げたことについて、若干進捗があったと思われますのでお聞きしたいと思います。
 まず、委員会説明資料58ページ、静岡モデルの防潮堤の盛土材の確保ですが、先ほどの部長の説明で担当調整部局との協定がもうできたという過去形のように私には聞こえましたし、この委員会説明資料を見てももう協定が締結されたと読めます。この協定の結ばれた内容と御前崎港の土砂の一時置き場のことも説明がありましたが、これらも含めて今後の進め方についてお示しください。

○太田河川企画課長
 かねてより首都圏の公共事業で発生する土砂を、静岡モデル防潮堤の盛土材として活用することについて調整を図ってきたところでございますが、12月8日に関東地方整備局等との間で有効活用する協定を締結したところでございます。
 その内容は、受け入れ期間は平成30年度から31年度の2カ年。首都圏からの土砂を海上輸送により御前崎港で受け入れ、それを遠州沿岸各地の静岡モデル防潮堤整備を行う現場まで陸送で運送するものでございます。この運送に係る経費は土砂発生者が全額負担するので、各市は無償で土砂を確保できることになります。土量につきましては発生元の工事の進捗状況あるいはこちら側の防潮堤工事の進捗状況に応じて上限が生じるため、年度ごとに土量を決定していくこと、また工事が本格的に進んでないことから、現時点では具体的な数量は調整中という状況でございます。
 今後の予定につきましては、先ほど委員からございました御前崎港の一時保管施設――ストックヤードを今年度中に整備し、来年度からの受け入れに備えるとともに土砂の運搬計画を策定したいと思います。また運搬業務あるいはその運搬に係るマネジメント業務を年度内に発注いたしまして、来年から円滑に進むよう準備に一層進めてまいりたいと考えております。

○小楠委員
 よくわかりました。
地道な努力の結果、具体的に始めるということで、私としても非常に喜びたいと思っていますが、これからも大型ダンプが走るわけでございまして、沿線住民、地域の方々との話し合い等が大変重要になろうかと思います。ぜひ、その辺のところをしっかりとクリアした上で、首都圏からの土砂が防潮堤の工事現場にスムーズに搬入されることを期待したいと思っております。

 次に行きます。
今度は委員会説明資料62ページになりますけれども、舞阪工区の廃棄物の対応です。既に新聞報道等されていますけれども、また確認の意味でお聞かせください。
 この廃棄物なんですが、廃棄物の環境への影響、安全性がどのような形で検証されたのか、その結果についてまず教えてください。

○中野河川海岸整備課長
 廃棄物の環境への影響と確認についてお答えします。
 当箇所で確認された廃棄物はビニール類、プラスチック類で試掘もしてございまして、まず目視で有害なものが入っていないことを第一に確認してございます。その後、万々が一この廃棄物を搬出して処分場へ持っていく場合を想定しまして、管理型処分場で処分する場合の受け入れの基準値がございます。そちらは市の環境部が所管になっていますので市と相談して試験をしました。その結果、一応クリアしているものの管理型処分場に入れるに当たっての25項目のうち21項目はいいが4項目で地下水の水質基準値を若干超えていたため、それについては改めて市で現地の地下水を採取して水質試験したところ、通常の生活基準――俗に言う環境基準値に当てはめて問題がないことは確認させていただきました。

○小楠委員
 そういう廃棄物の環境への影響と安全性を確認した上で、今回、CSG堤から土堤へと変更し、廃棄物の上にはコンクリートで覆うという工法になったということですけれども、この変更についてもうちょっと詳しく教えてください。

○中野河川海岸整備課長
 工法の変更について説明させていただきます。
 今、話しましたけれども、従来の工法ですとどうしても廃棄物を出さなければいけない。CSG堤でつくりますと、しっかりした基礎の上にCSG堤を着座させなければいけないので、今までもそうでしたけれども、基礎地盤の確かさを確認し施工してきました。このため、ある程度基礎を掘ることになる。掘るということは廃棄物を表に出すことになりますので、それを出すことにつきましては土壌汚染対策法や廃棄物及び清掃に関する法律等々の法律基準を守らなければならない。守るための事前調査も行わなければならない。結果によってはその対策費用も時間もかかる中で、ごみを搬出しないで現地に置いたまま、要はごみに触らないで防潮堤をつくれないか検討してきました。
 その結果、東北の被災地等でも使われている防潮堤では、一般の土砂を築造しその上に津波による波力にもたせるようなコンクリートを大体50センチぐらいの厚みのものでカバーしていますので、それにより現地から廃棄物を出さずに、なおかつ土堤でつくれば31年度末の工期にも間に合うという確認ができたものですから、CSG堤から土堤へ変更し、コンクリート被覆することを工法として考えております。

○小楠委員
 もう一つ、私のときに説明を受けたのは、海岸に要するに矢板を打つことも入っていましたね。この廃棄物の直接的な対応責任は浜松市に本来あるはずだということで、寄附金を使って廃棄物の対策をするのはふさわしくないんじゃないかと考えていると申し上げました。
 今後、工法を変更するに当たって、今工期と費用のことも中野河川海岸整備課長がちょっとおっしゃったけれども、浜松市が廃棄物にそのままふたをするわけです。そして矢板を打って流出しないようにすることは、本当は浜松市に責任があると思われるんです。というのは、中田島海岸で同じように廃棄物が侵食によって出たときには矢板工事をやっており、実はこれを浜松市がやったはずです。
 今回の工法の変更等について、浜松市に対して廃棄物対策として特別な予算の負担とかは求めなかったのか。あるいはその協議をした結果どうなったのか。それで全体の工事費用については、当初のCSG堤と今度の土堤への変更について工事費用の変更があったのかどうか、以上教えてください。

○中野河川海岸整備課長
 今回の廃棄物処理について市の負担等々の話でございますが、私の認識ですと舞阪ですか、平成15年に浜が欠けて御迷惑をかけたときに、今、市が矢板を打ったという話でございますが、あそこにつきましては、市が土地利用を廃棄物処理場に位置づけておりました。
 これまでの調査ですと、今回のところはここに誰が捨てたかの特定までは残念ながらいけなかったのが事実でございまして、当時の法体系の許可の有無等々が確認できなかったことから明確な責任者、投棄者の特定までいきませんでした。市とも協議をしている中で対策を考えたときに、先ほども申しましたが従来のCSG工法と今考えている土堤で覆ってしまう工法の金額につきましては追加がほぼなかったものですから、市に改めて求めるという結論に至りませんでした。

○小楠委員
 海岸という公共の場に誰が廃棄物を大量に捨てたのかがわからないということは、これはこれで大問題ではありますが、調べた結果わからないということであればこれはいたし方ないことで、追加の費用が発生しないことも今確認しましたので、それで進めていただくしかないかなと思います。

 次にいきます。同じ62ページの一番下、馬込川河口の津波対策です。
これも9月の建設委員会でお話ししましたが、繰り返しになりますけれどもこの津波対策については従来型の堤防のかさ上げあるいは新しい工法による水門等の検討が進められていて、9月のときの答弁では12月末までに馬込川流域検討委員会を開催して、そこで検討結果を発表するというお話だったと思いますが、今のところまで開催日が決まったことを承知しておりません。この馬込川流域検討委員会において、馬込川の津波対策が発表できるのはいつごろを目途としているのかお答えをお願いいたします。

○太田河川企画課長
 1月中を目途に進めております。

○深澤委員長
 ここで、しばらく休憩といたします。再開は15時10分とさせていただきます。

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