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委員会会議録

質問文書

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平成29年11月社会資本・まちづくり特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:深澤 陽一 議員
質疑・質問日:11/22/2017
会派名:自民改革会議


○深澤委員
 きょうはありがとうございました。
 1点だけ、新しい21世紀文明をデザインするというところで、新しい豊かさの実現という言葉の御説明をいただきました。このOECDに限ったことではないんですけれども、私たちは、こういった特別委員会で検討し、行政の施策に反映することを考えておりますので、あくまで行政としてどう反映できるかで質問させていただきますが、いわゆる新しい豊かさという言葉がすごく難しくて。
 もう1つ、新たな価値とか新しい価値とかいう言葉。これらはすごく漠然とした言い方なので、例えば、ガーデンシティ――別に否定することもないんですけれども――ガーデンアイランドで緑あふれるようなものと。そこに豊かさを感じることもあれば、例えば清水港だと、景観のまちづくりをやっていて、清水港のカラーを統一すると。白とか青とか。そういったことで港の統一感を持って、それが国で評価されたりというのがあるんですけれども、一方で、じゃあそこで何で赤色を使っちゃいけないのか、あるいは、そこで緑の中にぽつんと現代アートというか、ストリートアートみたいなものを、やっちゃいけないのかと。逆に、豊かさという表現を考えてみたときに、私はその多様性だと思うんですけどもね。新たな価値、多様性を認めていく社会が、これから何か新しいものをどんどんと、若い世代を豊かにしていくんじゃないかなと、私は個人的に思っていて。その中で一番課題なのは、社会がその豊かさ、多様性を寛容的に認めていくということで、これを待っているのはなかなか難しいので、行政で、新たな多様性とか価値をどう評価するかを、まず、やっぱり主導していかなきゃいけないのかなと思うんです。一方で、行政は、やはり新たな価値を評価するような物差しって持ってないんですよね。そうなると、やっぱり新しい価値、いわゆるソフト的なものに対しての施策は進まないところがあって、非常に豊かだとか新しいものって求められているとわかっている一方で、それをはかる尺度とかがどうしてもない。特に日本はそういうのが苦手という、何となくそういうイメージがあるんですけれども、この豊かさを、どのように、表現というか、評価していくべきなのかと。

○鬼頭宏氏
 いや、大変難しいお話です。
 実はこの豊かさという言葉をどうして使ったかと言うと、内閣府がこの言葉を使っているんです。2014年だったか、13年でしたか、私はOECDの本部を訪問して、いろいろヒアリングしました。そのあと、日本を会場にして、アジア太平洋地域だったと思いますけれども、内閣府の主催で、新しい豊かさのシンポジウムというのを、2日間にかけてやったんですね。私はそのとき、豊かさという言葉にやっぱりちょっと抵抗があったんですよ。こういうのが豊かだ。確かに心が豊かになる、環境がいいというのは豊かと結びつくんだろうけれども、このOECDのウェルビーイングって――当時はウェルビーイングしかなかった。ベターライフという言い方じゃなかった。意味は同じだと思いますけれども――新しい豊かさの指標という表現をしていたので、日本の内閣府の言葉では、豊かさというのを使ったんです。
 だけど、おっしゃるとおり、豊かさという言葉だと、ちょっと誤解を受けるかもしれないし、ちょっと弊害がありますね。だけど、この項目を見ていただくとわかるように、全て、県の部局がそれぞれ目標に掲げていて、いいものをつくろうとしている。全部かぶさってくるんですよね。だから、これを何か独自の言葉であらわせないだろうかということだろうと思うんですね。
 それともう1つ、委員がおっしゃられた多様性。私もその多様性こそ、豊かさの一番大事な形なのかなと思います。
 先ほどの住宅にしてもそうですし、みんなそろってきちっとして、家は同じ色で、同じ形で、だーっと整っているのは、幾何学的にはきれいかもしれないけれども、それでみんな満足できるかと言ったら、多分違うと思うんです。
 そしてまた、そこに住んでいる人が、みんな同じように、40代で10歳ぐらいの子供がいてという町、そろって年寄りもいないし1人者もいないと。これは画一的で非常にそろっているけれども、じゃあ豊かと言えるかと。やっぱりそうじゃないんじゃないかと思いますね。高齢者もいる、病気の人もいる、大家族もいる、ひとり暮らしもいると。そういう人がお互いに孤立しているんじゃなくて、支え合って、それこそ社会関係資本をうまく構築して、その地域が生きていけるような社会という意味では、その多様性が維持できることこそ、むしろ大事なことなんじゃないかと思いますね。
 それは、生態系の多様性が強く指摘されるのと、多分同じことなんじゃないかと思いますね。それをじゃあどういう言葉で言ったらいいだろうか。これは難しいんで、ぜひ静岡版の豊かさを、ウェルビーイングとか、あるいは多様性を全部含めたような言葉を発明されたらいいんじゃないかと思います。私も真剣に考えたいと思いますけれども。今は、その豊かさというのは、さっき申し上げたように、内閣府の言葉の借り物です。

○中澤(通)委員長
 いいですか。ほかにどうですか。

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