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委員会会議録

質問文書

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平成23年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:11/01/2011
会派名:自民改革会議


○遠藤(榮)委員
 やっと回ってきました。若干自分の私見を交えて、一つ、二つ質問をいたしたいと思います。
 今、小林危機管理監から話がありました。私も岩手県に特別委員会で行ってまいりました。まさに言葉にならないようなこともあったわけでありますが、やはり歴史というものは粗末にしてはいけないということを常々感じてまいりました。
安政の地震のときに私のうちのすぐ前まで波が来たという説がありますし、またそのデータ的な部分もあるわけです。そういうことを考えたときに、やはり自然の中における人間の力というのは大したことないなということを常々感じているわけであります。今10番委員から話がありましたとおり、この間の台風でも、私たちの地域には13メートルの防波堤と17メートルの防波堤がありますが、13メートルの防波堤を波が越えたんですよね。まずそういうことを考えたときに、果たして地震に対してどういう形になってくるのかということをやはり研究する必要があると思いますし、またぜひそういうことも含めて今後進めていただきたいと思います。これは決算特別委員会でありますので、そういう要望とかは何かは言えないと思うんですが、私の考え方はそんなようなことであります。

 もう1つは、14番委員からもお話があったわけでありますが、3月の11日、あと15日、私たちの地域も揺れました。それより何より驚いたのは、私の家は富士宮市から30キロぐらいあると思うんですが、私のうちの前の道路に消防自動車ががんがん来まして、何か消防学校に待機していた消防自動車がたくさんあったということで、本当に2時間ぐらいそれでウーウーやっていました。そういうことですごい被害があったんだなという感じもしたんです。この問題につきまして実はこの間、大規模地震対策特別委員会で行ったときに岩手大学で静岡県のいろいろな話もさせていただきました。その中で、富士川断層の問題が出されました。
 富士川断層はもう眠っているんだ、もう死んだ状態になっているんだっていう言い方をしたんだけど、そうじゃないんですということで話をされたんです。富士川断層は非常にたくさんの小さな断層がいっぱい集まってできているという話も聞いておりますが、その辺についての因果といいましょうか、そういうものがあればお教えをいただきたいと思います。
 3月15日の地震では富士山のマグマが動いたのかなという感じもしたわけでありますが、その辺につきましても先ほどのお話だと、何か隅のほうが動いたとか動かないとかという話だったんですが、やはりその辺はきちっとした形で県民、国民、それから世界にもやはり知らしめていく必要があるんじゃないかなということを感じました。

 それから、これ全く話が飛んで申しわけないんですが、東日本大震災のときに消防団も警察もいろんな自主防災の人たちも活躍したんですが、その中で一番組織だって、そして一番しっかりやってくれたのは自衛隊だというような話を聞きました。
 その中で、こういう話もあったんです。
 お亡くなりになった人たちの遺体を自衛隊の若い将校たちがみんな背負ってきたんですよね。そういう中で、本当にしっかりとした形で自衛隊というのはすごいなということをその地域の人たちが言ったんですが、もう泣きながら背負ってきた将校たちがいたと。そういうことと、それから人のにおいがついちゃって、もう本当にノイローゼにもなったということもあったということで話を聞かせていただきました。
 そういうことでですね、静岡県の場合は特に34連隊、橘大隊長の時代であった日本で一番しっかりとした34連隊という組織との関係もありまして、自衛隊との強い関係を持っていると思います。そして、特に危機対策課のほうに危機調整監という形で小平さんがお見えになっていて、一佐ということで和田委員と同じだということで、一佐というと、ああ、どうもえらい人で、静岡県民とそれから自衛隊との関係を非常に緊密にして、いざとなったとき間違いなく34連隊以下いろんな形の中で助けていただけるということであります。その辺についてのいわば今までの経過も若干存じておりますが、やはり自衛隊の人たちがそういう形で頑張ったということを岩手に行ったときもそういう話を聞かされたし、泣きながら話をしている人たちの姿を見たときに、やっぱり頼るべき者はそういうときはやっぱり一番頼りになるんだなということで、日ごろからしっかりその辺のコミュニケーションをとっていく必要があると思いますので、その辺についての今までの経過等、これからのことを言いますと決算ではなくなっちゃうものですから、今までの経過をお話いただきたいと思います。

○岩田危機報道監
 3月15日の富士宮直下の地震でございますけれども、先ほどもちょっとお話をしました。
 直接マグマではなくて、マグマだまりのすぐ際の地殻の中で起きた地震でありまして、ちょうど地下15キロぐらいのところであります。地表で見えている富士川河口断層帯、これは実は由比川のあたりから富士川の本流のあたりまでの結構幅を持った一帯が富士川河口断層帯と言われております。
 この富士川河口断層帯は実は眠っている断層ではなくて、地質学的には非常に活発な活断層でありまして、直近では1854年の安政東海地震のときにその一部は動いております。ちょうど富士川の河口付近で蒲原に地震山ができたり、それから松岡というところに地震山もある。あれは実は地下の富士川河口断層帯の一部が動いたことによって地表がずれて、小山が点々と並んだというそういった解釈がされております。そういった比較的幅の広い活断層でありまして、今回の地震がその活断層の一部が動いたのか動いていないのかというのははっきりしておりません。ただ、位置的には直接富士川河口断層帯にはひっかかってないという理解がされております。だから、地殻の中の少し弱いところが今回3月15日に少し小さいひび割れを起こした地震だと考えております。直接富士川河口断層帯本体とつながったものではないと理解をされております。
 ただ、大きい地質構造の中の1つの端っこと端っこの議論でございますから、全体としては本当に大きいその断層帯の中なのか外なのか、そこの際のところがはっきりしたものではないということが事実でありまして、その地殻全体が不安定になっている。3月11日の東北の地震を受けて不安定になっている中で、そういった不安定なところに少しひびが入ってきているとの理解が一般的に学会の中でされているのが現状でございます。
 私どももそういうふうに理解をしながら考えております。ただ、直下で起きる地震というのは非常に激しい揺れであるということは2年ほど前の8月11日の地震でも経験しておりますし、やはり日ごろの備えできちんと建物の対策と家庭内対策をやっておかないと大変なことになるということで地震を受けるたびに県民の方々にもそういったお願いをしているところでございます。

○小林危機管理監兼危機管理部長
 自衛隊との関係について私のほうからお答えいたします。
 委員も御存じだと思いますが、静岡県はまず全国でも一番自衛隊との関係が親密でうまくいっていると自負しています。というのは、静岡県は毎年1回知事が出てきまして、私も参加しますけども、各自衛隊の陸と空それぞれの駐屯地司令が一堂に会しまして、それで指揮官会議というのをやっています。その中で、お互いにそれぞれのこういった災害のときにどのような役割をお互いに果たすのかという情報交換をやっています。
 東海地震対策では静岡県広域受援計画というのがございます。それでどの部隊が、静岡県のどの市町に入るというのがその広域受援計画の中で全部定められています。
やはりそれが定められているからいいのではなくて、せっかく定められているので、やはり訓練等を通して実際に部隊に市町に入っていただいて、それで幹部も来ていただいて、市町とちゃんと1年に一遍同じテーブルについて、顔の見える関係をしっかりつくって、実際に被災した場合に自衛隊がどこでどうやって活動していただけるのかというのを事前に決めておくという取り組みを四、五年前からやっています。これは大体9月に集中して多いのですが、とにかく1年に一遍そういうことをやってくださいというのをお願いしています。
 それから今、阪神・淡路大震災以来、自衛隊は自己判断で出動できるようになりました。大変ありがたいことにこの間の八・一一のときも実際に自衛隊は出動しませんでしたけども、もう板妻のほうではいつでも出動できる体制をとっていただきました。実際に来るほどの被害はなかったので、そのときは自衛隊の人はお断りしたんですけれども、一応そういう形です。
 それから、災害、地震等がありますと、護国神社のところに静岡県の地方本部がありまして、そこの本部から2名がすぐうちの対策本部に駆けつけていただいて全体の自衛隊の調整役をやっていただく。
 それで、我々にとって非常に大きいのは、実は静岡県って手持ちの戦力がないんですね。だから、消防があるわけではないですし、警察は警察でまた全然別のルートですので、そうなってくると我我々が一緒になって戦える、一緒になって対策ができる戦力というのは自衛隊です。そういった意味でも私は非常にもう自衛隊といかに常日ごろからうまくやっていくか、連携をとっていくか、それが特に発災後72時間対策を進める上で自衛隊との連携というのは非常に重要だと思っています。これからもこういった関係を続けていって、それからことしは実はキャンプ座間のアメリカ軍にも参加していただきました。今回、東日本大震災で皆さん御存じのようにトモダチ作戦ということで、これは海兵隊でしたけども、それが入った。それで米軍というのは日本の自衛隊と一緒に行動するというのが原則で、単独行動はできませんので、ですからそういった意味でも今34連隊とキャンプ座間がなるべく一緒になってやっていただけるように工夫もしています。ですから、これからは米軍とも少し訓練等を通して日ごろから関係をつけていって、いざというときは米軍も一緒に参加して、我々の事態対処に当たっていただける、そういったことも今視野に入れ始めています。
 いずれにしても自衛隊との関係は非常に重要だと思っていますので、これからも私は鉄砲を撃つ自衛隊は嫌いです。鉄砲を持たない自衛隊は大好きですので、ですからそういったことで一緒にこれからもそういった意味でいい連携をとっていきたいなとそう思っています。

○遠藤(榮)委員
 ありがとうございます。
 富士宮のいわば大きな地震に対しては、我々富士市内でも1,000軒以上の人たちがかわらの家で、いまだに復興が全部終わっていないような状態でありまして、3月11日の東日本の大震災の陰に隠れてしまった大きな災害であるわけでありますが、そういうことも含めてこれからはやっぱりどこで何が起きるかわからないということですので、ぜひ危機管理をしっかりしていただきたいと思います。

 それから、自衛隊の関係なんですが、私もあそこに経験入隊で入ったこともありますが、やはりそういうことで、私も鉄砲を持つ人は余り好きじゃありませんが、彼らがこういうことを言うんですよね。我々のように医者も持っている、それから司令官もいる、それから作業をする人もいる、飯を炊く人もいる、こういう組織は我々だけしかないんだと。だから、災害でどこに行っても我々は寝泊まりをして、そして皆さんのお助けをすることができると、これが私たちの一番得意とするものでありますということで、胸を張って若い将校でありますが話をされておりました。
 ぜひそういうことで、あってはいけないんですが、もし万が一、私たちのこの静岡県にもそういう災害が起きたときにいち早く来て助けてくれる、そして協力をしてくれる、一緒に戦ってくれるということで、自衛隊との関係はより深めていっていただきたいと思いますし、これからの平成24年の予算の中にもやっぱりそういうことも含めたものを、これはつけてくれといいますと決算でなくなっちゃうものですから、やっぱりそういうことも考えながら進めていっていただきたいと思います。

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