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委員会会議録

質問文書

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平成30年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:12/14/2018
会派名:自民改革会議


○多家委員
 分割質問方式でやります。
 文化観光委員会説明資料5ページ、第163号議案「公の施設の指定管理者の指定について(コンベンションぬまづ)」について伺います。
 「プラサ ヴェルデ」――いわゆるふじのくに千本松フォーラムでありますが、県の管理施設であるコンベンションぬまづ、沼津市の展示施設であるキラメッセぬまづ、それから民間のダイワロイネットホテルが一体となった総合コンベンション施設として平成26年7月にグランドオープンしました。以降県内外から多くの方に利用されており、全国大会などのコンベンションが開催されている。
 たまたま私はこの年、議長でありましたのでオープンセレモニーのテープを切りました。それから富士山の世界遺産登録2周年のとき、このコンベンションプラザで山梨県知事、山梨県議会、そのほか文部科学省から枢要なお客さんを招いて大々的にセレモニーをやりました。まさしくふじのくに千本松フォーラムにかける静岡県の意気込みとは大変なものだったと思います。
 全国のフラワーフェスティバルとか大相撲の富士山場所、それから沼津市や三島市の商工会議所、函南商工会の皆さんが毎年新年会等をやっていただき、また沼津市職員は全員がキラメッセぬまづセールスマンとして沼津市内外の陣容にキラメッセぬまづを使ってほしい、もしくは「プラサ ヴェルデ」の会議室を使ってほしいと数年にわたって大変な努力をして本当ににぎわいを創出できていると思います。
 さらに、県で大きな事業がありますと神戸観光交流局長を初め永井観光政策課長など県職員がそれぞれの団体のジャンパーとか上着を羽織って、おもてなしに大変な努力をされて今日の姿がありまして、本当に沼津市民としては何とかこの施設に魂を入れなきゃならないと大変頑張っている感じを受けているところであります。
 ところが、来年4月から「プラサ ヴェルデ」の運営管理については指定管理者が現在のコングレ・コンベンション静岡グループからプラサヴェルデ運営共同事業体にかわることになりました。恐らく沼津市役所も商工会議所も沼津のいわゆるコンベンション運営会社として大いに期待して応援してきたわけですから、当然コングレ・コンベンション静岡グループが継続して指定管理者になるだろうと思っていたところでありますが、現実には新たな指定管理者が選ばれたわけです。
 プラサヴェルデ運営共同事業体がコングレ・コンベンション静岡グループよりもすぐれた提案をして選ばれたのか、どのような評価がされてこの事業体が選定されるに至ったのか、コングレ・コンベンション静岡グループよりも際立ったビッグイベントなど何か大きな催事や今までにないようなことがあって選ばれたと思うんですが、そのことについて伺います。

○永井観光政策課長
 今回プラサヴェルデ運営共同事業体がどんな提案をし、どんな点が評価されたかについてお答えします。
 「プラサ ヴェルデ」でございますけれども、施設の管理運営指標としまして年間来場者数を設けています。直近の実績でございますが、平成29年度は73万3000人でございました。今回公募は2社から提案されてございますけれども、次の5年間で県と沼津市では75万人以上を目指してもらいたいと設定したところ、プラサヴェルデ運営共同事業体からは指定管理の2年目以降で78万人にする積極的な提案がされました。
 一方、現在の指定管理者からは、初年度75万人から5年後に77万人に少しずつふやしていくことを目標としたいといった提案でございました。まずこの年間来場者数の提案で非常に積極性が見られた点がございます。
 次に、やはりコンベンション――MICEの営業活動をどのようにやっていくかがございまして、プラサヴェルデ運営共同事業体は代表団体――コンベンションリンケージという会社でございますけれども――東京本社に営業担当を配置し、全国や国際会議のデータベースからターゲットを明確にした経済効果の大きいコンベンションを持ってくると具体的な提案があり、営業活動の点で非常に評価されました。
 もう1点として、地域にどれだけ貢献するかといった地域経済活性化の点で提案がございまして、プラサヴェルデ運営共同事業体は地域の産品を広くPRするために、かなり大規模な展示即売会を開催する。あるいは市民に学びと文化体験の場を創出するオープンスクールを自主企画事業で年間何回もやっていく。
 さらには、現在はありませんが新たに館内に物産コーナーを設けまして、地域産品を気軽に購入できる環境を整えるなど地域経済の活性化につながる目新しい提案がございました。
 さらにもう1点、これら積極的な提案に対し指定管理料が現在の指定管理者の提案と比べて年間で1000万円以上安くなるとのことで、総合的に高く評価され今回の選定に至ったということでございます。

○多家委員
 今聞いてわかりますけれども、あくまでも5年後にどうなるかという予定です。これはそのとおりに来場者がふえてくれれば問題ないのですが、78万人と77万人でふえ方が決め手になったのかどうかは若干疑念であります。それから大きなコンベンションを誘致でき、営業活動がすぐれているとのことでありますけれども、現実にコングレ・コンベンション静岡グループも似たり寄ったりの営業活動はできると私は踏んでいるんですね。
 それからもう1つ、オープンスクールや学びの場の提供とか際立った物産展を開くとかですが、キラメッセぬまづを使いながら今までも「プラサ ヴェルデ」――ふじのくに千本松フォーラムでコングレ・コンベンション静岡グループと一緒にやってこられたと思うんです。結果としてプラサヴェルデ運営共同事業体のほうがすぐれていて点数が入ったということが応札結果だと思いますので、それ以上はあえて言いませんけれども、何となく腑に落ちないなと思います。
 恐らく、コングレ・コンベンション静岡グループは沼津市の金融機関や商工会議所などさまざまなところが一緒に参画してここまで引っ張ってきた経過がありますので、あえて新たにプラザヴェルデ運営共同事業体にかわって本当にしっかりできるのかなと不安感を持ちますけれども結果がそうなったので仕方がない。それはそれで理解します。
 
3月31日までコングレ・コンベンション静岡グループが運営し、4月1日から新たな指定管理者が運営することとなるわけですが、この移行作業です。予約をたくさんとっていて、2年、3年先までさまざまな催事事業が予定されているわけですので、移行作業において予約受け付けやホール機材の使い方等の引き継ぎが円滑に行われないと利用者サービスが低下してしまいます。引き継ぎをどのようにしていくか、その気配りや目配りを県と市はどう考えてやっていこうとしているのかについてお尋ねします。

○永井観光政策課長
 施設の管理運営の引き継ぎにつきましてお答えいたします。
 引き継ぎにつきましては、まず県あるいは市、指定管理者がしっかり間違いなくやることを協定書において定めてございます。
 さらに、管理業務の仕様書におきましても、次期指定管理者が円滑かつ支障なく業務を遂行できるよう現在の指定管理者が県及び市の指示に従って引き継ぎを行ってくださいと定めてございます。
 具体的には、施設を指定期間開始時の状態に復すこと、業務引継書を作成し、必要なデータを全て引き継ぐことと、特に予約につきましてはいろんな情報等を含めてきちんと引き継ぐことを具体的に明記しておるところでございます。
 ただし、「プラサ ヴェルデ」のような規模の大きな施設でございますと、引き継ぎ事項が非常に多岐で量も多くございますので県、沼津市におきましても次期指定管理者と現在の指定管理者との間に入りまして、利用者サービスが低下することがないように、きちんと引き継ぎが行われるよう円滑に進めてまいりたいと考えております。

○多家委員
 「プラサ ヴェルデ」がスタートするときに、沼津市役所、県庁で張りついた皆さん方はある意味で素人のコングレ・コンベンション静岡グループに対して不安を持ったし、手伝うほうも果たしてやり切れるのかと。喫茶室や食堂をつくってみたり、さまざまなことを手探りでやってきた。またサービス低下も否めなかったわけですが、さまざまな形で今の形に持ってきたと。
 でも、石川前知事から、多家さん、あなたが議長になったらここで就任祝賀パーティーを開く、そういう思いがあるから賛成してくださいと言われまして、まさしくそのとおりやらせていただきました。ところがなかなかケータリングがうまくいかないんです。それも千何百人が入りまして、本当にぎくしゃくしましたけれども、それぞれ沼津の施設ということで大変好評を博したと思っているところであります。

 そこで、先ほど来言っていた沼津のまちがコングレ・コンベンション静岡グループに対して大変な思い入れをしてきた中で、例えば現在「プラサ ヴェルデ」で働いている方たち――おおむね地元雇用にしようとたくさん地元から雇用された人たちはどんな対応になるのか。また現在何人ぐらいの方が使われていて4月以降どんな立場になるのかお答えください。

○神戸観光交流局長
 今「プラサ ヴェルデ」で働いてる方々は22名おりまして、2番委員がおっしゃったようにこの第1期目の指定管理者は提案のときから、最終年にはオール地元の人間でコンベンション施設を運営するという提案が評価されて指定管理者になったものと考えております。
 私も、平成26年にふじのくに千本松フォーラム整備課長としてオープンにも立ち会いましたので、この方々の中には設立前から地域へのコンベンション誘致、それから施設管理を一生懸命にやってきた方々がいらっしゃることは重々承知しております。
 しかしながら、この22名の方は基本的に4月以降はそれぞれの雇用先――コングレ・コンベンション静岡グループとか派遣元とかで、配置転換等をしていくことが基本だと考えております。
 ただ、コングレ・コンベンション静岡グループにもお話しましたし、新しい指定管理者ともお話ししましたけれども、もしもこのまま地元に残ってさらにこの施設で働きたいという希望がある方につきましては次期指定管理者も積極的に雇用したいと申しております。
 私どもといたしましても、施設運営にたけて情熱を持って一生懸命にやられていた方々に引き続き「プラサ ヴェルデ」で働いていただくことは施設の管理運営に必要なことだと考えておりますので、現指定管理者と次期指定管理者の間に入りまして、この方々の希望にかなう形で雇用確保ができるように努めてまいりたいと考えております。

○多家委員
 新しい指定管理者が大きなイベント、催事、全国大会と国際大会も含めて持ってこられると、自信満々で選ばれたとのことですから、そのことを期待します。
 それから、「プラサ ヴェルデ」はよく考えてみるとあまり特徴のない建築構造物だと思います。長谷川逸子さんが設計されて、ある意味では世界的に評価されたと言っていながら、ただ部屋と大広間があるだけで、展示イベント施設のキラメッセはいずれにいたしましてもこれだけ使い勝手がよくて評判がいいわけです。言いたくはありませんけれども、浜松、静岡、沼津の中で浜松のアクトシティは350億円、静岡のグランシップは700億円でできた。沼津の「プラサ ヴェルデ」は70億円でグランシップの消費税ぐらいと見ても仕方がないです。
 しかし、これだけ上手に使われているということは、東部地域にそれだけのものがなかったし、「プラサ ヴェルデ」が使いにくいものだとすると、例えば音楽の殿堂とか舞台芸術の何とかとか「プラサ ヴェルデ」はいろんなことを言われない、何をやっているかといって何もわからないですよ。
 ところが、このように私自身が思っているんだからそれはそれとして県としてはすばらしいものをつくっていただいたと、金目のものとは思わないけれど、だからそういう意味で次の指定管理者にしっかり管理していただいて、今まで以上にやっていただくことをぜひお願いして質問を終わります。

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