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委員会会議録

質問文書

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平成27年7月大規模スポーツイベント対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野澤 義雄 議員
質疑・質問日:07/29/2015
会派名:ふじのくに県議団


○野澤委員
 分割でお願いをします。
 事前キャンプの誘致が午前中から話題にはなっておりますけれども、県、市町、競技団体で力を合わせて戦略をつくって、大使館等に働きかけながらやっているんだというようなお話でしたけれども、じゃあ、JOCだとかオリンピック組織委員会というのは、この件に関しては全く手を出さないということでしょうか。全てこれはオリンピックとかかわりないことだから、そういう市町や地元と当事者同士でやってくださいということになっているんでしょうか。まずお伺いいたします。

○山本文スポーツ交流課長
 まず、事前合宿誘致。こちらは、組織委員会は2020年大会運営を進めるための組織であります。その中でこの事前キャンプ誘致というのは、彼らとしての事業として取り組むところのセクションというか、その役目がございません。だけど、ただ、ほかのオリンピック開催都市がそうであったように、今度の恐らくブラジルのリオのオリンピックもそうなんですけれど、そこで例えば世界のいろんな競技団体の方が集まるので、じゃあ東京でやるときにこういうキャンプをするときにこういう場所がありますよと、いうようなことは、組織委員会としては、今現在、全国にいろいろ各自治体、競技団体にPRして、その紹介はします。だけど、実はその事前キャンプというのは、それぞれ皆さん方自治体と地域の方が、直接国とか競技団体とやることですから、費用は組織委員会としては出しません。だけど日本全国でやってほしいと思うので、何とか皆さん頑張ってくださいというような位置づけになってございます。ですので、これは一応組織委員会としてはその施設を紹介すると。その施設に選ばれたからといって、例えばAという自治体のBという施設が選ばれたから、じゃあ何か支援をします、お金を出します、そういうものではないというふうに正式に向こうから示されております。

○野澤委員
 わかりました。
 例えば、オリンピック種目で球技だけでも、そうですね。卓球、バドミントン、テニス、バレー、ビーチバレー、それからバスケットボールにハンドボールにサッカーにホッケーだとか、あるいは場合によってはソフトボール、野球だとか、もっとあるかもしれませんけれども、これだけあるわけで、それに男子、女子のチームがあって、それが10チーム、20チーム集まってきてやるわけですから、球技だけでも何百チームになるんですよね。そういった人たちが事前キャンプを必要としているかどうかも含めて、あるいはどのぐらいのグレードの施設が欲しいのか、宿泊施設を求めているのか、球技だけでそのぐらいですから、そのほかにもたくさんたくさん競技があるわけでね。そういったものが全くここで本当に県と地元で誘致合戦やろうといっても、雲をつかむようなものだというふうに思うんですよね。ですから、これはこちらのひとり言かもしれませんけれども、JOCなりがそれなりのやっぱりコーディネートをしていただきながら一緒になってやっていくと。お金は出せないにしても、少し親切ではないというふうな気もいたします。もしかしたら国でそういう姿勢があって、情報提供ということがあるならば、本県でも積極的に今度の連携というか、オリンピックの組織委員会ですね、JOCですか、そちらのほうとも連携をとりながら、きちんとした誘致活動もやっていただきたいなというふうに思いますし、それがなかなか難しいと、あるいはそういう情報を出したときには既に手おくれで、全国で誘致合戦をやってて、もう大体決まっているというような状況であるならば、一定の本県でこれはその受け入れられると、しかも来ていただいて満足できるというふうな自信があるところならば、選択をしながらこれから誘致に結びつくような活動をぜひお願いしたいと思いますし、そのためには、8番委員から先ほども意見がありましたように、それなりの予算なり体制を整えていかないと、これも短期勝負ですから、しっかりと取り組む必要があるんではないかという感想を申し上げます。

 それから次に、ラグビーのワールドカップのエコパ開催の件でありますけれども、運営上のノウハウなんかも聞きたいというふうに思います。ワールドカップサッカーに向けてできた施設でありまして、300億円かけてつくって、FIFAからは3億円振興費用が返ってきたというようなことでありまして、その後、FIFAも今、いろいろ金権体質で疑惑なんかも持たれておりますけれどもね。放映権、それからチケットの販売料等、さまざまな収入を全部FIFAに売ってしまったということかもしれませんけどね。ただ、あれだけの施設をつくって、その後、わかふじ国体やったりさまざまなスポーツイベント、そして今回はワールドカップラグビーですから、よいチャンスが来たというふうに思いますので、大いに活用しながら、スポーツ振興やスポーツ文化の振興につなげていってほしいなと、こんなふうに思っております。
 余談になりますけれども、ワールドカップサッカーのとき、私ちょうど、ドイツ対カメルーン戦で案内もいただいたものですから、静岡駅から新幹線、こだまに乗ったんです。そしたら、静岡駅から上品な外国の紳士が乗ってきまして、私の近くに座ったんですけれども、そうしたら、外国人のサポーターたちが一斉に色めき始めまして、よく考えてみたら、ベッケンバウワーだったんですね。みんなでサインを求めてというようなことがありましたけれども、多分ドイツの次の組織運営委員長ですか、組織委員長ですか、それから自分の国の試合ということもあって、東京から来たんだろうと思いますけれども、大勢の外国人のサポーターも、東京から、ひかり、こだま、それから在来線と乗り継ぎながら会場に行ったというわけですが、その辺のアクセスも割と順調にいったんじゃないかなというふうに思いますし、私は帰りは浜松へ帰りましたけれども、試合が終わって、それから臨時の在来線がたくさん出ておりまして、1時間後には、本当、ぎゅうぎゅう詰めの電車でしたけれども、浜松駅におりておりましたから、非常に観客の輸送という面でも成功しただろうし、そういうノウハウは必ず今回も生きてくるだろうというふうに思います。
 しかし、あの反省があって、改善点等が今の時点でもしあるならば教えていただきたいと思いますし、ああいう形で踏襲するということであるなら、それはそれで結構だというふうに思います。
 ピッチの改修が、ここに掲げてありますが、どんな内容でしょうか。それから、観客席が5万人となっておりますが、観客5万人となっておりますが、私、4万人台というふうに認識をしておりますが、5万人でよろしいんですか。エコパの収容能力というのは。お願いします。

○山本スポーツ交流課長
 運営等のノウハウでございますけれども、2002年のサッカーのときと今度は2019年で、ちょっと状況が少し違うかなという点があります。1つは、その間に富士山静岡空港が開港になったということで、今度、運営上は空港から入ってくるお客様をエコパのほうに誘導するというか、空港から入るルートが1つできたと、そこはちょっと考えなきゃいけないなと。もう1つは、愛野とエコパの間が、2002年のときは割とまだあまり建物とかが建ってなかったんですが、その後、いろいろ開発されて、いろんなお店があって、地元のほうとしては、いろんなイベントをやるときに、そのエコパの周辺でほかに何かイベントをやる場所が、愛野というのは今あまりなかなかないんじゃないかというようなことを、ちょっと地元からは聞いております。
 変わったところはその辺で、あと病院もすぐそばにできましたので、運営上としてはサッカーのときとほとんど基本的に同じような形で、それを踏襲すれば成功、確実に運営することができるというふうに思っています。その中で、当時は新幹線の時間を途中でおくらせるとかありますけれども、あとはその試合開始の時間が、ちょっとまだそれが深夜なのか、昼なのか、時差と放映権のほうもありますので、その時間によっては、ちょっとどういうふうな形で、その入ったお客さんをどうやって入れていつごろ帰すかと、その辺の難しさはあるんじゃないかなというふうに思います。
 2点目はピッチの改修でございます。ピッチの改修につきましては、エコパスタジアムはほかの横浜、熊本、大分と同じように、陸上競技場のトラックを持っているところが、静岡も含めて4カ所ぐらいございます。そこと条件が一緒です。それで今、ピッチの中に、スタジアムの中に芝生があるんですけれども、ラグビーという競技のプレーの性質上、端でスクラムして押し倒したりする緩衝部分のところがありますので、それも基本的に芝生にしなきゃいけないということを考えると、どうしてもトラックの部分を芝生に変えなきゃいけない、少し広げなきゃいけないという点がございます。そこについては、組織委員会からも申請時には、そこは芝生で広げるようにお願いしますということで言われています。こちらにつきましては、利用者の方もいらっしゃいますので、具体的にどういう改修をしていくかというのは、これから組織委員会も、このイングランド大会の状況も踏まえて、ほかの競技場との整合性とかも踏まえた上で、来年度あたりから具体的にどういうふうにやっていくかということは一応決めているようなスケジュールで考えております。
 3点目の観客人数、これはエコパスタジアムは固定で4万5000ありまして、それで可動席が5,000ぐらいありますので、それで5万1000ぐらい、大体5万人は一応入るような形で考えてございます。以上でございます。

○野澤委員
 わかりました。
 ワールドカップサッカーで、さすが静岡県、運営上手だなという印象を持ちました。ぜひそのノウハウを生かしながら、成功に導くような取り組みをお願いしたいというふうに思いますが、観客の動員数というんですかね。どうでしょうか。サッカーのときには本当に県の職員がFIFAのほうに出向して、チケットをどのように公平に売っていくかということに苦労されたみたいですけれども、そういう状況ならいいですけれども、本県のラグビーの競技人口も、子どもさんたちを含めてそんなには多くないというようなことの中で、しかしながら本県で開催する、成功させる、それからその後に波及させるということになると、これは本当に満員にして全試合を終えるということが目標でなければいけないというふうに思いますが、その辺の見通しについて少し伺いたいと思います。

○藤原観光交流局長
 エコパ、可動席を含めて5万人ですので、ぜひとも大観衆の中で、世界からお見えになったラガーマンに、存分に戦っていただきたいということですが、ある意味、対戦相手、4万人以上であれば、準々決勝ですとか、カテゴリーAといいまして、いわゆる世界の中の強豪のチームの対戦を組めることになってますので、そういう試合が1試合とか2試合あると思います。そのほかはカテゴリーBとか、それに次ぐようなチームがくると思いますので、その対戦によりましても違うと思いますが、これから機運の醸成を一生懸命やりながら、スタジアムには静岡県ばかりのお客様ではなくて、全国、首都圏から、大阪のほうから、あるいは世界から来ますので、県内においては機運の醸成を一生懸命やり、もう一つ、全国あるいは世界にPRをして、大勢の観客に見守っていただけるような大会にしなければいけないと思って、これから努力いたします。

○野澤委員
 じゃあ、次にいきます。
 誘客の促進について伺いたいと思います。
 やはり、波及効果、経済効果というようなことも非常に大きな狙いで、この委員会もそれも大きな目的ということでありますので、この誘客の促進というのは極めて大事なことだというふうに思います。
 先日も、あるビジネスホテルでちょっとした会食を団体でやったところ、中国の団体のお客さんでいっぱいだったと。ですから、そういうところまでやっぱり来てくださっているのかというようなことで、かなり今の中国の、あるいはアジアの皆さんの訪日、それから静岡県に、あるいは静岡空港にということで、効果が出ているということで、これはありがたいことかなという感じがいたしておりますけれども、こうした大規模なイベント等を通じながら、さらにそれを拡大をしていかなければならないと思いますけれども、そのためには受け入れ態勢ということが前々から言われているわけでありますが、おもてなしと言うけども、それでは外国人に対しての言葉を含めた接客の態度だとか、それから値段の設定だとか、いろんなものがあります。それから、標識等も多言語でやるだとか、さまざまな取り組みを大規模なイベントに向けてだけではなくて、常に誘客促進ということで本県では取り組んできてはいると思いますが、そういうごく普通のというか、ツアーで来てくださる外国の方に対してのさまざまなおもてなしのサービスの向上というのも1つあると思います。
 また、世界を歩くと、バッグ1つ担いで主に若者中心ですけど、バックパッカーで非常に安いお金で世界中を歩いている若者が実に多いですけれども、なぜ日本へ来ないんだというと、物が高いからということで、行きたいけど行けないんだということをよく言われます。多分そういう人たちの受け入れもしっかりしていくことが、今後の、そういう人たちがやがて長じてお金を持ってということになると、また訪れたときには随分お金を落としてくれたり、それからそのときの日本の印象もよいものであれば、効果が波及していくんじゃないかなというふうに思いますので、ツアーの皆さんのさらなる何ていうかな、サービスの向上、受け入れのサービスの向上、それから低廉な価格で日本や本県に来たいという人たちに対しても、しっかりと門戸を開いたサービスをしていかなければいけないというふうに思います。
 さらにこの資料にありますように、超富裕層への誘客促進ということがありまして、こういう視点からも取り組みを始めるのかなというふうに思ってもおります。
 あるときに、平場での議論ですけれども、県の職員の方ともいろいろと話をしたときに、ロンドンオリンピックのときに、ヒースロー空港に個人ジェットが2,000機ぐらいおりたんだという話がございます。中東あたりが中心かもしれませんけれども、中東から東京までというと遠いですから、来れるかどうかはわかりません。そうは言いながら、アジアでもかなりお金を持ったそういう富裕層も近年ではいるとも思いますし、可能性はないわけではないというふうに思います。そうしたときに、羽田がそれを対応できるかというと、多分大混雑をして無理でしょうというようなことも、個人的な思いで言ってる方がおりましたけれども、そんなことがもし実現の方向にきたときには、静岡空港は非常に有力な個人ジェットの離発着の場所にもなる可能性もあります、ということもおっしゃってる方がおりましたけどもね。そういうことも視野に見えてきたような気もいたします。
 そこで、空港のそういう、静岡空港の富裕層向けのといいますか、個人ジェット等の対応なんかも考えておられるのかどうか、伺いたいというふうに思います。

○板垣空港利用促進課長
 富士山静岡空港におきましては、フジドリームアビエーションエンジニアリング、通称FAEと言っておりますけれども、こちらが空港敷地内に格納庫の整備をされておりまして、これは平成26年7月14日から供用が開始されておりまして、こちらがまさに委員御指摘の小型ジェット機をとめられるような整備がされておりまして、こちらのほうで今、富裕層などに向けて、静岡空港のほうを御利用いただきたいということで取り組みを始めているところでございます。
 まだまだ、ビジネスジェットのほうの受け入れ状況、そんなに多くないんですけれども、平成25年度は41回の着陸回数であったものが、平成26年度には113回ということで、着実にふえてきておりますので、こういうものも活用しながら、富裕層の獲得に取り組んでいるというところでございます。

○野澤委員
 既に実績が、個人ジェットの受け入れということで、できつつあるということですから、こうした大きなイベントに向けて、体制整備をしながら誘致の拡大をしていくと、また非常に新しい視野が開けるんじゃないかなと、こんなふうに思いますので、頑張っていただきたいというふうに思います。

 最後に、農林水産物のブランド化ということがありました。おいしい食材や食べ物を提供したり、お土産にということも大いにやるべきだというふうに思いますが、一方では、これには農林水産物ということになっておりますが、特に人が来てくれて、お土産ということをお客さんは当然考えるわけですから、そうしたときに、本県独自の農林水産物プラス工芸品や民芸品や、プラモデルなんかは恐らく全国でも、あるいは全国ということは世界でもかなり大きなシェアを占めるというふうに思いますし、また世界的にも今、プラモデルが人気だという話も聞いておりますけどね。そうしたさまざまな本県のよいものを販売するというようなことにもつなげていかなければならないというふうに思いますが、農林水産物以外に、そういう取り組みをしていこうとしているのか伺いたいと思います。

○黒柳マーケティング推進課長
 現在、国の交付金、ふるさと創生の交付金を使いまして、消費喚起事業を実施しておりまして、農林水産物以外の商品、伝統工芸品とか衣類とかも、もちろん含めまして、ネット販売、域外での消費環境をつなげるということで、域外のネット販売であるとか、域外の百貨店等での販売などを行っているところでございますけれども、委員がおっしゃいましたように、こういったスポーツイベントを通じて、外から来ていただいた方々、県外の方々、国外の方々にも県産品を見ていただくということで、今、支援を、販路開拓の支援をしております伝統工芸品ももちろんですが、まだ手が行き届いていないところもたくさんございますので、そういった視点で県産品の紹介情報発信に努めてまいりたいというふうに思っております。以上です。

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