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委員会会議録

質問文書

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令和5年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:和田 篤夫 議員
質疑・質問日:10/05/2023
会派名:自民改革会議


○和田委員
 分割質問方式で2問お伺いします。
 1点目は、先般の静岡新聞に本当にいい記事が載っておりました。静岡県警職員、高校生、公立8校の剣道柔道部生徒と合同稽古で交流。高校生と交流することは、地域警察として本当に立派な価値ある活動と私は思うんですが、こういうことをやっている趣旨、あるいはどのくらいの頻度でやっているのかお尋ねいたします。

○川口警務課長
 まず取組の趣旨についてですが、今回警察学校教官をはじめといたします警察職員と高校生との稽古を通じまして、相互の技能の向上を図るとともに警察に対する理解を深めていただくために初めて開催したものでございます。
 開催の状況につきましては、7月と8月の夏休みの期間中に4回開催し、延べ188人の生徒、顧問の先生方の参加を頂きました。

○和田委員
 記事には、水嶋生活安全部長が中心になってと書いてあります。皆さんにはあまりなじみもないかもしれませんが、銃剣道という古武道があって、実は私はその県の連盟の会長をやっているんです。いろんな意味で高校生、子供たちと交流しながら警察の活動もしっかりと伝えられる、そういうことを続けるのは地域に根差した警察の皆さんの活動の中には今後ぜひとも、もっともっと積極的にやっていただきたいと思うんですが、今回合同訓練に参加された職員、高校生の反応はどんな感じであったかお聞きいたします。

○川口警務課長
 まず、参加した職員からは、大変気合いの入った稽古ですばらしかったとの意見であったり、指導する立場からは、指導する上で大変よい経験になったという感想が出ております。他方、参加した高校生にアンケートを実施いたしましたが、ふだん稽古できない高段者と稽古ができたという理由からよかったと回答していただいた方が9割を占めました。また警察官の優しさや強さに触れ、警察を身近に感じたとの回答も8割頂いたところでありまして、今回目的を十分達成できたものと考えております。

○和田委員
 ぜひともこの活動は今後発展させていただきたいとお願いをいたします。

 次の質問に移ります。
 今年、私は御殿場市・小山町が選挙区なんですが、御殿場市・小山町には2つの富士登山道があります。御殿場口と須走口というのがあるんですけれども、公安委員会・所管事項等説明資料の資料4に山岳遭難のデータが載っております。これには数字的なもの、あるいは対応別の割合等が記載されておりますが、ここ近年の山岳遭難の状況、あるいは今年度も一応富士登山のシーズンが終わっておりますけれども、本年の山岳遭難の特徴を聞かせてください。

○青木地域課長
 新型コロナウイルス感染症が5類移行となったことに伴い登山機運が高まり、遭難件数もコロナ禍前より増加している状況です。また本年7月10日から9月10日までの富士山開山期間中における山岳遭難は63件70人で、前年に比べ発生件数は13件、遭難者数は19人それぞれ増加しております。
 特徴といたしましては、様態別で病気、転倒、疲労で全体の約8割を占めております。また年齢別では、60歳以上が全体の4割を占める状況にございます。

○和田委員
 私も若い頃富士山には10回ほど登っておるんですが、今年の山開きに須走登山道にインフォメーションセンターができまして、そのときに御殿場警察署の山岳救助隊も来られています。
 時々五合目に行ってみるんですが、どう考えても登山をするような服装じゃない人、サンダル履きというような人が結構散見されるんですね。
こういう山岳遭難に対して、数年前に海外視察でヨーロッパのアルプスに行ったときに、山岳救助は警察の皆さんじゃなく民間でやっておられるんですよ。いわゆる山岳ガイドの皆さんがほぼほぼやっているんです。よっぽどじゃないと警察が現場に出向くことはございませんというのが現地の人のお答えでした。無自覚に軽い気持ちで登ったり、無理に登ったり、何でこんな格好であるいはこんな気象条件の中で登って、それで遭難する人は全部警察がやらないといかんのかなと私は疑問を持っています。そういうことからいえば、山岳ガイドをもっともっと増やして、そちらにシフトするという方向もあるんじゃないかなと思うんですが、その辺について警察の皆さんの思いをお聞かせ願います

○青木地域課長
 富士山における山岳遭難の救助活動は非常に危険を伴う作業でございます。また地域住民の生命、身体を守るという警察の責務からすれば、警察がその任務を負うのは至極当然かなと思います。
 また、県警の山岳救助隊はかなり高度な技術を有しております。そういう面においても引き続き危険な場面があれば積極的に救助に向かいたいと考えております。

○和田委員
 言われるとおりで、一生懸命やっているのは任務があるからで、そのようにお答えになるだろうなと思っていました。何で質問するかというと、今年の春先に私はアルペンルートに行ってきたんですが、室堂平というまだ残雪が残ってるところで中国人の人がうずくまっていたんですね。中国人だから当然言葉が分からないんですが、雪の道をこんな格好で歩くのかという格好で歩いているんです。それは起こるべき事故ですよね。同じような状況が富士登山でも起きているんだろうなと思うんですね。そういう格好では駄目ですよ、あるいはこんな天気のときに登っちゃ駄目ですよというのは民間の山岳ガイドたちの力を借りて登山者に呼びかける、あるいはパトロールをしてもらって指導していただく。そういうことによって随分事故って減るんじゃないかなと。起きたことに対しては警察の皆さんに頑張っていただく。これはそうかもしれませんけれども、起こる前のことについてはもっともっと視点を変えて山岳ガイドたちの力を借りれば、皆さんがわざわざ山の上の危険なところに行く回数も減ってくるんじゃないかなと思いますがいかがでしょうか。

○青木地域課長
 3番委員御指摘のとおり、今後は富士山に関わる関係機関との意見交換、連携強化を図り、弾丸登山の危険性についての周知や十分な準備と装備の必要性について、あらゆる機会を通じて引き続き情報発信などを続け、安全登山の啓発に努めてまいりたいと考えております。

○和田委員
 私も若い頃、太郎坊の上のほうで山岳救助の訓練をやりました。あの山道を人1人担架で降ろすのは本当に大変な重労働です。ましてや今外国の人が多くなった。日本人よりも体重が10キロ、20キロ、30キロも重い人を降ろすのは本当に大変です。これもっと増えると思います。だから警察に頼るんじゃなくて、民間ガイドのほうにシフトすることも今後考えるべきかなと思っております。警察の皆さんが一生懸命やっていただくのは本当に大事なことで、それはそれとして引き続き頑張っていただきたいな思いますけれども、それに頼るだけではいけないのかなと思っておりますので、そのことを申し上げて私の質問を終わります。

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