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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 利幸 議員
質疑・質問日:07/07/2015
会派名:自民改革会議


○鈴木(利)委員
 では、分割質問方式で。
 まず、ライフワークでございますが、経済産業部について聞きたいなと思っております。国は農林水産省、経済産業省でございますが、ここは経済産業部ということで、私は1次産業と2次産業が一緒の部は1次産業の発展がないと考えますが、どのように考えておりますか。
 普通、植物は土があってそこに生えるわけでございますが、土の部分は交通基盤部でございまして、これがうまくいっているのかどうか、私は不思議に思っておるんですが、まずそこをちょっと教えていただきたいなと思います。

○吉田経済産業部理事(農業担当)
 組織のことについてお答えいたします。
 御承知のとおり平成19年に本庁の組織再編ということで、それまでの1次産業の部と商工労働部がくっついたと認識しております。そのときには施策の目的別に組織を再編するということがありまして、当時は産業部であったと思いますが、経済産業部がソフト部門を、それから当時は建設部だったと思いますが交通基盤部がハード部門を担うということでございます。
 産業支援を一元化するということで、例えばマーケティング部門あるいは研究開発部門、これは今に続いて一元化したことによって、いろんな部門が研究の中で交流しながら開発が行われていると。あるいはマーケティングが進んでいるということで、これはこれでそれなりの効果といいますか、特に最近言われ出しましたが、農工商連携あるいは6次産業化ということで、非常に進んだものがあるのかなと私自身は考えてございます。
 ただ一方で、3番委員御指摘のとおり本来、基盤の部分と上の部分が別々のことをやっていたんではしようがないということでございますので、ここは連携をとるように、連携のための会議、連絡調整会議も頻繁に持ってございますし、交通基盤部には連携担当の理事もいるというようなことで連携をとっております。何よりも現場の農林事務所は一体となっており、そこでマイナス部分が出ては困りますので、出ないように連携をとっているつもりでございますし、何とかカバーできているのではないかと考えているところです。

○鈴木(利)委員
 模範的な回答で。
 私の質問のときと同じでございましたが、私はその中で6次産業というお話がございますが、2次産業、3次産業のもうけでありまして、1次産業の農家がそこに出ていくには、大変な資本もかかりますし、それから6次産業という言葉自体、言葉の遊びですので、うちのトップと一緒でございますので、言葉の遊びで産業が発展するわけではございませんので、6次産業って1掛ける2掛ける3ですか。こんな話はもうやめていただきたいなと思っております。
 なぜかと申しますと、農業って農業簿記なんですよね。以前質問させていただきましたが、法人にしていない限り、農業簿記でございます。商業簿記にはならないということでございます。工業は工業簿記でございます。商業簿記の商法とは違いますので、2次産業、3次産業の会社の人たちと一緒に組めるわけがないじゃないですか。農業簿記の農業所得というのは給料じゃございませんよ。
 例えば、農業経営士というのがございます。私は大嫌いですが、法人になっていない農業経営士がいますが、この人たちの農業所得で決まっているんですよ。そんなの月給じゃございませんからね。そういう話をしっかり考えていきますと、農業所得というものはやっぱり普通の所得とは違う。それと商法じゃない。うちの農協が商工会議所に入りましたが、農協法があるのに何で入るんだというのは疑問点でございます。そんなことで、私はちょっとこの点が、農業の捉え方が甘いと思いますがどうでしょうか。

○吉田経済産業部理事(農業担当)
 確かに法人化する前の簿記の話であれば、3番委員御指摘のとおりだと思っています。ただ私は、3番委員のところもそうだと認識しておりますが、農業経営もできるだけ法人化して、いわゆる農業所得、経営士の所得を別にするといったような考え方ではなくて、給料としてちゃんと入ってくると。だからこそ人を雇えることができて、なおかつ今回の議論でも大分ありましたが、新規就農者を雇用という形で雇える、そういう形態を、いわば3番委員のところのような経営を多くつくりたいと思ってございますので、そこのところは簿記の形はいずれにせよ力強い経営をつくっていくと。そのためには、例えば商工の人と組むのか、あるいは自分が取り組むのかして、加工だとか直売だとかに踏み込んで、実際に大きくなっているところもございますので、確かに農業者誰もがそれをやるというわけにはなかなかいかないと思っていますが、そういうことも取り込みながら、6次産業化で進ませていただきたいと思っておるところです。

○鈴木(利)委員
 別に6次産業化じゃなくても昔から言葉がございまして、商工連携でいいと思いますが。
 その中で今の法人のほうに行っていただきたいという話でございますが、私もそう思います。家庭の農業と、やっぱり生活と経営は違うということを分離して考えていかないと大きく経営は成り立たないと思いますが、私は企業に入ってきていただきたくない。あの人たちは土地を後で利用する考えもありますので、私は家族的な法人化が一番日本には合っているのかなと思っております。
 その中で今、静岡県が一番やらなければいけないことは、まだ法人になっていない中核農家を法人化するのが県の最大の仕事ではないかと思っておりますが、そこのところを少し教えていただきたいと思っております。

○細谷農業振興課長
 3番委員御指摘の中核農家の法人化についてお答えします。
 法人化は、それぞれの経営の中で、売り上げですとか、あるいは雇用の形態ですとか、そういったものを経営士が総合的に判断しながら決めていくものだと考えています。そういった農家を後押しする形で、県では農林事務所ごとに経営戦略講座を設けていまして、その中で例えば法人化の勉強をするときには専門の税理士に来ていただいて、実際にどういうふうに法人化していけばいいのかという講座を設けているところでございます。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございました。
 そのとおりでございまして、法人になってどんどんやっていく人は放っといてもどんどん大きくなると。兼業農家は今一番潤っているのは、ファーマーズマーケットで相当の売り上げがありますので、その人たちは旦那さんでも会社に行っていて、奥さんが稼いで、相当潤っているんじゃないかなと思っております。あれはいい事業だなと思っております。ところが、中核農家は中途半端なんですよ。ここを徹底的に指導していただきたいと思っております。以上で、この点は終わります。

 次に行きます。
 2005年に臭化メチルが全廃になりましたが、どうも私、そこらじゅう歩いていますと、臭化メチルをやっているところがあるなと思っておりますが、これは規制がかかってやめたわけでございますが、許可っていうのがあるのかないのか教えていただきたいと思っています。

○繁村農山村共生課長
 臭化メチルは、常温常圧の状態では気体でありまして、土壌や収穫物の消毒等に使うと認識しております。しかしオゾン層を破壊する作用が強いということで、2005年に全廃されました。ただし農業生産に不可欠な部分があるということで、代替技術の開発普及を図るために、土壌消毒については2012年、収穫物の消毒につきましては2013年まで認められていると。本県につきましては、クリの消毒のために2013年まで使われておりました。
 県の対応といたしましては、病害虫防除所を中心にしまして、臭化メチルの代替技術の開発をしまして、クロルピクリン剤とかヨウ化メチルを開発したということで、クリにつきましてはJA掛川市が代替剤であるヨウ化メチルの消毒施設を設置しまして、平成26年度から利用していると。
 それで、臭化メチルが全廃されて10年がたちまして、その間、産地の生産量に大きく影響するような土壌病害虫の話も起きていませんので、もうこの問題は完結しているのかなと考えておりました。もし使用しているということであれば、それは違反になりますので、ぜひ調査したいと思っております。

○鈴木(利)委員
 使っていますよ。現場をもう少しだけ歩いてください。オゾン層の破壊ということで全廃になりましたので日本の農業は米の転作で田んぼが畑に変わったときに、草が生えますので臭化メチルを使って草を生えないようにということで、これが基本で皆さん使い出したんですが、それによって日本の農地が潰れております。今ちょっと雨が降ると野菜が高くなるのはもう畑に力がない。なぜかというと、そういう薬で、いい菌も悪い菌も全部殺してしまって土が死んでおります。菌が生きるには腐食が必要でございます。堆肥というものを入れていかなければいけない。これは時間がかかるものでございます。それと草取りをやらないといけない。これは人海戦術でございまして、薬に頼るほうが早いということでやっているんですが、土が潰れているんじゃないかというのがすごくわかるわけです。
 私も自分の家業をやっているので、ちょっと福岡県へ久しぶりに空飛ぶネギの万能ネギを見に行ってまいりましたが、もう畑が潰れておりました。あそこは昔、ボンベでやっていまして、ちょっと体を悪くした方とか亡くなられる方も臭化メチルはありますので、大変危険でございますが、それより何より畑が潰れておりまして、JALの提携している万能ネギが東京に飛んで来ない。本当に収穫量が減っている。臭化メチルをやっているところは大体そうなってきています。言いたくはありませんが静岡県にもあります。そのくらい臭化メチルは土を潰すということでございます。これが土づくりの基本の一番の難敵だなと思っておりますので、状況をまだ把握してないと思いますが、僕はあんまり言いたくないもんで、みんな経営で生きていくためには大変ですので、また調べておいていただきたいなと思っております。

 高知県のショウガはたしか許可を得ているんじゃないかなと思うんですが、その情報はありますか。

○繁村農山村共生課長
 もう2013年の時点で全廃と聞いておりますので、そういう事例はないと思いますけれども、また調査させていただきたいと思います。

○鈴木(利)委員
 次に、ミラノ国際博覧会のことについて簡単に聞きたいんですが、県産食材を使用するということでございますが、4市1団体、1団体はお茶だと思いますが、この4市の出す物をちょっと教えていただきたいなと思います。

○長田政策監
 浜松市についてはサツマイモ、ウナギを肥料に使ったニョッキですね。それからミカンジュース、浜名湖のノリ、それと日本酒と。
 あと、静岡市につきましては、お茶はもちろんですけれども、ワサビ、それから清水の折戸ナス、日本酒、サクラエビ、シラスとツナとあります。
 藤枝市でありますけれども、タケノコ、それからお茶、日本酒と。
 袋井市は、もちろんクラウンメロンであります。
 4市については、以上です。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 私はその中では世界で通用するのはメロンだけだと思います。東南アジアでもマスクメロンは最高にいいということで、先日メロンサミットがありましたが、雑メロンサミット。私はメロンサミットとは言っておりません。雑メロンサミットでございます。1つの木に1個なる静岡のマスクメロンと、畑にゴロゴロしている夕張メロンと一緒にメロンサミットでやっていましたが、何であんなに高いのかなと思います。雑メロンサミットは成功に終わりまして、4万人来ましたので大変だなと思っておりましたが、いい結果でございました。
 私はもっとメロンを売っていかなければいけないなと思っておるんですが、ミラノでこれをやって次のステップで輸出につなげていくのでしょうか。ちょっと教えていただきたいと思っております。

○長田政策監
 今回、EUを相手にするのは難しいであろうというときに、あえてミラノに出店して参加しているのは、足がかりを得ようということでありました。現地の7月2日にミラノ市内でパーティーがありまして、デザイン関係の方が集まるところにいろんな物を持ち込んだわけですけれども、バイヤーもその場所にあらわれて、中には強い興味を持っていただいて、8月の本番のときに少し会って話をしたいと、そういう一定の手応えは一晩の話ですけれどもあったと聞いております。個々の商品の今後のヨーロッパへの入り方、売り方については、担当課から説明いたします。

○黒柳マーケティング推進課長
 ミラノのレストランでも、現地のバイヤー、それからレストランのシェフの皆さん20人を御招待いたしまして、県産食材の御紹介をさせていただきました。その中には五つ星レストランでエグゼクティブシェフを務められたというミラノ料理界の超重鎮という方もお越しいただきまして、県内の公募で選びました6事業者の輸出に興味があるという方々の中から13商標をお出ししたところでございます。その中で、特に向こうの方々から興味を引いたのが、例えば抹茶であるとか、ワサビであるとか、そういったもの、それから県内事業者の方のお菓子ですけれども、そういったものもたまたま持っていったものが雑穀、それから発酵をテーマにしたお菓子を持っていきましたところ、イタリアでは非常に今健康志向で、発酵ということと雑穀というのは非常にトレンドなのだということで、そういったものもイタリアンレストランの食材として使えるんではないかという評価をいただきました。それが7月3日、4日でございますけれども、終わったばかりでして、今聞き取りもしておりますし、アンケートもとっておりまして、そういったものを分析しながら、今後輸出につながるかどうかというところを向こうの方々とも御相談しながら、御支援をしていくということで進めていきたいと思っております。

○岡茶業農産課長
 お茶についてでありますけれども、これはきのうも少しお答えいたしましたけれども、こういったところでバイヤーと少し接触があれば、今年度から置いているヨーロッパ担当のサポートデスクとの人脈につなげていただく。それからEUへの見本市へ出店するときのつながりをつけていって、そこで再度商談につなげていけばと考えております。

○鈴木(利)委員
 丁寧な説明ありがとうございました。
 輸出という話が出たんですが、福岡県に輸出の第三セクターみたいな部署がございまして、全然伸びてないと思いますが、その情報はありますでしょうか。

○黒柳マーケティング推進課長
 今手元に資料を持ち合わせてございませんけれども、福岡県につきましては、一昨年、職員が行きまして、向こうの状況をお聞きしたところです。当初は福岡県内の物を扱って、中心はアジアでございますけれども出していくというような組織で仕事をしていたということですけれども、やっぱり県内の物だけでは商品力がないということで、今北海道を初め、全国の物を集めて出しているというところでございますけれども、なかなか苦戦をしているとうかがっていたと記憶しております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 そのとおりで、私たちも3年ぐらい前に見たんですが、あれでは成り立たないなと思っておりますし、今度福岡便が7月23日から4便になりますので、静岡県も1回福岡県へ行って出すような形もつくったらどうでしょうかという要望でございます。

 次に行かせていただきます。
 きょうの委員会説明資料でいいなと思ったのは、平成26年度静岡県試験研究10大トピックスというのがございまして、これは最近見ていて楽しいなと思っているんです。その中で何点か聞きたいんですが、イチゴの「きらぴ香」は評判が悪いですよね。最低だと思います。農家がつくりたくないと言っておりますが、これはなぜでしょう。イチゴっていうのは甘くて酸っぱくて果肉が赤い。果肉が赤くなければケーキ屋さんは使わないというのが、基本でございますが、なぜそんなに評判が悪いのか、つくり方が難しいのかどうか。それが1点。

 それからメロンの簡易糖度計をつくったらしいですよね。この前のメロンサミットに行ったら、磐田市にある農林技術研究所がつくったというんですが、普通メロンとかミカンは糖酸度計を使うんだけど、何で昔からメロンは切って糖度計を使うのか、外から大体わかるんですが、不思議だなと思っているんですが、その簡易糖度計の話を教えていただきたい。

 次に、ウナギの人工生産技術はどのぐらい発展してきているのか教えていただきたいと思います。

 それから、豚の話ですが、金華豚は姉妹提携して、浙江省からもらって、改良を重ねてつくってきている肉がございますが、これはすばらしい肉だなと思っておりまして、JA静岡経済連でも金豚王という名前で出しているんですが、これは富士金華でございますか。それだけちょっと教えていただきたいと思います。

○三須研究調整課長
 まず、「きらぴ香」でございますが、本年、出願登録をいたしまして、栽培方法は当然確立をいたしました。問題は、3番委員御指摘のように、着色に若干まだ難点があるということがございまして、農林技術研究所といたしましては今後ともこの問題については対策を研究していきたいと考えております。

 それから、ウナギの養殖の件でございますが、今こういう状況でございますので、浜名湖分場としても、非常に大きな研究テーマだと認識をしております。ただ完全養殖につきましては、非常に難しいということもございますので、現在浜名湖の天然ウナギ、シラスウナギの生態状況の周辺調査ということで研究をしております。なかなか課題は大きくハードルも高いわけでございますが、浜名湖分場といたしましては、これを大きな研究テーマとして取り組みをしていきたいと考えております。

 それから、富士金華の件でございますが、富士金華につきましては、畜産技術研究所の非常に大きな看板、研究商品でございます。しかしながら現状、県内でもまだ全体のウエートは0.7%程度、1%前後の状況でございますので、畜産技術研究所といたしましては、とにかく生産体制を広げていって、もっとこの富士金華を広めていくことが最大の課題だと考えております。引き続きこの点について、畜産技術研究所として取り組みをしていきたいと考えております。

○浅倉畜産課長
 富士金華の件について、追加でお答えいたします。
 先ほど金豚王は富士金華かという御質問がございました。
 県としましては、中小家畜研究センターで開発しました富士金華を普及するために、普及推進協議会を立ち上げまして、普及を進めてございます。この中で、各生産者、販売者ごとにグループをつくって、それぞれで推進しており、JA静岡経済連の金豚王はこの中のブランドの1つでございまして、富士金華を普及しているというところでございます。

○塚本みかん園芸課長
 イチゴの「きらぴ香」について、少し補足をさせていただきます。
 農家の方から、「きらぴ香」についていろいろ御意見があるのは、栽培面でまだいろいろ課題があるからだと思います。昨年度の段階で6ヘクタール、ことし15ヘクタールということで、平成30年に120ヘクタールということで、今後ふやしていく予定でございます。
 一方、昨年度の市場出荷の段階で、市場の評価を見てみますと、「紅ほっぺ」が単価が1,361円に対しまして、「きらぴ香」は1,431円で、市場流通の関係ではそれなりに評価をいただいておりますので、農林技術研究所等と一緒になって、生産者の方の技術を1日でも早く確立して、安定した生産ができるようにしたいと考えております。

 それから、メロンの簡易糖度計ですが、私どもも十分な情報を持っていないところがあるんですが、メロンサミット初日のディスカッションの中でもメロンの課題ということで、食べごろが非常にわかりにくいという意見が出まして、そういう中では簡易ですね、甘さですとか、あるいは熟度を判定できるような機器なりが必要ということで、そういう部分でこういうものをもう少し精度の高いものにしていきたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 イチゴについては、「紅ほっぺ」みたいに権利を売っちゃわないようにしていただきたいなと。福岡県の「あまおう」は絶対外に苗を出さないけど、「紅ほっぺ」なんかあっという間に出ちゃったじゃないですか。この「きらぴ香」はどうするのか、そこを1点聞きたいなと思います。

 それから、メロンの簡易糖度計ですが、普通は糖酸度計というものがあるので、何で使わないのかなって。ミカンはもう糖酸度計ですよね。もっと会員がそんなものを使っていただければいいなと。

 それから、ウナギですが、完全養殖ができるのかできないか、僕はあと五、六年でできるのかなと。実は稚魚をフィリピンまで探しに行きました。そしたらジャパニーズのウナギはいませんでした。全部大ウナギでしたが、本当にどこで生態しているかというのは、東京大学の先生がマリアナ海溝でどこが生息位置だとわかったものですから、それで完全養殖のウナギが5年後ぐらいにはできるのかなと。もっと安いウナギが食いたいということで、聞いたんですが、まだその段階じゃないということでそれはそれでわかりましたので。

 それから、金豚王ですが、このしゃぶしゃぶは相当おいしいので、もっと普及していただきたいなと思っております。

 ですので、「きらぴ香」の権利のことについて、ちょっと教えていただきたい。

○芦川振興局長
 「きらぴ香」は静岡県内でつくる、種苗を管理するということで、要領も明記して外にも出しますので、そういう管理のもとでやらせていただきます。
 あと2年間、試験栽培期間ということで、3番委員が言われるように、甘みとか色味についても解決していきたいと思っています。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございました。
 「あまおう」のように順位を上げてもらいまして、今やっぱり「あまおう」が一番じゃないかなと思っておりますので、それはよろしくお願いしたいと思います。

 次に、議案説明書の中で1点お伺いしたいんですが、議案説明書の33ページに、繰越明許費の中のちょうど中ほどにあるんですが、小山町の次世代施設園芸導入支援事業費助成という事業は何ですか。教えていただきたいと思います。

○塚本みかん園芸課長
 議案説明書33ページの(3)の次世代施設園芸導入支援事業費助成でございますが、これは国のいわゆる次世代の施設園芸のモデル地区を全国に10カ所つくるという事業の1カ所でございます。
 具体的には、小山町に土地面積7ヘクタール、施設面積では4ヘクタールで高糖度トマトの団地をつくるという事業でございます。
 そこには3つのポイントがございまして、1つ目は今言ったように、非常に大規模な集積団地をつくるということ。
 それから、2つ目は地域のエネルギーを使うということで、単純に重油だけではなくて地域の木材ペレットを使って化石エネルギーの削減を目指すということ。
 それから、3つ目がICTを活用して生産性の高い、低コストの施設園芸を進める。そういうモデル事業ということで、昨年、今年度の2年間で整備しているところでございます。

○鈴木(利)委員
 どうもありがとうございます。
 それはそれで、もう答弁はいいです。ありがとうございました。

 最後になりますが、耕作放棄地についてやりたかったんですが、数字がいっぱい出てきて、きのうも最後に100ヘクタールぐらいしか進んでないのかと思いまして、全くこれは次にちょっと考えていきたいなと思います。私は草さえ生えなければ農業なんかどんどんふえてくる、機械化できると思いますが、この草が一番難敵でございます。耕作放置地は作物がつくれるような状態にするには3年から5年かかるんですよ、土づくり。そんな簡単にできないもんで、そこをしっかり考えていただきたいなと思っております。そこのちょうど経営補償と言っちゃいけないけど、その間にやっぱりみんな挫折してしまいます。会社の皆さんも来るんですが、土のことは何もわかっていない。肥料をやればできると思っている。そうじゃない。土づくりですよ、基本は。下半身をつくってある人はいいバッターになります。土づくり、基本です。ですので、交通基盤部の仕事をこちらに入れていただきたいなということで質問は終わります。ありがとうございました。

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