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委員会会議録

質問文書

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平成26年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:12/15/2014
会派名:ふじのくに県議団


○小長井委員
 私は一問一答方式で3点ほどお伺いいたします。
 先ほど御説明いただきました資料の中から、2点ほどお伺いさせていただきます。
 厚生委員会資料47ページになります。
 エボラ出血熱の対応ということでお伺いさせていただきます。
 ことしの2月以降、西アフリカを中心にエボラ出血熱の流行が続いているわけでございます。流行の状況という中で、静岡県にも空港それから清水港から海外から来る方もいるわけでございます。先ほど説明がありました流行地域のギニア、リベリア、シエラレオネから富士山静岡空港あるいは清水港を通って、静岡県内にいらっしゃった方、こういった方々の実態はどのようになっているのか、教えていただきたいと思います。

○奈良疾病対策課長
 今の質問にお答えいたします。
 11月21日付通知により検疫法の取り扱いの変更がございまして、当該3区画――ギニア、リベリア、シエラレオネに滞在した入国者は必ず検疫所でチェックされて、その方の情報は当該都道府県に報告することが義務づけられました。11月21日以降ですが、静岡県に報告された流入者はゼロであります。
 その前の話を申しますと、8月には検疫法のそういう制度がございませんでしたが、私が個人的に中部国際空港の検疫所に聞いたところでは、41名だということでしたが、いずれも発症までには至っておりません。

○小長井委員
 41名ということですけれど、その方々の国籍は、どんなふうになっているんでしょうか。

○奈良疾病対策課長
 全てを把握しているわけではございませんが、やはりビジネス関係の方が多い。もちろん中部国際空港ですから、愛知県の方がほとんどでございまして、中部国際空港から行った方ということになりますので、静岡県関係は10名以下だと聞いております。全部日本人です。

○小長井委員
 県内の発生時の対応ということで、第1種感染症指定医療機関は静岡市立静岡病院のみと、しかも2床だけだということで報告があったわけでございます。こういったものは、感染の初期にしっかり抑えるというか、そこでとめるというのが大事なことだと思うわけです。この静岡市立静岡病院の1病院だけで対応可能と考えるのかどうなのか。あるいは、今後こういった病院を県内にふやしていくお考えがあるかどうか、その辺のところを聞かせてください。

○奈良疾病対策課長
 その点につきまして、私も厚生労働省にどういう考えかを聞きましたところ、現状では各都道府県に2床で考えているということでありました。もし患者がふえた場合はどうするんですかという話をお聞きしましたところ、感染症には1種と2種がございますが、2種病院ではなくて、近隣の1種病院と共同して当たってくださいと。その間に関しましては、厚生労働省が仲介するので、困ったときにはすぐ連絡してほしいということがありましたのでお伝えいたします。

○小長井委員
 今のところ、余りエボラ出血熱に関しては、日本では問題になっていないわけですけれど、いつどういった形で入ってくるかわからないわけでございまして、厚生労働省は少しのんびりしているという感じが、今したわけです。静岡県としての心構えだけはしっかりしていただいて、対応等の準備を進めていただきたいと思います。

 それから、厚生委員会資料51ページになります。食品の安全確保対策の推進ということで、1つお伺いをいたします。
 52ページ(ウ)平成26年度放射性物質検査実績で、野生キノコから基準値を超えたものがあったということです。野生のものについて、キノコ以外で例えば山芋ですとか、そういったものについても検査を実施する必要があるのかなと思うんですけど、その辺についてのお考えをお聞かせください。

○梨衛生課長
 野生の食品の放射性物質の検査ということです。今現在、県では流通食品とか、あと人の手の加わった加工食品に関しては検査してございます。あと野生のキノコとタケノコは実施しております。植物によって多少放射性物質の吸収率は違うんですけれども、平成23年度、平成24年度に必ず各市町1カ所は検査をやりましょうということで、大体、汚染された状況等を把握して、計画を立ててございます。今、調べていない県西部とか中部のちょっと西部に近いほうでは、もう放射性物質に汚染されていることはないだろうという判断でやっております。

○小長井委員
 私がこの質問をしたのは、実は3年前に県議会の海外事情調査団でドイツへ行ったときに、チェルノブイリの事故から25年たっているんだけれど、いまだに放射性物質の検査をしていると。その中でイノシシの肉もやっているようで、食品等の検査では3,000ベクレルを超すものも出ていると聞きました。かなり高濃度の放射性物質が検出されたということもございます。
 つまり、野生のキノコとか山芋とか、タケノコですよね、そういったものはやはり、鹿とかイノシシとか、猿もそうですけれど、結構食べているわけでして、猿は別として、その中のものは人間も食べる機会があるということになるわけですね。本当は、とって食べてはいけないんだけれど、その辺のところはちょっといろいろとあるんですけど、そういった意味で聞いたわけです。今後の考え方として、イノシシ、鹿の肉の検査は、お考えになるかどうかをお聞きします。

○梨衛生課長
 ジビエといいまして、今ところどころで野生の鹿などをとり始めてやっております。県内では、伊豆市でやっております野生獣肉の処理場がございまして、そこが一番多い量をやってございます。その方たちが、平成23年度に検査を1回はしているんですけれども、そのときに基準値を超えていなかったということで終わっている状態でございまして、チェルノブイリと違いまして、静岡県では福島原発が水蒸気爆発を起こしまして、そのときに上空に上がった粒子を雲が運んで、そこで1回、富士山周辺で雨が降ったことで汚染されているという状況がございますので、そのほかの地域は農産物等を調べました結果、大丈夫だろうということで判断してございます。

○小長井委員
 大丈夫だったらいいわけですけれど、当時はお茶の被害もあれだけ出たということと、チェルノブイリからドイツは1,000キロも離れている、ここは福島県から350キロといったこともあるものですから、多少心配になっているわけです。

 それでは、次の質問に移らさせていただきます。9月にもお伺いいたしましたひきこもりに対してお伺いさせていただきます。
 9月に質問をさせていただいた後、ひきこもりについて何人かの方からお話を伺う機会もございまして、県内の事情でいいますと、心臓病を患ったおばさんと同居していたひきこもりの方が、自宅の隣の部屋で、そのおばさんが心臓発作で急死したにもかかわらず、連絡をしないで放置してしまった事件とか、両親が80歳代の高齢になって、母親は認知症で施設に入って、父親はお医者さんからがんの末期で数カ月の命だと宣告されて、慌てて民生委員やケアマネジャーに相談して、ひきこもりの息子、この方は50歳代だそうですけれど、そういう方がいることがわかったというケースもあることをお聞きいたしました。これでも深刻な事態と思うんですけれど、こういったケースで悲劇的な大事件が起きて初めてわかってくるケースもあるわけでして、一刻も早く対応していくことが必要ではないかと感じたわけでございます。
 9月議会では、静岡県下ではひきこもりの方がいらっしゃる世帯が7,000世帯ぐらいあるのではないかというお答えをいただいたかと思うんです。現状では、ひきこもりの実態をつかむのがなかなか難しいというお答えだったと思うんです。実態をつかむのはなかなか簡単にはいかないんだろうとは思うんですけれど、統計上で7,000世帯ぐらいいるんじゃないかというお話だったと思うんですけど、該当する方のいらっしゃる、ある程度の人数、7,000世帯の中にはお一人だけじゃないのかもしれませんし、複数の方がいらっしゃる世帯もあるのかもしれません。そういった意味で該当する方の人数、あるいは男女別、年代、そういったものについて、ある程度はつかんでいるのか、どうなのか、その辺のところをお聞かせください。

○小林精神保健福祉室長
 今、8番委員からお尋ねのありました7,000世帯というのは、あくまで推計の値でありまして、県として、県内のひきこもりの人数とか、そういうものを詳細に実態調査したものはないものですから、ひきこもりで実際に窓口で相談のあったものに対しては、相談をされた家庭の状況とか、年代とかは把握しておりますけれども、県内全てについての把握したものは現在のところ、調査も行っていないということです。

○小長井委員
 昨年度871件の相談件数があったと確かお伺いしたと思うんですけれど、推計で7,000世帯の871件というと1割そこそこですよね。そうすると、かなりのところが接触さえもできていない状況になろうかと思うんです。そういった実態がわからない中で、どういう対応をしていくかということはなかなか難しい話だと思うんですね。そうしますと、やっぱりある程度実態をつかんでいくことが必要じゃないかと思います。
 実態をつかむのは難しいということですけれど、山形県とか島根県では、民生委員児童委員協議会を通じて民生委員・児童委員の皆さんに対して協力をお願いしてアンケート調査等で、ある程度の実態調査をしたという報告が平成25年9月と平成26年3月とあると思うんですけれど、本県としても、これから対応していくについて実態を100%正確ではないにしても、つかんでいかなければ施策さえも立てられないというのが現状ではないかと思うんです。
 今後の調査をどんなふうにしていくのか、しないのか、お聞かせください。

○小林精神保健福祉室長
 実態の把握ということに関してです。
 現在、各保健所ごとに地域連絡協議会を市町に入っていただいて設置しております。市町として専門の窓口を設けているところはまだまだ少ないんですけれども、市町と連携しながら、それぞれの市町におけるひきこもりの実態把握に努めていきたいと考えます。その方法等については、今後検討してまいりたいと考えております。

○小長井委員
 方法については今後考えていくということなんですけれど、今、私の言いました山形県とか島根県では、民生委員・児童委員等にお願いして、該当者の人数とか性別とか年代とか、あるいは家族構成、困難を有する状況の期間とか、それに至った経緯等についての調査がある程度できていることも聞いているので、こういったことは大いに参考になるし、静岡県でもこういった例を参考にして調査を実施するべきではないかと考えますが、今後の検討ではなくて、既にこういう実例があるので、なるたけ早くやるべきだと思いますが、その辺はいかがでしょうか。

○小林精神保健福祉室長
 実態の把握につきましては、他県の例も調査をさせていただいて、なるべく早く対応するように検討してまいります。

○小長井委員
 実態がわからないと、なかなかどんなふうな支援なり、対応をしていかなきゃいけないかということも適切なものが出てこないと思いますので、ぜひともその辺のところは早急に対応していただくようにお願いしたいと思います。

 それから、やはりひきこもりの件でございます。
 これはもちろん実態把握をした後の話になるかと思いますけど、今、市町との連携ということのお話もあったんですけれど、市町と連携してやっていくのは当然だと思うんですけれど、ひきこもりに対して民間でも、前回の厚生委員会の御答弁の中でもこれまでこういったものに対しての活動実績のあるNPO法人もあるというお話、お答えをいただいていると思うんですけど、そういったところとの連携もしっかりやっていくというか、民間のNPO法人のようなところのほうが、実際ひきこもりに対しては先進的に取り組んでいる例もあるのではないかなと思います。その辺のところはいかがでしょうか。

○小林精神保健福祉室長
 民間のNPO法人で、ひきこもりの支援をしていただいている団体については精神保健福祉センター等で直接職員が出向いていって、訪問をしたりとか、状況を把握しております。またそれらの団体との情報交換会等も開催をして、それぞれどういう支援をしているか情報もつかんでおりますので、そういった団体と連携して、ひきこもりの支援に当たっていきたいと考えております。

○小長井委員
 民間も大いに活用していただくように、積極的にやっていただきたいと思います。
 そして、これも実態把握を先にやらなきゃいけない話だと思いますけれど、ひきこもりというと、どうしても若い子供たちみたいな感じがあるんですけれど、結構、高齢の方もひきこもりの方が大勢いて、それはこれから大きな社会問題になってくるだろうという予測もされているので、その辺のところも早急に対応していかなきゃいけない部分だと思います。その意味で県が今後、ひきこもりに対しての支援計画をしっかりつくって、やっていかなきゃいけないんだろうと考えます。ひきこもりに対する県の支援計画を策定していく考えについてはいかがでしょうか。

○小林精神保健福祉室長
 昨年、ひきこもり支援センターを設置しまして、いろいろな相談に応じているところであります。今2年目に入りまして、いろいろなケースとか、そういう相談等を重ねているところでありますので、そういった計画の策定につきましては、他県で策定をしているところがあるかどうか、状況をつかんでおりませんけれども、他県等の取り組み状況も調査しながら、必要な場合には計画の策定についても検討してまいりたいと考えております。

○小長井委員
 他県の例も早急に調べていただきたいと思います。支援計画を策定する必要があるかどうかというお話だったと思うんですけど、7,000世帯もあるのではないかという推計があって、実態もわからないということであるので、これはもう支援計画は必要かどうかじゃなくて、しっかりとしたものをつくっていただいて対応すべき問題だと私は思います。このひきこもりに対する対応を県としても、厚生労働省が若干おくれぎみではないかなと思いますので、静岡県として独自に、他に先駆けて対応していくことでお願いをしたいと思います。

○梨衛生課長
 先ほどの8番委員の御質問で、獣肉の放射性物質の検査について、ちょっと間違ったことを申したかもしれませんので、訂正させていただきます。
 今年度、これから東・中・西部で1検体、種類はわかりませんけれども、野生獣肉検査をしますので御承知おきください。済みません。

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