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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:11/02/2011
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 たくさん質問はあるんですが、3つに絞って質問をさせていただきます。
 一番大きな質問は、業務棚卸表の中で30ページ、退学・中退者の問題でございます。毎年1,000人を超える中退者がいて、平成21年には883人に減っているんですが、平成22年度は965人ということで1,000人近くの生徒が中退をしております。1校が消えるぐらいの人数が退学されているということなんですけれども、もちろん、小中学校と違いまして高校は退学する権利もあるわけです。いろんな理由があるかもしれませんけども、965名の生徒さんが中退をしているということをどう分析されているのか、それをまずお聞かせ願いたいと思います。

 それから、2番目は説明書の11ページです。
 民間企業等長期体験研修事業ということで、派遣事業を行っているわけですけれども、高等学校の教員7名の方が6ヶ月間企業、社会教育施設で研修を実施ということで書いてあるんですけども、具体的にどういうところに派遣をされているのか。半年間この教師がいなくなるわけですけれども、その分を学校に対してどう手当てされているのか。学校に対して講師等を派遣しているのか、それをお伺いいたします。

 それから、3つ目は30ページに児童生徒の保健、学校安全、学校給食というところで、子供の栄養バランス充足率という数字が挙がっております。平成22年度で48.6%、説明の中では児童生徒及び保護者に対して食に対する興味・関心を高めることができたということが書かれているにもかかわらず、食育ということがこれだけ騒がれているにもかかわらず、子供の栄養バランス充足率は48.6%。しかも目標は100%だと。この数字の低さに私はちょっとショックを受けておりますけれども、この実態をどうとらえているのかということで、以上、3点答弁をお願いします。

○宇佐美学校教育課参事
 中退者が多いという話ですけども、学校での長期欠席者のほうはかなり増加しておりまして、その中で不登校の生徒がかなりの割合を占めております。不登校の生徒が学校生活においてうまくいかず、そのまま中退に至る例とか、または中学生一日体験入学など入る前の中学生に学校の紹介等を行ったり、不適応にならないようにということを行っているわけですけども、やはり入った段階で自分の進路と合わないとか自分の性格と合わないということがございまして、中退になるというケースがふえているという現状でございます。

○橋本学校人事課人事監
 民間企業等長期体験派遣研修でございますが、県内の一般企業等に派遣をしております。また、職種、会社等はさまざまでありまして、ホテル等もありますし、そういったところで受け入れをしていただけるところに派遣をしまして、そこで体験をしていただいているということであります。
 学校をあけますので、その間は臨時講師を充てまして、学校の授業に支障がないような形でやっております。以上です。

○田中事務局参事兼学校教育課長
 今、御指摘いただきました栄養バランスについては5割を切っているわけです。早寝・早起き・朝御飯、早く起きて朝食をとるということは、最近定着してきて大変目標値100%に近づいているわけですが、朝御飯の栄養バランスといった点で、もう一歩踏み込んで家庭に啓発していく必要があるというふうに受けとめております。一日の生活を見た場合に、きっと朝あわただしく出ていくといった、そんなことも考えられるわけです。早起きをして保護者と一緒にきちっと栄養バランスのとれた朝食は、一日のスタートですので、大変大事だというふうにとらえておりますして、今後とも啓発に一層努めてまいりたいと、そうとらえております。よろしくお願いします。

○前林委員
 非常にさらっとした答弁で私はショックを受けております。
 最初の中退者に対しては、もう少し深く話をしたいんですが、説明書の26ページに「確かな学力」の育成ということで、授業が「わかる」と答える生徒の割合が高等学校65.5%、3分の2しか授業についていけない。目標も67%て書いてあるんですけども、3分の1はついてこれなくてもしようがない、悪く言うとですね。こういう中でやはり授業についてこれないような生徒たちを生んでいるんじゃないかということを私は思っております。それについてどう思うか。
 もう1つは、中退をする生徒たちに対して、学校は一体どのような指導をしているのか。やめるんだからしようがないと。どんどん出て行けということなのか。あるいはなるべく中退しないような御努力はされているとは思いますけれども、例えばその後の指導、どのような指導をされているのかということをお聞かせ願いたいと思います。

 それから、企業等への派遣の話ですけれども、これは事業としては「頼もしい先生」の育成ということでやってらっしゃるということですが、頼もしい先生が育成されているのかどうか。それについて御答弁をお願いしたいと思います。

 あと、栄養については御努力されるということですけども、やはり子供の栄養バランス充足率48.6%では非常に数字が低過ぎる、そういう意味でこれはやっぱりさらなる取り組みをお願いしたいと思います。
 2点だけ再質問です。

○安倍教育長
 また、あっさりの答弁になってしまいますけど、中退者965人というのは非常に私もゆゆしき状況かなというふうに思っております。
 これについては、やはりやむなくというか、積極的にというか、自分の進路を見つけて新たな道を見出して中退する生徒ももちろんいますけども、先ほど御指摘のあったように、やはり学校に来ることができなくなったり、あるいは授業がわからなくなったりということがありますので、基本的には中退者を出さない指導を各学校がやっていかなければいけないと思っています。
 そういう中で、例えばこれはいろいろな課にまたがるわけですけども、学校教育課の中で発達障害を抱える子供たちに対して、一人一人のコミュニケーション能力を身につけることによって学校が続けていけるのではないかという切り口とか、あるいは社会教育課のほうでは「ふじのくにi(アイ)マップ」というのを作成して、引きこもりとか不登校の子供たちに寄り添ったような相談体制の充実を図るということで、これは学校教育に限らず教育委員会全体を挙げて、これから何十年も社会を担って生きていく子供たちですので、一人一人の子供たちがやはり充実感を持って高校を卒業する、あるいは社会に巣立っていくという、そういう体制をこれからつくっていきたいというふうに思っております。以上であります。

○吉澤教育政策課長
 民間企業等への派遣でありますが、委員御指摘のとおり頼もしい教職員をつくるための一つの方策というふうに考えております。先ほど人事のほうからも話がありましたように、ホテルやガス会社とか製造業など教員とは全く違うところを体験してくるという、そういうことが非常に大事だと思っております。この事業だけですと7名しか派遣できませんので、実際には10年研で悉皆研修を行っておりますが、10年研の教員は必ず民間企業等へ4日間行きなさいということで行かせております。
 これも頼もしい教職員、要するに子供たちのためにどういうふうに民間の方たちと自分たちは違うのかということを理解してくる機会として設定をしているものであります。以上であります。

○前林委員
 教育長からお言葉をいただきましたので、ぜひ中退者がゼロになることを私は期待をしたい。そういう意味でいろんな生徒がおりますけれども、例えば、この説明書の26ページ、27ページあたりには先ほど指摘をしました「この授業がわかる」と答える生徒の割合も載っていますし、あるいは特別支援教育の中では、この個別の指導計画を作成している学校の割合はわずか16.5%とか、あるいは次のページには「信頼できる先生がいる」と答えた生徒の割合が60%とか、これはちょっと寂しいなというのが私の気持ちでございます。
 どうかぜひ大事な生徒たちですので、退学させない、あるいはもし退学するとしても、しっかりその後の生き方を指導してくださるようなそういう学校であってほしいということをまず期待をします。

 それから、教師の派遣の話ですけれども、教師というのは授業をしているだけじゃないんですね。私もたくさん知り合いがおりますが、例えばこういう派遣される方々は、授業をやっているだけではなくて部活動の顧問をやっている方もいらっしゃいます。私が知っている方は、昼間は企業に行きますけども、仕事が終わってから部活動の指導をしなきゃいけない。そしてまた学校に戻る方もいらっしゃいました。そういう意味でこういう頼もしい教師をつくるということで非常に大事な事業ですけれども、それが逆にストレスを生むようなことにならないようにしっかりバックアップをしていただきたいということをひとつお願いいたします。以上でございます。

○天野(進)委員長
 この席には3人の教職員のOBがいらっしゃいますので、心してまた御答弁をいただきたいと思います。

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