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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:03/08/2017
会派名:自民改革会議


○宮城委員長
 それでは、休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○植田委員
 分割質問方式で数点お尋ねをいたします。
 警察人事の人材確保と育成という点についてお伺いいたします。
 まず、人材確保についてお尋ねいたします。
 東京オリンピックが控えているために、今までの採用試験のハードルを下げていて、警視庁は受験資格を35歳未満に緩和をすると新聞記事等に書いてありました。特にサイバー犯罪の特別捜査官については39歳以下から60歳までに変わっているとあります。
 それから、岐阜県や佐賀県では身長が何センチで体重がどうかという要件があったようですけれども、人材確保に向けてそういう枠組みも取っ払ったと。
 これは、我々団塊の世代が大量に抜けた数年前から一気に世代交代が行われている中で、今や人材が乏しいことも含めて他県はこういう情勢であります。我が県についてはどのようになっているのかお伺いさせていただきます。

 また、この採用試験の受験者数の推移等についてもお尋ねしたいと思います。お願いいたします。

○森本警務部参事官兼警務課長
 受験年齢の引き下げ、体格基準の撤廃、受験資格の拡大に関することについてお答えをいたします。
 まず、受験資格の制限年齢につきましては、本県におきましては平成20年度から大学卒業を対象とした警察官Aの区分で採用時に30歳から33歳に引き上げております。
 それから、体格基準につきましても平成22年度から全国警察におきます当時の最低基準に合わせて緩和しましたほかに、平成28年度からは術科指導員採用選考において撤廃しております。
 それらに加えまして、平成28年度からは従来の一般区分に加えまして、スポーツの全国大会などで優秀な成績をおさめた者、あるいは金融機関の勤務経験者などを対象といたしました自己推薦区分を導入いたしまして、受験資格の拡大を図って多様な人材の確保に努めているところでございます。

 それから、受験者数の推移につきましては平成24年度から平成28年度の5年間の状況で申し上げますと、平成24年度の受験者数は2,167人でした。以後年々減少しておりまして、平成28年度は1,445人という状況でございます。

○植田委員
 御答弁ありがとうございます。
 特に、警察の皆さんにおかれましては普通の部署と違います。もちろん誰でもいいわけではありませんし、適正な人材を採用してほしいという気持ちは私だけではないと思います。ぜひ正義感を持った人材を確保できるように、また今までには採用されなかった潜在的に能力や技能を持っている方々を多く発掘してほしいと要望しておきます。

 次に、警察学校で人材の育成や教養をされるわけですけれども、かなり厳しいことは私も承知しております。しかしせっかく合格して受かった人が、学校に行っている段階、あるいは終わった段階で結構やめてしまうと耳にするんですね。
 この点について、もともと本人に適材適所の能力がなかったのか、あるいは選考ミスなのか、警察学校の想像以上に厳しい訓練等でやめてしまうのかわかりませんけれども、どういうことが原因で辞職してしまうのか。

 それから、教養という点について教える内容は我々素人には余りわかりませんけれども、どのようなことを教えているのかお尋ねしたいと思います。

○森本警務部参事官兼警務課長
 まず、警察学校に入校したのに辞職してしまう原因等についてでございます。
 平成28年度を見ますと、警察学校に入校した初任科生239人のうち、2月末現在で24人が退職しております。
 退職理由の主なものは、警察官として続けていくことに対する自信喪失、あるいは警察官になったもののやはり他の公務員等に就職したい、別の仕事をやってみたいという転職希望、こういったものがありまして辞職しております。

 それから、警察学校における初任科での教養内容でございます。県警察学校での初任教養につきましては、警察庁が定めております採用時教養実施要綱に基づきまして職責を自覚させ、使命感を培い、地域警察活動に必要な基礎知識や技能の習得、体力と気力の錬成を目的といたしまして職務倫理、法学、基本実務、体育、術科等の授業を行っているところでございます。

○植田委員
 ありがとうございます。
 静岡県警察がモットーに掲げている「正・強・仁」を備えた人材の確保が最もいいわけですけれども、今の御答弁を聞きますと入校者239人に対して1割の24人が本当にやめているということであります。採用の時点でわかればいいことでしょうけれども、人材を確保したら1割がやめると。これはちょっと矛盾したような言い方ですけれども、ぜひ適正な人材確保に鋭意御努力をしていただきたいと思います。

 次に、これも人材の育成という点につながると思いますけれども、いわゆる技能、あるいはもともと警察にあった伝統的なものを先輩から後輩に継承していくことがあると思います。
 例えば、白バイのような目に見える技能の訓練は民間訓練所でやっていると承知しておりますが、そういう目に見える技能ではなく、刑事さんが張り込みについて手法を教えるなどの目に見えない技能の継承において、どのように後輩に教えられているのかお尋ねいたします。

○源波刑事部参事官兼刑事企画課長
 優秀な捜査員を育成することは、捜査力の充実と強化を図る上で必要不可欠であります。時代の変化に的確に対応しつつベテラン捜査員の捜査技術などを確実に伝承し、次代を担う捜査員を育成するため各種の制度を設けるなど、幅広い視点で後継者の育成に努めております。
 その例といたしまして、1つは捜査研修所を設置しております。捜査経験のない若手警察官から新任刑事課長に至るまで、階級と捜査経験に応じた段階的かつ個別的な教養や、重要事件捜査で得た教訓や捜査手法を伝えるため刑事実戦塾などを実施しております。
 2つ目としまして、技能指導官制度を設けております。専門的な知識や技能を有する各部門の優秀な警察官を技能指導官に指定し、捜査現場における個別指導や警察学校などにおける集合教養などを実施しております。
 3つ目は、新任捜査員育成プログラムを設けております。巡査部長以上の捜査経験の豊富な捜査員と新任捜査員を6カ月間ペアで組ませ、実戦的教養を実施しております。
 これらの施策によりまして、捜査手法、技能の伝承や教養を行っております。
 また、警察学校における各捜査主管課による専科教養などの実施、管区学校や警察大学校における専科教養の受講などによりまして、新しい時代の刑事司法制度に対応する捜査手法、技能の伝承や教養にも努めているところであります。

○植田委員
 ありがとうございます。
 ことわざで言うと、温故知新と言うのでしょうか、古きをたずねて新しきを知る、あるいは昔の手法の伝承には不易流行という言葉もあります。
 かといって、今の新しいタイムリーな捜査方法や技能等も取り入れなければならない。この古いものも新しいものも鋭意、伝承あるいは継承していかなければならないことは非常に難しい面もあろうかと思います。
 ぜひ、我が静岡県警の皆さんにおかれましては、技能の伝承、伝統を守って優秀な人材を育ててほしいと願いまして質問を終わります。

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