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委員会会議録

質問文書

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平成27年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:07/07/2015
会派名:ふじのくに県議団


○小長井委員
 それでは、質問を続けさせていただきます。
 文化財保護課の業務の中で、先ほどは古墳の話をさせていただきましたけれど、次は特別記念物のカモシカの件です。先ほどの古墳は保存してほしいというお話をしましたけれど、このカモシカについては、その逆の意味から質問させていただきたいと思います。
 近年、野生の鳥獣被害、猿、イノシシ、ハクビシン、鹿、それからカモシカです。こういったものによる農産物被害が非常に増加しておりまして、これは以前の農山村地域だけではなくて、都市の近郊まで被害が広がっているという状況になっております。ここから見える静岡浅間神社の裏山にもカモシカがおりてきているという話も聞いております。何年か前でしたら、カモシカとか猿というのは山奥にいて、特にカモシカなんかは、アルプス山地の山奥深く、とても一生のうちに見ることができないだろうと。そういう状況だったんですけれど、今は日常茶飯事に見ることができて、いろんな地域で確認されています。そしてまた被害もあるという状況になっております。そのカモシカが農作物だけではなく、杉とかヒノキの植林についても食害を及ぼしているわけですけれど、この実態についてどのように把握をされているのかお伺いします。

○増田文化財保護課長
 8番委員御指摘のように、近年ではさまざまな要因から市街地でもカモシカの姿が確認されているケースが多く報告されていると聞いております。文化財保護課でも生息数の調査をしておりますけれども、一概にカモシカの生息数が増加しているわけではないのではないかということ。1つの要因としては、ニホンジカに追われて、カモシカの生息域が南下することによって、農業被害地あるいは農業被害が増加していることが問題になっているのではないかと思っております。そのためにニホンジカを駆除し、カモシカが保護地域に戻るような形をとりまして、保護地域内におきましては、従来からカモシカに対して、防護柵を設置したり、忌避剤の散布などを行うような対策をとっておりますけれども、それらを組み合わせることによって、被害の減少が効果的に出るのではないかと考えております。
 加えて、食害被害の原因については先ほどもありましたけれども、ニホンジカによるものもかなり多いと思われております。本年度本課が実施している特別調査では、肉眼では見にくいニホンジカとカモシカのふん塊の調査、あるいはふんによるDNAの分析等を実施して、被害の実態の把握等にも努めておりまして、県内の関係各市町と情報を共有しながら、農業被害とカモシカの共存ということについて、対策を練っていきたいと考えております。

○小長井委員
 カモシカの確認数が増加しているということは把握をされているということでございます。確かに高いところにいたカモシカが、ニホンジカに追われて下へおりてきているという実態もあるようでございます。それによって、ニホンジカが高山植物なんかを食い荒らしているという被害も大きいということも聞いております。
 また、イノシシを駆除しようとするとカモシカのほうがにおいが強くて、犬がカモシカを追っかけちゃって、イノシシがとれないと。こういうようなことをあちらこちらで聞くんです。そうしますとやっぱりカモシカは数がふえたということで、ニホンジカを駆除してもとに戻すというけれど、今いる平地は、食べるのに困らないといいますか。食物がたくさんあるんだということで、なかなか簡単には戻らないと思うんです。そうしますとやっぱり頭数の制限ということを積極的にやっていかないと解決しないと。
 ところが、カモシカは特別天然記念物になっております。特別天然記念物ということで、保護地域ではどこでも保護される状況ですけれど、この保護地域を限定すれば、被害の軽減になっていくんだろうなと考えます。これは県でそういう地域指定ができるわけではないということはわかりますけれど、こういう実態を国へしっかりと述べていただいて、保護する範囲を限定してくれないかと。こういう働きかけもできたはずだと思いますけれど、この点について、お伺いをいたしまして、質問を終わりにします。

○増田文化財保護課長
 8番委員御指摘の件でございますけれども、保護地域につきましては、県のカモシカ保護の指導員の先生がおりまして、その先生にお願いして、文化庁の会合等でその辺のことを説明させていただいております。
 また、今年度も文化庁主催によりますカモシカ保護行政担当者会議がございます。これはどのようなことを目的とするかと申しますと、カモシカの保護地域内及びその周辺における生息状況、個体群の動向及び食害状況について、情報交換を行ったり、各地域の問題点を協議することになっております。今年度は10月8日に文化庁主催でございますので、本課も担当の者が出かけまして、今、8番委員に御説明いただいたような内容も、るる説明して文化庁と協議をしていきたいと思っております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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