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委員会会議録

質問文書

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平成23年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:吉川 雄二 議員
質疑・質問日:03/02/2011
会派名:自民改革会議


○吉川委員
 1点だけお伺いと申しましょうか、その取り組みのできる、できないのいかんをちょっとお伺いをしたいと思うんですが、先ほど本県は市町の虐待のための取り組みに助成をしているということでございます。そこで、家庭における幼児の虐待、さらには高齢者の虐待、その防止策について本県のとるべき施策をちょっと提言をしたいと思います。
 地域の力で、いわゆる虐待を防ぐということはもちろんのことであります。さらに私は、家庭のきずなを強めてその力で防いでいくというのも、これは当然我々が考えていかなければならないことだと思います。
 そこで、いわゆる戦後、崩壊した感のあるいわゆる大家族主義、さらには家長制度ですね、といったような我が国の伝統的な家族制度が今日崩壊している、そしてそれに起因したと思われるような育児放棄であるとか、幼児の虐待、高齢者の虐待等々、目を背けたくなるような極めて悲惨な事件が相次いでおりますね。例えば虐待、そしてさらにエスカレートして尊属殺人とか、いじめ、それを苦にした自殺とかですね。こういうものをもろもろ考えたときに、いわゆる我が国の伝統的な家族制度が崩壊してきた、その原因というのは、当然大東亜戦争の敗戦によって、我が国の伝統文化が否定され、いわゆる日本的なるものが否定されて今日に至ってきた、それは皆さんもおわかりだと思います。家長制度しかりですね。
 そこで我々は、いま一度我が国の伝統的なそういう家族制度に思いをいたして、これを啓蒙し、それをもう一度再び再興していくこと以外に、私は今日のいろんなそういうさまざまないじめとか虐待という現象を防ぐ手だてはなかなかないと思うんですね。
 例えば昨年ですか、大阪で23歳の女性が育児放棄をして、アパートで夏に3歳と1歳の子供が餓死していたと、もう一部白骨化していたといったような事件がございましたですね。ああいう事件、例えばお父さん、お母さんと同居していたり、いわゆるおじいちゃん、おばあちゃんが同居していれば、絶対私はあり得ないことだと思うんですね。いわゆる核家族化、その核家族も崩壊しているといったような現状の中で今日あると思うんですが。
 そこで私は、いわゆる二世帯住宅がございますね。これをやはり推し進めていく必要性があると思うんですね。今、静岡県は住宅のリフォームに助成をしておりますね。ですから二世帯住宅の増改築であるとか、二世帯住宅の新築などに私は助成をしていくということが、ある意味でのそういう幼児の虐待なんかを防止する手だてに1つはなっていくんじゃないかと思うんですね。その辺について、確かにリフォーム助成というのはくらし・環境部ですから所管は違うわけなんですけれども、やはりそういう切り口で幼児の虐待を防止するといったような大家族主義、いわゆる家族の力をもって防止していくといったことが1つの手だて、方策として考えられるんじゃないかと私は思うんですが、そのあたりはどうでございましょうか。どのようにお考えか。

○小西福祉こども局長
 委員おっしゃったとおり、二世帯住宅と申しますか、多世代ですね。祖父母の代、そして父母の代、子供の代という三世代の形で子育てをしていくというのは非常に有効な施策であると思っております。
 二世帯住宅ということに関しましてはくらし・環境部のほうでリフォームというようなことをやっているんですが、こちらの子供の関係の施策としては、そういう祖父母の代の方がもっと子育てにかかわっていただけるような施策を推し進めるということにしておりまして、例えば今年度ですが、孫育て講座と言いまして、今非常に、実際に二世帯、祖父母の代と住んでおられる方、あるいは近隣に住んでおられる方で子育てを助けておられる方が、孫育てと我々呼ぶんですけれども、孫を育てるその育て方についていろんな悩みがあるから、そういった方々の交流会のようなものを県内8カ所で開きまして、非常に好評でした。こういった交流会をもっと持ってほしいというような声をいただきましたので、そういった成果をまた市町のほうに還元しながらやっていっていただきたいというふうに考えております。
 また来年度は、地域の子育ての拠点となります地域子育て支援センターの幾つかのセンターをモデルと指定いたしまして、そこの職員が地域でそういう祖父母の代の方で子育て支援に御興味のあられる方を組織化していくような事業を行うこととしております。
 このほかにも先ほど、長寿政策局のほうからも御答弁ありましたが、地域の高齢者の方が子育てにかかわっていくというような施策も、健康福祉部全体としては進めておりまして、その二世帯住宅ということに関しましては、住宅施策の一環としてくらし・環境部と連携をとりながらやっていきたいと思いますが、子育て支援という観点では、先ほど申し上げたような施策を進めていきたいというふうに考えております。

○吉川委員
 いわゆる縦割り行政じゃなくて、私はやはり全庁的に取り組むという必要があるんじゃないかと思うんです。極めてちょっと一極横断的な話になってしまうんですけれども、地域経済の活性化に向けて、私は今、喫緊の課題は、県の財政支出における――国も含めてですよ――財政支出における内需の拡大以外にないと思っているんですね。財政支出による内需の拡大、そういう意味では、住宅のリフォーム助成なんて、まことに私は時宜を得た施策だと思うんですね。
 私は基本的には、福祉行政にしても教育行政にしても、いわゆるその施策が税金を用いて行う以上は、経済の活性化に資するものでなければ、私はならないと思うんです。それは福祉施策でも教育施策も皆同じですよ。税金を用いてやる以上は経済の活性化に資さなければ絶対だめだと思いますね。
 そういう意味では、やはり全庁的な取り組みの中で、例えば幼児の虐待なんかも、高齢者の虐待も取り組んでいくといったような必要性が私はあるのではないかと思います。一部局だけの話じゃないと思いますもので、あえて提案をさせていただきました。今後私どももこの施策の実現に向けて取り組んでいきたいと思っております。わかりました。ありがとうございます。

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