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委員会会議録
質問文書
平成28年決算特別委員会文教警察分科会 質疑・質問
 | 質疑・質問者： | 天野 進吾 議員 |
| 質疑・質問日： | 10/26/2016 |
| 会派名： | 自民改革会議 |
○天野（進）委員
この平成27年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書がありますけれども、これに全く出てこない大きな問題が１つあろうかと思っております。
それは、予算を伴わない県行政のあり方、姿勢の問題であります。あえて私は申し上げます。
ことしも６月18日、榛原高校だと思うんですけれども、その施設を借りて母親大会が行われたんですね。この母親大会は毎年いろんな高等学校だとか学校施設を使いながら今までやってまいりました。そして教育委員会は素直に後援をしております。
しかし、御案内でしょうけれどもこの母親大会の講師は池田恵理子さん。言うなれば新左翼と言われるような方です。そしてその講演の中身も、まさに現代の日本の政治に対する厳しい批判であり、自民党に対する厳しい言葉であったようであります。
それが、静岡県教育委員会後援です。静岡県教育委員会が後援しますから、実はその周辺の市町は軒並み推薦になっておるんです。その実態について教育委員会は存じているんでしょうか。それをまずお尋ねします。
○山本社会教育課長
本年度、島田工業高校だったかと思いますけれども、６月19日だったか、本日資料を持ってまいりませんでしたので記憶の中で恐縮でございますけれども、母親大会が行われまして、約半世紀にわたりこの大会が行われていると認識しております。
県のほか、地元の市町あるいは周辺の市町が後援している事実については承知しております。
○天野（進）委員
周辺の市町が後援していることは御存じだと言いますけれども、何よりもその冒頭に静岡県教育委員会という名称がある、そのことが大変に大きな市町の心の動きじゃないかなと私は思っているんです。もしその実態を知ったら明らかにこれは政治団体と思わざるを得ないわけです。
今、山本社会教育課長は答えられましたけれども、これまで毎年県内で展開をされておりますけれども、講演内容について調べたことがありますか。聞いたことがありますか。
○山本社会教育課長
これまでは、直接職員が現地で確認していることはございませんでしたけれども、今年度に関しましては特に18歳選挙権等の問題がございまして、いろんな政治との絡みの問題で難しいところがございますので、今年度に関しましては職員が２人ほど参りまして、講演内容を聞かせていただいたりとか、現地の開催実態を確認させていただいたところでございます。
○天野（進）委員
じゃあ、開催実態をお聞きした。そしてそれは当然報告があったと思うんですけれども、教育委員会としてそれは是とするのか、あるいは教育委員会が後援するような団体ではないと理解するのか、それについてお尋ねいたします。
○杉山教育次長
今回の母親大会の件につきましては、開催前に幾つかの情報が教育委員会にも寄せられました。先ほど山本社会教育課長から答えたように、各小学校、高校等を会場に長年続けられてきて、多くの市町村がそれに対して後援してきた実態がございます。毎年職員は現場を見ることはしていませんけれども、後援したからには実績報告という形で、今までは開催実績報告を求めてきたところでございます。
今回、特に母親大会の内容等について危惧が寄せられたものですから、我々としても一応、開催前に事前に主催者側に対してどういう内容なのか、それと後援する場合の条件として政治的なものを含まないこと、それと学校施設を使うことについて危惧を申し上げたということでございます。あわせて当日職員を派遣しまして、一体どういう内容の分科会が開かれ、どういう内容の総括がなされたかまで確認いたしました。
その中で、いわゆる特定の政策、特定の政治的な主張といったものがあったかどうかについては明らかにはなってございませんけれども、ただ総括の内容の一部に非常に政治性の疑われるものがあったということでございますので、開催後につきましてもその点については主催者団体に対して御注意を申し上げたということでございます。
○天野（進）委員
実は、今回の池田恵理子という、かつてＮＨＫにいた女性ですけれども、反戦の代表的な人間です。そういう人間を講師と呼ぶこと自体に、既に教育委員会としては疑問を持たなければいけないだろうと私は思っております。
そういう意味で、これは予算にかかわり合いのないことでありますけれども、県の教育委員会の姿勢として、後援する以上はもっともっとその内容を判断して後援をしていただきたい、そのことを申し上げておきます。以上です。
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