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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:03/08/2021
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 分割質問方式でお願いいたします。
 本日は、御出席頂きましてありがとうございます。
 冒頭の難波副知事のお話の中で、また本日の危機管理くらし環境委員会説明資料リニア中央新幹線関係資料の中でも、これまでリスクが全くないとしていたJR東海がリスクを認め同じ土俵でようやく対話が始まる、対応方針が出てきたことを評価する、その内容はこれから審議していくとのことでありましたが、私は静岡県民に対する冒瀆ではないかと思うぐらい衝撃を受けました。それはJR東海がリスクはないという調査しかできなかったはずはなく、このリスク等の資料を見れば見るほど素人の私でも非常に危険性というか、これからの静岡県民の生活を守るための方策を取るには非常に大きなリスクを背負って工事をしていかなくてはいけない印象を受けました。
 そこで、静岡県がJR東海に対して質問を出した47項目に対し、ようやく答えが出始めたという認識でよろしいのか。

 そして、これが出るまで恐らく1年半以上かかっているかと思いますが、昨年また本年のリニア中央新幹線の議論にかかった時間、職員の数、予算をどのように捉えて評価しているか伺いたいと思います。

○難波副知事
 JR東海はリスクがないと思っていたというより――物の見方である種の価値の評価だと思うんですけれども――リスクがあると思っていたけれども影響がそれほど大きいと思っていなかった。
 最初に県民に衝撃が走ったのは大井川の流量が毎秒2トン減ることが環境影響評価書で出たときですけれども、それみんなひっくり返るぐらいびっくりしたわけですね。
 ただ、JR東海は2トンの重みをそれほど受け止めていなかったと思うんですね。したがってそういう評価書を出し、最初の段階では対策を取るとも書いていませんでしたので、そういう評価だったと思うんです。
 また、生態系の影響についても影響が出るとは最初から思っていると思います。ただその影響がどれほど深刻なものか受け止め方が十分ではなかったんと思います。
 ただ、地下水が300メートル以上下がることは初めて出てきたわけですけれども、それを初めから予測しておかないといけないはずで、そういうことをやっていなかったのも水や生物多様性の価値に対する評価の仕方が県民や世間一般とは違っていたからではないか。そういう価値判断であるため、出てきた影響を小さく見積もってしまう状況だったと思っております。

 どのぐらい時間がかかったかですけれども、詳細は部長あるいは理事からお答えしたいと思いますけれども、今まで何回この会議を開いたかということで直接的な時間だけでも相当割いていますし、私自身も相当な時間をこのリニアについては割いておりますので、県職員全体でかかった時間とコストは相当なものだと思います。

○織部くらし・環境部理事(南アルプス共生担当)
 この対話につきましては、平成30年10月にJR東海から全量戻すと表明があって以降、環境保全連絡会議を2回、県の専門部会を合同会議を含めて16回開催しております。また昨年4月からは国の有識者会議を9回開催しておりトータルで27回ほど会議を行っております。こうした中で直接的にこの事務にかかった時間だけでも1,000時間を超えており、前後の対応を含めると、かなり多くの時間が費やされております。予算的にも平成30年度から決算ベースで見ても約3400万円の事務経費を要しております。

○早川委員
 時間数で1,000時間以上、また予算ベースでも3400万円以上とのお話でありますが、なぜこういうことを聞くかといいますと、水に関してだけでもようやく対話の土俵に立った、生態系についてはこれからだという話の中ではこれからどれだけの時間がかかるのだろうと5番委員のお話がありましたが、それだけの人や時間、恐らくこれには様々な市町との連携など細かいものは入っていないと思います。それ以上のことをかけていくことについて、国は人や予算の措置をしているでしょうか。

○難波副知事
 県に対する国の予算措置はございません。県の単独でやっていることになります。

○早川委員
 静岡県民の命、財産を守るために、しっかりした評価が下されなければ工事の許可ができない県の立場は十分分かりますが、これだけの労力をかけてやらなければならないということをしっかり国の提案の中でも話していただきたいと思います。
 でないと、大切な県民の税金がこうした形で使われている、ましてやこのコロナ禍において難波副知事はじめ職員の皆様にはやっていただきたい仕事がたくさんあるわけですので、こうした努力を県が行いながら国策に協力していることをぜひ理解していただくようお立場を表明していただきたいと思います。
 最後にこれは要望にしておきますが、説明資料3−2県境付近の断層帯におけるトンネルの掘り方・トンネル湧水への対応の素案の5ページに、県境付近の断層帯におけるトンネル土かぶりは約800メートルと大きいため断層や破砕帯に遭遇した際には高圧突発湧水や大きな土圧の作用がトンネル掘削に大きな影響を与える可能性がありますと記載があり、これは可能性についてでありますが、見れば見るほど脆弱な状況の中で、また貴重な生態系の中で工事を進めることの大変さを改めて実感します。ぜひ県の立場を国、JR東海、さらには県民に対して分かりやすく御説明頂くようにお願いして質問を終わります。

○四本委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は11時30分とします。

( 休 憩 )

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