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委員会会議録

質問文書

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平成21年9月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:安間 英雄 議員
質疑・質問日:09/30/2009
会派名:自由民主党県議団


○安間委員
 幾つかの質問をさせていただきますが、先ほど話がありましたように、私も監査委員なもんですから監査で知り得たことは守秘義務があるということで多少遠慮もしながら聞きますが、そういう立場でもあるもんですからまとまりのない、取りとめのないような話もしながら質問をさせていただきたいなというふうに思います。
最初に、医師不足、あるいは看護師不足ということがここずっと言われておるわけでありますが、お医者さんの現場をどのように認識しているかなということでちょっとお伺いをしたいんですが、やっぱりいろいろと大変だなというふうに思っております。
その1つの例で、私が住むそばに、今のところ19ベットですから診療所扱いですが、お医者さんが7人くらいいますかね。磐田市の南部に救急医療センターをということの中で、そこが手を挙げて市のほうと一応協定までは行ったわけでありますが、私は事務長もよく知っているもんですから、「おい、本当にやれるのかい」といったようなことを聞いたら、事務長はもう大反対だと。理事長の先生がどうしても地域にも貢献したいし、やりたい、やりたいということで手を挙げたということでありましたが、事務長からすると、この救急の関係を受けたら医者がどんどんやめていっちゃうと、とても成り立たないから私はもう大反対ですけど、理事長がそういうことですから、一応模索しながら進めますというようなことがあったわけであります。
 結果的にことしの春になってやっぱりできないということで救急の関係は市のほうに辞退を申し出たということでありまして、いかに現場の医者がそういう面では大変かなというふうに私も認識しているわけであります。
 ついせんだって、私の家もおふくろが95歳、女房も年上で透析やっていまして外へ出るときは車いすなんですが、そういうことの中でおふくろは血圧の薬をずっともう二十何年ぐらいもらっているわけであります。自分では行けないし、女房も行けないもんですから、薬がなくなってもらってきてやということで私がお医者さんのところへ行きました。私も次の用事もあったもんですから、すぐくれりゃいいなと思っていたんです。
これは実態のことで言うと、本人が受診をして、その結果で薬を出すということですから、このこと自体は私、違反といいますか、そういうことだというふうな認識はしておりますが、実態とすると、薬をもらうだけですから、かえって受診をすればまた医療費が余分にかかるということで、ここら辺は制度がちょっと変わらないかなといいますか、悪用する人もあるというようなことの中でそういうふうになっていると思います。
ですから、一、二分で処方箋をもらって薬をもらえるかなと思ったら、安間さん、せっかく来たんで話を聞いてやということで、私は二、三分で帰れると思ったのが30分ぐらい現場の話をお医者さんから聞かされました。看護婦はもう次の患者がいるもんですから、五、六回催促して早く終わってよというようなそぶりを見せていたんですが、その内容というのが、その先生は私より当然年上でありますが、しっかり頑張って、親の代の遺産を引き継いだと。いっとき磐田病院のほうに長く勤務をしていて、開業をしたということでありました。
 先生が言う話が、安間さん、この医療機器も入れないかんもんだから入れたから1500万円もかかったと。年間のメンテナンスが70万円かかると。その前から新しくいろいろ機器を変えたということで借り入れも起こしたと。借り入れについては、金融機関から年間300万円の生命保険を入らないと出資をしてくれないと。この300万円も純利益といいますか、その中から出すわけですから大変ですよと。看護婦が10人ぐらいいましたが、私1人で10人の看護婦の生活を見るような格好でやらないかんというような、そういう話がありましたし、レセプトの点数もちょっと見せていただいた。安間さん、きょうここへ来たのは、私のところは1,000円ちょっとぐらいで済むけど、薬屋の方は五千幾らもかかるだよと、これで医者はもうけてる、もうけると言われても私ら困っちゃうやというような、そういう意見があったわけでございます。
 そういう意味で医療現場の認識を県として、これは国のほうにかかわることが多いわけでありますが、どのように認識をされているかお伺いをしたいと思います。

それから、食の安全確保ということで、資料で言うと41ページに出ておりますが、これに関連することで県としてどういうふうに思われているかをお伺いしたいわけであります。10番委員の三ッ谷委員も食品衛生協会の現職の役員ですね。私は顧問でありますが、かつては衛生指導員も10年くらいやりました。ということでありますが、食品衛生協会が交通安全協会と一緒で、かつては半強制的に全員入っていたわけでありますが、交通安全協会と一緒で任意団体であるという認識の中で、保健許可の申請のときに自由だよということで大分ここのとこ減ってきているというような話を聞いております。
 現場の声とすると、私もやっていたからよくわかるんですが、まさにこの食品衛生協会が食品衛生の現場をしっかり、本来なら県がやるようなことを担ってやってきて今の衛生思想の向上といいますか、そういうところに十分な貢献をしていただいているということでありましたが、今申し上げましたように、自由になったということでこのところどんどんやめていく人がふえ出して困っていると。となりますと今申し上げました食品衛生協会が現場で食品衛生の向上に努めていただいたものがかなり崩れ出すんじゃないかなという懸念をするわけでありますが、できれば半強制でも全部の食品衛生業者が加入をしていただいて、しっかり県の衛生行政が末端まで浸透できるというような、これはほかの業界でも最近そういう傾向にあるんですね、アウトサイダーといいますか、そういうところがふえていてなかなかいろんな指導が徹底できなくなってきているというようなことを聞くわけでありますが、これに関しての認識をお聞かせ願いたいと思います。

それから、先ほど6番委員ともちょっと話したんですが、交通事故の報告事項がありますね。これはこれで報告は受けるわけでありますが、個人の住所とか載っていて、これは個人情報に抵触をしないのかなと、ちょっとそういう疑問もあったんですが、個人情報保護も最近ちょっと行き過ぎなとこもあるもんですから、そこのところは私、何とかならんかなということはあるんですが、反対にここで言うと、そういう個人情報保護に抵触はしないかなと、ちょっとそういうふうに感じたもんですから、その点についての御見解をお尋ねをしたいというふうに思います。

それから、福祉のまちづくりの話が出ておりました。先ほど申し上げましたように、外へ出るときは私の女房は車いすなもんですから大変でありますが、ついせんだってグランシップでオーケストラをやって、女房が行きたいというもんですから、たまには連れていってやろうかと行ったんですが、車いすで行くと不便なんですよね。
担当の人は迂回をしたりということで行くときは誘導をしてくれたわけであります。その話を出したところ、ついこの間、現場のシミュレーションをやってみるということでやってはいただいたようでありますが、帰るときに、私も次の用事があるもんですから、ちょっと早めに途中で出てきたわけでありますが、そのときは係の人のお手伝いがなかったということで、自分が車いすを押して出てきたんですが、割とああいうドアが自動で閉まるんですね。自分があけといて、さっと車いすを入れてと、その前にドアが閉まっちゃうんですね、なかなかそれが難しいんですよ。
 あるいは会場まで入るまでにエレベーター2回ぐらい乗りかえたのかな、そういうふうに行かなきゃいけないということがありました。そういうことでそのことを申し上げたら、すぐにちょっと確認をしたようでありますが、なかなかこの福祉のまちづくり、障害者のためのまちづくりというのは、やっぱり皆さん健常者の職員の方ではわからないですね、その人の立場になってみないと。そういう意味からすると、そういう人たちの声をしっかり聞いていただかないとなかなか進まないかなというふうに思いました。それでも日本はかなり、あるいはこの静岡県はほかよりは進んできているというような認識はありますが、やっぱりまだまだというような、そんなふうに思っております。
ついせんだって用事でタイのバンコクに行ったんですが、あそこら辺へ行くとひどいもんね。歩道なんかあってないようなもんで、段差はもうこんなにあるし、向こうは露店の屋台が多いですよね。夜は屋台になっているんですが、昼間は道具を歩道のところへでんと置いちゃって、歩道があったって車道におりてまた上がってというような、それぐらいですから、まだまだおくれている国がたくさんあるわけであります。
それでもこれだけ進んだ日本といいますか、静岡県でありますから、さらにそういった人たちのためのまちづくりができるといいなというふうに思いますが、静岡県は国際観光都市ですよね。そこでも結構やっぱりまだまだ気がつかないといいますか、そういうところがあるんですね。
 この件は私、観光の関係でちょっと申し上げたんですが、去年、女房に平安神宮で東儀英樹のコンサートがあると言ったら、行きたいやと言うもんですから行ったんですが、夜で当日大雨だったんですよ。担当に電話したら、大丈夫です、案内もしますし、ちゃんと車いすでも見れますよということですから行ったんです。券は1人4,000円ですから8,000円を払ったんですが、なかなか平安神宮もああいうとこですから砂利石なんですよ。案内をやってくれるということだったんで行ったんですが、やっぱりいなくて、雨ですから自分がちょっと大きめの傘をさして女房もぬれないように自分もぬれないように、それで砂利のところですから、それこそ泣きたくなるようなそういう感じで、一たん入って、それでも中へ入りゃ屋根がついてるかなと思ってたら段差もあるもんですから、入って5分ぐらいで出てきちゃって、8,000円払って駐車料も払って何も見ないで帰ってきたというようなそういうことがあったんですが、そういうところを配慮されているような京都でも実際はそうなんですね。
ぜひ障害者用の観光マップとか、そういうのも、県も空港もできたわけでありますから、そういうところに配慮したものもぜひつくってもらいたい。そうするとやっぱり静岡県の評価も上がるんではないかなと思いますので、その点についての見解をお聞かせ願いたいと思います。

 それから、子育て支援の話がいろいろ出ておりました。待機児童といいますか、その件であります。これも日本も昔で言うと、いいところもあったもんですから、そういうところも伸ばすような施策も必要ではないかなというふうに思います。
1つは、やっぱり核家族化が進んできて、おじいちゃん、おばあちゃんに見てもらえないという状況でありますが、そういう昔のいいところを取り入れられるような施策も必要ではないかなというふうに思います。そして、かつてですと、地域の輪といいますか、コミュニティーがしっかりしていたもんですから、何かの折には隣のおばさんが見てくれるということがいっぱいあったと思うんですね。まだ静岡県はそういうところが残っているというふうに思います。東京あたりへ行くともう絶対そんなことはないわけでありますが、そういうことも私は必要かなというふうに思っておりますので、ぜひお考えをお聞かせ願いたいと思います。

それから、介護認定の関係が報告をされております。これも私の今の経験の中で、おふくろもまだ自分でいろいろできるんですが、去年ぐらいから女房も透析行っちゃっていると1人で寂しいやということもあってデイサービスを受けるようにしたわけであります。
そのときに介護認定をやっていただいて、女房も透析ですから障害者1級ということで、ついこの間、玄関にスロープをつけたんですが、おふくろのときのことで申し上げますと、ある程度頭のほうはしっかりしていて、食事とかは自分でいろいろやる、あるいは草取りぐらいやるんですが、多少下のほうとか、耳がちょっと遠いとかということで、面接官が来たときは何でもちゃんとできるもんですから認定をされないんですね。
近くに老健施設があって、そこが親切なところなもんですからいろいろ教えてもらって、安間さん、これなら認定されるよということだったもんですから申請をしたんですが、一、二回やっぱりはねられたんですね。それで面接のときに近所の老健施設が、もう本人にあまりしゃべらせないで私がいろいろしゃべって、こういうふうに困っているんだよと言わないとなかなか認定されないよということで、最終的には認定をしていただいて、今デイサービスを週に1回から2回、最初は1回で、このごろ2回にしたわけであります。
 そういうことがあったということでありまして、これまでの介護認定のいろいろ課題といいますか、そこら辺をどのように認識をされているかお伺いをしたいなと思います。

 それから、電子カルテ、医療ネットワークの話が出ておりました。林理事の話もある程度わかりましたが、そうかなということも私どもも認識していたわけでありますが、一方で、お医者さんの経営も競争ですから、よそにとられちゃいかんなというようなことが働いて、進まない原因の1つにあるんではないかなと。当然患者さんはいいお医者さんに診てもらいたいということで、このことで言えばお互いに競争ですから、そういう認識がないかということをひとつお聞かせを願いたいというふうに思います。
 以上、とりあえずよろしくお願いします。

○増田医療健康局長
 先生の御質問に的確に答えられるかどうかわかりませんけど、まず第1に、薬をもらうだけなんですが、一々診察を受けなきゃならないということでございますけども、その点につきましては、投薬期間の長期化ということでたしか最大2カ月までは投薬できるということで、病状によりましてはそんな配慮をされている診療所もあるということを聞いております。
 それから、インフルエンザのことに関して言いますと、今回、厚生労働省のほうからインフルエンザにかかった本人が診療所等に行くと拡大の感染もあるということで、既にかかったことのあるお医者さんで病状がある程度わかっているところにつきましては、電話でその旨を伝えて、その医院の方からファックスで薬局のほうに処方箋を送っていただいてだれかがタミフル等薬を取りに行くと、そういうことも可能であるというような話が来ております。ただ、これは必ずしもすべてがそうされるというわけではなくて診療所のお医者さんの判断ということでございます。
 それから、地域医療に対して診療所の先生、それから病院、すべてのお医者さん方が貢献してくれているわけでございます。来年度の診療報酬の改定等が近づいているわけですが、その中では診療所、病院というカテゴリーの分け方ではなくて、地域医療に対してどのように貢献しているかということで診療報酬を評価していきたいということも厚生労働省のほうで言っておりますので、そういった新しい観点からまた整理されていくのではないかと考えております。以上です。

○藤井食品衛生室長
 食の安全確保対策、そして食品衛生協会の活動についてお伺いされました。
 確かに委員お話のように、社団法人静岡県食品衛生協会、そして各支部の20食協、任意団体でございます。そういうことで強制的に協会に加入させるのは難しい状況です。私も保健所に長い間おりまして、私が若いころは本当に100%近い方が会員に加入しておられました。しかし、最近はやはり協会は遠慮したいという方も確かに出てきておられます。
 そういうことで私たちの食品衛生を確保するためには、私たちの監視・指導とあわせて、やはり協会の事業、自主管理活動、特に指導員活動あたりが重要なことと認識し、今後も連携をして食品衛生の水準の向上に努めていきたいと考えております。
 そういう中にあって、食品衛生協会の会員は昨年、新規で許可を取られる方が全県で6,988件、それから許可の更新が1万1614件あります。こういう新規の許可取得、そして営業許可の更新、そういうところで食品衛生協会の自主管理活動のことを私どもからも説明をし、そして加入することによって、食中毒予防講習会であるとか、あるいは検便の実施であるとか、あるいは賠償共済であるとか、そういうことを説明の上、できる限り加入をお願いをしたいということで側面的に支援をしていきたいというふうに思います。
 各食品衛生協会の県の会議や総会、役員会等ありますので、その辺のところ状況をいま一度把握をしまして、先ほど申し上げましたように私どものほうも側面的に支援をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。

○杉山総務監
 専決事項の賠償の相手方として個人名を記載することについてはいかがなものかということでございますけれども、条例上問題になるのは、行政機関が取得した個人情報を目的以外に利用したかどうかということが条例上問題になるという理解でございます。
 この専決事項の審議を議会にお願いするということの中には、金額の妥当性、それと賠償、和解の相手方と県との特別な関係があるか否やというようなことも含めて審議をいただくという面で議案として審議いただくためには、相手方の個人名、住所等を議案としてお示しし、審議いただくということが必要だということで、行政機関として相手方の氏名、住所を議案への登載については、取得した目的に沿った理由ということで条例上特別に問題はないというのが我々の考えですし、総務部の法規担当の現在の見解ということで統一的な扱いをしているということでございます。以上です。

○野田地域福祉室長
 福祉のまちづくりに関係してお答えしたいと思います。
 だれもが自分の意思で自由に移動できていろいろな施設を使うことができるというのは理想かと思いますけれども、なかなかそこまではいってないのが現状だと思います。
 そこで、先ほど7番委員さんからの質問にもお話しましたとおり、福祉のまちづくり条例の考え方にのっとりまして不特定多数の利用されるいろいろな建物につきましては、一定の基準にのっとりまして建築確認の際には適合しているかどうか審査をして進めているところでございます。それら以外にユニバーサルデザインの推進という意味で県民部のユニバーサルデザイン企画監等と連携いたしまして、障害のある人、あるいは高齢者等の利用者の意見を施設整備とか計画を策定するときに反映し、これを促進するという方法にのっとりまして進めているところでございます。
 先ほど車いすの適正利用のお話を紹介させていただきましたが、これにつきましても車いすの利用者ですとか、視覚障害者、あるいは聴覚障害者、いろいろな障害をお持ちの方に委員として検討委員会に入っていただきまして意見を伺っているところでございます。
 また、部局の横断テーマにつきましては、ユニバーサルデザインの観点からいろんな取り組みを関係部局にはなるべく参加していただいて、一緒に進めております。車いすの駐車場の関係もそうでございます。先ほど御意見いただきました観光都市としての障害者用のマップにつきましても観光局等とそういうテーマとして提案をして進めていきたいと思っております。富士山静岡空港につきましても、整備をした空港部のほうで車いすの駐車場も二十数台以上用意してくれましたし、そこから空港へ進入していく通路につきましても段差がないような形で整備しておりますので、そういった形で一つ一つ具体的なテーマがありましたら、改善が図られるように進めていきたいというふうに考えております。以上です。

○鈴木子育て支援室長
 子育て支援に関して、昔のいいところ、それから地域のコミュニティーを伸ばす必要があるんではないかという御質問なんですけど、子育ての経験がない方は特に孤立してしまったりというようなことで地域での子育て支援がとても重要だと考えています。
 今回の子育て創生事業ですが、これは事業の中にコミュニティーの活性化を図るための支援というようなメニューがあります。その中で各市町から出てきた事業で子育てマップの作成ですとか、店舗の一部を利用して子育て支援スペースを設置する。それから三世代の交流の場をつくる。それから町内会の高齢者による園児の見守り支援をするというような事業も出てきております。
 県の事業といたしまして、先ほどの「富2(じ)、3(さん)っ子」の中にあります地域子育て応援隊育成支援事業というものがありまして、これは親子で集まるような子育て支援センターというようなものが各地域にありますが、そういうところに地域にいらっしゃる子育て経験者の方たちに入っていただいて、そこで親にアドバイスをしたり、子供たちと触れ合っていただくことでその地域の方を知っていただいたり、子供とそこの大人との触れ合いをつくっていこうという、そういう事業を考えております。そういうことによって地域のコミュニティーを伸ばしていくということを推進していきたいと考えています。

○宮城島長寿政策局長
 私からは、要介護認定の課題について説明させていただきたいと思います。
要介護認定は、介護保険の導入以来、本当に介護に手間のかかる人の度合を判断し、必要な人が必要なサービスを受けられるようにということで導入されたもので、その一番の課題としては、容易であること、公平・公正であることが挙げられます。
 そのために制度導入以来調査員の調査、それをコンピューターにかけることにより、ある一定の結果を出し、それについてさらに調査員特記事項、そして医師の意見書を参考に2次判定を行うというふうなことできめ細かい判定を行ってきたところであります。しかしながら、実際に調査員が調査へ行くと、人によってはできることは何でもできるというふうにお年寄りの方が答えたり、ふだんの状態がきちんと反映できないようなことも制度の途中ではございました。
 そういったことから、ふだんの状態をいろんな形でメモしてもらったり、よくその人のことをわかっている人から聞くということから、できるだけ主観を排除して必要な人が必要なサービスを受けられるようなことが課題だと思います。
 実際に要介護の認定について、問題点を新しく改善しようと思ったところがうまくいかなかったり、いろんな形の試行錯誤がございますけども、基本は、サービスを必要とする人が必要なサービスを受けるようにと、それを容易に判定できる、公平・公正を保てるようにする。これが要介護認定の課題だというふうに考えております。以上でございます。

○林理事
 今、県では医療情報の標準化ということで県版のシステムを進めているとこなんです。今県版のシステムを入れている病院というのは約20ぐらいにふえてきたんですけれど、その次のステップとしてやはりネットワーク化と。今回、本会議のほうでも御質問があったんですけれど、昨年、函館の話題になっている地域を視察にまいりました。実際診療情報の交換が行われているんですけれど、函館でも中心となっているのが市立函館病院、もう1つ五稜郭病院という大きな病院があるんですけれど、このシステムに載っているのは、今のところ市立函館病院だけで、すべての医療機関が参加しているわけではないのは、それぞれ持っているシステムがまだ違うからだというのを聞きました。
 囲い込みとか病院にとって患者をとられるんじゃないかという、そういう不利な話があるんじゃないかという御質問なんですけれど、1つは、急性期病院にとっては、慢性期を受け持つ病院に対して、平均在院日数を少なくするためになるべく患者さんを早く、それはもちろん状態にもよるんですけれど、平均在院日数を短くするために病院のほうに送っていると。そのときにデータも慢性期病院のほうで見れるようにしていると。さらに慢性期病院から地域の診療所、そこでもそれぞれの病院のデータが見れるようになっていると。
 こういう地域連携のツールとして非常に有用だという声が上がっています。特に最近は診療所でもCTとかMRIを入れて、高価な医療機械でほかの医療機関との差別化を図るということで、結構入れるところがあるんですけれど、そういう高価な医療機器を入れる必要がなくなったと。それはもう病院にあるから病院で撮ったCTを自分のとこで見れると。そういうメリットがあるということで、このシステムは非常にいいということで、あまり囲い込みという話は伺いませんでした。

○安間委員
 ありがとうございました。
 最初に、医療現場のお医者さんの話でありますが、そのときにさらに言われたのが、この機械もついこの間入れたばっかりだけど1500万円もかかった。これも本来だともっと安くできていいはずだけどという話なんですね。
 これは当然国にかかわる話ですが、そういう機械の認定も国のほうの審議会といいますか、そこの認定を受けないと現場のほうで使えない。これが特定のところがもうかるような格好のシステムになっちゃっているといいますか、この機械が大手の電機メーカーがつくってくれりゃ半分ぐらいでできるのに、この機械はそのメーカーでしかつくれないということが制度としてあると。ぜひそういうのは是正するように国にも働きかけをしてほしいという話もありました。
 また、薬の話でジェネリック薬品の話が最近いろいろ聞かれるわけでありますが、そのお医者に言わせれば、やっぱり安間さんね、10年も20年も前の薬よりは今のほうが当然改良も進んでいて効き目はいいんだよと。それをそういうふうに安いほうに変えなさいと言われたってなかなか現場としては変えれるもんじゃないし、患者もそれに応じないのが現場だよ。それよりも新薬を認定するときにやっぱり国のいろいろな審議会といいますか、そういうところで決めちゃってて、値段もそこで決めてくるから新薬の値段が下がらないと。そういうことを改善しない限り医療費が下がるというようなことはないもんだから、そういうことは国にもっと言ってほしいというようなこともありました。ぜひその点は、私ども医者じゃないもんですから、そこら辺わからないわけでありますが、私どもも当然申し上げます。県としても、現場の声として国のほうにも上げていただきたいなというふうに思います。

 次に、食協の話であります。今の認識の中でしっかり進めていただきたいわけでありますが、現場で安全な食品に貢献しているのはやっぱり食品衛生協会の人が多いんですね。それがほとんどじゃないかなというふうに私は思います。これがなくなっちゃうと県がいろんなことを現場にお願いをしてもなかなか徹底ができないかなと思っておりますので、食品衛生協会じゃないにしても、かわるような組織といいますか、それがしっかり存続できるような対策も立てていただきたい。それが食の安全につながることでありますので、これは要望をさせていただきます。

 それから、専決の件でありますが、これは相手方が載っているんですね。やったほうが載ってないのも、これは私はちょっと反対に、片一方だけ載っていてという、そういう気がするんですが、その点はどうなんですか。それをお聞かせ願いたいというふうに思います。

それから、福祉のまちづくりで、さっきグランシップの話をさせていただきましたが、現場の皆さんは人によっては一生懸命誘導をやっていただいているんですが、1つこんなことがありました。
 去年ですか、これもやっぱり文化財団の主催の宝井馬琴さんの寄席があったと思うんですが、そのときに馬琴さん、私も40年ぐらいのおつき合いがあるもんですから、女房も知ってるもんですから、ぜひ行きたいやということで行きました。
 このときも車いすで玄関のところでおろして、交通整理の警備員の方が、私の車は駐車禁止のとこでもとめられる札がついているもんですから、南側の道路にとめていいよということでとめさせていただいたんですね。私は、ああそうか、できるんだということで、そのときは助かったんですが、この間のオーケストラのときは、また違う人で全然知らなくて、駐車場は向こうですよと言うだけの話だったもんですから、この間とめさせてもらったんでできんのかと言ったら、ああそうか、いいですよということでとめたんです。そこら辺は外部委託で多分交通整理を頼んでいるんでしょうが、やっぱり親切という意味で、そういうところはしっかり徹底をしていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。

 介護認定の件につきましては、なかなか微妙なことがあることは私も理解はします。人間のやることなもんですから、また人も違うといろいろと違うということでありますが、ぜひ親切なといいますか、県民にとってわかりやすいように徹底できるようにお願いをしたいなと思います。

 医療ネットワーク、電子カルテの関係につきましては、理解をしました。ということになりますと、県の強い指導でそういうものがさらに進めば、長い目で見た場合にやっぱり医療費の節減になると思いますので、強い指導と、あるいは補助金を出してでもやれるような、そういう政策がとれないかなと思いますので、またしっかり検討をしていただきたいと思います。

○杉山総務監
 5番委員がおっしゃった和解の相手方の氏名は出ているけれども、具体的に職員の氏名が出ていないじゃないかと。理屈から申し上げますと、この専決案件については、職員を雇用し、雇っている静岡県と被害を受けた方との和解ということで、これは静岡県が使用者責任として被害を受けた方と和解をしたということでございます。その間において議案として御審議いただくときに、静岡県以外に具体的に事故を起こした職員の氏名を公表することまでは求められていないという考え方で従来から恐らく使用者としての静岡県ということで議案としてお諮りしてきたものだと思います。
 つけ加えれば、じゃあ事故を起こした、もしかしたら責任のある職員の名前は永久に公表されないのかということでございますけれども、その点については、例えば重過失、故意等があれば、それはまた別の面で懲戒処分に伴う職員の公表基準ということで別のステージで公表されるということになろうかと思います。以上です。

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