• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:木内 満 議員
質疑・質問日:08/10/2021
会派名:自民改革会議


○木内委員
 それでは、一括質問方式で質問させていただきます。
 最初に、令和3年度静岡県一般会計補正予算に関する件であります。
 公安委員会・所管事項等説明資料の資料3、減額補正でア航空機整備事業費マイナス110万円で、講習の中止または講習の受講を見合わせたということですが、そもそも講習の中止または講習の受講をどういった経緯で見合わせたのか、またこれに伴い技能維持等の観点からどのように講習しなかった分に対応していくのかについてお答え頂ければと思っています。

 続いて、資料7で山岳遭難救助等について御説明頂いておりますが、今回富士山が2年ぶりの開山で富士宮口、山梨吉田口等を含めて基本的には全ての山小屋が開業しながら今富士登山が行われております。キャパシティーについては、山小屋等が従来の半分程度しか受け入れられないこともあり山小屋に泊まれないことで弾丸登山等が増えて事故が増加するのではないかと懸念されています。
 現状活動されている中で、お気づきの点やどのような傾向が見て取れるか等ありましたら御説明頂ければと思います。

 続いて、熱海市伊豆山の土石流災害に関する件です。
 まず、救助等におきましては皆様の献身的な救助、そして引き続き今もまだ残る5名の方の捜索等への従事、本当にありがとうございます。私も救助活動中に現地を見させていただく機会がありましたが、腰まで泥につかりながら厳しい状況下での救助には頭も下がりますし、県をまたいで多くの警察関係の皆様にも御支援、御協力頂いたこと、この場をお借りして私からもお礼を申し上げたいと思います。
 救助そのものよりも、まずは今回の被害拡大の要因の1つとなったと言われております逢初川上流部、源頭部の盛土についてでございます。
 盛土については、違法状態を市も県も認識していたと、そしてそのことについては一部解消されたものの、解消されていない状況の中での対応だったと思います。現状の静岡県土採取等規制条例では20万円の罰金と罰則が科せられている中で、本件について県警察として事前にそのような違法状態に対する何らかの対応の必要性について御承知だったのか、どのように対応することになっておったのか、まず事実関係を御説明頂ければと思っております。
 そしてまた、万が一それがいわゆる警察に対する告発という形で刑事的な対応を求められた場合についてはどのような対応が可能であったのか、今後の再発防止の観点から御説明頂ければと思っております。
 また、現場周辺においては度々大型トラックが何台も入ってくることが目撃され、住民の方からあれ何とかならんのかということを聞いていたと伺っていますが、同様に静岡県内、伊豆山中や富士山麓などにおいても、そうした土砂を大量に積んだトラック等に対して住民の方からあれ大丈夫なのかというお声がよくあるかと思います。
 そうやって土砂を運んでいるダンプ、トラックなどについては、最初から違法だと認識しながら過積載の状態で運行していることも多いと聞いています。現行の静岡県の条例では20万円の罰金規定しかない中で、土砂を大量に積んだトラックが頻繁に出入りしているよなどの地域からの声については、積極的に過積載等での取締りを行うことで抑止できないかという意見も聞くところであります。
 そういった対応が可能かどうかとについても県警察の見解を伺えればと思っています。以上です。お願いします。

○三原地域課長
 6番委員御質問の令和3年度静岡県一般会計補正予算におきまして、まず航空隊の講習受講経費を削減した経緯についてお話しします。
 航空隊の整備士及び操縦士は、知識・技能向上のために年間20ほどの講習を受講しております。今回削減したものは開催そのものが中止になったものもございますが、隊員の新型コロナウイルス感染拡大防止のために昨年及び一昨年に受講済みでかつ東京都内とか関西などの遠方で行われるものについて見合わせた経緯があります。
 しかし、これらの講習を見合わせただけではなくて、県警察の所有する機体に係る資格取得及び資格維持に必要な講習や法定講習、シミュレーターを活用しての実践的な計器講習といった重要な10の講習については感染防止措置を取りながら確実に受講することとし、さらなる知識・技能の維持向上に努めてまいります。

 続きまして、富士山開山以降の事故の傾向について回答いたします。
 昨年1年間の富士山での山岳遭難は2件でしたけれども、今年は7月末までに10件既に発生しております。うち6件が7月10日の開山以降の発生となっております。
 事故の傾向ですけれども、富士山は標高が高く高山病、体力不足で登山途中に動けなくなったり転倒してけがをするケースが多くを占めております。また下山ルートを間違えた道迷いも発生しております。10件10人の山岳遭難のうち滑落は4件、転倒が3件、道迷いが2件、疲労1件ですが、いずれも山岳遭難救助隊員が出動して無事救助しております。

○北澤生活安全部長
 私からは、熱海市伊豆山土石流災害におけます盛土に関する問題についてお答えさせていただきます。
 まず、1点目の県警察として事前に何らかの情報を把握していたかどうかでありますけれども、現在保存されております文書を確認する範囲では、本件につきまして行政機関から相談を受けた記録はございません。ただし行政機関との間では情報交換を日常的に行っておりますことから、現在、過去に遡って本件に関わる内容が含まれていなかったか調査を行っているところでございます。
 2番目の把握していた場合の対応でありますけれども、行政機関からの相談について現在まで把握していたものがございませんので、対応については特に確認できるものが今ございません。
 最後に、主な予防策として県警として取り得る方法について質問がございました。
 盛土を含みます土採取事案の取扱いにつきましては、静岡県土採取等規制条例等に基づき基本的には行政における指導措置が先行しつつ、悪質な命令違反があれば警察において刑事事件として立件する流れが一般的でございます。行政機関から告訴、告発や情報提供を受ける中で刑事事件として取り上げるものがあれば、法と証拠に基づき適切に対応してまいります。
 また、6番委員から過積載等の情報等への対応についての質問もありました。過積載等道路交通法違反でありますとか、その他の法令違反行為が確認された場合につきましては適切に取締りを行っていく状況にあります。

○木内委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。
 まず、伊豆山の土石流災害に関連してですけれども、今回発生に至った経緯や状態が継続してしまったことを鑑みますと、最終的には警察の皆さんとの連携によりこうした事態の解消や違法行為を途中で明確に止めることが可能になってくると思っています。
 例えば、児童虐待において警察の皆さんが積極的に関与してくださることで大きく保護の割合が高まったように、こうした防災上大きな懸念が生じ得る土地改変に関しては、今後積極的に警察の皆さんに関与していただくようなルール、体制づくりは静岡県から事案が起きた以上発信していく義務があると思っております。それに合わせた条例改正等の中でまた警察の皆さんとの連携、協力体制が構築されていくと思っています。ぜひその点を御留意頂いて前向きに御検討頂ければと思っておりますのでよろしくお願いします。以上で終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp