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委員会会議録

質問文書

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平成26年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:林 芳久仁 議員
質疑・質問日:07/02/2014
会派名:ふじのくに県議団


○林委員
 それでは、一括質問方式で何点かお伺いします。
 午前中に6番委員から伊藤文化・観光部長のことしにかける決意についての質問があり、述べていただきました。
 また、伊藤文化・観光部長に聞きたいのですけれども、文化と観光が一体の場合や文化事業に伴って観光客が来る、観光誘客を目的とする場合に文化もついてくるという因果関係があります。特に世界文化遺産を含めて4つ。エコパークも入っていますけれども、これから韮山反射炉、そして世界ジオパークということで、これらはばらばらの事業ではなくて、市町も絡むわけですから、文化と観光を一体として考えて、多くの人に来ていただくことが必要だと思います。市町も含めて一体として考えていく工夫が欲しいと思います。
 また、エージェント会社にばらばらにお願いするのではなく、こちらから提案書をつくって――観光客がふえればエージェント会社もいいわけですから――企画を組んでいただく。こういう仕掛けには富士山静岡空港も入りますけれども、県のかなりの所管にまたがりますね。
 静岡県の皆さんは知恵を持っていますから工夫すれば必ずできると思います。エージェントの力も借りながら、総合的に一体として国内、海外に売り込みができないか、部長にはことし1年の中で、このことをちょっと考えてもらいたいと思います。そのことについて所見をお伺いしたい。

 それからグランシップの改修工事にも関連するんですけれども、SPACの年間行事を見させてもらいました。芸術劇場が7カ月間休館になるということで、いろんな影響が出るわけです。
 また県事業として、ふじのくに芸術回廊創出事業の中の小学生、中学生、高校生を対象としたものに一部SPACの事業と関係するものがあります。グランシップを会場とするものと出前事業もありますけども、似通った事業があります。これはそれぞれの事業効果があるということでやっているわけですけれども、この辺の整理も必要かなと感じます。この辺についてどう考えていきますか。

 次に、グランシップが7カ月間休館するということでありますけども、どういう影響があるのか。休館することによって収入が減るということは当然ですけれども、施設の利用者側からの支障がないかどうか。出前事業はそれぞれ東・中・西部でやるわけですから、そんなに影響はないと思いますけども、この辺の考え方を聞かせていただきたい。

 また、グランシップのスレート改修事業ですけれども、長期間の休館ということになるわけです。これは以前スレートの落下問題が出まして、大きな人身事故はありませんでしたが、何回もそういう事故がありました。その中で議論になったのが当初の設計事務所に問題はなかったのか。設計ミスがあったのかという部分も含めて議論がありましたけれども、設計事務所との整理は現実的についているのかどうか。具体的に言うと賠償問題も含めて今回の改修事業について、その設計事務所とかかわり合いがあるのかないのかについてお伺いしたいです。

 それからグランシップ1階の一番広い会場等、収入の多いところが休館になるわけですが、年間どれぐらい収入が減少するのか、見込みはどうなのか。

 また、毎年同じ団体が1階の大きな会場やホールを借りているわけですけれども、これが7カ月間の休館中では事業計画のある団体についてはほかの施設を使わざるを得ないという事態もあるのかと思います。この辺は十分認識しながらその団体については、支障がないように協力支援をしているのかどうかお伺いしたい。

 また、今土木と建築の工事では資材も人件費も高騰しているわけですね。県事業でも追加予算をやらざるを得ないという事態も出ていますし、市町の工事も同じだと思うんですけれども、このグランシップについては資材や人件費の高騰を事前に見込んで積算して入札執行したのか。工事請負契約を去年の9月と12月にやられていますね。この辺についての状況はどうなのか。本来なら追加予算が出ないようにしていただくしかないわけですけども、資材が高騰したからやむを得ないということもある程度はあります。ただ初めの契約内容から人件費等の高騰によりそれ以上払うための追加というものが予想されますが、これの積算状況はどうであったのかということ。

 それから工期延期というか遅れがないとも言えない部分もちょっと心配するわけですけれども、7カ月間の休館があるわけですから、遅れがあるとさらに影響がふえるという心配もあります。この辺の状況は今予測することはできないかもしれませんけれども、しっかり工期を守っていただくことが原則になります。この辺についてはどう捉えているのか。そういうことはないときっぱり言っていただければそれでいいわけですけれども、この辺についてお伺いしたい。

 最後に富士山静岡空港の機能向上策について、県民や空港利用者からも言われていまして、これから整備に入っていくわけです。まずターミナルビルを増築することである程度の機能向上が図られると思います。つまり国内線と国際線の窓口が分かれますので、売店や搭乗口の機能向上が図られます。しかしレストランは今の状態ではどうにもならないということも現実的にあると思いますけれども、この辺のレストランや売店の整備状況はどうなっているのか。

 また指定管理者にする予定と言われていますけれども、この指定管理者の決め方。これは提案書による場合と入札でやる場合があります。総合的に判定して指定管理者を決められると思いますけれども、指定管理者の選択の仕方をどう考えているのか、その辺をお伺いしたい。

○伊藤文化・観光部長
 文化と観光に一体的に取り組むべきだ、そういった方策をどう進めていくのかといったような御質問だったかと思います。
 言い方を変えれば本県の魅力をどういうふうに扱っていくのか、磨いていくのか。文化は文化そのものも魅力の一つですけれども、いろいろな観光資源に深みを与える、例えば歴史とか長年培われた風土とか、暮らし方とかを入れて磨き上げていく。そういったものを文化として今捉えているところです。
 そうして磨き上げたものをいろいろ情報発信して、外の方に本県に来ていただく、味わっていただく、もしくは楽しんでいただく。そういった出口のところが観光になっていくと。もう少し言いますと、例えばそれを海外に向けてやれば、それは富士山静岡空港の利用につながってくる。そして先ほど来、いろいろ御質問いただきました富士山もまさにその魅力の象徴でしょうし、世界遺産も文化遺産ということで、富士山のいろいろな価値を深めて掘り下げて、それを守りながら外に向けて情報発信して、いろんな方を招き入れていきます。
 そういった面で私ども文化・観光部で行っている文化も観光も空港も富士山も、また大学もいろんな魅力を深めていく上でその地の拠点としていろいろ御活躍していただく。本当にマトリックスのようにいろいろかかわりを持って仕事をしていかなければいけないと感じております。昔ですと、それこそ階が違っても職員が出向いていっていろいろな情報を入れたりして交わって、よりよい仕事をしていこうというようなことがございましたけれども、今では仕事が細分化されて多くなってきており、かつメールが出たりして、そういった情報を入れ込んだり、交わるというのがなかなか難しい状況にございます。
 そうした中で私どもの部では、ことしは幹部職員会議でそれぞれの局が抱えている事業をいろいろ紹介して、まず幹部に情報を持ってもらうと。そして私や部長代理はいろいろな部署からお話を聞きますので、場面場面でほかの局とのかかわりも伝えていく。若手職員にも局長等から事業紹介をしていただきながら、ほかの局の仕事にアンテナを立ててもらうと。そんなことで取り組んでおります。
 まず部内で意思疎通や情報交換をしていくことが必要でしょうし、その後また庁内で他部局の仕事を――特に今は大きな部のくくりになっていますので、そういった面ではいろんな意味でかかわりが深くなってきている部分があります――見落とすとあとで大変な話になったり、効果的に事業を進められないような状況もありますので、そういった面での情報もいろいろ庁内の動きを伝えながら進めていきたいと思います。
 それともう1つ、9番委員からも御指摘がありましたように、市町とのかかわりでいきますと、やはり同じような状況にあります。ですから先ほどちょっと申し上げたような状況の中で市町といろいろ連携したり協働してやっていかなければいけない。民間もそうです。そういった中でやはり私たちの部の職員としますと、それぞれの局の仕事が互いにかかわり、根っこではつながっているような部分がございますので、それらの情報を十分つかまえた上で現地に行って、例えば市町の職員とお話をする。また民間の方々とお話をするということが必要かと思います。
 そういった面でまず始まりとしては部内のいろんな仕事を皆さんに知ってもらう、県の中の仕事をいろいろ知ってもらうということが重要になってまいります。委員からも貴重な御指摘をいただきましたので、幾つか取り組んでいるものはございますが、そういった視点にちょっと重きを置きながら、事業等をよりよい形で進められるように取り組んでまいりたいと考えております。ありがとうございました。

○小泉文化政策課長
 それではお答えいたします。最初に学生の関係でSPACの行っている事業と県の行っている事業に、ある程度重複感があるということでございます。確かにSPACでは中学生、高校生に無料で見ていただくということを昨年ですと年間1万7000人を対象にやっています。バス代についても補助しています。それから県では県立美術館とグランシップの事業とSPACをセットにいたしまして、年間3,000人ほどを対象にやっております。確かに重複感もございますが、県内の学生総数から見ますと、量的には重複しているというよりもまだ足りていないところもございますので、そういう意味ではそれぞれ調整してやっております。特に小中学生でございますけれども、文部科学省から学校教育期間中に一度はそういった体験をさせたいという方針も出ておりますので、そういう意味では対象が重複しないように連携しながら進めたいと考えております。

 次にグランシップの休館期間中の事業への影響でございますが、貸し館の関係は後ほど申します。SPACに関しても御指摘のとおり今回の改修工事の影響を受けております。先ほど申しました中高生の舞台芸術鑑賞につきましては、今までは無料で来ていただくということで1万7000人を対象に実施しておりましたが、ことしは逆に学校へ出ていくという形で倍増いたしまして、3万4000人を対象にやっております。影響はあるわけでございますが、プラスに転じるよう努力しているところでございます。

 あとスレート改修工事について設計事務所の法的責任の関係でございます。この件は平成16年に発生いたしまして、それを受けて県の顧問弁護士と協議いたしました段階で既にもう法律上の担保責任の期間が経過していました。設計者の担保責任期間が経過した後で剝落が発生しておりますことから、法的責任を問うことができない、損害賠償を求めることができないという整理がされているところでございます。
 設計者に対しましても今回の改修について申し上げているわけでございますが、設計の意図と合わないとかという御意見がある場合もございますが、今回はもう全面協力ということで県のやることについては御理解、御協力をいただいています。

 次にグランシップの運営に係る影響のうち、収入支出の関係でございますが、休館によりまして支出は前年の4分の3の減額になっております。収入は約半分近くに落ちるという形の試算になっているところでございます。

 あと委員御指摘のとおり、グランシップの大きなホールを毎年使っていただいております常連のお客様がおられます。そういったお客様との関係につきましては近くのホールを御紹介させていただきますとともに、来年はぜひグランシップでやっていただく必要がございますので、来年の営業もあわせてやらせていただきまして、既に大ホール、中ホールにつきましては来年の日程が固まったものにつきましては予約をいただいているところでございます。

○坂西文化学術局技監
 グランシップのスレート改修工事について、設計の中で資材等の高騰を見込んだ費用を積算しているかという点ですけれど、設計は設計段階での資材の単価と人材の経費を見込んでおります。今のところ、業者からは資材の高騰とか人件費の高騰があって困るという話は一切出ておりません。ですから今のところは追加する予定はございません。

 それから工期の関係ですけれども、6月末現在で計画50%に対して50%。これは部材の製作を含めてでございますけれども、一応計画どおり進んでおります。これからはグランシップの側面に三角形のパネルを張り込んでいく作業がメーンになってきますので、天候の影響もありますけれども、現在は順調に進んでいるということで予定どおり終了する予定でございます。

○山口空港運営課長
 まずターミナルビルの増改築の状況についてお答えいたします。今回のターミナルビル増改築では複数航空機が同時に離着陸しても十分な対応ができる規模、機能を確保することや利用者目線でおもてなしや多彩なサービスを提供できる機能を確保することを目的としています。
 委員から御意見をいただきました搭乗者に加えて、いろいろな方々が来る売店だとかレストランについてでございますが、そういうにぎわい創出にかかわる部分については非常に重要だと考えております。現在行われております設計者公募の要項にも物販や飲食にかかわる魅力あるコンセッションゾーンの機能を確保した提案を求めているところでございますので、これらの機能については今後基本設計、実施設計の中で十分議論していきたいと考えております。

 続きまして、指定管理者の指定についてでございます。平成26年度以降はビルの県有化に伴って管理業務を一部追加しているわけですが、指定の仕方につきましては富士山静岡空港指定管理者審査委員会を平成26年1月8日に開催しまして、富士山静岡空港株式会社を候補者として選定いたしました。同年2月の議会で指定の議案を可決していただいており、4月1日から指定管理者として引き続きやっていただいているという状況でございます。

○林委員
 答弁をいただきましたけれども、部長、この文化・観光部は経済効果をもろに出せる力があるということでありますので、ぜひ市町も含めて一体化して事業に取り組んでいただくと。平成26年度はこれで効果が出たということを期待しています。文化・観光部だけじゃなく庁内全部で頑張っていただいて、効果ができるだけ幅広くなるように期待していますので、よろしくお願いします。

 それからグランシップの設計事務所と法的な関係が今はないということで、これはやむを得ないんですけれども、今回は全面協力だということです。具体的に全面協力というのはどういう内容、協力なのか、それを1点質問します。

 それから、資材の高騰は今のところ業者から話がないということでありますけれども、本格的な工事はこれからですので、可能性がないとは言えないと思うんです。この辺は単に業者から来たからやむを得ないということにはならないと思うけれども、全国的に資材の価格が上がって、人材不足も現有しているということがあります。この辺は必ず工期の計画どおりしっかりやっていただくということと、資材の高騰、人件費の高騰の追加予算が出ないようにしていただきたいと思います。

○小泉文化政策課長
 グランシップの設計事務所の協力の関係でございますが、設計事務所からは全面的な協力という回答はいただいておりますけれども、今回の工事そのものにつきましては県が発注した業者が十分調査してやっておりまして、今のところその設計事務所に何か照会して協力を求める、要はもとの設計者の協力がなければ工事ができないという内容は出ておりません。今後もし必要があれば協力を求めていくということでございます。

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