• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:03/02/2015
会派名:自民改革会議


○多家委員
 先日の本会議で、この3月で退職される方々に対しましてお礼の言葉が野澤義雄議員、それから遠藤榮議員からありました。また本会議の質問におきましては、天野進吾議員と藪田宏行議員からも教育長のこれまでの活躍に対する敬意の意味を込めて答弁を求められたところであります。特に天野進吾議員の質問は大変言いにくいことを端的にされ、私の耳には質問自体が教育長の答弁だったというような感じがいたしました。本音かどうかわかりませんけれども、現職教育長として120点の答弁であったと、そんなふうに私は感想を持ちました。
 そのことはいずれにいたしましても、県教育委員会において713人の教職員の方々が退職されると伺っております。説明者の中では退任される安倍教育長と水元教育監がおられるわけでありますけれども、長年にわたって教育の現場や教育行政に携わって御尽力いただいたことに、改めて心から敬意を表したいと思います。
 安倍教育長におかれましては、昭和53年に袋井商業高校の教員として教育の道に入られ、庵原高校や県教育委員会事務局に勤務、さらには高等学校校長として活躍された後、平成22年に浜松北高校から教育長に就任されました。
 また、水元教育監におかれましては、安倍教育長と同じく昭和53年の伊東高校を皮切りに、大井川高校校長や県教育委員会事務局参事兼学校人事課長として活躍されたわけでありますし、昨年4月に静岡高校校長から、先ほど3番委員から質問がありましたが、今年度から新設された教育監に就任されたわけであります。
 ここ数年の本県教育界は、いじめや全国学力・学習状況調査の公表など、さまざまな激動の時代に置かれていたと言えます。安倍教育長や水元教育監におかれては、さまざまな思いを抱きながら取り組んでこられたと思います。特に教育長――安倍ちゃんと、同僚、OBから、ここ3年、4年、その思い入れや支える力、応援団は大変なものだったと私は思っております。そのバックヤードに何があったか申しませんけれども、そんな3年間ではなかったのかなと強く思いをするところです。
 そこで、勇退される安倍教育長と水元教育監に、これまで培ってきた経験を踏まえて、先輩として県教育委員会や学校の教職員にエールを送る意味も込めて、一言ずつ伺いたいと思います。多分答弁する最後のことだろうと思いますので、思いを込めてお聞きしたいと思います。

○水元教育監
 済みません、こういう時間をいただきましてありがとうございます。
 報道等で御承知だと思うんですけれども、きのう、それからきょうと、相当数の高等学校で卒業式が行われています。今の御紹介にもありましたように、こういう席ですから言っていいと思いますが、私の気持ちとしては卒業式にいずにここにいるというのはいろんな思いが正直ございます。ただし学校はいろんな行事や、それからそういう中で児童生徒の成長を本当に近くで見ることができて、そういう時間を過ごすことができたということ、大変ありがたく思っています。
 採用されて13年間は、私もちゃんとチョークを持って教壇に立っていました。今思うと、これも誤解があるかもしれませんけれども、うそは言いませんでしたけど、大分誤ったことを伝えたかなと。それは学習の面でも、それからホームルームの運営の面でもいろんなものがあります。実際に自分が伝えたいこと、あるいは生徒たちに考えてほしいことはたくさんあったわけですけれども、そのような思いの中で13年間過ごしてきたのだと思います。
 ですから、逆に言うと、先ほどからいろんな話が出ていますけれども、若い先生方に、最初の段階でそういう意味合いでの先生方の育成というんですか、あるいは研修というんですか。今は、状況を考えると、教員を養成する過程でそういう要素をどれだけ取り組んでいくかというところが非常に重要なことかなと考えています。
 それから、そういう形で教育行政の仕事をするようになりました。最初に来たときは、違う言語を使う人たちだなと。学校とこういうところで働くというのはやっぱりそのぐらい違います。言語というのはあれだとすれば、少なくとも文法は違ったと思います。そういう形の中で戸惑いもありました、ですけど、いろんな方、教育委員会事務局の職員もそうですし、それから大変恐縮ですけれども、皆さんともいろいろとおつき合いさせていただく中で、最初言語と言いましたが、英検の3級ぐらいの力は、2級や1級はとても無理ですけれども、ついたかなという、そういう感じはします。
 先ほどちょっと話がありましたけれども、私の仕事としては非常にいろんな意味で、この1年間は教育監ということを場面、場面で意識せざるを得ない、あるいは意識しなければいけないという、そういう1年間であったと思います。
 先ほどの組織のところで話がありましたけれども、ちょうど私の出入りのところで、それまで学校人事課と学校教育課の2つの課だったのが、高校教育課と義務教育課と特別支援教育課という形で分かれました。そういう位置づけの中で、例えば教職員の不祥事のこともそうです。それから学力のこともそうです。それから教職員の育成のこと、先ほど採用の話を御質問いただきましたけれども、だからそういうふうな形でトータルで少しでも力を出す、あるいはみんなと一緒に考える、それが一つの仕事だと考えてきました。
 お言葉にあったように、児童生徒を大切に、あるいは現場のことをという気持ちでいつも意識していたつもりでございます。そんな気持ちで私の経験が今後も多少なりとも生きるのなら、若い人たちや、あるいはこれからいろんな出入りがあると思いますけれども、県教育委員会事務局で働く方々を少しでも応援できればなという気持ちでいるところでございます。
 本日は、こういう時間をいただきまして本当にありがとうございます。(拍手)

○安倍教育長
 私は、教員になってから37年間が過ぎようとしているわけですけれども、振り返ってみて、本当に支えられ、助けられ、励まされた37年間ではなかったかなと思っております。また人のつながりというのは不思議なものでして、水元教育監とは同じ昭和53年度、理科で採用されまして、たしかあのときに9人ではなかったかなと思いますけれども、その9人ももう我々2人しか今、残っていないんじゃないかなと思うんですけれども。また庵原高校の新設に携わらせていただきました。そのときには水元教育監、そして当時の前林教諭と3人で庵原高校をつくっていったと。今はなき庵原高校なんですけれども、非常に時代の変遷を感じております。
 先ほど支えられたなということを言いましたけれども、私、県教育委員会で本当にありがたかったのは、教育行政に携わる方、それから知事部局から来られた方、みんな県教育委員会のある西館の7階、8階に来ますと、みんな県教育委員会の人になって、東館のほうを向いてくれるという、これは本当にありがたかったなと。教育次長を筆頭に、本当にそういう意味では県教育委員会のために、学校のために戦ってくれたというか、本当に汗をかいてくれたことは、本当にありがたかったなと。本当にそういう方に支えられた37年間ではなかったかなと思っております。
 本会議でも申したんですけれども、やっぱり人間が成長する上でどういうことを学んで自分というものを、きのうよりもきょうの自分というのをつくっていくというのを常に自問自答しているわけです。往々にしてやはり学ぶというか、本を読んだり、いろいろなことを知るということは、自分を本当にたくましく強くするかもしれませんけれども、一方ではいこじになったり、偏屈になったりということになってしまわないかなという、そういう自戒を常に込めて生きてきたかなと思います。それは教育者として教えるということもまた、まさにそうでして、教えるという強い立場に立つことによって、教えることに安住し、自分を成長する、あるいは言い方を変えれば自分を相対化するということを忘れたときに、教育の営みというのはそこでストップしてしまうと思っています。
 そういう意味では、ぜひ学校の先生方には子供たちと常に遊ぶというか、向き合いながら、教えるって、学ぶって一体何だろうということを常に子供たちにも問いかけ、自分にも問いかけて、一日一日を充実した生活をしていただければありがたいなと思っています。
 教員になり立てのころ、私は柔道部の副顧問で、子供たちに木の葉のごとく投げられ、絞め技をされました。また、あるときは隣のクラスの生徒から、どうして先生のクラスはそんなに生徒指導が甘いのかといって、生徒から詰問を受けたこともあります。そういうような責められたことが、県教育委員会事務局で責められたことも多かったんですけれども、それの耐える力にもなっていたのかなというふうに、そういう意味ではそのときに柔道で投げてくれた人、私に生徒指導の甘さを指摘してくれた生徒には感謝しなきゃいけないかなと今思っています。
 いずれにしても、まだというか、61歳ということで還暦を過ぎたばかりですので、どんな形になるかわかりませんけれども、次代を担う子供たちの成長に少しでもかかわることができればいいなと思っているところであります。
 本当に長い間ありがとうございました。(拍手)

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp