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委員会会議録

質問文書

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平成30年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:07/04/2018
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 大小合わせて5問を一問一答方式でお願いいたします。
 最初の質問ですけれども、民法改正により18歳で成人となるため、4年後に状況が大分大きく変わるわけですけれども、やはり18歳で成人とは言いながらも身につけなくてはならない資質がまだ欠けている年齢かなと思っております。そういう意味で例えばクレジットカードの取り扱いとか金銭にかかわる部分で被害に遭わないための教育や指導をしていかなければならないかと私は思っております。他県の場合には既にそういう取り組みを中学校、高校から始めていると聞いておるのですが、本県の場合どんな形で考えられているかを教えていただきたいと思います。

○小野田高校教育課長
 7番委員の御指摘のとおり、先般成人年齢を引き下げる民法改正法案それから関連法案が可決、成立いたしました。今回の改正により18歳からクレジットカード作成が可能になり、未成年者契約の取り消し適用が18歳未満に引き下げられることになります。御指摘のとおり契約に関する十分な知識を身につけておきませんと高校生がトラブルに巻き込まれる危険性が高まるものと考えております。
 国におきましては、消費者庁がアクションプログラムを作成いたしまして本年度から3年間を消費者教育の集中期間としたところでありますけれども、県教育委員会高校教育課といたしましては今年度消費者庁から消費者教育に関する教材「社会への扉」の提供を受けまして全ての県立高校で教材を使った授業を行うこととしております。
 今後も引き続き、消費者行政を所管いたします知事部局とも連携を図りながら、効果的な消費者教育に取り組んでいきたいと考えています。

○前林委員
 ありがとうございます。
 消費者教育は、きちっとした国の指導のもとで行われるもので非常に大事だと思います。教員といえども全てが万能ではない。知識はもちろんありますけれども、なかなか行き届かないところもあるわけで例えば外部人材で具体的には弁護士、税理士、社会保険労務士の方々のお力をお借りすることも大事かと思いますが、いかがでしょうか。

○小野田高校教育課長
 7番委員の御指摘のとおり、専門的知識を要する分野でもございます。したがいまして知事部局が設置しております消費者生活相談員等も活用しながら学校現場で消費者教育を進めていきたいと考えております。

○前林委員
 私も、つたない経験ですが、学校現場はともすれば教員が全て自分たちでやろうとするんです。ところがそこまでの力はなかなか教員といえどもありません。そういう意味では専門家の力をおかりして、専門家の方々も学校に行ってしっかりゲストスピーカーとして応援したいお気持ちを持っていらっしゃいますので、ぜひそういう方々のお気持ちを大事にして教員が全て背負い込まないように消費者教育等にも当たっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 次の質問に行きますが、たまたま自転車セーフティ&マナーという配付資料がありました。御説明はなかったのですが、当然中高生にはマナーを守っていただきたいと思っております。開いてみますと3ページ目の5に子供はヘルメットを着用で子供は13歳未満と書いてあります。きのうも公安委員会関係で5番委員と8番委員からヘルメットの話が出ております。自転車通学をしている高校生のヘルメット着用について今の段階でどのようにお考えか、お聞かせいただけたらと思います。

○名雪健康体育課長
 ヘルメット着用について、交通安全教室等で有用性を説明しているところでございます。県警と組んで各学校で交通安全教室あるいはそれにかわるJAF等が行う自転車通学方法の講習会などでヘルメットを推奨しているのが現状でございます。

○前林委員
 ありがとうございます。
 強制はなかなか難しいので、やっぱり推奨かなと私も感じるのですけれども、私が住んでいる近くに静岡西高校がありまして開校当時はヘルメットをかぶっていたのですが、どういういきさつでヘルメットをかぶることをやめさせたのか記憶がある方があれば教えていただけませんか。

○小野田高校教育課長
 申しわけありませんが、経緯については今承知しておりません。

○前林委員
 私が答えてしまいますけれども、なかなか徹底してヘルメットをかぶらせる指導が難しいということでもう限界にまで行って、やっぱりヘルメットを着用しなくてもいい形に変更したと記憶しております。強制は難しいけれども命を守ることは大事なことでございます。私も詳しくありませんが、自転車ロードレースではヘルメットをかぶらなくてはいけないルールがあるのだろうか御存じの方いらっしゃいますか。

○小野田高校教育課長
 高校教育課の所管ではないですけれども、例えば自転車レースであるツール・ド・フランスにおいて昔はヘルメットを着用しなくても出場できましたが、今はヘルメット着用が義務づけられていると認識しております。

○前林委員
 所管外のことを質問して申しわけなかったのですけれども、自転車といえども危険であるからこそ義務づけしているのが現実だと思います。
 そういう意味で、大事な子供たちの命を守るためにヘルメットはなかなか指導が難しいかもしれないけれど、指導できないからヘルメットはかぶらなくてもいいというのは本末転倒であると私は考えます。強制的にかぶらせることはできないまでも推奨という形で常に課題として考えていただきたい。交通事故が1件も起こらない静岡県であっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 次の質問に行きますが、同僚議員から頼まれた質問ですが、県立学校のグラウンドの砂ぼこりは苦情等が周辺から出ているのでしょうか、ないのでしょうか。

○木野財務課長
 季節により、土ぼこりが舞うことがありますので一応学校としては散水することで対応しております。科学技術高校等の新設校につきましては人工芝を設置しましたけれど、なかなか管理も大変で現在は砂ぼこりが舞うときには給水栓で水をまくようにしていますし、あとはフェンスに防砂の幕を張るなど現場で対応できることを相談しながらやっております。

○前林委員
 ありがとうございます。
 私は、何とか県立学校のグラウンドの芝生化を進めていただきたいと昔から思っております。もちろん費用がかかること、あとメンテナンスが大変なことはわかっておりますけれども、すぐに全部をやれと言うのではなくて、例えば特別支援学校あたりから順番に長い期間をかけて芝生化を進めていくことをぜひお願いしたいと思いますが、とりあえず今の段階での答弁をお願いします。

○木野財務課長
 伊豆の国市の東部特別支援学校は、近くに食品会社があり、その対策として芝生を植える話を進めており、今後の維持管理を含めて学校で対応できないか相談していますので、一応前向きな取り組みはやっております。

○前林委員
 ありがとうございます。
 静岡市内も小中学校で何カ所かがグラウンドの芝生化をやったところがあるのですが、教育環境として考えると全然違います。やっぱり子供たちに与える影響は大きいと思いますので、大変な取り組みかもしれませんけれども、ぜひ方向性として頑張っていただける取り組みをお願いしたいと思います。

 次の質問に移りますが、部活動のあり方について我が会派の盛月議員が今議会の代表質問で取り上げました。
 スポーツ庁並びに県教委からガイドラインが示されたのですが、活動時間の目安が示されたことの位置づけが私は理解ができない。私が今さら言うことではないかもしれませんけれども、やっぱり学校によってあるいはそれぞれの部活動によって目標が違います。今夏の高校野球の県大会がもう目前に迫っていて、先日まで新聞紙上に出場校のメンバー紹介と目標等が連載されており、甲子園に行ける学校は1校しかないのですが、甲子園に行くと決意を表明した学校が数十校あります。私はせいぜい5校か6校しかないかと思ったら、物すごい数の高校が甲子園を目指すと。じゃあどうすれば甲子園へ行けるかといったら練習しかないわけです。厳しい練習に耐えて本当に頑張って力をつけて他校を押しのけて勝ち残っていくって高校生の姿は非常に大事だと思います。野球だけじゃありません。そういう意味では目安が果たして本当に必要なのかどうか。
 特に、部活動は2種類あると思っています。勝つことや入賞を目標として取り組む部活動もあれば、一方で楽しむことが主眼の部活動もあり、全く違う活動がそこにはあるわけでそういう意味で勝つことが目標になれば当然練習が重要でほかの学校に負けない練習をする取り組みが必要になると思います。
 ガイドラインについて、たしか教育長からの答弁もあったと思うのですが、スポーツ医科学上で子供たちの健康を考えたら練習時間も長ければいいというものではないと答弁があったと思うのですが、だからといって短い練習時間でももっと強いチームをつくることは難しい。このガイドラインについて理解できていないのですが、御説明をお願いしたいと思います。

○名雪健康体育課長
 部活動のガイドラインの趣旨としては、できるだけ効率よく効果的に部活動を行っていこうということでございます。それで集中して部活動を行うことで個々の目標についてはかなえられると考えております。
 学校においては、部活動の環境は百人オーバーの部活動もあるでしょうし、あるいは体育館を複数のクラブで使っている場合も考えられます。それぞれの学校が置かれた環境を考慮して、それぞれの学校が活動時間については考えていくものと認識しております。
 ただ、去年のアンケート調査では平日4時間以上も活動している部活動があったので、先ほど言ったようにできるだけ効率的、効果的にやっていくことが目標でございます。
 それから、短時間にやることが部活動の衰退につながるというお話もございますが、集中して部活動を行うことでより高い位置を目指す部活動をつくり上げることができ、それぞれ顧問の先生あるいは部員が自分たちは何が足りないのか、どうやっていけば強くなれるのかを集中して短時間に取り組むことで強くなれると考えるところでございます。ただ7番委員がおっしゃったように、楽しむ部活動も一方でございますので、部員あるいは顧問がそれぞれに対応していくことが重要であると思います。

○前林委員
 私の気持ちとしては、勝つことだけが部活動の目的ではありませんので、部活動の中でしっかり十分に楽しんだ上でいろんな経験を、例えば友達をつくってとか、思い出をつくってとかも非常に大事だと思います。勝つことに集中するとどっかの大学のようになってしまう危険性もあるという意味では、勝つことだけが全てではないと思います。ただその勝つことが1つの励みになって頑張ることも大事ですので、ガイドラインを示されましたけども生徒、保護者、顧問等が共通認識の中で柔軟にやるのは難しいことかもしれませんけれども、1つの課題として部活動について考えていっていただきたいと思います。フィギュアスケートで今回国民栄誉賞をいただいた羽生結弦さんとか、将棋の藤井聡太さんのような前途有望な若者がどんどん登場してくることも大事なことですので、そういう環境をぜひつくっていってほしいと思います。

 次に、ふじのくに魅力ある学校づくり推進計画についてですけれども、委員会説明資料の10ページの魅力ある学校づくり推進事業で本年度予算として1億円をかけていろんなことへの取り組みが載せられております。その中の4番目に新しい専門学科の研究等でスポーツ科、演劇科、観光科の設置が掲げられています。まだ本年度が始まってから3カ月しかたっていませんので進捗状況を聞く場面ではないのかもしれませんけれども、どのような形で今進められているのか、進捗状況についてお聞かせいただければありがたいと思います。

○小野田高校教育課長
 新しい学科の調査研究に関しましては、昨年度の人づくり学校づくり実践委員会等の場で御意見をいただきまして今年度から調査研究に着手しております。調査研究に当たりましては教育委員会の関係課で組織しますプロジェクトチーム、それから私ども高校教育課内にそれぞれの学科に関するタスクフォースを立ち上げたところであります。
 このタスクフォースにおきまして、本県のそれぞれの分野における教育活動の整備、それから他県における先進事例の基本的情報を収集してまいりました。今後本格的に調査研究を進めていきますけれども、他県における先進事例の状況について視察等をいたしまして必要な詳細情報を収集した上で調査研究を進めていきたいと考えております。

○前林委員
 ありがとうございます。
 演劇科は、新聞記事によると県舞台芸術センターSPACとの連携を模索と書かれておりまして、流れとしては演劇科があってSPACと連携しながら演劇に関する関心を高めていって将来的にはそれをバックとして女優や俳優が誕生してくると非常にいいなと期待しているのですけれども、特にSPACとの連携について何か進められていらっしゃるのか確認させてください。

○小野田高校教育課長
 調査研究に当たりましては、当然事務局だけではなく外部の専門家の知見の活用とか、今7番委員に御指摘いただきましたSPACとの連携も非常に重要になってくると思います。現在のところ先ほどお話したとおり、まずはタスクフォースで基本的な情報収集を行っている段階ではございますが、今後SPACを含め外部の専門家等とも連携して調査研究を進めていきたいと考えております。

○前林委員
 魅力ある学校づくりは、非常に大事なテーマだと思っております。そういう意味でスポーツ科、演劇科、観光科がどんなものになっていくのか非常に期待しておりますので、ぜひしっかり取り組んでいただいていいものをつくってほしいと思います。以上で終わります。

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