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委員会会議録

質問文書

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令和3年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 一 議員
質疑・質問日:03/09/2021
会派名:自民改革会議


○天野委員
 それでは、今年定年退職する幹部の方、後半グループでは5人の方が退職する予定だとお聞きしていますので、本当に長い間警察官として活躍して無事退職されますこと、心から皆さんにお礼と感謝の言葉を述べさせていただきたいなと思っています。5人の方がおりますけれども、退職に当たってできれば一言ずつ今までの警察体験、そして後輩の人たちに贈る言葉を言っていただければありがたいなと思っております。
 それでは、順番に退職する方を御紹介して、私たち県議会としても皆さんに感謝とこれからの第二の人生の出発をお祝いしたいと思っています。
 最初に、山城警備部長さん。
 昭和54年4月1日静岡県警警察官として拝命し、勤続42年であります。本当に長い間御苦労さまでした。主に警備部門に従事して約30年間。警備部長としてラグビーワールドカップ2019年の警備の指揮を執り、大会の成功に大変尽力をしてくれました。また警備部内にオリンピック・パラリンピック対策課を設置し、東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技の万全を期すため警備対策の指揮にも当たってくれました。
 このほか、風水害対策や新型コロナウイルス感染症対策、外事事件そして警備、警護に対し指揮官としての能力をいかんなく発揮して警備警察において多大な貢献をしていただきました。
 山城警備部長に一言御挨拶をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

○山城警備部長
 ただいま、身に余るお言葉を頂きまして誠にありがとうございます。
 先ほどの紹介のとおり、私警察人生42年のうち約30年警備警察で携わってまいりました。最後が警備部長という職で本当にありがたく感謝しております。
 ただただ残念なのは、この目で東京オリンピック・パラリンピックを見届けることができなかったのは非常に残念ではありますが、きっと私より優秀な部長が来ると思いますし、今後残ると思われるスタッフもすばらしい者が残って警備の完遂、コロナを克服してきっと成功に導いてくれると確信しております。
 私事になりますけれども、オリンピックの有無について世論はいろいろとありますけれども、選手やこれまでの計画をやっている人間にとってはぜひともこの静岡の地に世界から選手が集まって、この大警備を成し遂げていただきたいと考えております。
 また、私は警備に長く携わったものですから皇室の方の警備も何度か携わらせていただきました。静岡は須崎御用邸があるとおり、昭和天皇から始まって現天皇までいろいろな場面、立場で警備いたしました。
 昨年は、須崎で御静養の後、直接下田駅でお声かけ頂きまして非常に感激しております。警察官冥利に尽きると思っております。
 これでいよいよ退職いたしますけれども、ただただ残念なのはオリンピックもそうですけれども、警備警察に従事して2つありまして、1つはオウム真理教のテロを未然に防ぐことができなかったことは本当に痛恨の極みでありますし、いわゆる北朝鮮の拉致問題もいまだ解決してないので、後輩の皆様にぜひともそういうことを肝に銘じてぜひ警備警察をまた支えていただきたいと思います。
 それともう1点は、ちょうど奇しくも東日本大震災から10年でございます。私は実は警察庁に出向したとき災害対策室で勤務しておりました。東日本大震災の前にちょうど福島第一原発を訪れて訓練にも参加しました。まさかあの原発があんな事故を起こすとは本当に想定もしておりませんでした。原発の稼働の有無についての私見は差し控えさせていただきますけれども、本県もそういう施設があることを認識した上でいざというとき、本県は南海トラフ地震も予想されていますし、ぜひとも警備の万全を期していただいて平和な日本、静岡を守っていきたいと思っております。本当にありがとうございました。(拍手)

○天野委員
 山城警備部長、ぜひ第二の人生を充実して過ごしてください。

 次に森本総務部長さん。
 昭和58年4月1日静岡県警警察官と拝命し、勤続38年。主に刑事部門に従事、20年間。刑事部門では御殿場警察署刑事課長、捜査第4課長等を歴任。卓越した捜査能力や捜査指揮により重要凶悪事件や暴力団事件を検挙に導きました。また刑事企画課では課長補佐、刑事指導官、次長等を歴任。県下の警察に係る警務指導を通じて適正な捜査手続きや若手捜査官の育成等の推進に尽力、貢献をしていただきました。
 平成30年からは地域部長、生活安全部長、総務部長の要職を歴任し地域の安全・安心の確保、特殊詐欺をはじめとする各種犯罪の抑止、警察力を最大限に発揮する組織運営の幅広い業務でその指導能力を発揮し県内治安の維持に大きな貢献しました。
 森本総務部長からもぜひ後輩に一言よろしくお願いします。

○森本総務部長
 ただいま過分なるお言葉を頂きましたこと、また文教警察委員会で発言する機会を与えられましたことに、まずもって感謝を申し上げます。ありがとうございます。
 私、当委員会では補助員として2年、説明者として5年出席させていただきました。時として厳しい御指摘もありましたけれども、全て県民生活をよりよくするためであり、総じて県警察頑張れというスタンスでの御質問や御意見だったと思います。今後も引き続きよろしくお願いいたします。
 私事になりますが、振り返ってみますと警部まではほぼ刑事をやらせていただきまして、警視になった後、平成20年代からはだんだんと軸足が総務、警務部門へ移ってまいりました。
 最前線と後方支援の両方を経験したことになり、現場ではオードソックスかつ的確に判断して抜かりなく行動することが求められますし、現場を支援するポジションにおきましては市民、県民とは間接的につながっていることを意識しながら現場の職員が一層動きやすくなる方策を柔軟に考えていく必要があることが分かりました。全ては現場に収斂されていくのかなと思います。残る人たちにはぜひそういったことを心の片隅に置きながら物事を進めていただければと思います。
 委員の皆様にはより一層御理解、御協力を賜りますようお願いしますとともに、今後ますます御活躍されますように祈念を申し上げます。誠にありがとうございました。(拍手)

○天野委員
 森本総務部長もよろしくお願いします。

 それでは次に、岡野交通部長さん。
 昭和54年4月1日静岡県警察官を拝命、勤続42年。警務部門20年間のほか総務部、警備部、交通部と幅広い部門に従事。
 総務、警務部門では警察学校、現任術科課長、現任課長、副校長、初代裾野警察署長、総務課長等を歴任。若手の育成や県警察の組織運営に大いに尽力をしました。
 警備部門では、関東管区機動隊大隊長として北海道洞爺湖サミット警備において新千歳空港周辺の警備を指揮し任務を完遂いたしました。
 交通部門では、高速道路交通警察隊長、交通部長として適格な事件指揮により死亡ひき逃げ事件を検挙に導いたほか茨城、静岡、愛知県の広域に及んだあおり運転事件についても積極的な捜査指揮により事件の全容を解明に導きました。
 岡野交通部長からもぜひ後輩に一言お願いします。

○岡野交通部長
 ただいま、丁重なる御紹介を頂きありがとうございます。
 私自身は警察人生で皆様方に御披露できるような功績等は全くありません。私自身今までずっと42年間やってこられたのは、やはり何といっても警察学校の1年間の訓練が支えになっており、そして同期との絆がありまして今日までやってこられたと感じているところでございます。
 私自身は幅広く各部門を経験させていただいておりますけれども、やっぱり常々思っているのは働きやすいといいますか仕事のしやすい環境をつくることでございます。すなわち、こういう場所で言っちゃいけないんですけれども、やっぱりハラスメント的なものは、そういう部分に配意しながらやっていけば防げるものは防げると感じているところでございます。かといって緩くなってもいけないというところで、要所、要所締めるというところでやってきたところでございます。
 私自身、先ほど山城警備部長からもありましたように、何といっても東京オリンピック・パラリンピックを終えて、勤務を終えて退職できるなと思っていたところでございます。こんな情勢になりまして、さらにまだ新型コロナは予断を許さない情勢になっていまして、私は退職するのはその辺がすごく気がかりでございます。
 しかしながら、優秀な後輩幹部の方は大勢いますので、我々もOBとなってしっかりと組織を支え、また県民の一人として支えてしっかりやっていきたいと思っております。
 最後に、今披露していただきましたけれども、初代裾野開設の準備室長を1年やって、そして署長を2年間やらせていただきました。沼津署の分家として実際は署が開設されたんですけれども、やはり地元の方の期待が非常に高いことは準備室の時から感じておりまして、2年間大過なく勤務させていただいたのがまずもって今一番の思い出となっております。
 簡単ではございますけれども、大変長い間お世話になりました。ありがとうございました。(拍手)

○天野委員
 岡野交通部長ありがとうございました。第二の人生、すばらしい人生を送ってください。

 続きまして、山本組織犯罪対策局長さん。
 昭和58年4月1日静岡県警察官を拝命、勤続38年。刑事部門約24年間、主に組織犯罪対策部門に従事。
 組織犯罪対策課長当時には、榛原郡吉田町に所在していた二代目良知組の本部事務所に対する撤去活動に邁進し弁護士等との連携強化を図った結果、令和元年12月同事務所の撤去を果たしました。昨年2月には暴力団によるみかじめ料など直罰規定を設けた改正静岡県暴力団排除条例を初適用し、6代目山口組良知2代目政竜会組員らを逮捕し実刑に追い込むなど暴力団排除に精力的に取組み大きな功績を上げました。
 山本組織犯罪対策局長にもぜひ後輩に今までの経験についてお話を頂戴したいと思います。

○山本組織犯罪対策局長
 委員の皆様には警察の仕事に対しまして貴重な御意見、数々の助言を頂きまして深く感謝を申し上げます。
 私は38年間県警にお世話になりまして、その半分以上を暴力団対策に携わらせていただきました。時が過ぎて社会が変化していくのは世の常でありますけれども、暴力団の情勢も例外ではありませんでした。そんな中で、暴力団への対決姿勢だけは忘れまいと胸に刻みながらいろいろな事件捜査にも関わらせていただきました。
 私がずっと感じてきた暴力団捜査の魅力といいますか醍醐味とは、あらゆる法令を使って敵を捕まえることでした。刑法に限らず数々の特別法や条例の適用など工夫さえすればそのやり方、手段に幅が持てることが仕事のやりがいにもつながっていたんだと感じております。とはいうものの、捜査が長期間に及びまして、あるいは内容的にも困難を強いられる事件も多々ございました。それでも仲間の熱い視線に勇気付けられ、みんなで知恵を出し合って何とか乗り越えてきたような気がしております。
 引き続き捜査の最前線に立たれる方々には、ぜひ仲間との絆を大事にしていただきたいと願っております。捜査もそうですし諸対策もそうですが、個人プレーはありません。みんなで力を合わせてしっかりと前を見据えて進んでいけば道は必ず開けると思っております。そして世のため人のためお役に立てるものと信じております。
 簡単ではございますが、お礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

○天野委員
 山本組織犯罪対策局長、どうも貴重な御意見ありがとうございました。第二の人生も充実した人生が送れるよう祈っております。

 それでは、最後に金原交通部参事官を御紹介します。
 昭和54年4月1日静岡県警警察官を拝命、勤続42年。総務、警務部門13年間のほか、警備部、交通部、幅広い分野に従事。
 警備部門では、災害対策課長、警備課長等を歴任。天皇皇后両陛下の私的御旅行など数々の警備、警護の陣頭指揮を執り御身辺の安全確保に尽力しました。
 交通部門では、運転免許東部免許センター長、交通企画課長等を歴任。交通企画課長として日本マクドナルドと連携した高齢運転者の交通事故防止対策や県内のプロバレーボールチームと連携した広報活動を行うなど、斬新なアイデアによる交通事故防止対策を推進してきました。
 交通部参事官としては、コロナ禍の中、感染防止対策に配慮した運転免許行政を推進するとともに、自動車教習所と連携した高齢者講習の合理化、効率化に尽力しました。
 金原交通部参事官にも、ぜひ後輩に一言今までの経験で培ったお言葉を頂ければありがたいと思います。よろしくお願いします。

○金原交通部参事官
 委員の皆様にはこれまで質疑を通じて多くの御指導を頂き、またこのような発言の機会を頂き誠にありがとうございます。
 御紹介がありましたとおり、災害対策課長、警備課長、交通企画課長そして現職と、4つのポストで説明者に指名され、その都度360万県民を前にした丁寧な答弁をするよう委員会に臨み心地よい緊張感を頂いたところであります。
 私は警察学校を卒業後、沼津警察署沼津駅前交番で警察官人生をスタートしました。県東部の中心となる沼津市の玄関口を管轄する交番での日々多発する事件事故への対応は、新任警察官にとって大変恵まれた経験となりました。万引きの取調べや酔っ払い、喧嘩事案、風俗営業所への立入りなど今でも当時の緊張感や未知との遭遇にわくわくしたことが思い出されます。
 初心忘るべからずという言葉のとおり、初めて制服に袖を通したときの身の引き締まる思いはいまだに忘れることはありませんが、あるとき読んだ本に初心という未熟な部分は段階や年齢を重ねるごとにその時々の初心というものがあり、一生涯にわたって積み重ねていく初心を忘れないために修行を積んで後輩に伝えていくことが初心忘るべからずの真の意味だとありました。
 以来、私は初心一生を座右の銘としてきましたが、後輩に伝えられたものがあったかは自分で判断できるものではありません。
 昨年来、新型コロナウイルス感染症の影響で様々な行事が中止、縮小される中でリモートによるオンライン会議が署長会議に導入されるなど関係者の御苦労もあったと思われます。これも組織にとっての初心ではないかと思います。
 ぜひとも後輩の皆さんにはその時々で得た経験、初心を次世代に伝えて、より強い静岡県警察を築き上げていただきたいと思います。大変ありがとうございました。(拍手)

○天野委員
 どうもありがとうございました。
 5人の退職される皆さんには本当に長い間お疲れさま、御苦労さまでした。心から感謝を申し上げますとともに、第二の人生、すばらしい人生を送ってほしい。今まで経験したことを生かして県民のためにまた新たな出発をしてほしいと思います。心から感謝を申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

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