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委員会会議録

質問文書

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平成25年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:12/13/2013
会派名:自民改革会議


○杉山委員
 それでは、一括質問で4問質問させていただきます。
 まず、説明資料の83ページにあります沼津駅付近鉄道高架事業については、11月15日にPI委員会の委員長から知事へ報告書が出されたわけですが、相当多くの意見が出て、その中から4案に絞ったと。意見の相違は少し根深いものがありますので、結局1案に絞ることはできなかったわけです。早期に事業に着手するためには、できる限り早くこのPIの成果である4案から1つに絞っていく必要があると考えます。
 知事は、賛成、反対という意味だと思いますけれども、お互いのことを思いやる心が大切だと、地元に対して何ができるかということを考えていくべきだと思うというようなことを発言しておられます。そのような観点から、先月の11月29日に沼津市の関係者から沼津駅付近鉄道高架事業に対する要望を受けた知事が提案したのは、原地区における津波や浸水対策に対する防災力の向上を検討しているというような旨の発言をしたように伺っています。
 これは、11月30日の新聞にも載っておりますけれども、例えば静岡新聞では、現計画で貨物駅移転先となっている原地区の津波対策などを少し心配しているという指摘をし、同地区の防災力向上も含めて事業を考えていくというようなことを示唆したと。それから中日新聞では、現行計画で鉄道高架に伴う貨物駅の移転先である原地区について、防潮堤があるが津波など防災面から心配だと。たくさんの腹案があるということを言って、PI委員会では、防災の観点があまり考えられていなかったというような発言をしております。
 ただ、貨物ヤードの移転ということだけではなくて、このような形で知事が言っておられることは、私も非常に共感ができると思います。
 現在、JR貨物と県の実務者のレベルで協議を進めていると思われますが、この防災対策に対する考え方をまずお伺いしたいと思います。

 それから、私の地元の沼津市内浦と西浦はミカン畑が多いのですが、説明資料の94ページの樹園地の整備につきましてお伺いしたいと思います。
 平成23年度から畑地帯総合整備事業に取り組んでおりまして、農道や畑地かんがい施設の整備を進めているところでありますけれども、この沼津市内浦及び西浦地区は、「寿太郎」ミカンを初めとする柑橘類の生産性を向上するために、現況の狭い農道をまず拡幅改良する、それから畑地かんがい施設を整備することがまず不可欠であろうと認識しております。
 この地域につきましては、南海トラフ巨大地震で8メートルを超えます津波が予想されることから、整備された農道というのは避難路としての機能も期待されるわけです。
 このような農業生産基盤整備にさまざまな期待を寄せているわけでありますが、今後の方針について伺いたいと思います。

 それから、説明資料の100ページですが、森の力再生事業です。
 先ほども8番委員から若干質問がありましたが、建設業者やNPO、それから林業を専門としないような事業体も参入しているという答弁がありました。この事業については、平成18年度から実施しているところですが、荒廃森林の整備をしていることに対して私も非常に大きな期待をしておりますし、今後も継続をしていくことを望んでいるわけです。
 伐採等で危険を伴う作業でありますから、これまでの事故の発生状況についてはどうなっているのか。また、この説明資料の中では安全講習や資格所持などを整備者の要件としているとのことですが、この安全対策の取り組みについて教えてください。

 それから最後に、これは質問と言いますか意見と言いますか、先ほど7番委員のほうから、かなり多岐にわたって質問のありました静岡空港の新幹線新駅設置について、若干述べさせていただきます。
 新聞のさまざまなやりとりの中で、例えば12月12日の中日新聞に書いてありますけれども、JR東海の山田社長が定例の会見で言っている言葉の中で非常に気になるのが、県から話はなく架空の話でキャッチボールさせられるのは鉄道事業者として迷惑だ、知事が言う臨時駅の意味もよくわからないという発言をしていると新聞は報じております。その後に、先ほど出た400億円などの金額の話をした上で、ただ、県から説明があれば対応、議論はしたいと協議には応じる姿勢を見せていると報道されているんですね。
 知事とJR東海の山田社長がこの新幹線新駅について話し合いをしているのかどうか。知事の考えている駅というのは、先ほども7番委員からるる説明がありましたからこれ以上は言いませんが、先ほども出ておりましたように、知事は10月に太田国土交通大臣のところに県のいろいろな計画を相談に行かれているわけですね。県から話はなくという記事が載っているわけですが、当事者のJR東海の山田社長に対して話をせずに、太田国土交通大臣のところに行ってどのような話をされたかわかりませんけれども、これではJR東海が怒るのも無理はないなと感じるわけです。
 さらに、実は私もたまたまテレビを見ておりましたら、JR東海の山田社長のいろいろな話を聞くことができましたが、短い区間にたくさんの駅をつくった国鉄時代の輸送上の失敗って、こう言われているんですよ。JR東海というのは民間会社ですから、一民間会社の社長が輸送上の失敗なんていうことを言うこと自体が、私は、これは間違えていると感じるわけです。それならば、ただ静岡県は通過をするだけでいいのかという話になってしまいます。
 こんな言葉を言われるような会社と県の間をどのように修復すればいいのか。私はこれを非常に憂慮しているということでありますので、もし、これを質問として捉えて何かしらの答弁があるならばいただきたいわけですが、答弁がなければ結構です。以上です。

○宮尾街路整備課長
 沼津駅付近鉄道高架事業の鉄道事業者との協議状況についてお答えをいたします。
 11月15日にPI委員会の石田委員長より川勝知事にPIの報告書の手交がございました。その後、県から鉄道事業者に対しまして、PIで絞り込まれました4案について詳細な説明を行うとともに、各案に対します鉄道事業者としての具体的な意見を伺う協議を現在進めているところでございます。
 この協議では、例えば貨物駅を移転させる案に関しましては、単に貨物施設を移転させるだけではなく、移転する地域に有益となる機能をあわせ持つことができるかどうかという可能性ですとか、近傍の貨物駅との統合に関する課題の整理、さらには鉄道高架を実施しないとした場合の鉄道事業者としての課題、これらをそれぞれ意見を伺っているところでございます。
 御質問のございました防災対策につきましては、PIの取り組みの中でも多くの意見が出されていた事柄でありますことから、1つの案の検討といたしまして、仮に防災機能をあわせ持つ貨物駅とする場合に、必要となる構造上の基本的な条件や荷役作業に影響を与えないための制約事項など、鉄道事業者の専門的な観点からの整理をお願いしているところでございます。
 なお、これらの検討に関しまして、JR貨物にも真摯に御対応いただいておりまして、今後多くの時間をかけることなく、各案に対する条件整理を進めてまいりたいと考えてございます。以上でございます。

○松本農地整備課長
 沼津市の内浦と西浦の樹園地の整備についてお答えいたします。
 ここのエリアは「寿太郎」ミカンで有名なんですけれども、全体で500ヘクタールを超えるような大規模なミカン園になっております。食の都づくりを支える基盤整備の重点エリアということで、農地局としては整備を推進しております。
 ただ、ここの樹園地の農道の幅員が2メートルから3メートルしかないということで、まずは農道整備、それとあわせまして畑地かんがい施設の整備を実施しております。
 この地区を5つのブロックに分けまして、それぞれエリアを採択しまして、今、3つ目まで採択し、来年、再来年も採択の予定になっておりますけれども、全部で5エリアに分けまして整備を進めております。
 それぞれ幹線農道という、それぞれのエリアを結ぶ道路をつくります。あとは集落のほうからその幹線農道ないしは畑のほうに行ける支線農道というものもあわせてつくります。ここの地域としましては、まずはこの幹線農道、支線農道の整備を重点的に進めたいと思います。その後に畑地かんがい施設の整備ということで、まずは農道整備を優先したいと考えております。
 地元の農家や沼津市と連携を図りながら、農業生産と生活空間が一体化した農山村の整備を進めてまいりたいと思っております。以上です。

○松本森林計画課長
 森の力再生事業に関してお答えいたします。
 森の力再生事業の事故ですけれども、これまでに計6件の事故が発生しております。内容を見ますと、死亡事故等重大な事故はございませんけれども、作業員等の不注意とか安全確認の不足という軽微なものが多いのが今までの状況です。
 こういう軽微なものでも、これが重大事故につながる恐れがあると考えておりますので、杉山委員御指摘のように非常に新規参入もあるということですから、安全対策には万全を期していきたいと考えております。
 その安全対策で少しお話をさせていただきますと、団体としてやっていただくということで、NPO、森林組合も含めてその団体自体に安全に対する意識を持ってもらうということで、安全確保や責任体制の明確化というものを事業採択の要件にしてございます。
 もう1点は、先ほど言いました作業員の不注意ということでございまして、作業員がチェーンソーを扱うとか刈り払い機を扱う場合には、必ずそういう資格を持った人に当たっていただくということも審査の中の要件にしてございます。
 実際は、先ほども言いましたけれども作業員の不注意、もちろん資格等を持っている人でも不注意で事故が起きてしまうということがあります。県では技術研修会をまず開催するということと、もう1点は現場のパトロールです。やはり知識として持っていてもなかなか現場で安全に動かせないということがございます。今後作業がふえてきますので、現場パトロールを重点的に行い安全対策をやっていきたいと考えております。以上でございます。

○長島交通基盤部長
 富士山静岡空港への新駅の設置ということで御説明いたします。
 JR東海の山田社長の定例記者会見の発言ですけれども、これは、平成12年にJR東海から県に新駅の設置については不可能であるという文書をいただいておりまして、この方針に変更はないということで記者会見をされたものと認識しております。
 ただ、JR東海はこうした見解を示しているわけなんですけれども、県としては、富士山静岡空港は南海トラフ巨大地震や富士山噴火等の大規模災害に対して、またオリンピック等いろんなイベントのあるときに、首都圏空港の補完空港としての役割を果たすことができる空港であると認識をしております。
 国土交通大臣と知事との面談の中でも、知事のほうからこういった富士山静岡空港の活用を提案しておりまして、これについて、先ほど申した機能の中で本格的に検討するよという言葉ももらっているところでございます。
 今後とも、新駅の果たす役割、重要性を内外に情報を発して、国とも連携して実現に向けた取り組みを進めていきたいと考えてございます。以上でございます。

○杉山委員
 答弁ありがとうございました。
 沼津駅付近鉄道高架事業につきましては、原地区の皆さん方で今さまざまな議論はされているわけですが、約70%の土地を買収、残り約30%というようなことも含めて、貨物ヤードだけでなく、いわゆる防災拠点としての考え方ということであるならば、かなりそれに対して賛同してくれる方がいるであろうと私自身も感じております。これについてはぜひいろいろな腹案、ほかにあるのかどうかわかりませんけれども、防災という部分につきましての貨物ヤードの土地利用ということについて、ぜひまた進めていただきたいと思います。

 それから新幹線新駅に関しては、かなりいろいろな角度から今日も議論されておりましたから、これ以上は申しませんけども、やはり人間関係の信頼を得て、それぞれがそれぞれの立場の中でやっていくということが非常に肝要であるかなと感じております。
 先ほど申したように、一企業の社長が、駅をつくったのが失敗だなんていう言葉を言うこと自体、私は非常に遺憾であると感じている部分もあります。いろいろな時代の流れの中で、知事がおっしゃるように防災力ということを考えれば、輸送としての駅が必要かどうかということは置いておいても、この防災拠点ということに対しては、国も富士山静岡空港に対して相当の期待をしているということはよく理解をしております。
 新聞紙上での言葉のやりとり、キャッチボールではなく、やはりそれぞれの事務方のレベルで少しずつ話し合いを進めていって、何年後になるかわかりませんが、理想は確かにオリンピックに向けた取り組みが必要でしょうけれども、それはそれとして、できるだけ早く県民のためになるような、また国民の防災のためになるような結論が出ることを期待しております。以上です。

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