本会議会議録


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令和4年6月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小沼 秀朗 議員
質疑・質問日:06/28/2022
会派名:自民改革会議


○小沼委員
 一問一答方式にて質問させていただきます。
 危機管理くらし環境委員会説明資料4ページの第96号議案「静岡県立自然公園条例の一部を改正する条例」についてですけれども、新たな規制を含め罰則の強化等、条例を改正する趣旨や狙いについて伺います。

○中山自然保護課長
 条例改正の趣旨といたしましては、県立自然公園において市町や事業者などの地域主体の取組を促す仕組みを新たに設け、保護に加えて利用面での施策を強化することで、保護と利用の好循環を生み出し地域活性化を図るための必要な措置を講じるものです。
 改正の内容といたしましては、地域主体の利用拠点整備や自然体験アクティビティー促進のための法定化、手続の簡素化です。公園利用の拠点となる町並みなどを整備するため、市町や事業者などから成る協議会を設けて、計画を作成し、知事の認定を受けた場合には計画に記載された事業の実施に必要な許認可を不要とすることなどを新たに盛り込みました。

○小沼委員
 続きまして、説明資料51ページの静岡県水循環保全条例の施行について伺います。
 7月1日から施行するとのことですけれども、2(1)に水源の保全のために特に適正な土地利用の確保を図る必要がある区域を水源保全地域として指定しとありますが、どのような区域を想定しているのか伺います。

○太田水資源課長
 水資源保全地域とは水源保全のために特に適正な土地利用の確保を図る必要があると認める区域であります。森林地域は高い水源涵養機能を有しており、水源保全のため特に適正な土地利用の確保を図る必要があるため、森林地域を水源保全地域に指定する予定でございます。

○小沼委員
 参考資料の静岡県水環境保全条例の概要で罰則が5万円以下の過料なんですけれども、5万円とした根拠を伺います。

○太田水資源課長
 罰則につきましては、届出制の中で全国的な各県の条例の全国的なバランスから過料となり、地方自治法で過料を設けるには最高5万円以下という定めがあるものですから、5万円となってございます。

○小沼委員
 それでは、議案第86号の補正予算について伺います。
 主要事業参考資料4ページの盛土造成行為適正化推進事業費について、どのようなシステムを整備するのか伺います。

○望月盛土対策課長
 2つのシステムを予定しており、1つは盛土情報を一元的に管理するシステムです。もう1つは現場情報を一元的に管理するシステムです。

○小沼委員
 盛土規制の要望となりますけれども、こういった事業は7月1日から施行される静岡県盛土等の規制に関する条例を受けてだと思うんですが、こうした規制強化の一方で健全な業者による開発や企業誘致にブレーキがかかる、スピードが落ちる不安の声が上がっておりますので、7月以降丁寧な対応を心がけていただきたいと要望いたします。

 関連いたしまして、熱海市の土石流災害について伺います。
 被害に遭われた方に心からお悔やみを申し上げます。逢初川土石流災害に係る行政対応検証委員会報告書についての県の見解・対応の最終ページに、(2)今後の対応として、盛土の行為者が特定できないことから県が土砂の撤去を行うとあります。この逢初川土石流災害に係る行政対応検証委員会報告書の54ページの検証の廃棄物処理法に基づく行政対応ではA社等が熱海市内で行っていた産業廃棄物等の野積みについて2011年1月に県関係機関により廃棄物処理法に基づく措置命令の発出の可否が検討されたが行為者の特定が困難であったため措置命令に至らなかったとありますが、今はドライブレコーダーや防犯カメラなどいろんなものにより追うことができると思うのですけれども、行為者を特定するためにどのようなことを県として行ってきたのか伺います。

○片山廃棄物リサイクル課長
 産廃の撤去につきましては、責任は原因者にあるとして関係者からの事情聴取、立入検査、報告聴取などを積み重ねてまいりました。その結果、廃棄物を投棄した行為者の特定につきましては前土地所有者が関係する複数の事業者が関わっていることは判明しておりますが、排出事業者を特定することが難しく、当時関係者から報告徴収は行っておりますけれども、事実関係を認定して命令等の対象を特定することはできなかったと考えております。

○小沼委員
 最後に、説明資料55ページのリニア中央新幹線静岡工区に係る動きについて伺います。
 トンネル掘削に伴う水資源の利用については先ほど来水量の話が出ておりますが、私は水質汚染についてお伺いします。
 掘削した土は二重シートで遮断して囲っていくとのことですが、仮に重金属が出た場合県は法的に補償していただけると考えているのか、あるいは二重シートで囲むことに関して県はどのように考えているのか、水質汚染についての考えをお伺いします。

○渡邉くらし・環境部参事(南アルプス担当)
 重金属等を含む発生土の二重シートによる処理については、過去の専門部会等でも議論になっております。JR東海から二重シートで囲むことについては実績があると説明されていますけれども、水源地である大井川上流部に基準を超えた重金属等を含む要対策土を永遠に存置する計画であり、流域の皆さんとしては万が一何か起こったら困ると非常に不安感を持っていると思います。私たちとしても以前議会答弁でも答えておりますが、二重シートの実績がまだ数十年しかないものですから、永遠に存置して大丈夫という保証はまだ得られておらず説明をもらっていないと考えております。例えば北陸新幹線で行われたように県外の廃棄物処分場で処理したケースや愛知県の高速道路での無害化処理の実績もありますから、そういった検討を考えてくださいとお願いしております。

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