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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和6年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 隆久 議員
質疑・質問日:03/07/2024
会派名:無所属


○山本(隆)委員
 分割質問方式でお願いいたします。
 まず、建設委員会説明資料48ページの静岡県食肉センターについて質問させていただきます。
 浜松市と菊川市の食肉センターを統合して菊川市に新設するのですが、まずECI方式という聞き慣れない発注方式でございますが、通常の設計では最適な仕様、工期、工事費等の確定が困難なためこの方式を採用したとのことですが、なぜ困難であるか教えてください。

○勝又建築企画課長
 今回の食肉センターの新築工事は、建物整備だけでなく中に入る様々な機械――プラントと一体となって造ることによりその効果が出るものです。プラントの連携や既存工場を稼働しながら順次建替え、増築、改修を行うものであり、そういった手順等も実際の施工方法を勘案しながらでないと設計ができないため、通常設計と工事の完全な分離は難しいと考えました。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 施設が特殊なものなので最適な方法で発注されたとのことでございます。
 本当に特殊な設備ですけれども、公的な建物ですのでZEB化の対象になっていますでしょうか。

○勝又建築企画課長
 ZEB化する建物とは、居室等一般的な使い方が想定されているものになりまして、今回のような特殊な施設は対象外になると考えております。

○水野建築管理局長
 建築企画課長が答弁したとおり工場のZEB化は厳しいのですが、事務所部分の省エネ対策についてはしっかりとやっていきます。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 ZEB化の対象ではないといっても、電気や水はすごい量を使うと思います。ランニングコストも最終的にはお肉の価格に跳ね返ってくる部分がありますので、省エネに努めていただきたいと思います。

 実はちょっと気になることがありまして、受注者は熊谷組、若杉組、落合組、日管株式会社などの共同企業体で、1月26日に第1期工事の請負の仮契約の締結を結んだと書いてあるのですが、実は1月25日の静岡新聞に千代田区が発注したお茶の水小学校とお茶の水幼稚園の改築工事をめぐって、入札金額情報を漏らしたと区議と元職員が逮捕されています。この入札情報の提供者が実は日管株式会社になっています。日管株式会社が一連の入札妨害の事件で逮捕されたのではないのですが、情報提供したことは必ずしもいいことではないと思っています。いわゆる発注基準や道義的に照らし合わせて現時点で問題があるのかないのか、どのようにお考えかお聞かせください。

○勝又建築企画課長
 1月26日の仮契約とほぼ同時に新聞報道がありました。我々も全く知らなかったため仮契約に至ってしまった状況です。その時点では逮捕等もないわけで、仮契約については問題なかったと認識しております。
 仮契約から今議会にお諮りしております議決までの取扱いをいろいろ確認したところでありますが、今回のECI方式に関する参加条件に仮契約中に受注者が入札参加停止の措置を受けたときは仮契約を解除できる条項があります。現時点ではこの業者は入札参加停止の措置を受けていないため、当該企業との仮契約は制度上問題がないと考えております。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 日管株式会社は、県西部の一番の大手でそれなりの技術を持っているものですから、そういうところは注意しながらも入札参加停止等になっていなければ、円滑に工事を進められるようにしっかりとお話ししていただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 遠州灘海浜公園篠原野球場について質問させていただきます。
 質問の前に1つ整理をさせていただきたいのですが、これは10年も前に遡る問題だと思っておりますが、公園の都市計画の決定はいつ誰がどのようにして決められたのか伺います。

○伊東公園緑地課長
 都市計画につきましては、昭和37年に篠原海浜公園として都市計画決定されております。その後昭和49年に中田島地区と合併し区域拡大いたしまして遠州灘海浜公園に名称変更されます。都市計画の申請者は浜松市で当時の建設省が決定しております。

○山本(隆)委員
 ということはもう60年たっているということでございまして、当時に比べたらここ10年でスピードアップして話が進み出したと思いますが、基本計画の公園の中に野球場を置こうと決まったのは、いつ誰がどのようにして決めたのかお伺いいたします。

○伊東公園緑地課長
 篠原地区における硬式野球場設置につきましては、遠州灘海浜公園の基本構想において既存施設の浜松市総合水泳場トビオと新たな野球場を核とした施設を基本方針として県が策定し、平成28年5月に公表しております。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 ということは、浜松市の四ツ池公園内にある市営球場は、老朽化のため今後廃止し陸上競技場にすることとは関係なく、県が海浜公園に設置しようと決めた認識でよろしいでしょうか。

○伊東公園緑地課長
 基本構想では県中部、東部には県営公園野球場が配置されておりますが、県西部地域には県営野球場がないこと、特に浜松市を含めた県西部地域は、硬式野球チームや野球人口が多い割に野球場が不足している理由で浜松市に硬式野球場を設置する位置づけをしております。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 県中部、東部に県営球場があって西部にはないから置こうと、その場所は策定された海浜公園に置こうじゃないかと決まったとのことです。
 当初浜松市は、篠原地区に県営野球場を造るに当たり、津波の際の避難所機能を前面に出したと思うのですが、県としてその意識はあったのでしょうか。それとも今説明を頂いたように中部、東部にあって西部に純然たる野球場を造ろうということであったかお聞かせください。

○伊東公園緑地課長
 平成28年5月に策定された基本構想には防災面の記載がございます。
 平成23年3月の東日本大震災の津波被害を受け、平成25年4月に浜松市沿岸に防潮堤を着工しております。沿岸部の津波被害が懸念されておりましたが、公園を取り巻く状況が大きく変化したことから、今は津波に対する防災面の位置づけはございません。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 防潮堤ができても越水の可能性もありますし、大地震のときにはあの辺は液状化現象で大変な被害が出ます。どうせ造るなら一時避難施設や物資の中間拠点といった機能も期待したいのですが、今後はそのようなものも検討されるのかお聞きします。

○伊東公園緑地課長
 6番委員がおっしゃるようにレベルツーの津波が来ると越水する想定になっておりますが、トビオの2階は一時避難施設になっていますし、野球場の2階以上のコンコースに避難することも考えられます。ただし液状化の関係で園路や芝生広場はどうしても凸凹になる可能性もありますので、浜松市とどういった避難施設が望ましいのか検討してまいりたいと思います。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 そして今回3案に絞り込んだわけでございますが、絞り込みの方法として規模、構造を変化させる可能性もあることから、外野スタンドがコンクリート構造、ドーム構造の1.3万人の3タイプを除外してドームタイプの2.2万人が残ったわけですが、この2.2万人は2.5万人になったり1.8万人へ構造変更は可能なのでしょうか。

○伊東公園緑地課長
 今回お示ししている案の1.3万人が沼津市の県営愛鷹球場、2.2万人が静岡市の県営草薙球場を事例としておりますので、1.3万人、2.2万人がフィックスというわけではないのですが、ほぼその程度になると考えていただきたいと思います。

○山本(隆)委員
 高校野球の内野席で6,000席以上を加味すると内野と外野を合わせて1万3000人以上でありますので、例えば1万5000人や1万8000人規模の検討は全くなかったのかお聞きします。

○伊東公園緑地課長
 1万5000人と1万8000人については検討しておりません。

○山本(隆)委員
 その結果、照明なしの2タイプとドームということで、この照明なしのタイプはこれまで議論してきたアカウミガメの保護でございます。アカウミガメは御承知のように4月から5月に上陸して産卵し9月にはふ化して海へ行くということで、10月から3月はアカウミガメへの影響は全くないわけですね。ちょうど10月ぐらいから日が暮れるのも早くなるので、10月から3月の間はナイター照明で夕方6時、7時までは試合ができる方式を取ることも十分有効的だと思うのですが、期間限定の照明つきという検討は考えられないものでしょうか。

○伊東公園緑地課長
 現時点でLED照明がアカウミガメの子ガメを誘引する影響があると把握しております。
 今後そのような運用となりますと、アカウミガメの保護団体や大学の学識者に相談しながらになると思います。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 これは余談ですけど、LEDの紫外線が影響するのであれば、それこそ保護団体がやっている真夏の真っ昼間の子ガメ放流はもってのほかだと思うので、これはまた専門家と協議していただきたいと思います。

 昨年10月に知事が浜松市の要望に対して、アカウミガメの生態に与える影響等も含めてほぼドームで固まるんじゃないかとの発言をしております。今回この3案が出ているのですが、照明なしの屋外1.3万人、照明なしの屋外2.2万人、ドームとなってくると、ドームありきじゃないのかとよこしまな考え方も県民の中には多数出るんじゃないかと危惧しておるんですけれども、その辺に対しての答弁がございましたらお聞かせください。

○伊東公園緑地課長
 先ほど都市局長も報告しましたけれども、あくまでも3案は併記しております。ですから優劣はつけておりません。あくまでも同等です。

○山本(隆)委員
 それでは最後になります。
 今後県民にパブリックコメント等を伺い、来年の今頃には最終的に決めたいと知事もおっしゃっているようですが、資材も人件費も相当高騰しています。当時試算した370億円が今造ったら多分500億円近くなるんじゃないかと。それから先ほど申しましたように、あそこは液状化現象もあるため土壌の改良工事もどの程度やるかがまだ明確になっていない部分があると思うのですが、建設費は全て県が持つ前提でパブリックコメントを取っていくのか、それとも例えば浜松市に100億円の負担をお願いする前提でパブリックコメントを取るかでは随分県民の反応も違ってくると思います。今後仮に2万2000人のドームとなった場合に、どういう条件で2万2000人に持っていくのかお聞きしたいと思います。

○伊東公園緑地課長
 370億円が今幾らになるかはなかなかお答えできないのですが、3案を併記したものをパブリックコメントにかけて、その後最終的に成案になります。それをお示ししてから浜松市と役割分担や費用負担についてしっかりと決めていきたいと考えております。

○望月都市局長
 公園緑地課長からも御説明差し上げましたとおり、本日私からも計画の絞り込みの過程と今後の御説明をいたしましたが、今後パブリックコメントを受けて、3案の形のまま基本計画として取りまとめたいと考えてございます。
 本会議の答弁の中でも申し上げましたが、これから基本計画を取りまとめた後、国の事業認可を取得して用地調査と用地取得に入ります。その間を利用して浜松市や関係者と話をしながら、今後詰めてまいりたいと考えてございますので、よろしくお願いいたします。

○山本(隆)委員
 ありがとうございます。
 今の答弁を聞いてまず公園の基本整備計画ありきと感じましたので、しっかり進めていただきたいと思います。ありがとうございました。

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