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委員会会議録

質問文書

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平成21年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐原 徹朗 議員
質疑・質問日:03/03/2009
会派名:自由民主党県議団


○佐原委員
 なかなか難しい話でございます。お時間もあるようでございますから、2点だけ質問させていただきたいと思うわけであります。
 部長は本議会の部長説明の中で、豊かな快適空間と有徳の志が織りなす魅力ある静岡を実現するため――なかなか難しい言葉がございますけれども――着実な社会資本の充実に努めていますという説明があったわけであります。
 しかし、本年度の予算を見ますと、投資的経費は昨年比120億円も減っているわけであります、現実問題。やはり言っていることとやっていることが何か違うんじゃないかなという思いがあるわけでありまして、先ほどの大石先生のいろいろ思いを含めてね。やっぱりこういった予算を減らすということは、いろいろな面においての社会資本整備がおくれるわけでありまして、これに対しての部長の所見をお聞かせ願いたい、かように思うわけでございます。

 2点目でございますけれども、それは説明資料の16ページでありますけれども、平成21年度の建設部の執行体制のうち、土木事務所の出先機関のあり方ということでございます。
 一例挙げますと、熱海土木事務所の伊東支所というのがあるわけであります。伊東市というのは人口が7万2000人、面積が124平方キロメートルでございます。実は、数年前に出先機関の見直しということで、富士土木事務所の富士宮支所が廃止されたわけであります。富士宮市というのは人口が12万人ほどいらっしゃいまして、面積も314平方キロメートル、そして、富士宮支所におきましては聞きますと、芝川町も一応エリアに入っているということでございます。ですから、伊東市と富士宮市を見た場合には、人口で5万人以上、要するに富士宮市が多い。しかも、面積でも3倍以上広いところの支所が廃止されたわけであります。
建設部として、出先機関のあり方の基本的な考え方、どう思っているか、ちょっとお聞かせ願いたい。以上でございます。

○衛門建設部長
 予算についてでございます。
 もうこれは説明資料を見ていただくまでもなく、ことしだけの減少というよりも、ここ数年間ずっとの減少でございますが、前年よりも減ってきているということでございます。
これは、特に来年度をとってみますと、この世界的な不況の中での税収不足というようなこともあろうかと思いますけれども、傾向としては従来から続いておるということでございます。
 とは言いつつも、県民の皆さんから寄せられる要望、これは多岐にわたっておりまして、それもいろいろ県内東中西あるいは伊豆、いろいろなところから要望を寄せられております。そういうのに的確にこたえていくというのは当然我々の責務ではございますが、なかなか御期待にもこたえられないという予算でもございます。
とは言いつつも、やはりそういう限られた資源の中でできるだけ我々工夫して、特にコストも安く、なおかつそれなりの品質も保たれた社会資本を整備していくということで、日ごろからいろいろと工夫しておるところでございます。今後ともいろいろな面、できるだけ費用も安く、なおかつ皆さんにも喜んでいただけるようなものができるように努めていきたいと思います。
 また、それとあわせまして、これは県の財政だけではなくて、国のほうのいろいろ国費も入っておりますが、そういうところもできるだけ有効に利用して、できるだけ多くの事業量を確保できるようにも努力してまいりたいというふうに考えております。

○岩崎総務監
 出先機関の基本的な考え方について説明いたします。
 委員御指摘のとおり平成15年3月、静岡県行財政改革大綱に基づきまして、出先機関の見直しが当建設部含めまして全機関着手したところでございます。
それで平成16年9月に見直し案が発表されました。その中で支所の廃止について整理し、平成17年度より廃止統合を進めてまいりました。結果、富士宮支所につきましては、駐在化でございますけれど17年度に実施し、大きな見直しについては平成19年度、天竜土木事務所と浜松土木事務所の統合を進め、新居支所の駐在化もそのときに行いました。
 支所の駐在化ということでございますが、基本的な考え方としまして、業務を執行するため意思決定などの役割機能を本所に集約化したと。その上で支所を廃止しました。一方、住民サービスの維持、防災等緊急時の対応等の観点から、あわせて駐在の職員も配置した、そういう見直しになっております。
 また、能動的な説明としましては――これは県民の皆さんがよく理解されるような説明の仕方なんですけれど――本所、支所間の所要時間が60分程度以内、また本所から支所管内の最も遠い市町までの所要時間が90分程度以内とされております。簡単に申しますと、それに該当しない場合、災害対応等特殊事情を除きまして、支所は設置されているというふうに考えております。

○佐原委員
 わかったような、わからないような説明でございまして、それは、それ以上のことを申しません。

 平成20年度末を迎え、本日の当局の説明員の中で、きのう御紹介ありましたけれども、9名の方々が本年度をもって県を御勇退なさるということを聞いているわけであります。皆様方は団塊の世代という方々ばっかりであるわけでありまして、私も実は同じ世代の人間でございます。そう思うと、私もそろそろかなと思うきょうこのごろであります。
 大野収用委員会事務局長さん、今井河川砂防局長さん、小松森林局長さん、薩川建設支援局技監さん、竹下河川砂防局技監さん、廣瀬漁港整備室長さん、日吉生活排水室長さん、渡井公園緑地室長さん、黒木農地保全室長さんの9名の方々であります。
 長年にわたりまして県行政の円滑な推進に尽くされました御努力に対しまして、心から感謝を申し上げたいわけであります。御退任に当たりまして、これまで長く携わってこられた県行政を振り返りまして、後輩の皆様方、そして県議会への御感想、御所見等々がありましたら、代表をいたしまして、済みませんけれども大野事務局長さん、今井局長さん、そして小松局長さんの3人の方から一言お話しいただきたいと思うわけであります。以上です。

○大野収用委員会事務局長
 ただいま非常に御懇篤なお言葉を賜りまして、まことにありがとうございます。
 実は、平年よりも10日ほどですか議会のほうが早くて、まだ正直言って、もう終わりだなという実感がわいてまいりません。しかし、今のお言葉で大分それに近いものになったのかなあというふうに思っております。
 振り返りますと私は、県議会の説明員をかれこれ11年間務めさせていただきました。そのうちの数えてみますと6年間がこの建設委員会ということで、半分以上この委員会でお世話になったのだなあというふうに思っております。
 その間に、例えば、入札監視委員会の立ち上げ等の入札啓発への改善でありますとか、それから太田川ダムを初めとする公共事業の評価制度の確立、あるいはCALS/ECの立ち上げ、それから御前崎港の利用促進といいますか航路誘致等々、そして最後の2年間は収用事務ということで、あるいは公共事業の画期に当たるような仕事、あるいはこれからの公共事業を見据える上で大事な仕事、そんなものに従事をさせていただいた。また、同僚の皆さんの御協力のおかげで何とか微力ではございますが、責任の一端を果たすことができたのではないかと。
 また、その間に当委員会におきまして、歴代の委員の先生方から大所高所に立った、非常に貴重なお導きといいますか、教えをいただいた、そういったことがある意味では走馬灯のようにめぐるといいますか、そんなことで改めて感謝を申し上げる次第でございます。
 私は、十六、七年前に初めての県の職員として、海外出張ということで当時の韓国ほぼ全土を視察させていただく機会がございました。それが、実はその後の土木部あるいは収用委員会事務局で仕事をする公共事業感と申しますか、インフラ感といいますか、そういったものの形成に非常に役に立った出張であったなあというふうに思っております。
 そのとき経験したのがこういうことでございます。当時の韓国というのは、1988年のソウルオリンピック、それから1993年でございましたか、大田の万博、それに向けたインフラ整備が進められまして、それに乗っかったような形で、引き続き道路網の整備あるいは港湾の整備、それから地下鉄等の整備、あるいは高層ビル等の都市施設の整備ということで、本当に目まぐるしく公共事業があるいはインフラ整備が進んでいるという時代でございますので、ソウルの繁華街を歩く皆さんの姿も本当に生き生きとしておりますし、訪問させていただいた中小企業の経営者も、もう本当にやるんだぞという気迫、気力に満ちあふれていた時代です。
 その後の韓国の経済的、あるいは社会的発展については御案内のとおりでございまして、これは本当に公共事業あるいは社会公共インフラというものが本当にその国の社会、あるいは経済の発展に極めて大きな役割を果たすものだなあというふうな感を強くしたわけでございます。
 そのときにはもう1つの話がございまして、ちょうど韓国に行く2カ月ほど前に、ソウルを流れます漢江にかかる橋の真ん中が落ちたという大事故がございました。ソウルの市内でタクシーで、その漢江を渡るときにタクシーの運転手と――これは日本語ができる運転手でございましたけれども――そんな話になりました。そうしたらその運転手が言うには、いや、日本の皆さんは知らないだろうけれども、あの橋ばっかりじゃなくて、ついこないだも、その橋が落ちる前にも建設途上の橋が建設途中に落下したことがあるんだよということで、あんなものは韓国人にとっては珍しくはないと。
 そのときに、ふと横を見ますと古ぼけた鉄道橋がちょうど、その我々が通っている道路橋に沿って走っているわけでございます。確かそれは、れんが張りのような極めて古ぼけた鉄道橋でございました。「運転手さん、あの橋は大丈夫かね」というふうに訪ねましたら、「いや、あの橋は、この漢江にかかっている橋の中で1番丈夫なんだよ」と。「なぜかと言えば、これは旧日本軍が、旧統治下の日本軍が建設した鉄道橋だから、これは漢江の橋の中では一番安全な立派な橋なんだよ」と、向こうの運転手さんですけれども、そんなような話をしていただきました。
 いかに良質な社会資本といいますか、インフラを整備してきたか、またそれをいかに維持をしていくかということの大事さを教えられたわけでございます。
 公共事業を取り巻く状況といいますのは、今回の委員会でもいろいろ御議論がありましたように、財政環境を初めとして、極めて厳しい状況にございます。ある意味では選択と集中と、これも目先のニーズだけではなくて、遠い将来のニーズも見据えた上で選択と集中、あるいは進め方についてもさまざまな工夫をしていくと。そして最後には説明責任もきちっと果たすということで、非常に厳しい状況にあろうかなあというふうに思っております。
 逆の見方をいたしますと、この委員会で果たされるべき役割は、今後強まりこそすれ弱まることないということであろうかというふうに思います。どうかこれまで以上に濃密な議論を尽くされまして、また政治の知恵そして行政側の知恵、これをぜひ結集をされまして、今後の静岡県の県土整備におきまして御尽力を賜りますように心からお願いを申し上げまして、御礼の言葉とさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)

○今井河川砂防局長
 まず、温かいお言葉ありがとうございます。
 私は、河川にかかわる仕事をしておりまして、そのときいつも頭の中にとめ置いておる言葉がございます。それは「日本人は戦後、川に背中を向けて暮らすようになってしまった」という言葉でございます。
私が小学校のころ――ですから昭和の30年代の前半ですか――当時、川には水量が豊富に流れ、また清らかな水であった。そういうことで私なんていうのは夏であれば川で泳ぎ、また夏以外の季節でも川が遊び場であった。また子供だけではなく大人も川で洗濯をしたり、その他いろんなことで川にかかわりながら、確かに暮らしていたなあと。
だけれども、その後の経済成長だとか都市化の進展とか、そういう中において水量が減り、水質汚濁も進行して、その結果として人が川から遠ざかってしまったというようなことがあります。
 そういうような背景を認識しての上だと思うんですけれども、静岡県では昭和46年――ちょうど私が県に入ったときでございますけれども――この年に県単独の河川海岸環境整備事業というのを創設いたしました。この事業はその後、現在では事業費は縮減されてしまっておりますけれども、延々と続いてきておりますし、今後とも続けていかなきゃならない事業だと思っておりますが、この事業やその他いろんな事業等、整備指標を使いながら、今まで河川空間の創出というものに努めてまいりました。
 また、国におきましてもふるさとの川モデル事業だとか多自然川づくりだとか、いろんな施策を展開し、また平成9年には河川法を改正し、その目的に環境という項目を入れて、そういうようなさまざまなことをやりながら、多くの人に川のほうを向いてもらうような努力をしてきております。このことは今後とも私自身続けていかなければいかんと思っておりますし、また今後残られる現役の皆さんが、その方向で進めてくれるものと確信をしております。
 県議会の先生の皆様方におかれましても、川が持つ美しい自然環境の保全だとか、にぎわいのある水辺づくりにつきまして、今後とも引き続き御支援賜りますことをお願いを申し上げまして、お礼のあいさつにさせていただきます。長い間どうもありがとうございました。(拍手)

○小松森林局長
 発言の機会をいただきまして本当に恐縮であります。
 私は森林林業の技術職員として、県に37年間務めさせていただいたわけでありますけれども、特に後半の部分につきましては、こういった委員会の席上、あるいはその他もろもろの場で、委員の皆様方あるいは県議会議員の皆様方とさまざまな観点から、いろいろ御議論をしていただき御指導をしていただいたというところについて、本当に感謝しているところであります。
 そして、またこの間、大体おおよそいただけるお言葉としては、森林だとか林業というものは非常に大切なものだと。だから、おまえらしっかり頑張れというような数多くの温かい御支援の言葉をいただいているというところでありました。
殊さら私が県議会の議員の皆様に感謝しておりますのは、平成17年12月議会において、私どもの関係する2つの条例を上程させていただきましたところ、お認めいただいたという、この2つの条例の制定に御理解を示していただいたということであります。
 1つは、森林と県民の共生に関する条例でございます。
 御案内のとおり、これはすべての県民に森林を守り育て生かして、森林と良好な関係を築く――これを私どもは共生と呼んでいるんですけれども――そういった共生をすべての県民に進めることによって、静岡県の森林の多面的な機能を持続的に発揮させようという、森林あるいは林業に係る基本的な条例になるわけです。
 この条例で、さまざまな立場の県民の皆様の役割だとか責務を明らかにするとともに、例えば、私どもの行政にあっても森林共生基本計画という県民の皆さんの共通の目標を策定するんだとか、あるいは、私どもが毎年進めている県の施策について白書をつくって、そしてそれを公表して、県民の皆様の御批判、検証を受けるというようなことなどですね。県の基本的な施策を規定させていただいたということでありまして、こんなようなことが1つできたことによって、これからのある意味では、森林管理というのは22世紀を見据えるぐらいの長い期間がかかるものでありますけれども、本県の森林管理の枠組みを整えていただくことができたというのが1つでございます。
 さらにもう1つは、皆さん御存じのいわゆるもりづくり県民税条例でございます。
 この税の創設に当たりましては――私の記憶しているところでありますと――平成13年から制定までの5年間にわたりまして、実は県議会の本会議では延べ17回にわたって、各党各会派の方から議論をしていただいたと。そしてまた、当然この間、こういった委員会におきましても本当に、それをはるかに上回る回数ですね、早く税をつくれと、早く森林環境税をつくれというようなことを県議会の皆さんから、当局側の私どもに叱咤激励、あるいは御支援をしていただいたと。そういった背景がありまして制定にこぎつけたわけであります。そのおかげをもちまして、現在の森の力再生事業で森林の整備を県民の皆様の協力を得ながら、着実に進めているというような経緯がございます。
 この2つの条例というのは、私の森林とか林業関係のところの狭い範囲で見ますと、ある意味では本県の森林・林業行政上においては、歴史に残るような条例じゃないかというふうに考えておりますけれども、幸いにも、私がこの制定に立ち会うことができたということにつきましては非常に光栄でありますし、また、感慨の深いものが私の中に残っております。
 私どもの後輩も、こういった2つの条例が多くの皆様の御理解と御協力によって制定されたんだという、この2つの条例の精神というんですか、そういったものを深く心に刻んで日々、静岡県の森林・林業のために尽力してくれるものと私は確信しておりますので、先生方におかれましては私ども以上に、より一層、私どもの後輩への御指導、御鞭撻をお願いして、私の感謝の言葉とさせていただきます。どうも長い間ありがとうございました。(拍手)

○佐原委員
 第二の人生、いつまでも御健康で、ますます御活躍されますことを心からお祈り申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

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