• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田島 秀雄 議員
質疑・質問日:08/03/2009
会派名:自由民主党県議団


○田島委員
 1つだけお願いいたします。
 部長さんの考え方をいただきたいんですが、知事がかわりまして所信表明も聞いていますと、生きることをあきらめない、そういう世の中をつくりたいと聞こえてくるんですね。そこで、少しお願いをしたいんですが、実は昨日も私の熱海市の隣の湯河原という町がありまして――神奈川県ですが――お祭りに招待されて行ってまいりました。県会議員の方もお見えになったものですからいろんな話の中で、どうだろうと。きれいどころのお姉さん方が入りまして、その中できれいどころのお姉さん方のいろんな御苦労の話が出たんですね。最後に行ったところが、生活保護ですね。その話に行ったのですね。静岡県の中でも伊豆半島は大変生活保護率は高いという中で、神奈川県はどうですかと聞きましたら、どうも似たような答えなんですね。
 湯河原、箱根、真鶴、小田原、この辺が大変生活保護率が高いというお話をいただきました。勝手な解釈ですけれども、静岡県と大変似て、観光地に偏ったところに多く見られるのかなと、そういうふうに私は把握しています。
 そこで、ぜひ部長さんにちょっと御意見申し上げます。この厚生部でいろいろ資料が出てきます。厚生部は金があってもなかなか問題が解決できないところだと思っています。しかし、建設部等は金があれば解決できる。大変失礼ですけれども、この厚生部だけは金があってもなかなか私たちの理想には届かない。その仕事を皆さんやっておられるわけですから、ぜひそれに向かって頑張っていただきたい。
 実は保護率、これちょっと使ったことあるのですけど、ちょっと古い資料ですが、この保護率を並べていきますと、ちょっと余りいい数字でありませんけれども、熱海市を筆頭に、東伊豆、伊東とずっと並んでいきます。低いほうから伊豆半島がすべて並んでいくと。これは観光地ですよね。そういう状況が見られる。
 もう1つ、厚生部とはちょっと離れますけど、市町村民経済計算からみた地域の所得ですね。地域の所得がどうだろうということをやりますと、県全体、西部、志太榛原、中東遠、東部ですね、大体横並びですね。一番右のグラフですけれども、これは伊豆半島ですね。県内を5ブロックに分けましたよね、県の5ブロックの中では一番低いのかなというのがこの伊豆半島地域です。
 これは、市町村民経済計算から見て市町の1人当たりの市民所得ということで並べています。こちらのほうから低いほうからずっと来ます。一番低いのは松崎町、そして一番高いのは、県下のトップは裾野、トヨタがあるからでしょうね。しっかりとボーナスも出る町ですから、観光地ではボーナスも出ません。ということで並べていきますと、やはり所得の低いほうからすべて伊豆半島です。伊豆半島地域というところですね。
 こういうデータは厚生部の関係のデータではありません。ただ、生きることをあきらめない静岡県をつくるわけです。金がなくても何かしなきゃならないというのがこの厚生部です。悔しい話ですけども、前の石川知事によりますとね、伊豆半島はどんな事業をしてもうまくいかないということをせいせいとあの本会議場で言っているんですね。
 今度の知事も伊豆半島を何とかの地域にしたいなんてお話がありまして、伊豆半島の皆さんがもう少し心を入れかえないと、住民の皆さんの気持ちが変わらなければ観光は成り立たないと言いますけどね、変わってもなかなか苦しい地域なんですね。
 そこで、今のような厚生部に関係する問題も大変厳しい数字が出てきていますので、ぜひ部長さんから部長会議の中でも、こういうものを――縦じゃなくて横の線ですね、横並びの中で、5ブロック化の中で大変落ちる地域がある――と伝えて欲しい。
 もう1つ、部付主幹からも資料をいただいたのにグラフはつくれませんでしたが、自殺者の関係です。自殺――自分の命を絶つ方、この数字を見ても平成19年――これ数字は読み上げませんけれども――大変悔しいですけど、伊豆半島地域がやはり自分の命を絶つという方が多い。
 いろんなデータを並べていきますと、観光というのは、やはり言葉は悪いですが――これ記録に載るんでしょうけどね――やはり私の言葉に語弊があったら先に謝っておきますが、わけあり、御苦労を抱えた方が集まってきてこの観光地というのは成り立っているのですね。
 よその部ではこんなこと申し上げません。金がすべての部でしょうから。ここは金じゃないんですよ。皆さんの気持ちがあって、やはりさっき諸先輩から運転免許のお話もありましたけれども、やはり心がなければ幾ら金があってもできない部ですから、ぜひこの苦しさを、地域の格差がある、この話をしっかりと部長会議でもぜひお話をいただきたいなと思います。御所見をお伺いいたします。

○大須賀厚生部長
 伊豆半島地域の皆さんの所得が比較的低い、それから生活保護、例えば母子家庭の数ですとか、そういったものも非常に多いということも数字としては承知をいたしております。
 原因をいろいろ考えてみますと、やはり静岡県はやはり東海道ベルト地帯を中心に発展してまいりまして、そこに産業が発達して所得が上がってきたというところなのかなというふうに思っております。東海道から離れました地域といいますのは、やはりどうしても産業の発展がなかなかうまくいかずに所得的にも置いていかれたというところであるというふうに思っています。
 伊豆半島の場合は、東京の奥座敷という形で、観光で生計を立ててきたというような側面があると思います。観光もかつてのような、伊豆が日本の観光地の代表というふうな感じではなくて、日本国じゅう観光地という形で分散をしてしまいましたので、相対的に地盤沈下が起きているということで、所得格差が広がっているというような現状が生まれているんじゃないかなというふうに思います。
 県の幹部はそれを十分承知をしていると思います。思いますけれども、我々の側からそうした情報はきちんと福祉関係の指標ということで県の幹部で共有できるように私からも十分部長会議等で情報発信、庁内発信をしていきたいというふうに思っております。

○田島委員
 最後に要望しておきます。ぜひ発言を積極的になさってほしいなということと、やはりこの地域は生きることが苦しい地域なのですよ。観光が廃れておりますけど、これから日本のあり方も静岡県のあり方も観光だといわれますけれども、観光業というものに当たる産業分類はないんですよ、何も。すべてが観光。デパートに行くことも楽しければ観光ですよね。人が集まることは観光です。
 そういう意味では、特別な業種としてなかなかつかまえにくい業種だと思います。そういう意味で、観光といわずに、地域で生きるためにどうするのだという、そこから出れば、観光という看板がとれると思うんですよ。生きることに苦しいでは、やっぱりおかしいですよね。
 私は応援しませんでしたけれども、川勝知事がやはり子供たちをしっかり守っていくのは当たり前だと、ここで大変語尾が強かったですよね。私は立派だと思いますよ。これからは自民党、民主党云々ではなくて、ものの考え方を変えるということが変革だと思いますんで、厚生部の皆さん方のお力をぜひ県民のために貸してください。多く要望しましたけれども、よろしくお願いします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp