• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年10月子ども健全育成推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:10/24/2019
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 先生、ありがとうございました。本当にいろいろ考えさせられることが多いなと思いました。虐待のない社会をつくっていかなければということを本当に改めて感じさせていただきました。
 2点だけお聞きしたいんですけれども、虐待をしてしまう親御さんは、必ず初めに、しつけのつもりだったと言って――必ずというのは変かもしれませんけども――結果として虐待して、そして本当に一番悲しいことはお子さんが亡くなってしまうことですけど、しつけのつもりだったという言葉を結構おっしゃるじゃないですか。その心理というか、本当にしつけのつもりだったのかなというところがいつも疑問に思うので、その辺の考え方をお聞きしたいと思います。

○平岡篤武氏
 その部分が、虐待がなぜ起きるのか、起きると何が起きるのかというのは、長々と説明させていただいた理由なんですけども、そもそもしつけという時点で、我々が考えるしつけと、たたいて実行しちゃったんですというしつけは多分、定義が違うんですね。それは、さっき言ったように、虐待を受けているといつもびくびくしています。びくびくしていると、脳の調節機能が狂っちゃいます。狂っちゃうと、やることが異常になります。異常になると、経験から学ぶことができなくなる。そうすると、世間とずれたことをするようになるということがわかっているので、そういうことだと思います。
 つまり、冷静に教育を受けた人間は、死に至るまでの暴力を口が裂けてもしつけとは言いませんよね。その狂いがあって、少しずつ少しずつ、じわじわと起きているんだけど、一瞬一瞬、親の生き方を見ているから。殴られないために必死に我慢してきましたとか、親は困っても誰も助けてくれませんでした、学校に行ったらできない子供として先生にばかにされましたとか、仕事がなくふらふらしていたら、優しいお兄さんにいいようにだまされて性的な被害ばっかり受けましたというように、その場を切り抜けることばっかりして生きていた人なんですね。今まで身につけていないことの集大成が、誰にも共感してもらえない「しつけのつもりでした」だと。そういうちょっと難しい親はみんな虐待して開き直って、俺だってそうやって育ってきたんだとか言っている。アスファルトの上で養父に柔道を習ったとか、散弾銃で撃たれたとか――向かってではないんだけど、足元に――そういう人がいっぱい来るんです、児相でも。児相は、一々そういうことを何かあるたびに記者会見で言うわけにもいかないので、世間のいろんな思いから批判されるんだけど、重たいケースの親はみんな堂々とそうやって言いますよ。俺だってそこで生き延びてきたんだ、何が悪いって。それは、冷静に考えると、何を言っているんだという話だけど、一瞬一瞬、アスファルトの上で柔道やるぞとおやじにぺったんぺったん投げられて、青あざをつくって学校に行った子は一生懸命生きてきた。なので、そういうのを見ると、乖離が恐ろしく広いなと。わかれない。

○盛月委員
 一人一人の背景には、深刻な問題があるということを、私たちもしっかり勉強していかなければいけないと思いました。

○平岡篤武氏
 それは許す必要はないし、きちっと社会的な制裁とかも受けてもらうんだけども、子供にとって親というのが難しいのは、親を否定すること自体は未来を否定することですよね。種族として次の世代につなぐというのは親のイメージです。親がいなくて、テレビを見ればクリスマスに親がプレゼントしてくれる絵が出たりとか、そこは難しいです。支援と1つの家庭という兼ね合いがすごく難しいです。

○盛月委員
 最後に、今後に向けてというところでお話しいただいた福祉の専門職員の力量向上のためのところで、県でも専門の研修センターの設置が必要ということがありましたけれども、ちょっと聞き逃してしまったものですから、モデルとして、子どもの虹情報研修センターですか。そのことをちょっとだけ。

○平岡篤武氏
 資料は「子どもの」と書いてあるんですけど、「の」の後ろに「虹」をつけてもらって、子どもの虹情報研修センター。

○盛月委員
 これが国で、これから、横浜と明石市のほうですね。

○平岡篤武氏
 毎月、全国から職員を集めて研修をしているんですよね。

○盛月委員
 子どもの虹情報研修センターというのは場所ですか、団体の名前ですか。

○平岡篤武氏
 正式には、虐待云々という正式名があるんですけども、通称子どもの虹情報研修センターです。横浜博萌会という法人が委託を受けてやっています。全国にそこしかなかったので、とても行けない人がいるということで、西にないですかと募って、明石市の市長が手を挙げて、うちで場所を用意しますといってつくって、西と東に1つずつあります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp