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委員会会議録

質問文書

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平成29年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:12/15/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○曳田委員
 では、分割質問方式で何点かお伺いします。
 きのうは、行政経営に関する話がございましたけれども、まさに今の話を聞いていますと箱物ではなくてソフトに対する投資が当委員会の議論に占める割合は非常に大きいと思います。金額ではなくて知恵を絞れば、静岡県の相当いろんな方々においでいただいてお金を落としていただける仕組みづくりができるのではないかという思いがしています。
 重複するかもしれませんけれども、まずラグビーワールドカップの件についてお伺いしますけれど、先ほど説明資料15ページのファンゾーンについて6番委員からもお話がございました。要旨の1に「大会組織委員会から示されたガイドラインに基づき」との記述があります。駿府城公園と浜松城公園で県内全域と言っていますが、何か一つないところが東部です。結果としてこうなっているのですが、ここに至る経緯について、例えば東部は検討されたのか、それとも東部が落ちたのか、まずお伺いします。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 ファンゾーン候補地の選定につきましては、各施設のパブリックブース、各地のステージ、それからスポンサーブースを設置するというハード的なもの、それから5,000人レベルの人が入場できるという条件がガイドラインで提示されております。
 つきましては、私たちは条件に合うところが県下のどこにあるか調査を実施いたしました。8番委員からお話がありましたとおり東部地域も幾つか候補地を挙げて調査したのですけれども、結果的には今申し上げた条件に合致するところが最終的に候補地となった静岡市の駿府城公園それから浜松城公園になりました。私たちとしては一応県下全域で条件の合うところを調査した経過がございます。

○曳田委員
 結果論だからしようがないけれども、さっき言った投資効果を全県で考えた場合、ガイドラインも大事だけれども、少なくとも東中西の概念から考えれば少し残念な気がします。しようがないけれども何とかリカバリーできる方策を考えてもらいたいと思います。

 それで、実は質問に当たってチケット料金を見た瞬間えらい高いなと思いました。これは大会組織委員会が設定することで当然サッカーワールドカップなんかもそうで、非常にいろんな問題点が指摘されています。静岡県内でやるのでラグビーの普及あるいは啓蒙という意味で、我々もそうだけれど、将来を担う子供たちにラグビーにもっと興味を持ってもらい、また我々も見てみたいと思うんだけれども、このチケットの金額ではなかなか子供たちも手が出ないのですが、何か対策はございますか。お伺いします。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 大会チケットにつきましては、かなり人気のあるカードやそうでないカードも、カテゴリーもA、B、Cという区分がございまして静岡県で開催するカードで日本戦の一番高いところで4万円でございます。
 ただ、カテゴリーDあるいはCについては子供料金ということで一番安い10月9日に行われるスコットランド戦は子供料金で1,000円という御案内です。大会組織委員会から一定の配慮がされていると私は感じています。いわゆる販売について協力してほしいということでございまして、現在のところはチケットに関する助成は考えていない状況でございます。

○曳田委員
 これは、ちょっと難しいデリカシーのある話かもしれないけれど、見ていておもしろいと思うのは購入までの3ステップで、抽せんの結果、見事当選したら購入できるということでチケットを購入するのに競争率が高いのですか。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 世界規模のイベントや大会のチケット販売状況を詳しく承知してはいないのですけれども、前回のサッカーワールドカップ大会のときにはかなり人気の高いスポーツでもありましたので私自身も抽せんに漏れ購入できませんでした。今回のラグビーに関しましても全体のチケットは約180万枚と言われております。その半分ぐらいを日本国内で売ってほしいという話もございますけれども、チケットの値段に高低があるように人気のあるカードとないカードもあると思います。ですから当然日本戦は人気が高くなることも想定されますし、購入したいチケットが買えないこともあろうかと思います。また残念ながらそうでないカードもあると思うので、そういった面では抽せんにならない場合もあると思うんですけれども、具体的に必ず抽せんに至るかどうかは今の状況ではわからない状況です。

○曳田委員
 わかりました。いずれにしても我々も見たいという部分もあるけれども、子供たちに関してはぜひ一考をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。

 観光のことで何点かお聞きしたいのですが、16ページの静岡県観光躍進基本計画です。
 僕も本会議で質問したけれど、静岡県観光振興条例が制定されていて第4条に県の責務として県は支援をするという文言があります。どうも16ページを見ていると県の役割が見えづらい感じがします。DMOという言葉ばかりが躍っていますが、どうなのでしょうか。

○永井観光政策課長
 次期静岡県観光躍進基本計画における県の役割についてです。
 基本的には、8番委員がおっしゃるとおり、静岡県観光振興条例第4条の県の責務に、県は観光振興に関する施策の策定及び実施とともに情報の発信や観光事業者等の取り組みに対し必要な支援、県民に対する理解促進と観光振興に関する取り組みへの参画の促進に向けた広報や啓発となっており、これに沿って今回の次期計画についても取り組みを記載しております。
 ですので、大きな観光政策の策定がまず県の役割としてございます。あるいは市町や観光事業者が行う取り組みへの支援や、県が行うものの中には情報発信であるとかいろんな情報提供がございます。今回の計画の中にも県が行うものを具体的に記載しています。

○曳田委員
 行政経営の点で、つまり来年度予算が非常に厳しい状況にある中で最小の投資で最大の効果を上げられる要素として、ここの意味は非常に大きいと思います。そうすると今の答弁では通り一遍の答弁だと思うわけ。

 先ほど7番委員もお話ししていますけれども、確かに地域から上がってくる観光施設整備計画に対して上限が新しい施策だと2億円という縛りがある。知恵のある市町からはこれでは足りないじゃないかというお話も当然あれば、いやこんなお金を使ってどうしようかという市町もあります。そういう意味で県から見て、県が投資して効果があらわれる市町の提案は果たしてどのくらい来ているのですか。わかりますか。

○永井観光政策課長
 来年度の新制度で各市町から上がってくる具体的な事業まではまだ承知しておりません。ただ現在この観光地域づくり整備計画に基づいて、前段となる観光地エリア景観計画が既に策定されている観光地域があることは承知しております。恐らく今後観光地域づくり整備計画が具体的な絵になってあらわれてくると承知しております。現状はそういう段階でございます。

○曳田委員
 大変ありがたい話ですが、この金額ではやっぱりなかなか難しい。箱物をつくるのとはわけが違って、見方によってはこれだけの効果で人を呼び寄せるようなものがつくれるという発想に立って、高いか安いかは別にして、知恵を絞って本当にどんどんスピード感を持って応えていっていただきたいと思います。

 それで、先ほども出ましたデスティネーションキャンペーンについてちょっとわかりにくいのですが、20ページです。テーマにしても商品企画にしても県内5地域部会と出ているんですが、部会の中身はどういう構成になっているんですか。

○横地観光振興課長
 地域部会の構成についてお答えいたします。
 まず、伊豆につきましては美しい伊豆創造センターの管内に当たります沼津市、熱海市、三島市、伊豆市、下田市、伊東市、伊豆の国市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町になります。
 富士につきましては、小山町、御殿場市、裾野市、清水町、長泉町、富士市、富士宮市になります。
 中部地域につきましては、現在駿河企画観光局が設置されており、その管内に当たります静岡市、藤枝市、焼津市、吉田町、島田市、川根本町になります。
 中東遠につきましては、御前崎市、菊川市、掛川市、磐田市、袋井市、森町です。
 西部地域につきましては、浜松市と湖西市になっております。

○曳田委員
 行政が主ということですか。

○神戸観光交流局長
 地域部会の構成は、DCをきっかけに観光地域づくりをしていこうという考えの中で地域を分けました。昨年度ですが、DMOへの動きがあるところが核となるべきだろうということで、それぞれ地域でどこが核になるのかを決めてまいりました。
 その中で、伊豆地域におきましては美しい伊豆創造センターが日本版DMOになっています。中部地域では先ほど申しました駿河企画が10月にDMOとなりました。西部地域では来年4月から浜松・浜名湖のDMOができる動きが出ております。
 それに加え、中東遠、富士・裾野・御殿場地区でもそれぞれDMOに向けた動きがあり、まずは日本版DMOになろうというところを核として組織をつくり、さらに今進めている部分について地域部会をつくる形で設置し、県内でDCをきっかけに観光地域づくりを進めていく組織をつくりました。

○曳田委員
 何でこんなことを言うかというとね、例えばこの商品企画の中でジャカランダの木のことは知っているよ。だけどジャカランダフェスティバルなんて話は初めて聞きます。これが伊豆半島に人を呼び込むための商品企画ということ自体が驚くわけです。沼津市では沼津港に160万人が来るわけです。先ほどの6番委員の話と重複するかもしれないけれども、あさっての方向で議論がされています。
 さっき言ったように、最小の投資で最大の効果、つまり客に来てもらって金を落としてもらうことが、県が潤う大きなテーマだと思います。その肝心かなめのところがどうも委員会説明資料を見る限り観点が違う気がするけれどもどうだろう。

○横地観光振興課長
 DCの商品企画例についてお答えいたします。
 先ほども答弁いたしましたとおり、商品企画例は各地域部会におきまして市町、観光協会、観光事業者が一緒になり決定したものでございます。県はそういった商品企画例に対して売れる商品になるにはどうしたらいいかを助言し、地域がつくった観光素材を取りまとめ、県が横串を通してオール静岡県として情報発信しております。

○曳田委員
 デスティネーションキャンペーンの仕組みについて全体を把握しているわけではないけれども、県が横串を刺すのは確かに大事だけれど、やはり行政はこういうものに関してプロではないと思います。デスティネーションキャンペーンはJRのキャンペーンの、そうだ京都に行こうに当たると思います。そうすると何が魅力で静岡県に行くのかという話になれば、当然いろんな絞り込まれたテーマがあると思います。
 何か総花的で、なおかつ正直言って行政主導で、そうではないと言いつつも行政が何か後ろで操っている。もうちょっとわくわく感がある資料ならば、そうだ、このデスティネーションキャンペーンをみんなでもって応援しようじゃないかと。わくわく感がない商品群だと僕は思うわけ。
 少なくとも、次回定例会の委員会までで結構ですから、もうちょっと本当に、このデスティネーションキャンペーンに対してもっと取り組んでいただけるよう、我々も知恵を出すけれどもぜひ次回までに精査した資料をいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 前回の当委員会で、DMOの話をしましたが、なかなか地元の観光協会に聞いてもわかりにくいと言われました。例えばさっき言った伊豆の話もあるけれども、どうしてDMOを頂点にして観光施策をこれから進めていかなければならないのか。もう少しわかりやすい仕組みができないのか確認したいので、よろしくお願いします。

○永井観光政策課長
 今後の観光施策の推進に当たって、DMOについてお尋ねがありました。言い方は悪いですが、これまでの観光は長年の経験に頼っていたところがあったと言われています。今後はマーケティングあるいはマネジメントが観光分野にも必要だと言われております。
 もう1つ言われているのは、これまでの観光地づくりではなく、今後は観光地域づくりだと。どこが違うかと言いますと、これまでは地域の観光組合や旅館組合、観光関係者が中心になられて誘客促進されていました。それそのものがいいとか悪いとかということではございません。そうではなくて、これからは地域でいろんなかかわりがある農林水産業者、商工業団体や住民を巻き込んだ形で地域の魅力を高めていくことによって来訪者が地域を訪ねてくるという方向に向かっていくべきと考えております。その推進を担うのがDMOという組織であり、DMOの設置や支援に取り組んでいます。

○曳田委員
 わかりました。観光立国、観光立県という言葉が躍りますが、明らかに国のベクトルは東京2020オリンピック・パラリンピック大会に国として4000万人から6000万人という来訪者、観光客を呼び込んで国を潤わせたいという一つの大きなテーマにあると思います。
 逆に言うならば、この静岡県も同じと思います。たまたまこの委員会は企画文化観光委員会なので、きのう言った行政経営の話が出るわけです。経営は基本的に収支が潤わなければしようがないのです。だから本当にDCやワールドカップも含めて大事なテーマだと思います。
 その視点に立って、来年度予算は別にしても、予算が足りない分は我々が補うくらいに呼び込むことで県が潤う策を展開していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 最後に、8ページの東静岡駅南口県有地への文化力の拠点の形成に向けた取り組みについて、11月2日にプロジェクトチームを設置とありますけれども、今までの検討状況を教えてください。

○松浦政策監
 8番委員にお答えいたします。
 文化力の拠点プロジェクトチームの検討状況について、11月2日にチームを立ち上げた後に7つのタスク体制をとってございます。これまでに全てのタスクにおきまして1回目のタスク会議を開催し、課題点や今後の取り組みの方針などについて確認、共有いたしました。
 例えば、図書館タスクにおきましては今年度教育委員会で中央図書館の全館移転方針を受けた新中央図書館の基本構想策定を進めてございまして、これに向けた有識者会議開催や図書館利用者、それから市町立図書館の職員からも意見を伺っており、情報共有、意見交換を実施してございます。
 それから、もう1つ参考ですが、事業手法タスクも用意しています。こちらのタスクでは民間活力を導入した事業手法や新たな民間提案の機能を検討しておりますけれども、タスクでの検討と合わせてコンサルタントを活用して、ヒアリング調査などによる民間事業者の参画意向の把握、それを踏まえた適切な事業手法等ができるようにコンサルの契約を12月下旬に予定しています。コンサルの専門的アドバイスも受けながら事業手法の検討等を進めてまいります。

○曳田委員
 行政ですから、一から十まで利益を上げろとは言わないですが、ただ文化力の拠点は大事なことだと思います。基本的に東静岡の一等地で何を生み出すか。端的に言うなら例えば利益を生み出すのか、県下全域に文化を醸成させるものをつくるのかと、突き詰めるとそうなると思うわけよ。
 文化力の拠点の形成は大事だと思う。けれども地勢的に一等地というところに議論が向いていて、ではあそこで何を生み出すかと。プロのコンサルタントが入っていて、そのことに関しては実際問題あまり肯定的な意見はないと思う。一等地をどうするかという問題はもう時間が結構たっているわけです。だから今の御答弁はよくわかります。通り一遍の御答弁で確かにそのとおりだと思います。だけど財政がこういう状況の中で、果たして一等地で計画を推進していっていいものかどうかについてもう1回立ちどまって考えるべきだと私は思います。
 このことについて別に答弁してほしいとは言わないけれども、本当に財政が逼迫している中でぜひもう一度検討をお願いしたいと思います。

○遠藤委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時15分といたします。
( 休 憩 )
○遠藤委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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