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委員会会議録

質問文書

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平成19年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:12/14/2007
会派名:自由民主党県議団


○石橋委員
 それでは、質問をさせていただきたいと思います。
 先ほど来、PISAの件で質問があったわけであります。新聞で文部科学省の大臣がこの結果を受けて、PISAの前回の結果を受けて改善を図ってきたが、まだ生きていないかもしれないというような非常に他人事のようなコメントを出しているわけであります。日本には日本のよさがもちろんあると教育長はおっしゃったが、私はそのとおりだと思います。
 ただ、学習時間をふやせば学力が向上できるということではないと思いますし、今後の改善策、要するに学力を向上させていく改善策として、県教育委員会はどのような方策があるのかお伺いしたい。質問の1点目でございます。

 それから2点目は、食育の件に関しましてお伺いしたいと思います。
 特に給食の件で、先般も塩の件を取り上げたわけでありますが、食事と健康には非常に関係があるわけであります。
 特に最近、食品の偽装というような問題もありまして、給食は安全だと思いますけれども、例えば家庭で幾ら気をつけて中国産の野菜は食べないとか、外国産のものは注意するとか、食品添加物は注意するとかしていても、給食でその辺の力を抜かれちゃうと困る。例えば給食に安全でないものが入っていたとすると何もならないわけでありまして、県としてそういった物をチェックするシステムになっているのかどうなのか。
 例えば国内産の豚だと思って仕入れたものがそうではない、非常に安全でないものが給食に使われているという可能性もなきにしもあらずなわけでありまして、そういうものに対するチェックというものが行われるシステムになっているのかということについて、2点目はお伺いしたいと思います。

 3点目でございますが、県の教育委員会の委員の皆様は本当に人格、見識ともにすばらしい方が選任されているということを認識しているわけでありますが、市町の教育長あるいは教育委員長は教育界以外から選任されている例が県内であるのかないのか。選任されていれば、何人ぐらいいらっしゃるのかということを伺いたいと思います。
 とりあえず質問は以上です。

○安倍高校教育課長
 PISAの調査結果に基づきます改善策ということです。
 この調査対象は中学校の学習内容についてでございますけれども、日本の場合には高校1年生の5月あるいは6月の時点での調査でございます。
 この中で例えば日本は他国に比べて授業がつまらないとか、あるいは日常的に役立つ授業をしていないというような調査結果も出ておりますので、そういう意味で高等学校における授業のあり方というものも、これを踏まえてやはり改善していかなければいけないと思います。
 これまでも教師の授業力ということをかなり焦点化して、施策を展開してきたわけでございますけれども、今後は特に、今後の静岡県教育を担う、特に若い先生方を中心にしまして授業力のさらなる向上という点から施策が展開できればというふうに思っております。
 また、あわせまして子供たちにとりましては高1ショックと言ってもいいかと思いますけれども、中学校までの学習と高校に入ってからの学習の格差、落差というものも非常に大きいと思いますので、例えば高校1年生に対して、高校での学習の手引というようなものを既につくっている高等学校もございますので、そういうものを参考にしながら、いろいろな状況を踏まえて、種類を多くした学習の手引というものも今後作成していければいいかと思っております。以上でございます。

○三ッ谷生涯学習企画課長
 今の点の補足でございますが、PISAの学力調査の結果については、理想の学校教育具現化委員会の中でも話題になりました。
 委員会では、理数系の方として戸塚洋二先生が参画していただいておりますが、戸塚先生によると、低下はしてきているにしても、日本の子供たちの学力はまだまだ十分あるんだという御意見でございました。
 ただ、先生も御心配な点がありまして、科学への興味関心という部分で科学に楽しさを感じている子供の割合が大変低いと。その背景として、大人の理科的な面の能力、例えば知識等も十分ではないということも話題になりましたので、別に理科だけではございませんが、子供の勉強に対する興味関心などをどうやって引き出していくかというあたりが授業の改善の中でも大きなテーマになると思います。そんな点も今後大切にしてまいります。以上です。

○植田体育保健課長
 給食の食材についてのお問い合わせでした。
 現在給食の食材は、主として基幹物資は学校給食会が、その他の食品については、給食の各共同調理場、単独調理場が独自に、学校栄養職員が注文等を行い納入されております。
 本年度、多少問題のありました件が2つほどございます。1件はミートホープ社の肉の偽装問題でございました。学校給食会が扱っている品物の中にミートホープ社のラビオリという洋風ぎょうざが入っておりまして、即座に学校給食会が業者に納入の停止を通知し、物を引き取っていただきました。また、それらの情報についても県教育委員会に上げていただきました。
 もう1点は中学校で、賞味期限切れのチーズを子供たちに出してしまったということで、そちらの方は学校栄養職員がチーズが箱の中に入っていたために完全にチェックができなかったという報告が上がっております。
 いずれにいたしましても、子供たちに対する食材でございますので、県の教育委員会で持っている物資委員会、あるいは物資専門委員会等を通じまして、県と給食会とで安全・安心な食材を給食に使うということで、今後とも指導をしながらやっていきたいと思います。

○風間事務局参事兼義務教育課長
 前後いたしますが、PISAの報告を受けてどうするかという話でございます。
 高校教育課に引き続いての話になるわけですが、義務教育課といたしましても、やはり授業の充実ということをさらに一層進めていかなければいけないということで考えているところでございます。
 さらに、義務教育に関連いたしましては、4月に学力調査等を行い、現在分析を進めているところですけれども、結果が出ましたら、パンフレットを作成して保護者へ現状を知らせたり、あるいは学校への支援措置の実施等をしたりして、今後とも授業の充実等に努めていきたいと考えているところでございます。以上です。

○鈴木事務局参事兼教育総務課長
 先ほど議員お尋ねの市町の教育長等について、教育界以外からの選任のパーセンテージは幾らかということなんですけれども、手元に資料がないものですから、後ほど委員長を通して回答をさせていただきたいと思います。

○石橋委員
 ありがとうございました。
 特にお答えをいただいた中で、食育でございますが、給食会がチェックをしているというようなことをお答えいただいたわけですが、ぜひ抜き打ちで食材のチェックをするシステムをつくっていただきたい。抜き打ちでいいですから。
 それともう1つ、やはり今一番問題になっているのは、食品の中にある添加物並びに化学調味料、これが非常に子供たちの健康によくないと言われております。ですからそれのチェックですね。
 もう1つは我々がいつも言っていて、昔から言われている言葉でもございますけれども、「三里四方のものを食すれば病せず」と、三里四方でとれたものを食べていれば、病はないということでございます。今、我々の地元の方々が言っているのは地産地消ということでございますけれども、地元でとれたものを優先的に食べていれば問題ないんだということでございますので、ぜひそういったことに御留意いただいて、給食についてはやっていただきたいと思うわけでございます。

 それから、話が前後しますけれども、科学への興味という面で問題があるんじゃないかということでございますが、一部では、学校に予算がなくて理科等の実験ができないというようなことも伺っているんです。それで子供たちに科学への興味がわいてこないんだというような声もなきにしもあらずなわけでございますので、そういったことがあるのかといったことをもう一度お伺いしたいと思います。

 それから、市町の教育委員会の委員長、教育長についてお伺いしたわけでありますけれども、私がなぜこのような質問をしたかと言いますと、これは分野が違いますけれども、稲取の観光協会で事務局長かな、女性の方を1人公募で採用したんですね。その方が非常に活躍していらっしゃるということでありまして、すばらしいというふうに外から見ていて思ったわけであります。
 そういった中で、教育の世界は我々が見ていると、どちらかというと校長先生の出身者が教育委員長とか教育長になっているというケースが非常に多いわけであります。そういった中でやはり何がいけないかと言うと、前例を踏襲することに力が入り過ぎているという傾向が教育委員会全体に見られるんじゃないかということです。
 21世紀という新しい時代に子供たちを育てることについては、やはり新しい血と言いますか、新しい時代への対応と言いますか、そういったことが必要なわけです。先ほどの観光協会ではございませんけれども、新しい目で教育委員会を見ていただく。1つのモデルとして、どこか1カ所でそういうことをやっていただければいいわけです。そういうモデルをやっていただいて、教育界全体が新しい目で、すばらしい子供たちを育てるようなそういった静岡県の教育界になっていただきたいということであります。
 私は静岡県の教育というのはすばらしいと思っておりますし、みんな頑張っていると思いますし、自信を持ってこれからもやっていただきたいと思っておりますので、その点のコメントがありましたらお伺いしたいと思います。

○遠藤教育長
 今、石橋委員がおっしゃられたとおり、確かに教育界が閉じられていてはいけないと思います。
 教育委員会というのはレイマンコントロールでありますので、教育委員になられている方は教育界出身でない方の方が多いと思いますけれども、市町教育委員会の教育長は圧倒的に学校関係者で占められていると思いますが、私が承知しているところでは、今県下の2つの市で、いわゆる教員出身でない方が教育長をやられています。そういうところでは、民間的な発想を取り入れるなどいろいろな部分で、教育長がずいぶん活躍をされているということも伺っております。
 確かにこれからの学校、いわゆる教育というのは、社会総ぐるみと言われているわけです。特に学校教育も地域の方や企業の方、そういう方々のお力もお借りしながら、子供たちをみんなで育てていこうと。そのためには、言葉は大変つたないですけれども、私ども教育界でずっと育ってきた人間というのは、多分に視野が狭いという部分もありますので、ぜひそういう新しい血を入れて、子供たちのためによい教育環境をつくるように努力していきたいと思います。

○三ッ谷生涯学習企画課長
 予算がなくて実験ができない学校がありますかというお尋ねでした。
 きょう話題にしていただいております学校を取り巻く実態状況調査の第2次調査で、農業高校あるいは工業高校等々を訪ねて、産業教育施設・設備関係の実態は聞いております。実験そのものができないという声は聞いておりませんが、中身がちょっと足りないと、そんな課題はあります。そういう専門高校の施設・設備が産業界で使われている最先端の機器である必要はないんですが、それにしてもちょっと更新等が遅れていて、ちょっと寂しいという声がありますので、今後改善が必要と思います。以上です。

○風間事務局参事兼義務教育課長
 引き続きまして理科の授業のお話でございますが、義務教育課といたしましては、できるだけ1人1実験ができるようにということを進めているところです。
 さらに理科の授業については、予算の話よりも教員の授業技術の問題や実験の片づけ等が非常に時間がかかるというようなこともございまして、人的な支援員等の工夫ができないかというところを探っていますし、現実に理科の支援員については配置をしているというところでございます。以上でございます。

○植田体育保健課長
 現在、給食食材にかかる抜き打ちのチェックシステムはございませんので、今後検討しながらやっていきたいと思います。以上です。

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