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委員会会議録

質問文書

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平成28年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:12/14/2016
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 一問一答方式で4問お願いします。
 文化観光委員会説明資料に沿って質問させていただきます。
 3ページの議案第161号の静岡県コンベンションアーツセンター、いわゆるグランシップの指定管理者に関してですが、グランシップは貸し館業務だけではなくて文化催事を行えるということで、セットで静岡県文化財団が指定管理者になっているわけですけれども、他県でもグランシップと同じように文化催事を行っている施設の指定管理者は財団法人がやっているのか、あるいは民間企業でやっているのか、その辺のことを参考までに教えてください。

○小泉文化政策課長
 他県の文化ホールの状況でございますが、7番委員から御指摘のとおり貸し館の場合は公募が当然でございます。いわゆる文化催事を県にかわってといいますか、県の予算で実際にやる場合の指定管理につきましては、グランシップの場合は2億7000万円余の事業をやっておりますが、例えば1億円以上の企画催事をやっている都道府県立の文化ホールの状況を見てみますと、静岡県を除きますと15施設ございまして、いずれも県が設置した公益財団法人が指定管理を受けている状況にございます。
 なお、選定の仕方につきましては、東京文化会館以外は従来から非公募でやってきているところでございます。東京文化会館は従来公募でやっておりましたけれども、ことしの募集は非公募でやっていると東京都から伺っておりまして、結果的にグランシップと同様の状態になっているものでございます。

○前林委員
 グランシップが県の学術、文化、芸術振興の拠点である一方で、静岡県文化財団は県民に上質で多彩な鑑賞、体験事業を実施する県の文化芸術振興の担い手であるとして、内容は非常にマッチしているわけですが、先ほど8番委員から県政世論調査の結果等についていろいろ説明をしてくださいましたけれども、やはり県民の文化へのかかわりにとってグランシップの事業は非常に大事な事業だと感じておりますので、今後も内容のある質の高い運営ができるように私もしっかり応援していきたいと思いますし、県でもしっかりバックアップしてほしいと思っております。

 次の質問に行きますが、説明資料5ページの富士山世界遺産センター(仮称)について、着実に進捗しているとの報告をいただきました。
 実は、先月の18日に我が会派で山梨県富士吉田市にある山梨県立富士山世界遺産センターを訪問してまいりました。リニューアルオープンして半年ということで中に入らせていただき、無料の施設並びに有料施設の両方に入りましたが、予想していた以上に内容のある施設だと感じました。しかも来館者の半分以上が外国人ということで、そういう意味では非常に開かれたセンターとして、恐らくは今後もたくさんの人を集めるんじゃないかと思っております。
 そこで質問ですけれども、オープンに向けて順調に作業が進んでいる静岡県の世界遺産センターですけれども、山梨県の世界遺産センターと比べて売りがあれば紹介いただきたいと思います。

○落合世界遺産センター整備課長
 山梨県の世界遺産センターと本県の世界遺産センターの違いについてお答えいたします。
 手前みそになってしまいますけれども、本県の世界遺産センターの特徴は3点挙げられます。
 1点目は、本県の世界遺産センターで整備する企画展示室でございますが、重要文化財、国宝等の展示を行うことができる仕様としておりまして、こういう施設は山梨県の世界遺産センターにはございません。できましたら公開承認施設として文化庁の承認を受けることを目指しております。公開承認施設となることで、重要文化財とか国宝とか要するに美の源泉である本物を、来る方に見せられると思っております。
 2点目は、265インチの大型スクリーンで4K画質の映像を見ることができる映像シアターを整備しております。映像シアターでは曇ったり、雨が降ったり富士山が見えない日でも、非常に高精細の富士山映像を来る方に見せることができます。山梨県の世界遺産センターでも富嶽360と名づけた富士山型の造作物を用いた映像投影を行っていますが、映像シアターの整備はしてございません。
 3点目は、非常に特徴的な逆円錐形の建物の中はスロープ状になっております。スロープ状の展示室になっている建物の空間の特徴を生かして、擬似登山体験ができる演出を考えております。山梨県の世界遺産センターは平屋というか、一部2階建てでそのような演出はできないものですから、この3点が山梨県の世界遺産センターと本県の世界遺産センターの大きな違いだと言えます。

○前林委員
 いいものをつくれば自然に人は集まってくると思います。ただ富士山の登山者は圧倒的に山梨県側が多いので、静岡県側に引っ張ってくるためには早目に情報発信して、富士山世界遺産センターを見学してから登ってくださいという流れができればいいと思っておりますので、どうかよりよいものをつくってくださることを期待したいと思います。

 3点目です。
 説明資料8ページのいわて国体の総括をしたいのですが、結果的に天皇杯16位と本県が目標としている8位には到達しなかった。その分析として5人以上の団体競技はよかったけれども、少年の部が最低だった部分をどう評価しているのか、お聞かせ願いたいと思います。

○都築スポーツ振興課長
 いわて国体の少年の部で得点が過去10年で最低だった点についてお答えします。
 分析でございますけれども、まず1つ要因として考えられるのは、本大会に出る前に東海ブロック予選がございますが、少年の部におきましては出場枠に対する獲得数が昨年度は20だったんですけれど、ことしは16、獲得率につきましても昨年度の33.8%がことし27.1%で、本大会に向けて東海ブロックの枠がきっちりと確保できなかった点が1点です。
 もう1点につきましては、本大会で5人以上の競技種目で、成年の部はよかったんですけれども、逆に少年の部が相対的に得点を稼げなかったところが要因かと考えています。

○前林委員
 そういう意味では、反省を踏まえて来年に向けて頑張っていただいていると思いますけれども、もう1つそれに関連して、総合成績8位を目標という形でやっているんですが、いろんな競技がある中で、例えば国技じゃありませんけれども静岡県としてこれはという種目別に取り組む、強化することも必要じゃないかと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。

○都築スポーツ振興課長
 種目別という点におきましては、やはり各競技に特徴がございます。いずれにしましても国体総合成績8位に向け、かなり点数を稼がないといけないので、種目を特化することなくある程度底上げを図っていくべきと考えております。

○前林委員
 説明資料には、わざわざ区分別に最高、最低と書いてありますが、最高がそろう結果を出してくださるように、また来年に向けての取り組みを期待したいと思っております。選手の育成は非常に大事ですので、そういう意味で県が一体何ができるのかも含めて、ぜひ来年に向けて取り組みを強化してください。

 最後の質問ですが、説明資料14ページに富士山静岡空港の利用状況が書かれております。
 空港ができたときから一県民として、たくさんの路線が拡大して静岡県民が国内、国外を含めてあちらこちらへ飛んでいける空港になってほしいという期待を込めていたわけですが、国内線に限って言えば札幌線、福岡線、鹿児島線、沖縄線、当初は確か小松線もあったとか、熊本線もあったと思うと、路線が減っているのは非常に残念です。路線を拡大する努力がどこまで進んでいるのか、どういう努力をされているのかお聞かせ願いたいと思います。

○田中空港利用促進課長
 これまでの利用促進、就航促進策につきましては、就航路線の安定化、就航路線の増便・運休路線の復便、それから新規路線の誘致の3つの取り組みを中心に進めてきたところです。現在国内線につきましては、ことしの夏ダイヤからのFDAの丘珠線の新規就航や新千歳線の増便、鹿児島線は5年ぶりに1年間を通して1日1往復というデーリー化によりまして、7カ月連続で前年同月の利用者数を上回り堅調な利用結果を見せているところです。
 今、7番委員が言われました国内線の展開についてですが、札幌線、福岡線、鹿児島線、沖縄線の4路線の安定的な継続運航、それからさらなる利用者の増加を目指した増便化を目指すとともに、本県と各都道府県間の旅客の流動量から需要を見込める路線と、新たな地域との新規就航を航空会社に働きかけたいと考えています。

○前林委員
 先月、会派で青森県に行ってきたんですが、非常に遠いです。距離よりも時間がかかって疲れてしまいました。一県民としては仙台がいいなとか、あるいは四国には飛んでいないとかいろいろ感じますけれども、今後の新たな路線の開設の可能性についてはどうお考えでしょうか。

○田中空港利用促進課長
 こちらにつきましては、航空会社と随時協議等を行っているところでございますが、需要試算がございまして、国土交通省が公表しています旅客流動量に距離別代表交通機関の分担率を掛けてある程度の需要想定ができます。
 就航先と見込めるところは計算しておりますが、7番委員御指摘の青森県等は、確かにほかの代替交通手段がございませんので航空機の分担率の割合が高いのですが、そもそもの旅客流動量が多くない状況でして、恐らく航空会社でも同じデータを試算して新規就航ができるかどうか考えているところですので、粘り強く交渉は行っていきますが、最終的には航空会社の経営判断になります。

○前林委員
 最後にしますけれども、もちろん採算を考えますので県からあっちへ飛ばせと命令することはできないわけです。使い勝手のいい空港になっていくためには、魅力ある空港になっていくためには、どこでもローカル・ツー・ローカルで乗っていける空港に育てていくという当初の目的だったと思いますので、どうか粘り強くぜひ新規就航の路線開拓への努力をお願いしたいと思います。以上で終わります。

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