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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年9月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:10/07/2015
会派名:自民改革会議


○遠藤(榮)委員
 せっかくの機会だもんですから、一括質問方式で2問だけ質問というか意見を述べさせていただきたいと思います。
 きょう梶田さんのノーベル賞の受賞のニュースを聞きまして、非常に私は複雑な気持ちでいるわけであります。
 このニュートリノの関係につきましては、2002年に小柴さんがノーベル賞をもらった。そのときに一緒にやったのは戸塚洋二君なんです。私、同級生なんです。彼はいろいろな形の中で努力されてきて、恐らく生きていればノーベル賞は彼のところに来たと思うんです。ニュートリノの問題につきまして彼が一生懸命やっていた。そして県の何か青少年課の審議員もやっていたと思うんですが非常に地域のことに関心を持たれた方でした。野球をやっていまして、ファーストをやっていたんですが。富士高から東大に行かれて、そしてニュートリノの関係をやられたわけでありまして、私たちも大変期待をいたしていたわけでありますが、残念ながら66歳で大腸がんで亡くなってしまいました。
 静岡県に帰ってきていれば、静岡がんセンターで治していただければ、今ごろは戸塚君がノーベル賞をいただいて、富士市で初めてのノーベル賞が出たというような気持ちも持っているわけであります。彼の余得といいましょうか、本当に私たちは誇りといたしているわけでありますが、こういういろいろな歴史の中でノーベル賞をもらったりいろんな賞をもらったりする方が出るということを本当に身をもって知ったわけでありまして、本当に戸塚氏の冥福を祈りたいと思っております。
 そこで、静岡がんセンターにつきまして若干質問させていただきたいと思います。
 これも余りいい話じゃないですが、私の一番下の弟が8月22日にがんセンターで大変お世話になりながらこの世を去っていきました。肺がんだと言われて、もうステージ4だったんですが、いわば手術も何もできませんでした。そして抗がん剤で皆様方に非常に献身的な治療をいただきまして5年8カ月生きました。最後の2カ月間は緩和ケア病棟でお世話になりました。そういう中におきまして一番痛切に感じたことは、人間が自分のいわば生命を知って生きていくということは大変だということと、それを何といいましょうか養護する医師の方、それから看護師の人たちに本当にお世話になりました。たしかがんセンターには50床の緩和ケア病床があると聞いておりますが、この現状につきましてお教えいただきたいと思います。

 それからもう1つ、静岡がんセンターに関係することでありますが、おなかを切らないで手術できるダビンチという手術支援ロボットがあります。たしかがんセンターには2台入っているようでありますが、その使用状況。それからかなり技術が要ると思うんですが、オペレーターと言うんですかお医者さんの状態はどうなっているかお教えいただきたいと思います。

 それからもう1点は、吉原林間学園につきまして本会議でも質問されているわけでありますが、この今の状況。それから、これからの方向づけにつきまして、わかる範囲でいいですから説明願いたいと思います。以上であります。

○内田マネジメントセンター長兼経営努力室長
 弟さん大変残念なことでして、御冥福をお祈りいたします。
 静岡がんセンターの緩和ケア病棟でございますけれども、現在病院本棟側に25床、別棟として別の建物で25床、合計50床の運用をしております。開設当時は全国最大ということだったんですけれども、最近幾つか大きいところが出てきまして、それにしても全国最大級であることは間違いございません。
 緩和ケア病棟といいますとお亡くなりになる方が最後の時間を過ごすというイメージが強うございますけれども、本来病院本棟側にあります25床については、患者さんの症状緩和、そこを出られれば御自宅でさらに人生を送っていただけるという目的を持って25床つくっておりました。
 ただし、現在は終末期を迎える患者さんが多くなったことから、どちら側の病棟も同じような患者さんを受け入れるという形になっております。現在、残念なことですけれども年間400人ぐらいの方が緩和ケア病棟でお亡くなりになっている状況でございます。がんセンターでは、こういった患者さんが人生最後の時を御家族とともに悔いなく生き切っていただくためにできる限りのお手伝いをさせていただくという方針で臨んでおります。

 それから、ダビンチについてでございますけれども、現在静岡がんセンターに2台保有しておりまして、ほとんどどちらかが毎日動いているという状況でございます。平成23年9月に県内第1番目ということで導入し、現在までに約770症例の手術を行っております。一番多いのが大腸がんの手術、次いで前立腺がん、それから胃がん、少数ではありますけれども肺がんも行っております。患者さんのおなかに幾つかの穴をあけて機器を入れて手術をするということで、出血が少ないですとか痛みが少ない、術後の回復が早いということで非常に患者に優しい手術ができるというのが特徴でございます。
 一方、手術を行う医師側にとりましても、3D画面を見ながら手ぶれを補正しながら手術をしてくれるということで、術者にとっても好評な術式であります。それぞれ前立腺がんは保険適用、胃がんは、前回6月議会でも御説明申し上げましたが、先進医療に認定されたと。また大腸がん、肺がんについては臨床研究、あるいは自由診療という段階ですけれども、今後症例を積み重ねて安全性と有効性を確認した上で、保険診療あるいは先進医療の適用をお願いするように働きかけてまいりたいと考えております。

○鈴木こども家庭課長
 吉原林間学園の改築整備についてお答えします。
 吉原林間学園の整備につきましては、平成25年、26年に被虐待児等支援施設あり方検討ということで、虐待防止や子供の支援等に関する有識者の方から県内の施設関係の整備についていろいろと御検討いただきました。
 また、今年度は医学的支援のあり方検討ということで、特に医療機能の強化についていろいろ御提言いただいておるところでございます。今年度、基本設計の経費を再検証させていただいております。これらの提言を反映して、現在基本設計の発注に向けて具体的な整備内容等の検討を進めている状況でございます。

○遠藤(榮)委員
 今静岡がんセンターはそれぞれ大変御努力をされておりますし、かつて私も何遍かがんセンターに行かせていただいて、状況を見てきているんですが、これは私のもしかしたら思い違いかもしれませんが、こないだ裾野市の富士裾野高原マラソンに行ったときに、がんセンターの医師、それから看護師の方々30人か40人ぐらい参加して一緒に皆さんと走っていたのを見ました。やはり非常に地域にも密着した運動もされているということで本当に鼻高々であったわけでありますが、やはりそういうことも含めて、これから本当に頼りにしている、西のほうの人たちにも来ていただけるがんセンターとしてやっぱりやっていくべきだと思います。
 私も自分の身内をそういう形でお世話になったということで非常に頼もしいといいましょうか、本当に2カ月間は自分の命がないのがわかっていますので兄貴早く俺の墓を探してきてくれということを常に言われたんですが、そういうときになってでしょうか答えることができなかったこともあるんですが、やはりそういう人たちに対しても看護師や医師が非常に丁寧に診ていただきました。私の弟だということは隠してありましたが、ぜひこれからも広く、そして安心してかかれるようながんセンターにしていただきたいと思います。

 その中でダビンチの問題につきまして、もう少し外に宣伝してもいいと思います。2台持っているというのは、恐らく全国でも少ないと思いますし、あと聖隷浜松病院と県立総合病院と浜松医大にあるのかなどうかな、そんなもんですよね。そういう中で、普通では縦と横しかできないというんですが、ダビンチの場合はいろんな形で動かせるということで非常に便利で高性能だと思うし、お金もそんな高くない。僕らにとっちゃ高いかもわかんないですが。やっぱりそういうことでぜひ広めていっていただきたいと思います。

 静岡がんセンターにつきましては以上でありますが、吉原林間学園につきましては、私はあの地域なもんですからよく知っているんです。歴史的なことももちろんそうなんですが、今果たしてあの場所がいいかどうか。道路が上に通ってて、その雨水が全部学園に入ってくるということもありますので、これはもちろん富士市との関係もあると思うんですが、ぜひ子供たちが、何といいましょうか和やかに学習できるような地域づくりのために頑張っていただきたいと思います。以上で質問を終わります。

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