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委員会会議録

質問文書

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平成23年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小野 登志子 議員
質疑・質問日:12/15/2011
会派名:自民改革会議


○小野(登)委員
 質問させていただきます。
 今のお話の続きになりますけれど、軽費の節減、一方で質の高いサービスの提供ということが、この財団法人静岡県文化財団に委託をするということ、指定管理者の指定ということでガイドラインにおける非公募とすることの理由だったわけです。
 しかしながら、私はちょっと考えてみますと、これは財団法人静岡県文化財団に何か遠慮してのやり方ではないかなと思われる節がなきにしもあらずということは、ちょっと吐露しておきたいと思います。どうしてかと申しますと、この指定管理者がもし公募で、これが入札というものであったら、本当に大勢の人が入札すると思います。そして今の時代はテレビ局、映画、その他を初め本当に専門的知識を持った人や熟練した人材、本当にテレビ、ラジオ、その他文化活動をやっている方たちも、余りいい言葉じゃないけど食いっぱぐれている人が多いわけでして、だから現在こういう方はあり余っていると私は思うんですよ。例えば私が時代劇場の連中に、「おーい、グランシップ行ってやろうよ、こんな800万円、900万円のとこではなくて、もっと堂々とやろうよ」と言ったら、これはできないことじゃないんですよね。ただ応募しても多分落っこちるでしょうけれど。
 だから応募する機会は与えたっていいんじゃないかなと思うんです。できないことはないと思います。それは特に財団法人でなければだめなのか、企業ではだめなのか、あるいはグループではだめなのか、NPOではだめなのかということをお聞きしたいと思います。
 そういう観点からいきますと、このガイドラインの@は対応できるわけなんですよね。高度な専門的知識は、現在のグランシップのスタッフだけが持ち合わせているものとは思いません。世界中からそういう方たちは招聘もできますし、大きな枠のビジョンを持っている方が、この理事長としてやりますよと言えば、できないこともないと思うから、できないって決めつけてかかってしまうのは、どうかと思うということをちょっと言わせていただきたいと思います。
 だから要するに、今のグランシップのキャパシティーに合ったものをいかにできるかというところで、今のままでよい、今のままがよいんだけれど、意外に違う味も出せるかもわからないしもっと大きなものを持ってくるかもわからない。私どものあの小さなキャパシティー500人の時代劇場でも、大倉正之助さんなどをちゃんと招聘しまして、そして能楽教室も何年もやってるわけですよ。だから、できないと言ってかかっちゃうのは、ちょっとどうかと思うんです。

 次に、SPACの活動。
 このSPACの活動につきましては、このガイドラインのBですが、それにかわるというのはなかなか難しいのではないかと思いますけれど、この議案の関連ではなくSPACの活動についてちょっとお伺いします。
 大変にこのリーディングカフェが知れ渡ってきまして、すごい活動をしてるんだなということは褒められつつありますし、認められつつあります。このよい作品を声を上げて読み聞かせる、これがどんなに大事なことか。今これを小学校、中学校でやってくだされば、いろんな問題がなくなるって、ちょっと極端ですけど思うんです。先生方がSPACの俳優さんのように、手取り足取りして褒めながら文字に接するということ、いい作品を読むということ、これを進めていただければと思うんです。
 私はソフォクレスの「オイディプス王」を、俳優の奥野さん、ほかスタッフ2人の方との会に出てみましたけど、全くこういう形で、寺子屋のようなこれで小学校の教育をやっていただいたら、どんなにいいかと思いました。そしてこの俳優さんたちは、本当に小学校の先生たちと同等の力を持っていらっしゃると思うんです。
 奥野さんは幹部俳優さんだと思うけど、この方たちのお給料は一体どうなっているのか聞かせてください。リーディングカフェのスタッフの方たちは、あの仕事をアルバイトでやっているんですか、給料をもらっているんですか、それともちゃんと月給制をしいてやっているんですかということをお伺いいたします。

 次に、伊豆の観光と飛行場の問題を一緒にやらせていただきます。
 10月7日から9日まで、特別委員会で北海道方面へ行きました。知床へ行ったんですけど、知床のホテルへ行きましたら、まあ中国語、中国語で、多分、台湾の方たちと思うんですけれど、それも女教師でしょうね、とても上品な方たちで満室だったんですね。それからその翌日、女満別空港、これは羽田行きも満席で、何でこんなに北海道にお客様が多いのかと思いました。
 それで北海道に関しては、静岡空港は何か乗りおくれというか、出おくれの感があったなんていうことで、ある企業の社長さんにお聞きしましたところ、どうしても静岡県は北海道へ進出する必要があるんではないかと。それには何といっても、いろいろな地域と結ばれているから十勝、そして帯広、ここにラインを通したらどうかということで、何とその社長さんはそこに銀行の支店を置かれたわけですよね。
 そこはどういうところかと言いますと、伊豆の松崎町に依田勉三という方がおられ、この人が大変財をなし北海道に渡りました。映画にもなったから御存じの方いらっしゃると思うけれど、そしてその十勝、帯広、このアイヌ語をそのまま生かした名前も、この依田勉三さんが命名をしたというお話なんですけれども、このラインというのはこれからつくる気はあるかどうか。とても採算が合うものではないけれど、しかし努力はする必要はあると思うんですけど、まずそういうような新たなラインというのは挙がっているでしょうか、お伺いします。お願いします。

○松下文化政策課長
 まず文化財団、要は非公募ありきではなく、公募も含めて考えられたのかという御質問だと思います。
 当然、公募、非公募のメリット、デメリットを部の中でも議論して、最終的に文化財団に決定いたしました。公募によって新しい財団以外の指定管理者を決めた場合、指定管理者制度の本来の趣旨に合致して、委員が言われるように、競争することによって経費節減効果や、民間の視点に立った新しいサービスの提供ができるということは否定できません、そのとおりだと思います。利用料金制を採用している貸し館事業、とりわけ経済波及効果が大きいということではコンベンション機能の充実等も期待できると思います。
 しかしながら、相反することなんですけれども、利益を確保するため娯楽性の高い、要は人を呼べるイベントや、利用料金制はある一定の基準を超えると自分の財源とできるインセンティブがありますから、貸し館中心の施設運営となるおそれがやっぱり否定できないこと。
 県の文化財団として、先ほど下山理事から言いましたけども、県内市町の文化振興財団や公立文化施設を引っ張ってきたという役割が失われてしまうと。こういうプラスの面、マイナスの面を考慮して、最終的に財団法人静岡県文化財団を単独で指名したところであります。

 2番目のSPACのスタッフの給料ですけれども、全体で1億数千万円の給料を支払っておりますけれども、前に事務局とお話したとき、若い人の給料が大体平均300万円ぐらいだということを聞いております。
 また、芸術局は62人いるんですけれども、そのうち俳優は20人おります。ただその中で3カ年契約等いわゆる身分を保障されている人は十数名で、あとは例えば公演のたびに3カ月契約で雇うような方もいらっしゃるというふうに聞いております。
 待遇改善を図りたいところなんですけれども、補助金の中で自主財源を確保しつつ、何とかやっていただいているというのが現状でございます。以上です。

○石川空港利用政策課長
 北海道との新たな路線ということで御質問いただきました。
 現在、静岡空港から北海道に向けましては、全日空、FDA、両社が路線を展開していただいておりまして、県といたしましては、まずそこの利用促進を図っているところでございます。
 具体的には交流団を派遣する、あるいは北海道庁の副知事等に御協力いただきながら、こちらの三島信用金庫と向こうの北海道の信用金庫との間で産業交流のセッション等を開催しておりまして、それも根づきつつあり、新たな商品開発――抹茶オーレとか新商品が開発されたりしてきておりますので、そういったようなお話。あるいは委員から御指摘のありました地元松崎町との縁の深い交流、こういったものを、まずは定期便を使いながら利用促進を図ってまいりたいということでございます。
 その上で、さらに新たに北海道の中で太い強い交流になったときに、改めてどういうような路線が適当かどうかという形で検討させていただければと考えております。以上です。

○小野(登)委員
 確かに北海道は広いだけで、人が余りいないから北海道からこちらへと、伊豆のほうへ連れてくるというのも難しいことかもしれませんけど、難しいことをやるといい結果が出ると私は思っておりますので、十勝、帯広といった大変な酪農、それからトウモロコシ栽培のああいう地と結びつける努力というのはやはりなさっていただきたい。
 それから、せっかく依田勉三さんが松崎の生まれという以上、依田勉三さんのレーズンバター、ああいうものもこららでも売れるようにして、そしてお互いに交流を広げていくようなことはやっていかなきゃならないと思いますので、来年度はそういうこともぜひお願いいたします。

 それから最初のグランシップのことで、利益のために貸し館となってしまってはおしまいというのは、確かにそれはわかります。今すぐにそういうふうに公募、入札ということはできかねますけど、しかし新たな視点でもって、新たなコンベンション施設としてのグランシップをつくろうという気持ちも必要ではないかと思いますので、今度また5年の間にやっぱりその辺はお考えをいただきたいと思います。

 そしてSPACの皆さん、給料300万円ということですけど、私は思うんです。この俳優さんたちの身分を保障することこそ、文化の底上げにつながっていくと思います。
 役者さんたちの中で、役者でしっかり食べていけるという人は余りいないし、いや、SPACの話じゃないんですけど、アルバイトをしながらの俳優活動なんていうのは、本来的には惨め過ぎます。少なくとも静岡のSPACの俳優さんは、自主財源でも何でもいいから、アルバイトをしなくても芸術活動に邁進し活躍できるように、そしてあのリーディングカフェ運動をもっともっと広め――名古屋のほうにも行ってますから、日本中行ったっていいと思うんですよね――そして子供たちに夢と、それから美しい日本語を教えていただきたいと思っています。ぜひよろしくお願いいたします。以上です。

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