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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 澄美 議員
質疑・質問日:08/10/2021
会派名:自民改革会議


○鈴木(澄)委員
 分割質問方式でお願いします。
 まず質問に入る前に、先ほどから触れられていますように7月3日の大雨により、特に熱海市伊豆山地域で22名の方が亡くなり、5名の方がまだ行方不明ということで本当に痛ましいことに対して、改めて私たちはその原因究明と再発防止に向けた議論に努めていかなきゃいけないと説明を聞きながら感じたところでございます。時間が限られているので早速質問に入らせていただきます。
 最初に、熱海市伊豆山地区の土砂災害に関する質問でありますけれども、まず災害発生直後から人災とか行政対応の甘さとか行政が機能していない、行政責任という言葉が飛び交い対応の責任者である難波副知事からは早々に直接原因に触れる発言が相次いでおりました。
 その背景には、科学的な裏づけの1つである本県が取り組む3次元点群データの公表により、いち早い地形の変化を示す分析が示されているからだと理解しております。今後は速やかな調査と分析を行い公表していく必要があると考えています。
 難波副知事は、マスコミを通じてこれらの結果が出るまでに3か月ほどを要するとおっしゃっておりますけれども、具体的なスケジュール、第三者機関の関与について説明を求めたいと思います。

○上原土地対策課長
 公表の時期でありますが、現在行政手続確認作業チームにおきまして作業を進めております。資料の整理に3か月ほどかかる見込みと考えているため、現在のところ公表は10月頃になるのではないかと考えております。
 第三者の検証でありますが、行政手続確認作業チームにおいて事実確認が完了した段階で情報は全て公開し、第三者による検証を行う予定です。
 第三者による具体的な検証方法については、現時点ではまだ決まっておりません。

○鈴木(澄)委員
 被災された方としても、早い復興がある一方で二度とこういった災害が発生してほしくないと思いますので、ぜひとも皆さんの思いにも沿った形で作業を進めていただきたいと要望したいと思います。

 それでは、今回の土砂災害に関連した盛土造成行為に係る緊急点検の結果について具体的に質問したいと思います。
 まず、土砂採取における問題等を協議するために静岡県土採取等行為における不適正処理防止連絡会議及び、私の地元でありますけれども富士山麓周辺市町土砂埋立て問題対策担当者会議が開催されました。
 この内容について設立の目的、構成員、開催状況について説明を求めたいと思います。

○上原土地対策課長
 初めに、静岡県土採取等行為における不適正処理防止連絡会議についてでありますが、県及び県内市町が相互に連携を図ることにより土砂の不法投棄事案に関する情報を共有し、土砂の不適正処理の防止及び事案への的確な対応の向上を図ることを目的として県が立ち上げた会議であります。構成員は県の土地対策課、土木事務所及び県内市町の土採取条例の担当課、県警生活保安課、庁内関係各課――廃棄物リサイクル課、農地利用課、森林保全課などをオブザーバーとして第1回を6月29日に開催し、58名の出席があったところであります。
 続きまして、富士山麓周辺市町土砂埋立て問題対策担当者会議についてでありますが、首都圏などからの建設残土が無許可で富士市の山林などに埋め立てられている問題について同様の問題を抱える富士山麓周辺の市町と県警が情報共有を図ることを目的として富士市主催により開いた会議であります。構成員は富士山麓の市町で富士市、富士宮市、御殿場市、沼津市など全部で9市町と警察です。第1回目の会議を令和3年2月4日に富士市役所で開いて出席者は25名でありました。

○鈴木(澄)委員
 今御説明を受けた静岡県土採取等行為における不適正処理防止連絡会議は、6月29日に第1回目を開催したとのことなんですが、いみじくもその二、三日後に災害が発生していることもあって、今回この組織は盛土の点検に関してどのような関与をしていたんでしょうか、あるいは関わらなかったのでしょうか。
 それから、今後この組織は盛土に関する問題について、この7月3日の大きな災害を受けた経験を踏まえてどのように活動していくのか質問したいと思います。

○上原土地対策課長
 まず初めに、今回の緊急点検とどう関わったのかですけれども、この会議自体は直接的に今回の点検とは関係ありません。
 今後この会議をどのようにやっていくのかについては、もともと第1回を6月29日に開催しましたが、不法投棄とかの問題について――富士山麓で発生していることが多いんですけれども――県内全市町に情報共有しようと立ち上げた会議です。
 今回の事案を受け条例改正をしていく方向が出たものですから、改正に当たってはその会議などを通じて、権限を一部市町にも移譲している関係もありますし単独で市町で条例を持っているところもありますので、市町の意見をよく聞いていきたいと考えております。

○鈴木(澄)委員
 後で再質問しようと思っていますけれども、非常に先行しているところもあったりするので、これから条例を改正していくときに、ここの組織は大きな機能を果たしていくと今の説明で想定しましたが、ちゃんとした形でお願いしたいと思います。

 次に、今回の点検の概要についてお聞きしたいと思います。
 先ほど幾らか触れているところはありましたけれども、対象箇所、点検方法、対象法令、それから市町への技術支援などについてお聞きしたいと思います。

○上原土地対策課長
 追加で配付させていただいた資料の盛土造成行為に係る緊急点検の結果(速報)に沿って御説明させていただきます。
 今回の点検は、熱海市伊豆山地内における土砂災害発生を受けまして同様な災害を防止するため実施したものであり、市町にも点検を要請し同様に点検を実施してもらいました。
 点検対象箇所は、土採取等規制条例、都市計画法、宅地造成等規制法、森林法、砂防関係法令に基づく盛土造成箇所のうち今回の事案を踏まえ2つの視点から抽出しました。
 (1)法令に違反した盛土造成行為箇所のうち現在指導継続中の箇所、(2)過去の許可もしくは受理した案件のうち山間部かつ15メートルを超える盛土箇所であります。また(2)過去に許可した案件のうち都市計画法、宅地造成等規制法、森林法につきましては完了に際し検査等を実施しているため安全が確認できているものとし、検査等を実施済みのものについては対象から除いてあります。それ以外のものについては、書類等が確認できるものは全て対象という考え方でやっております。また市町の点検の実施に当たりましては、技術的な助言や点検への同行等の支援を行ったところであります。
 なお、この集計結果は8月3日時点のものでありまして、各法令ごと表の下に報告数を記載してあります。

○鈴木(澄)委員
 分かりました。
 異状があると判断された場所についての対応についてお聞きします。
 今回、異状がありながらも是正措置等の指導に対応してもらえなかったこともあるので、改めて是正指導に従わない場合の対応について――今朝の新聞でしょうか、場所の公表であるとか厳しい対応も必要だと言っていたようですけれども――具体的に県としてはどのように考えているかをまずお聞きしたいと思います。
 それでも対応しない場合ですけれども、危険な状態は放置できないので速やかな対応を必要とすることから、行政による代執行も考えられると思います。
 熱海市の例では代執行をやったお話も聞いておりますけれども、先日富士市とこの件について意見交換をしたときに、最終的に――例えば手続に手間がかかってしまい危険な状況で長く時間を取るのは好ましくないので代執行も早くしなきゃいけないのかもしれませんが――代執行する場合の支援を撤去することも含めて求める意見が出ました。
 こういうことに対し、県は今後危険を回避する中で取れる行動として市町への支援も考えていかなきゃいけないと思いますが、その辺りについてお考えをお伺いしたいと思います。

○上原土地対策課長
 まず初めに、是正指導等に従わない場合の対応でございますが、今回の点検によって異状が確認された箇所につきましては事業者等に不利益が及ぶことから直ちに公表することはできません。
 しかしながら、是正指導等に従わないことなどにより明白な危険性があり切迫している場合は公益性の観点から事業者名や箇所等を公表するとともに、さらなる追加的な措置等を検討してまいります。
 代執行の関係でありますが、基本的には事業者や土地所有者に対応していただくことが大前提ですけれども緊急的な場合、危険性が明白に迫っている場合には代執行も考えられると思います。
 代執行への支援でありますが、支援という意味が技術的な支援である場合には……
(発言する者あり)
 技術的な支援につきましては、今回の点検においても要請に応じて点検への同行とかは行っており、代執行の場合にももちろん対応していくんですけれども、いわゆる廃棄物の代執行につきましては事業者に費用を求償して、事業者が倒産していたりして回収できない場合は国の制度として、明確に何割かすぐ分からないんですけれども、国からの補塡があります。
 盛土につきましては、全国的に統一的な法律がないので、そういった仕組みがないのが現状であります。ですので今回の事案を踏まえまして国でも規制の在り方を検討していくことになっておりますけれども、県としても強く働きかけていきたいと考えております。
 
○鈴木(澄)委員
 次の質問に行きますが、土石流の災害に関連した条例改正についてお聞きしたいと思います。
 難波副知事が盛土は許可制とし罰則には懲役刑を考えているという記事がございました。条例改正に向けた作業の進捗についてお聞きしたいと思います。
 また、三重県など他県の条例を参考とすると明言していましたけれども、どのような内容にするつもりか説明を求めます。

○上原土地対策課長
 現在、本県の周辺県における盛土を規制する条例の規制内容等について分析するとともに、条例に盛り込む事項や関係機関との調整事項について整理を進めているところであります。
 どのような内容にしていくのかですけれども、本県と他県の条例が大きく異なるのは、本県が届出制であるのに対し他県は許可制である点です。また罰則につきましても、本県では上限が罰金20万円で懲役刑なしですが、例えば三重県では上限が懲役2年、罰金100万円で地方自治法上の罰則の上限としております。このほか本県の条例にない多くの規制項目があります。
 本県よりも厳しい規制を持つ他県の条例を参考に、権限を移譲している市町の意見も聞きながら実効性の高い条例となるよう検討してまいります。
 
○鈴木(澄)委員
 三重県の例、厳しい条例と比較して改正していくんだとお話がありました。
 今の説明の中にもありましたように、先行して県内市町で条例を強化しているところもありますので、そことの関係も調整が必要かなと思っています。
 また、改正の時期はいつ頃までを考えているのかもお聞きしておきたいと思いますが、補足説明ですけれども、今回先行している富士市といろんな情報交換をしてまいりました。平成23年に富士市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例が施行され、現在までに66か所で埋立て事業を許可し、23か所において事業が行われています。しかし許可を受けない違反事業者が23か所確認されていて悪質な現場も多いということで、平成30年に市長が土砂等の埋立て等に関する非常事態宣言を発出してパトロールの強化や是正指導を行っていますけれども、現在も3か所で中止命令等の行政処分後も事業を継続していると。厳しい条例をつくっても現実的にはこういうことがあるというお話であります。
 先ほど三重県の例でお話がありましたが、富士市の条例でいきますと県の条例よりも面積要件を厳しくし、許可制で適用規模も――県は1,000平米になっていると思いますけれども――500平米で、土の量は500立方メートル、高さ1メートルのいずれかに該当する土砂等の埋立て、盛土等という中身になっています。罰則は2年以下の懲役または100万円以下の罰金と、実際に県内の市でも地方自治法で取れる最大限の規定を設けていますので、これから静岡県が取り組もうとする条例改正の中身との整合性は非常に大事だと思います。
 市町にしてみれば、それぞれ独自の条例を持っていたり、またこれからつくるのかもしれませんが、県が市町の状況を鑑みながら十分な調整をして意見交換をしていただき、今回の熱海の事例を踏まえた中で条例改正に向けて進めてほしいなと要望したいと思います。

 次に、いろいろと教訓も積んだということで県の組織の話であります。
 先ほど、交通基盤部の組織改編の説明が一部ありましたが、今後の課題解決については特に今回は交通基盤部に関わる法令だけではなくて、例えば森林法であったりほかの法律もくらし・環境部の関係もあったりで多岐にわたるので県庁全体を挙げて取り組まなきゃいけないと思っています。そのためには、どこかがしっかりとした司令塔にならなきゃいけないと思っております。
 交通基盤部だけで決められることではないでしょうけれども、少なくとも既にこういう状況が起きて条例改正に向かって動いていることを踏まえた中で、県交通基盤部として県全体を見た中での組織の在り方、それから先ほど説明がありました組織改編について、今回の熱海の災害を含めてさらなる強化が必要と考えるかどうかをお聞きしたいと思います。

○上原土地対策課長
 条例改正のスケジュールでありますけれども、条例改正に当たりましては現行条例の権限を移譲している市町や、先ほどからお話が出ています単独条例を持つ市町との調整、また罰則改正につきましては検察庁との協議などのほかパブリックコメントも必要となります。
 これらの調整にどの程度時間を要するのか現段階ではっきりとしておりません。見えない部分はありますが、関係機関との調整を速やかに進めできる限り早く改正を行いたいと考えおります。
 
○飯田都市局長
 今後の課題解決に向けた県庁組織全体での取組等についてお答えいたします。
 熱海の災害を受けまして、二度とこのような災害を発生させないために現在都市局では行政手続の確認、盛土の緊急点検、条例改正の3つに関して3つのチームを立ち上げて取り組んでおります。
 このうち行政手続の確認につきましては、交通基盤部が所管する静岡県土採取等規制条例だけではなく、今回の盛土崩壊箇所に関しては森林法ですとか廃棄物処理法関係の行政指導等も行っていることもございますので、こういった部局とも連携しながら事実確認をしております。
 また、盛土の緊急点検につきましても御説明いたしましたとおり、盛土に関係する土採取等規制条例以外の法令の部分もございますので、他部局とも連携して一斉に点検をしたところでございます。また関係する市町につきましても点検を一緒にやっていただいた状況でございます。
 さらに、条例改正につきましても先ほど説明しました静岡県土採取等規制条例における不適正処理防止連絡会議をたまたま今年度立ち上げました。そういった連絡会議の場で今までの課題を共有しております。この中に入っております他法令の関係部局、市町とも連携しながら条例改正に向けて意見交換をして、どんな形がより良い形になるかを考えていきたいと考えております。
 3つのチームを都市局で立ち上げていますが、それぞれ関係部局と連携しながら横断的に取り組んでおります。その中での取りまとめの司令塔は、取りあえず今交通基盤部が音頭を取って進めており、都市局で取りまとめをしておりますけれども、最終的には交通基盤部長をトップとして、今後の進め方についても方針を決めていきたいと考えております。

○鈴木(澄)委員
 いずれにしても、大きい災害が発生してしまってほかの場所で二度と同じようなことが起きてほしくないという意味で緊急点検をやられたでしょうし、点検して終わるのではなくてそのための対策を講じなきゃいけないところであります。
 先ほど富士市の例でも少し触れましたけれども、実際条例を強化しても事業者がこちらを向いてくれないことに対してどうするかは、果たして地方自治体だけでちゃんとできるのかどうか。国に対しても厳しい体制を望み、皆さんの生の声を国に、厳しい法改正についてしっかりと伝えてほしいと思っております。
 いずれにしても、大雨、豪雨が非常に頻繁に発生する時期といいますか時代になりましたので、ここで先送りすることなく、むしろ危機管理上の視点からどうするか。先ほど交通基盤部の調整という、いわゆる技術屋さん的な盛土の部分も含めた話だったかもしれませんが、部を横断していくためにはそれ相応の組織をしっかりつくらなければいけないんじゃないかと感じた次第です。ぜひとも御検討を頂きたいと思います。

 次の質問に行きます。
 令和3年7月豪雨による富士市の江尾地区の浸水被害への対応であります。
 ここは私の地元になりますが、今県でも国の支援を受けながらいわゆる改修事業をやっていただいています。
 先ほど、江尾江川に対しての新しいプランの策定を令和3年から継続で始めたと和田交通基盤部長の説明があったように思います。
 つい先だっての7月2日から3日は、富士市では大淵地区で800ミリを超えるとんでもない豪雨が降って、隣の須津川では国土交通省の富士砂防事務所が設置した砂防堰堤によって流木だとか土砂をかなり抑えていたんですが、愛鷹山という1つの山を取っても地質が場所によってかなり変化していて、この江尾江川のところはまたそれとは違う厳しい状況があって被害状況も――先ほど少し触れておりましたけれども――床上が22棟、床下が61棟の浸水被害が発生しております。
 この事業は恐らく10年かかるだろうなと。
 今、江尾江川は5メーター幅なんですけれども約5倍の25メーターに、沼川のほうの下流域から広げる工事をやっていただいているんですが、もちろん予算をどう確保するかもさることながら、なかなか地権者の理解も得られなくて工事が進まないと地元の土木事務所の担当者たちから聞いています。
 今回の災害においては、その手法をそのまま続けていくことが原則でありながらも、どこにボトルネックがあったのか現場に入って私も見させていただきました。沼津線という市道の下の狭隘部分が市街化調整区域と市街化のちょうど境界にあって、上流部が市街化区域なもんですから住居地域に先ほど触れたような浸水被害がどうしても出てしまう。その水を早く吐かなきゃいけないということで、私も現場に行ったときに流木がつかえていたりして、これならば恐らく現状のままでも水が下流域にスムーズに流れないので少し対応の仕方を変えなきゃいけないんじゃないかなと思っております。
 従来のやり方ではなくて、いわゆる遊水地的な扱い方を一部でできないかなと思っているわけです。沼津線より下について遊水地用の土地を買収するのではなくて防災上の視点から安全面として、例えば水がそこに逃げたことによって上流域の住居が救われるならば地権者の皆さんにしっかりとそのことを。住民の皆さんの目線でそういった要望もあるわけでして、ぜひとも御検討を頂きたいと思っております。
 そこで、まずは江尾江川の工事の進捗状況についてお聞きしたいと思います。

○八木河川海岸整備課長
 令和3年7月豪雨による富士市江尾地区の浸水被害の対策についてお答えいたします。
 江尾江川の河川整備でございますが、平成29年度から沼川合流点から着手しておりまして、これまで用地買収を進め買収済箇所の掘削築堤工事を実施しております。
 用地買収につきましては、江尾江川そのものが低平地を流れる河川であることから縦断勾配がかなり緩い河川となっております。したがいまして洪水を安全に流下させるには河川幅をかなり――下流域ですけれども――5倍から10倍と御指摘のとおり買収する必要がございます。多くの地権者の御理解と御協力が必要不可欠になっております。
 今後におきましても、今回の出水を機に残りの用地買収を丁寧かつ早急に進めまして、早期の用地買収完了を目指してまいります。
 あわせて、江尾江川の河川整備につきましては5か年加速化対策等の予算を最大限に活用してスピード感を持って用地交渉に努めるとともに、買収した箇所の河道整備を進めまして早期に浸水被害が軽減されるよう努めてまいります。
 
○鈴木(澄)委員
 基本的な考え方として今の御説明は十分理解できますし、それで進めていただきたいと思いますが、先ほど触れましたように災害が発生すると当初から設計して対応を打とうと思っている対策とは違うところで弱いところが見えてくるわけですよね。そこの部分について地元の皆さんと、先ほどの狭隘部分に対しては、そこをまず広げてしまえば水がスムーズに流れて人が住んでいる地域が守れるだろうという期待もあるわけでして、ぜひともそういう部分については柔軟な対応をしていただきたいと思います。
 ただし、やはり用地交渉が一番のネックで地権者をどう説得するかもありますので、地元の富士市あるいは住民の皆さんにも、地権者にしっかりとその思いを伝えながらみんなで、熱海のような大きな災害が発生しないとも限らないそういった時代になったということでこの事業を進められるように。今までの基本的な考え方を崩すという意味ではなくて、先ほど言いましたように、例えば遊水地のような形の安全面を取るような対策を講じた中で何かできないかぜひとも詰めていただきたい。そして地元の皆さんも巻き込んでほしいと要望したいと思います。

○坪内委員長
 それでは、ここでしばらく休憩したいと思います。
 再開は13時15分といたします。

( 休 憩 )

○坪内委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言をお願いします。

○鈴木(澄)委員
 6月28日に、千葉県の八街市で下校中の小学生が飲酒運転のトラックにはねられる非常に痛ましい事故が発生しました。
 国は、関係省庁と連携して合同点検をやるとのことですが、本県でもこの合同点検に関連してどのような対応を取っているかお聞きします。

○戸塚道路整備課長
 通学路の安全対策合同点検についてお答えします。
 今回の事故を受けまして、学校関係者が取りまとめております通学路上の新たな危険箇所に対し警察等の関係機関と連携して合同点検を行い、対策が必要なところに関して抽出を行います。その後抽出された要対策箇所はPTAなどを含めた関係機関と合わせて効果的で即効性の高い対策を実施していく考えでおります。
 
○鈴木(澄)委員
 即効的な対応も当然大事だし、ハード的な整備も必要だと思います。地元からいろんな御意見が上がってきていると思いますので、ぜひとも現場の声を聞くことを大事にしていただきたいとお願い申し上げて質問を終わります。以上です。

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