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委員会会議録

質問文書

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令和4年11月自然災害対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小沼 秀朗 議員
質疑・質問日:11/16/2022
会派名:自民改革会議


○小沼委員
 本当に時代がどんどん変わっているなと、大変勉強になりました。台風15号により静岡県に大きな被災がありましたが、9月23日の夜が明けて、土日を挟んでしまって、非常に情報の集約ができませんでした。私たちがそれぞれの自治体に行って、危機管理部門の持っている情報と交通基盤部門が持っている情報が一つになっていない感じでした。実際、私は掛川市選出ですが、220の自治会があって、全部の区長にiPadが配られていて、本当だったら写真を撮って、うちの地区はこうなっていますと投げたりできるのですが、そういうことが行われてなくて、何日たってもそれぞれの部署が、私たちの範囲ではこれは分かっているけれども、道路のことは分からないと、情報が一つになっていないのです。先生にお聞きしたいのは、そういった情報の収集について、災害の突出した驚くべき日本の仕組みをつくれないものかをお伺いしたいです。

○古橋大地参考人
 御指摘いただいたところはまさにそのとおりで、今まで何度も皆さんチャレンジして、私から見るとやはり相当苦しまれているなと思います。恐らくある程度機能しているのは、今でしたらSIP4という仕組みが防災科学技術研究所を中心にやられていますけれども、そのSIP4に仕組みが動いていることすら、もしくはアクセスできることすら、多分基礎自治体の防災担当の人は知らないです。ましてや、さらにその先の防災担当の現場がそこにアクセスできない状態になっています。ただ、我々防災科研と連携して、我々ドローンの取ったデータを、防災科研にもすぐデータを公開したと一報を入れると、SIP4のシステムは、アカウントとパスワードを持っていないと見られないクローズな仕組みなのですけれども、そこからオープンなデータだけを抽出した防災クロスビューというサイトがあります。我々のデータは全部オープンなので、そこに絶対載ります。なので、そこは俯瞰して見る情報は割とよく集まりつつあるのですが、おっしゃられているとおり現場の情報がまだ集約されていないのはすごく大きな課題になってきています。そういうのをみんなつくりたい、つくりたいといって機能していないのは、大きく2つあって、1つ目は今のオープンでない情報が圧倒的に多いので、そうするとステークホルダーがこの組織には見せていいけど、こっちは駄目とかというライセンス管理が結局破綻するのでオープンなデータ以外は流通しないということ、もう1つは、やはり現場も含めて、まさにiPadが配られて、iPadで写真を撮ると位置情報簡単につくよねと分かる人には分かりますけれども、それが当たり前に行われるかというと、さっきの訓練の8割の現象と一緒で、結局ふだんからやっていない人がいきなり災害時にやろうとしたって絶対にうまくいかないです。ふだんツイッターやフェイスブックなどのSNSを使っている人が災害時には、ふだんのパフォーマンスは出ないので、8割出れば本当に十分、5割出せばいいぐらいの感じだと思いますけれども、ふだん1割も出していない人にいきなりやりなさいと言っても絶対できないところがあるので、ここはやはり防災訓練ですね。訓練の中にしっかりとそういうSNSで報告を上げることを落とし込んだ上で、歩どまりとして半分できればいいかなぐらいに、まず底上げをしないと難しいだろうと思ってはいます。ただ、例えば消防庁も今年、全国の消防団にドローンを配備する予算を取っていて、これから訓練が始まっていくようですけれども、そういう新しい技術がどんどん落とし込まれつつはあるので、そういった人たちが、最初の数年なのか、10年なのか、最初はなかなか使い慣れないので、うまくいかないケースがあると思いますが、訓練を重ねていけば、必ずそこに到達できるかなと思うと、地道に訓練を継続して、しっかりとやり切るところが利いてくると思っています。

○小沼委員
 もう1点、ストリートビューですが、プライバシーの問題は引っかかるところはないのでしょうか。

○古橋大地参考人
 ここも御指摘のとおりで、グーグルストリートビューは2007年に日本で始まっています。最初の頃、プライバシーの問題がすごくありました。ただ、今でもグーグルストリートビューのサービスは止まっていないです。それはなぜかというと、大きく2つの考え方があって、まずはオプトアウト方式でやる。何か問題があったら報告すればグーグルアースの写真を削除するか、ぼかしを入れるかなので、問題があったら報告してねという、日本のサービスのほとんどは問題を全部なくした後に公開するのですが、グーグルは逆で、とりあえず公開して問題があったら対応するので言ってくださいという方式なのでうまく回っています。ですので、我々もドローンで撮影したデータを上から撮ってますけれども、正直御遺体が横たわっている状態で上空から撮影すれば御遺体は写ります。ただ、それで問題があった場合は教えてもらえれば我々のほうでぼかしを入れますので、そういった形でプライバシーの問題も100%保証、最初はできないけれども、なるべくそうならないように十分気をつけて連絡が来たらすぐに対処するという考え方が1つです。
 もう1つは技術的に解決していく、なるべくそういう問題を起こさない。グーグルストリートビューも最初の高さは2.5メートルぐらいの高さにカメラがついています。3メートル弱ぐらいの高さで結構高い位置にあったので、最初は日本の塀の高さを超えていました。それが結構問題視されていて、日本は日本なりのプライバシーの考え方の中で言うと一般家屋の塀の高さよりもカメラを下げれば、それはいいよねと日本での撮影方法は、グローバルの撮影方法よりもカメラの高さを変えているので、そういう意味で洗濯物の写り込みとかそういったものが、ゼロではもちろんないですけれども、彼らも技術的にそれをなくすようにしています。我々の撮っているストリートビューのデータに関しては、撮った写真は自動的に顔とかナンバープレートには全部ぼかしが入るようになっていますけれども、確率的には、99%ぐらいはもう自動的にぼかしが入りますので、とりあえずそこを見るのは大体1%ぐらいです。ちなみにグーグルストリートビューはもう少し精度が粗くて93%とか95%ぐらいで、少し精度が悪かったりもするのですが、それでも後からぼかしを入れられたりするので、そういった形で技術的にもそれをクリアしていく努力を続けるところで、結果としてグーグルストリートビューもそれ以外のサービスも、サービスが止まっていないのは、その対応で社会に許容されたんだろうと判断しています。

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