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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:宮沢 正美 議員
質疑・質問日:12/15/2015
会派名:自民改革会議


○宮沢委員
 それでは、一問一答方式で何点か質問させていただきます。
 最初に、補正予算の関係から質問いたします。今回森林費の造林事業費で補正額500万円の予算の案件が出ております。この事業費につきましては既に2000万円が当初予算で計上されて、補正が通ると2500万円となりますが、この2000万円の当初予算の執行状況についてどのようなことをされてきたか、まず確認させていただきたいと思います。

○菅沼森林整備課長
 三保松原の松林保全技術支援事業費につきまして、当初予算の執行状況についてお答えいたします。
 本事業は、三保松原の松林保全技術会議からいただいた提言に基づき、静岡市が実施する保全に対して技術支援を行うものでございます。
 当初予算では、松枯れ防止対策の技術指導としまして外部の専門家による効果検証と評価、講演会、現地研修会等の開催を実施いたしました。また松の生息環境を改善するための技術開発といたしまして、富士市の海岸に試験地を設定し土壌改良資材の試験を開始しております。さらに三保松原の管理の指針策定のための専門家への意見聴取や、羽衣の松のような独特の形の松を次世代に継承するため、種子や苗木の確保等の準備に着手したところでございます。

○宮沢委員
 そのようなことで、2000万円でやってきたんですがそれでは足りないので補正になったと思うんですけど、この500万円を今回補正予算に計上した目的についてはどのようにお考えか、お尋ねいたします。

○菅沼森林整備課長
 500万円の補正予算の計上の目的でございます。
 これは、10月に静岡市が三保松原の神の道の老齢大木を伐採いたしました。静岡市はこの神の道につきましては空洞調査や目視による監視等を行っておりましたけれども、事前に異常を発見して対応するといったことができませんでした。このことは要するに一般的な手法ではなかなか限界があることがわかりました。特に三保松原の老齢大木のような幹の傾きや枝ぶりを持った松につきましては、その特徴を踏まえた管理を行う必要がございます。このためデジタル画像解析等の新技術を活用して、倒木や幹折れなどの異常が発生する前に危険度を定量的に把握する管理手法を開発してまいります。この管理手法を静岡市に提供しまして来年度静岡市が取り組む老齢大木の松の適切な管理に反映するように、補正予算に計上させていただきました。

○宮沢委員
 これから技術的な知見を確立していきたいということですけど、委員会説明資料にもありますように三保松原の老齢大木の松について倒木や幹折れ、枝折れを予防する管理手法を開発するということで三保松原と言っているわけです。私はこれは本来静岡市の事業だと思っていますが、それに対して県の予算を使うことについてどういう根拠で予算化に至ったのかについてお尋ねします。

○菅沼森林整備課長
 世界文化遺産であります三保松原の松林は世界の宝でございまして、県民の財産でございます。県としてもこの松原を適切に保全し継承していく責務があると考えております。また本年1月に副知事を座長、静岡市副市長を副座長とする三保松原実行委員会を設置しまして、三保松原の松林保全技術会議の提言に基づく取り組みを県と静岡市が連携して進めていくとしております。
 こうした中、静岡市が本年3月に策定いたしました三保松原管理基本計画におきましても役割分担を定めており、技術開発や支援につきましては県の役割としております。
 本事業につきましては、このようなことを踏まえて実施するものでございます。

○宮沢委員
 統治機構の問題については、二重行政の解消とかいろいろ今、議会でも話題になっているところですが、やはり政令市はある意味では県と同じ役割を担っていると私は理解をするんですが、こういう中で静岡市のやる事業について予算化するにはそれなりにきちっとした根拠がないと、やっぱり県民の税金を――三保も県と言えば県ですからいいんですけど、役割分担の中で事業を分けて、当然静岡市でもやっていかなくちゃいけない事業だと思っておりますので、その根拠についてしっかりとした考えを持っていただきたいと思っております。
 地方自治法にもいろんな定めがありまして、私も調べてみました。地方自治法第245条に3つの柱があるんですけれども、市町でなかなかできにくいことは県がかわってやると定められていて、それが一応の根拠になっているんですけれどもその中で1つ気になることがあります。それは知事の本会議での発言です。この間の発言の中に一方的に静岡市はだめだというような、これまでの保全体制の数々の失態について大いに反省すべきであるという発言を本会議でしているわけです。それだから県が関与していくんだと説明しているんですけど、地方自治法の中に技術的支援についてのただし書きがあります。技術的支援とは恣意的とかあるいは批判的なことを含まないとちゃんとただし書きに書いてあるんです。だから県と静岡市が連携していくことについて私は何も異議を申さないんですが、そういうことをちゃんとわかって理解されてこの事業をやっているか私は甚だ疑問もありましたので、三保松原は県民の財産でもありますのでしっかり対策していただくことについてはお願いしますが、政令市との関係についてやはりその連携のあり方はおのずと違ってくると思いますので、その辺も踏まえてしっかりとした対策に取り組んでいただきたいとお願いしておきます。

 続いて、7番委員からも浜松遠州灘の野球場整備構想についての質問がありましたが、私は視点を変えて、また立場も変えて質問させていただきますのでよろしくお願いいたします。
 県の施策の展開に当たっては、当然いつも知事からも出ているように総合計画に基づいて、知事はいつも前倒しという言葉が好きなので前倒しでやっていくんだと言っております。当然野球場の整備は1億円とか2億円の事業ではなくて、もしこれをやっていくとなりますと県にとっても非常に大きな事業になることも事実であります。
 そうした中で、総合計画あるいは関連する個別計画の県営都市公園経営基本計画とかあるいは静岡県スポーツ振興基本計画、静岡県教育振興基本計画のようなスポーツの分野の計画を定めている個別計画もあるわけですが、この野球場整備構想はどこにどう位置づけられているのか、まずお尋ねいたします。

○濱田公園緑地課長
 まず、遠州灘海浜公園の野球場につきまして検討の概略を少し前段でお話させていただきます。
 遠州灘海浜公園は、浜松市沿岸部の計画面積670.5ヘクタールで現在までに県営公園として20.3ヘクタール、市営公園として43.3ヘクタール、合計63.6ヘクタールが開設されております。公園区域の沿岸部の全域にわたって浜松市沿岸域防潮堤の整備が進んでおりまして、防潮堤の天端の管理道を生かして公園内の園路と同様にウオーキングやジョギングなどのスポーツ、レクリエーションに利用されることが見込まれているところであります。一方、公園の予定区域の陸側の区域には導入する施設が決定していない区域が残っている状況にございます。
 こうした中、かねてより浜松市からは防災機能を兼ね備えた県営野球場などのスポーツ施設を設置したいとする公園整備の要望が出されていたところであります。
 県といたしましては、県下全域の県営公園の立地状況、スポーツ施設の配置状況なども鑑みまして、浜松市から要望が出されている野球場の導入を検討しているところでございます。
 長くなりますけれども、まず県の総合計画への位置づけでございます。今回お配りしてあります総合計画後期アクションプラン評価書案の433ページ、4−1ヒト、モノ、地域を結ぶ「基盤」づくりの中の2番、賑わいと潤いを生む都市空間の創造の重点項目に合致しているものと考えております。しかし主な取り組みの中には現在のところ位置づけられておりません。これは平成25年度の策定当時からの社会情勢の変化などにより、その当時は具体化されていなかったと考えております。今後は基本構想の策定を今年度に終え、計画が明らかになった段階でアクションプランに位置づけていきたいと考えております。
 次に、静岡県スポーツ振興基本計画の位置づけでございます。
 これは、スポーツ振興基本計画の後継計画が平成26年7月に静岡県スポーツ推進計画として策定されております。この計画の中には地域スポーツ施設の充実の中で地域の特性を生かしたスポーツ拠点づくりについて検討しますと掲げられておりまして、この方向に合致すると考えております。
 なお、公園緑地課で所管しております県営都市公園経営基本計画は現在開設されております県営都市公園の管理運営の基本方針を定めておりまして、開設済みの県営公園についての記述がされております。ですので今後整備を予定されております施設については記載されておりません。県営都市公園経営は公園緑地課で所管する静岡県都市公園懇話会で審議され、御意見を伺いながら策定したものでございます。遠州灘海浜公園の目的は県西部における県民のスポーツ、レクリエーションの需要に対応し、また野鳥観察園等自然環境を生かした環境学習の場としての公園運営を目指すと書かれておりまして、今後整合は図られると考えております。

○宮沢委員
 いろいろ説明していただきましたけど、例えばにぎわいがどうして野球場に結びつくのか。私もいろいろな計画も持ってきたんですが、私の理解ではなかなかこの計画に示されたことが野球場に結びついていかないので、これは見解の相違だと思うので答弁は求めませんが、前段でも申し上げましたが浜松市は政令市なんですね。浜松市長も特別自治市を目指していくと、県から独立していくんだとすごい意気込みを持った市長だと私は理解しております。
 一方、川勝知事は二重行政の解消だと。これからは例えば箱物についても政令市の中に県の施設と市の施設があるのがおかしいと言っているわけです。
 そうしたことで、県に要望に来る浜松市長の気持ちもよくわかりませんし、またこれをよしわかったと、野球場と防災施設だという知事のお考えも私にとっては理解できないんですが、知事はいませんのでそれについて答弁を求めることはなかなか難しいと思うんですけど、市が野球場をつくることは私は大いに頑張ってやっていただきたいと。県が何らかの補助することはいいと思いますが、何で浜松市が静岡県に対してこのような要望をしてくるのか全然理解できないんです。その辺について、もし感想でもいいですから野知交通基盤部長、どうなんでしょうか。

○野知交通基盤部長
 野球場を浜松市に整備をという要望があるわけですけれども、感想に近いと思いますけれども、県営公園施設整備については過去までひもときますと、東・中・西部のバランスのある形でぜひ公園整備をというところから始まっています。昭和60年ちょっと前から東部で愛鷹広域公園の整備に着手したわけですけれども、それと同時に西部の遠州灘海浜公園についても整備を開始いたしました。そのときもバランス感覚なんです。当時草薙総合運動場が県営公園で唯一中部にあって、県下でさらに県営公園施設を整備することになりましたとき、やはり東部だけではということで東部と西部と同時にやった経緯がございます。
 そういう中で、今回の野球施設を捉えたときに確かに浜松地域には市営公園や市営の野球場があるんですが県営がないということがございまして、そういう要望がある。そういう経緯がある中でやはり県に何とかならないかという御要望が来ていると思います。県としてもこれまでの経緯を踏まえた中で、浜松市としっかりと相談させていただきながらやっていきたいと考えております。

○宮沢委員
 やっぱり、政令市との関係の中では非常に私は矛盾をしているなと。一方では使い分けて二重行政の解消と言っておきながら、何で政令市に突っ込んでいって県の施設をつくるのか。特別自治市を100年後に目指すんだったら、その間県がつくってもいいと思うんですが、やっぱりそういう中でこういう箱物をつくっていくのは私は非常に理解できないと申し上げておきたいと思います。

 本当はそこで議論を終わるべきなんでしょうが、新聞報道にいろんなことが出ておりまして7番委員からも質問がありました。先ほどの濱田公園緑地課長の答弁ですと今は勉強会の段階で何も決まっていないような答弁ですが、3000万円を当初予算で予算化して勉強会を重ねている割には何も決まっていないのかなという気がするんですが、例えば公設民営というところまではわかりましたけど、その公はどこを指しているんですか。県なんですか浜松市なんですか、どうなんでしょうか。その辺もまだ決まっていないのでしょうか。

○濱田公園緑地課長
 現在のところ、勉強会におきまして県と浜松市の関係部局が集まりまして野球場の施設規模、位置、県と浜松市の役割分担について検討を進めている段階にありまして、今後県と浜松市の役割分担の中で整理されると考えております。

○宮沢委員
 答弁は求めませんけど、基本的に県の考えがないのに何を協議するんですか、全然決まっていないのに。県がやるか浜松市がやるべきかについてくらいはやっぱり基本的に持っていないと協議のしようがないと思うんです。
 そういう意味で、そこの情報がきちっと出ていないのは、今の富士山世界遺産センターじゃないんですけどある程度固まってから出てきても議論できないと思うので、やっぱり基本的に予算をとって検討しているわけですから、きちっとその状況については報告していただくのが筋だと思っております。
 何も決まっていないと言うから質問のしようがないので私から二、三紹介させていただきますけど、例えば政令市でいいますと千葉マリンスタジアムがあります。ここも政令市でありますので千葉県との関係の中では千葉市が事業主体になってやっております。これは1990年につくられたんでしょうか、123億円の事業費がかかっている中で千葉県が補助金として10億円を出して千葉市が113億円の事業費を出しておりまして、千葉市が事業者となってつくっております。マリンスタジアムは年間6億円ぐらいの運営費――ランニングコストがかかる。千葉市は指定管理者でやっていて、結構収入があるので指定管理料の持ち出しはないようですが、実際に6億円の運営費がかかっているということであります。
 となると、野球場を県営で、もし県が主体となると恐らくあそこでやってもそんなに収入がある施設ではないと思うのでそういうお金もかかってきます。それを県が負担するのか市が負担するのか。やっぱり基本的にそういうことをしっかり捉えておかないと、これから幾ら協議しても堂々めぐりになってしまうんじゃないかなと思います。答弁は求めませんけどそういうこともしっかり考えて、これから協議を進めていっていただきたいと思います。

 県でかかわることについて、違う角度から質問します。
 防災という言葉が出てきまして、防災機能を備えた野球場にしたいということで県民の安心・安全を考えると防災対策は必要なことであると思いますし、いいんですが、私は静岡県の今の取り組みとしては地震・津波対策アクションプログラム2013の中でもとりあえずレベルワンの津波に対する備えをしていこうと今やっているわけです。我々もうらやましいことに浜松地区は寄附があって優先して今いろいろ対策がとられている中で、なぜ今防災機能を備えた野球場が必要なのか。県全体がレベルワンの対策が終わった段階で次のステップとして考えていくことはあっていいと思いますが、ある意味で言えば現在レベルワンの対策が始まったばかりですね。何で浜松市に防災機能を持った新たな施設が必要なんでしょうか。その辺についてお考えがありましたらお聞きいたします。

○濱田公園緑地課長
 浜松市沿岸域防潮堤につきましては、先ほど3番委員がおっしゃられたとおり今現在整備が進んでいるところでありまして、県下の防潮堤は合意が形成されたところから着手しているところです。
 今回予定しております野球場についても、防災避難施設を兼ねた施設として考えておりますが、平時は運動施設として機能するということで、遠州灘海浜公園の中でふさわしい場所を選んで設置していくところでございます。

○宮沢委員
 防災施設が要らないとは言っていませんよ。だけどこれから多額の予算を使って県全体をやっていこうという中で、たとえこれがもし100億円だとして半分出すと50億円のお金がかかるとしたら、私は地震・津波対策アクションプログラム2013の中での位置づけとしては弱い気がいたしております。
 そういう意味で、この構想が新聞に出るたびに、あるときは野球場が前面に出てオリンピックだとか言ってみたり、それが無理だとなってくると今は防災機能ということで、私から言わせるとすりかえていると思わざるを得ないんですが、やっぱりここにそういうものをつくる説明は、非常に県民に対して難しいんじゃないかなと私は思っております。そうした意味で本当に防災機能を持った野球場が必要なのかどうか、やっぱり根本的な議論をしていただきたいと思っております。
 これも伝聞でしかないのでどうかと思いますが、例えば浜松市で野球場をつくるんだったら何もあんなところへつくらないよという声もあるわけです。それから防災機能と言いますけど、あそこの場所に皆さんも行かれたことがあると思うんですが、わざわざあそこにそういう施設をつくって、いざ発災したときに皆さん海に向かって逃げますか、海に向かって。例えば津波が来る――そういうことがないことを祈っているんですが――そうしたらやっぱり心理として海に向かって行く人はいないような気がします。皆さん海に向かって逃げられれば、それはそれでいいと思うんですが。だからそういう意味で、いろいろまだまだこのことについては検討する余地があると私は思っております。ただ浜松市長が来たとか民間の有力な方が来て、はいわかりましたということにはしてほしくないなと私は思っておりますので、そんなことをいろいろ考えながらこの取り組みをしていっていただきたい。行く行くは浜松市とのいろんな協議をする中で、ぜひ浜松市に頑張っていただいて野球場をつくっていただくようにいろんな意味でのアドバイスをしていただくことが私は最良の方法だと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 時間がありませんので、急いでいきます。
 委員会説明資料の中から、地元に関連していることについてお聞きいたします。
 委員会説明資料37ページです。
 伊豆縦貫自動車道について県が積極的に取り組んでいただいていることはいつも感謝をしておりまして、特に供用開始になった駿河湾環状道路は非常に費用対効果も高くて大いに感謝しているわけであります。
 そうした中で、ここに今の取り組みとかこれから取り組んでいくことについての記載があるわけでありますが、ただこの計画をつくったときにはオリンピックの開催はまだ正式には決まっていなかったわけです。今回大変うれしいニュースとして伊豆市で自転車競技をやることが決まりました。それでこれからいろんな課題を整理しながら、何をやらなくちゃいけないかについてはこれからの検討課題になってくるんじゃないかと思います。特に交通インフラはいろんなことで心配もされておりまして、伊豆縦貫自動車道の整備は特に前倒しをしてやっていただくことも必要になってくるかと思います。その辺について県の現段階におけるお考えがありましたらお聞きいたします。

○戸塚道路企画課長
 伊豆縦貫自動車道のオリンピック開催に向けた整備についてお答えいたします。
 東駿河湾環状道路につきましては、1日当たりの交通量が平均で3万5000台ございます。現在4車線の区間と2車線の区間がございまして、2車線の区間につきましては特に構造上サグという上り勾配のところがありまして渋滞が発生しておる状況でございます。オリンピックの開催に当たりましては選手や観客あるいはマスコミ等の円滑な会場への移動が不可欠でございますので、県といたしましては伊豆縦貫自動車道を含めて関連するアクセス道路等の今後の円滑な輸送に向けた対策が必要になるものと考えております。
 抜本的な対策といたしましては、4車線化があろうかと思いますけれども多額な事業費を要することと、伊豆縦貫自動車道につきましてはまだ全線開通に向けまして道半ばでございますので、まずは全線をつないでいくことが重要であろうと考えております。
 当面の対策といたしましては、渋滞の緩和ということで国と県、県警それから関係市町が協力しまして渋滞対策のための勉強会を設置いたしまして、上り坂で速度の回復を促すLED表示板ですとか、あるいは交通の分散化の御協力をお願いするチラシの配布等の実験をことしの夏に実施いたしました。その効果といたしましては実際の走行速度を観測しましたところ、時速30キロメートル以下で走行する車両が昨年度は47%ほどあったのがことしの実験のときには19%までに減少しているということでこういった対策が有効であることが認められましたので、今後国とも協力をして速度回復等の対策を本格的な運用として考えているところでございます。

○宮沢委員
 これからの取り組みになってくるかと思いますが、先週も私、伊東市に行く用事がありまして東駿河湾環状道路から伊豆中央道を通っていましたら今言ったように大変渋滞で、東京オリンピックのときはどうなるのかと頭をよぎったわけですが、さまざまな角度から対策を早急にやることについてお願いしたいと思います。
 その中で、4車線化はある程度用地買収が済んでいるので、多額な事業費がかかるわけですけれどもそういう面では工事費だけになりまして、何とか国にもいろいろ働きかけもしていただけたらありがたいということと、もう1つ県の関係で言いますと料金所でどうしても渋滞してしまうので、東京オリンピックまでには何らかの対策といいますか、いろいろ必要なのかなと感じましたので、さまざまな観点から御検討をお願いしておきます。

 次に、もう1つ地元のことですけれども御殿川の河川改修についてお尋ねいたします。
 三島市の国道1号と国道136号の交差点でちょっと雨が降ると冠水してしまう状況で通行が妨げられること――浸水被害ですね――が発生しております。
 今まで、河川改修のネックとなっていました下御殿橋のかけかえが終わりことし4月に完成いたしました。大変ありがたいと思っておりますが、御殿川は非常に蛇行している川でありましてどうしても浸水被害が起きやすいわけでありますが、県としてどのような治水対策を考えておられるのかお聞きいたします。

○石垣河川海岸整備課長
 御殿川の河川整備についてお答えいたします。
 3番委員が御指摘のように、下御殿橋が7月に完成いたしました。これは地元の方々の御協力のもとに完成いたしました。その2カ月後の9月の台風のときには三島市内で4カ所ほどの浸水被害があったのですけれども、ここの南二日町のあたりは下御殿橋の完成の効果もありまして浸水被害がなかったと聞いております。
 その下御殿橋の上流側につきましては、国道136号を2回渡る非常に蛇行している区間でありますので、この区間を捷水路のようなショートカットする計画があります。その計画に基づきまして今年度から豪雨対策緊急事業で蛇行を少し改善することを始めておりまして測量と設計に着手いたしました。来年以降、地元説明等を行いまして、理解を得た上で事業を進めていきたいと考えております。

○宮沢委員
 浜松市の河川のこともいろいろ出ておりましたが、こういうことが県下で顕在化しているわけでありまして住民の皆さんは一日も早いそうしたことの対策を望んでいるわけでありますので、計画的に事業を進めるように取り組みをお願いして、私の質問を終わります。

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