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委員会会議録

質問文書

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平成29年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野田 治久 議員
質疑・質問日:07/25/2017
会派名:自民改革会議


○野田委員
 それでは一問一答方式で2問質問させていただきます。
 委員会資料の79ページ。食品の安全確保対策の推進のうち、HACCPの義務化に向けた取り組みについてでございます。
 HACCPに基づく食品衛生管理は今、国際基準となっております。ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック等がございまして、これから外国人や観光客がますますふえる状況の中で我が県は、HACCP取得の支援についてどのような対策をとられておるのか伺います。

○長岡衛生課長
 HACCPの県の対応についてお答えをいたします。
 まず、HACCPの現在の導入状況でございますが、国では総合衛生管理製造過程承認制度というものが法定でございます。これに関しましては、県内に29施設ございます。これは全国で北海道に次いで2番目に数が多い状況でございます。
 本県の場合、過去から大手の食品企業が進出していることもございまして、HACCPにつきましては、前々から力を入れていました。
 それから、中小企業者の導入が進まなかったことから本県独自のHACCP認証事業を県の食品衛生協会と連携いたしまして、今170食品ほどが承認を得ております。
 ということで、HACCPシステム自体の認知度が事業者の方にそろそろ出てきたと考えておりますが、やはり中小企業に関しましてはどうしても人材が不足しています。そのためHACCPプランを作成できる方がまだそれほどそろっていないということで、委員会資料の79ページにございますHACCP導入支援事業を本年度から実施しております。4日間30人予定と書いておりますけれども、これはHACCPの基本的な知識のある方に対しまして4日間の研修を受けていただきます。それからHACCPプランの作成方法を勉強し、実際に施設に入って危害分析を行い、最終的にHACCPプランをまとめるという実践的な研修会を今年度からスタートさせております。これは特に県産食品、オリンピックで我が県の特産品が扱われるように今年度から始めた事業でございます。

○野田委員
 ありがとうございます。
 ここでHACCP導入支援事業で4日間30人の研修というお話を伺いましたが、大手企業の担当者といいますか責任者になり得る人を対象にした研修なのでしょうか。それとも食品衛生指導員のお話も出ましたが、中小企業、小規模事業者の方を対象とする研修なのでしょうか。
 
○長岡衛生課長
 大手企業自体は、御自身で既に民間のHACCP研修会を積極的に受講されて、もう80%以上の導入が進んでいる状況でございます。ですから今回のこの研修は、中小企業の方を対象にした研修でございます。

○野田委員
 中小企業の従業員が対象ですか、それとも食品衛生指導員が対象でしょうか。

○長岡衛生課長
 中小企業の従業員が対象です。特に品質管理部門にいらっしゃる方が対象になっております。

○野田委員
 ありがとうございました。
 このHACCP導入について、私は将来的にはかなりの小規模事業者までが対象になる、義務化されていくと思っております。その場合には食品衛生指導員の研修と指導が大事になっていくと思っておりますが、その辺については私の認識は違うんでしょうか。

○長岡衛生課長
 食品衛生指導員制度は食品衛生協会の独自の制度でございます。県で食品衛生指導員の中から選抜して食品衛生推進員を県知事が委嘱して、食品衛生指導員の指導をしていただいている状況でございます。その食品衛生推進員に対しては、県の研修などでHACCPの勉強をしていただいて知識をつけていただき、それを伝達していただくと考えております。

○野田委員
 わかりました。ありがとうございました。
 次の質問に移ります。
 今朝の新聞に、猫にかまれマダニ感染症という記事が出ておりました。西日本の50代女性が、昨年、猫にかまれた後にマダニが媒介するウイルス感染症、重症熱性血小板減少性症候群――SFTSと言うそうでありますが、このウイルスに感染して死亡したという記事が出ておりました。これで思い出したのが、7月上旬に熱海市で女性がこの感染症に感染したという記事がたしか載っていたと思いますが、県はマダニの被害については数字的なものは把握しておられるでしょうか。

○後藤疾病対策課長
 先ほど最初に猫の話が出ましたけれども、猫にかまれた方が亡くなったのは、SFTSという病気ですけれども、それはまだ県内では1例も発生してございません。
 今月初旬に熱海市であって報告させていただきました方は、同じマダニですけれども日本紅斑熱という違う御病気で、それは細菌性バクテリアによるもので、先ほどのSFTSはウイルスで全然違う病気でございます。
 日本紅斑熱に関しましては、最近5年間で県内で6例の患者様が発生しておりまして、主に県東部に住んでおられる方が多ございます。

○野田委員
 ありがとうございます。
 ちょっと所管が違う話になるかもしれませんが、伊豆半島で松崎町から修善寺までトレイルランニングという山の稜線をずっと走るレースがございまして、これに参加された選手が大分マダニに食われるという実例がございます。有害鳥獣で今、伊豆半島にはいろいろ問題がありますが、鹿が山からどんどん里におりてきていることで、マダニが里に非常に多くなっているんではないかという話もあります。その辺について県では何か情報をお持ちでしょうか。

○後藤疾病対策課長
 ダニが多くなっているかどうかは存じ上げません。
 先ほど申し上げた猫にかまれたSFTSに関しましては、県の衛生科学研究所が調査しておりまして、県内で動物ではなく葉の裏側にいる600匹ぐらいのダニを調べて1匹だけSFTSのウイルスを持っていたということがわかっております。それが平成25年頃のデータですので、SFTSに関してはそれほど心配ないのではないかと思っております。

○野田委員
 どうもありがとうございました。
 せっかく伊豆地域に観光に来られて、山を歩いたらダニに食われて大変な病気になったということがないようにしたいと思っておりますので、またよろしく御指導いただきたいと思います。

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