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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 一 議員
質疑・質問日:03/11/2013
会派名:自民改革会議


○天野(一)委員
 最後の質問になります。数点お伺いします。
 まず、金融円滑化法が3月で切れるわけですが中小企業の商店を含めて、約2万社が県内で融資を受けているということですね。この円滑化法が、今の状況でスムーズにいけばいいですけども、うまくいかないというケースは想定しているのか、してないのか。今の現状について、円滑化法が切れた後、県内の経済にどういう影響が与えるか、その点について、まず1点伺いたいと思います。

 次に、新成長産業の中で、助成金、補助金、いろいろあるわけですけども、静岡産業振興財団に委託をし、助成金を出していると思いますけども、今、静岡産業振興財団に予算をお願いして、補助金、助成金をやっている金額はどのぐらいあるだろうか。そして、その助成金の判断は誰がしているのか、その判断をする委員はどういう人がやっているのかということをまず第1点伺いたい。

 次に、新しい新成長産業を県全体で取り組んでいるわけですけども、こういった助成金の中で、工業技術研究所、茶業研究センター、そして果樹研究センターとか、いろんな研究所があるわけですけども、そういった研究所とタイアップして、新しい産業創造にチャレンジしている企業はどのくらいあるのか。そういった研究機関と一緒になってやっている状況はどうなっているのか、お伺いしたいと思っています。

 次に、スポーツ産業について西部地域が先行し、県下全体で展開する中で、ことしは東部地域でやる予定ですけど、中部地域はどういう形でスポーツ産業のことについて考えているのか。中部地域はそういった手を挙げるところもないのか、またこの地域はスポーツ産業は育たないと見ているのか、その点についてお伺いしたいと思います。

 それから、6次産業について伺いたいと思います。
 6次産業――1次産業、2次産業、3次産業というわけですけども、例えば、ものづくりの地域の地場産業で、昨年は繊維のところのデザイン等をやっていますけども、静岡県には多彩な地域産業があるわけですね。いい技術をつくったものづくりは繊維以外にもたくさんあるわけですけども、そういうものづくりの2次産業と、そして売ること、見本市――例えば、農芸品のフェアみたいなものをやっているわけですけども、ものづくりをしている農業とかそういったもの以外で、工業製品とか工芸品とか、そういったものづくりの6次産業について、どういうふうな考え方があるのか。その支援も、もっと積極的にやらなければいけないんじゃないか。特に、ものづくりの人たちは、職人さんのかたぎがあって、農業と同じように売る力が弱いわけであります。一層やらなきゃいけないと私は思いますけども、例えば、文化芸術大学のデザイン科と一緒になってやるとかそういった問題についてどういうふうに考えているか、お伺いしたいと思います。

 次に、お茶の問題についてお伺いしたいと思います。
 お茶の都という、今まで都という発想はなかったわけでありますけども、ある意味では、茶の都というと京都宇治茶を想定する人もかなりいるわけであります。私は、このネーミングが決して悪いわけではありませんけれども、本当は静岡のお茶は、京都とダブらないイメージがいいと思いますけども、この茶の都のネーミングについて議論をしたことがあるのか。知事が言ったからそのまま使ったのか、その点についてお伺いしたいと思います。

○望月商工業局長
 金融円滑化法についてお答えします。
 3月末で法の適用期限が参ります。我々は、県内の4地銀、12信金にも集まっていただいて、金融機関から現状や期限後の対応についてもお聞きをしておりまして、国のほうからの通知でも、引き続き条件変更にはなるべく応じてくださいということを言っていますし、ソフトランディングをしていくというふうに考えております。
 実際問題、条件変更の更新時期ですけど、大体6カ月ごとに条件変更していくということがいわれております。そういう面からいうと、3月末で法の期限が切れるもんですから、その6カ月後というか、ことしの夏以降、再びそういう条件変更に応じてくれるのかどうかというところが、1つの判断の時期になりますので、我々も、その時期も想定しながら、金融機関とは四半期ごとに集まって会議をしようということにもなっています。また随時そういった状況についてお話をお聞きするということと、また、金融機関だけじゃなくて、商工会とか商工会議所を通じて、実際にそういった適用を今まで受けていた企業の意見もお聞きしながら、影響がなるべく出ないように注視してまいりたいと考えております。以上です。

○渡辺商工振興課長
 静岡県産業振興財団に対する助成金、委託金の金額についてでございますが、平成25年度は委託金、補助金合わせて9億2000万円余の業務について財団のほうにお願いするところでございます。そのうち1件は、平成25年度の締め切りであります新成長産業戦略育成事業費助成も含まれている金額でございまして、それ以外の助成金というのは、平成19年度に地域活性化基金を90億円造成しまして、その運用益を使って、中小企業のための研究開発事業助成、販路開拓助成をやっております。
 今、地域活性化基金事業については9本の補助事業を持っておりまして、代表的なものは、産学官連携研究開発、中小企業研究開発、農林水産業研究開発、創業者等研究開発事業などでございます。この補助金でございますが、企業における事業実施期間をなるべく長くするために、前年の10月から12月に募集をかけております。
 どういう形でこの助成金の判断をして、誰が審査していくかというお話でございますけども、審査員は大学の研究者、それから企業経営者、それから民間企業出身者、それから財団のコーディネーター等を使いまして、5人から7人で審査を行いまして、まず研究開発の技術審査を行う専門審査会、それと全体で最終的に採択企業を決める最終審査会の2段階で行われておりまして、申請者は審査員の前で15分程度のプレゼンテーションをして、自分の行うものについて、新規性、それから実現可能性等のプレゼンをやって、各審査員が点数評価して、上位から決めていくという内容でございます。以上でございます。

○小櫻新産業集積課長
 研究開発や新分野等々についてのいろいろな研究におけます研究機関との連携ということについて、お答えいたします。
 例えば、新成長産業の戦略的育成事業につきましては、提出案件の概要及び報告事項の49ページのほうに内容がございますけれども、例えば、49ページの新エネの関係の研究開発につきましては、基本的には、これは3分の2の補助でございますけれども、基本的には大学、研究機関との連携というようなものをある程度想定した研究開発をお願いするということでございます。これにつきましても、大学あるいは公設試験場、工業技術研究所等からあらかじめいろいろと御相談を承って、研究の中身、テーマ等についてしっかりサポートしながら申請していただくというような体制で進めているところでございます。
 さらに試作品の開発につきましても、次世代自動車についても、これも浜松の工業技術支援センター等で次世代自動車についての展示等もしてございますので、工業技術支援センターのコーディネーターが、基本的には開発案件1本1本をしっかりとサポートしていくという体制でございます。
 さらに事業化の補助金につきましても、成長分野の事業化助成につきましても、基本的には、これはもともと産学官で連携したコンソーシアムの補助金というのが前提になっておりました。特にこれにつきましては、3つのクラスターのそれぞれの支援機関がしっかりとこの事業化についてアドバイスをしながら、そういう支援機関のほうからいろいろと推薦といいましょうか、サポートした案件が補助申請に上がってくるというような形で進めておりますので、来年度につきましても、基本的には研究機関や支援機関との連携のもとに、研究開発助成を進めていくという体制でいきたいというふうに考えております。以上でございます。

○野秋研究調整課長
 県の試験研究機関とのタイアップの状況について、お答え申し上げます。
 資料の22ページにお示しをしてございますが、新成長戦略研究ということで、研究サイドにおきましてもこういった取り組みをしております。先ほど工業系につきましては連携状況についてのお話がございましたけれども、ごらんいただきますとおり、1次産業系――豚でありますとか、あるいは森林、あるいは鹿の対応とか、こういうものにつきましても企業あるいは大学との連携によっております。新成長戦略研究は、来年度に19件実施をさせていただきますが、そのほとんどが事業化を視野に入れておりまして、企業との連携ということで、メンバーに企業に入っていただいております。
 それから、小規模な研究も170件程度やっておりますけれども、共同研究が4割を占めているということで、企業等とのタイアップの中でやっております。以上です。

○渡辺商工振興課長
 スポーツ産業の振興についてお答えいたします。
 平成25年度のスポーツ産業の振興については、平成24年度からとりかかっています西部地域のモデル地域を推進するとともに、特にスポーツ産業の振興をやっていただきたいという要望が多く出ている東部地区に関しては、新しくスポーツ産業を振興するための連携対応までつくっていこうという具体的な計画を持っております。それから中部地区においては、静岡市ともこれからいろいろ話をしながら進めていきますけれども、まず、志太榛原地区において、島田市とかが中心にいわゆる大井川関係で、各行政単位が非常に熱心にやられるところがあります。そこの皆さんのところと連携して新しいスポーツビジネスを起こすような形で、平成25年度はシンポジウムをぜひ開催して、共通してやっていこうという、その機運を醸成したいと思っております。以上でございます。

○増井経済産業部理事(新産業集積担当)兼文化・観光部理事(産学連携担当)
 ものづくり産業の6次産業化についてお答えをいたします。
 通常、6次産業といいますと、農林水産品に加工技術を加えて販売をしていくという考え方になろうかと思いますけども、私は、やはりものづくり産業につきましても、本県の持つすばらしい技術、それに付加価値をさらにつけてその販売をしていくというようなことも、広い意味で6次産業かというふうに理解していいと考えております。実際に販売力がなかなか弱い、あるいはどう売っていいか、特に新しい製品についてはどう売っていいかわからないというような声をよく聞くところでございまして、来年度の事業の中でも、新成長産業戦略的育成事業の中でも、特に販路開拓につきましては予算を拡充をいたしまして、展示会、商談会の場を設定して、そこにものづくり、加工技術を持つ企業の方に参加をしていただいたり、あるいは販路開拓のアドバイザーを派遣する等の予算を現在お諮りしているといった状況になっているところでございます。以上です。

○白井茶業農産課長
 茶の都づくりについてお答えします。
 本県のお茶は、150年ほど前は1次産業の花形ということで、また戦後は、「やぶきた」、深蒸しということで、茶の生産、また茶の機械化とともに産業界が発達してきたという歴史があります。また、現在でも茶の生産量、産出額は全国の40%、流通量の大体60%を担う全国一のお茶の産地であり、この辺は、産業、生産、流通の拠点ということで、また消費におきましても、全国の消費量の2倍を飲んでいるということで、消費においても一番と。こういう中で、長い歴史、培った研究機関においてもトップレベルにある、このようなことを茶の産業界とも我々は話をしていて、よりレベルを高めていこうということを検討してきたところでございます。
 しかし、どうしても静岡の産業界というと産業にこだわっていて、やっぱり文化とか観光との連携が非常に弱いところがある。さらなる発展を求めていって、お茶の付加価値を高めることが必要だということを検討しているところでございます。
 そういう中で、茶のさまざまな資源を掘り起こしながらそれを付加価値として高めていく、また文化と観光を組み合わせて、より静岡の茶産業を高めていくということに今取り組んでいるところでございまして、茶どころと言われていた静岡を茶の都としてさらにグレードアップすることによって、茶の産業界、生産農家とか商工にも恩恵があるように、今後も関係団体と連携しながら推進してまいりたいと思います。

○天野(一)委員
 答弁ありがとうございました。金融円滑化で景気がよくなってきたわけですけども、中小企業、商店は、なかなかそこまで行くには時間もかかる。もしこの円滑化法の運用を間違えればかなり景気に影響するし、雇用にも影響しますので、このことについてはソフトランディングできるように、重点的に取り組んでもらいたいと思いますし、このことについてはきめ細かに注視してもらって、対応してもらいたいなと要望しておきます。

 次に、研究機関との問題ですけれども、できれば、研究機関と企業とのタイアップでやっている、そういった情報を県民にもっと提供してほしい。それはなぜかといいますと、こういったことでも連携できるということが、それぞれの業界団体の人たちも知らないわけでありますね。そういう意味で、連携がうまくいった情報とか、こういった形で研究機関とのコラボレーションが行われているといったものを、できれば提供してほしいなと思っております。

 それから産業創造機構。審査の結果――丸とペケだけではなくて、丸の場合はいいんですけども、ペケの場合はどういう点が不備だったのか、こういった点をもう少し考えてほしいとか、アドバイスをしてほしいと思うんですね。ここはテストの結果で融資するとかじゃなくて、そういった意味で、積極的に提案したり、いろんな課題について挑戦をしようとしているわけですから、できれば、こういった点があればこの事業はさらにランクアップできる、そういったものについて意見を添付するということは検討できないだろうか、その点について、お答え願いたいなと思っております。

 それから、6次産業化の問題で、今までもものづくりの職人さんたちは販売をしようと思って、いろんな見本市とか商談会があるんですけども、私はもう一工夫、できればほかの企業とタイアップしたらどうかというアドバイスをコーディネートするところまで行かないと、多分その販売促進はできないだろうと思うんです。ですから、従来の延長線上じゃなくて、この技術とこの技術とをドッキングして新しいものをやれないだろうかというアドバイスができるような仕掛けができないだろうか。そのことについて、もう一度お伺いしたいなと思っています。

 スポーツ産業について、静岡市とはまだ話をしてないわけですね。ですから、ぜひ静岡市も中部の一番大きい人口を抱えているところでありますので、新年度にぜひ進めてほしいと思いますけども、もう一度、再度その点についてお伺いします。

○吉林経済産業部長
 まず、金融円滑化法の関係でございます。金融円滑化法につきましては、今年度、来年度、大変重要な施策だと思っております。先ほど望月商工業局長がお答えいたしましたように、来年度予算についても、今、本議会にいろんなフォローアップの予算も計上しておりますので、これは金融機関とも十分連絡調整をとりながら、あるいは何かあった場合、金融庁の指導も仰ぎながら、遺漏のないようにやっていきたいと思っております。

 それから、研究機関と企業のタイアップの情報提供でございます。これにつきましては、確かに新しい産業に取り組むということについては、なかなか情報が行かないと一歩踏み出せないと思います。それから、もう1つは、物ができてきて、見て、これなら私もできるというのは非常に大切だと思っております。できるだけクラスター事業あるいはその他の成長基盤の事業につきましても、展示会を地元に行ってやるようにいたしますし、例えばクラスターの成果発表会については、今まで、ファルマバレー、フーズ・サイエンスヒルズ、フォトンバレー、ばらばらにそれぞれのところで、それぞれの地域でやっておりましたのを、今度は3つのクラスターが一緒になりまして、合同で成果発表会を東・中・西それぞれ年度別に開いていくとか、そういうきめ細かなPRをすることによって、できるだけ地域の企業の方々がそういった新しい取り組みにチャレンジできるようなPRを引き続きしていきたいと思っております。

 それから、6次産業化でございます。これにつきましては、新しい成長分野といったような形で一生懸命やっておりますけども、もう1つ、いわゆる地域の地場産業と言われる方々の技術をもって、物ができているものをどう売っていくかということだと思いますけれども、これにつきまして、繊維産業は、来年を含めまして武襯衣(むしゃ)という形で3年間、新しいいろんな試みを入れたり、あるいはデザインも工夫したりしてまいりました。こういった形で、ワダエミさんにコーディネートをしていただきましたけれども、その他の地域産業についても、繊維が今終わりますので、次は何ができるかということで、地域のそういったものづくり、いわゆる地域の地場のものづくりをどうしていくかということについても、しっかり検討していきたいというふうに考えています。以上でございます。

○渡辺商工振興課長
 振興財団の補助金のアドバイスと、当落というか、採用されたところと不採用のところがどうしても出てしまうもんですから、そこについては今後は財団としっかり連絡を密にしながら、そして他県でもこのような形で先行している例もあるかと思いますので、そこら辺を参考にしながらできるだけアドバイスをできるような形で検討してまいりたいと思います。

 それから、スポーツ産業でございますけれど、まさしく去年から始めて全県をシェアに入れた形のスポーツ振興、産業振興を図りたいというふうに考えておりまして、静岡市とも話は徐々に進めておりますので、その点についても一緒にシンポジウムの協議に参加して、一緒に盛り上げるような形で事業を進めてまいりたいと考えております。以上であります。

○天野(一)委員
 どうもありがとうございました。部長さん、どうもありがとうございました。よろしくお願いします。
 最後ですので、この経済産業部の中でことしで退職する方がたくさんおりますけれども、この委員会には2人の方が出席しております。説明者の中で内野稔さん、そして外山敬三さん、この2人がことし3月をもって退職をするわけですけれども、長くにわたり県行政の推進に多大な御尽力をされましたことに心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 内野経済産業部理事におかれましては、昭和50年5月に奉職されて以来38年間の長きにわたり農業の行政職員として県行政の推進に多大な貢献をされてきました。この間、西部農林事務所長、経済産業部農林業局長、中部地域支援局長などの要職を歴任され、平成24年4月からは経済産業部の農業担当理事として6次産業化や食の都づくりの推進などに積極的に取り組まれるとともに、農林業の重要課題でありますお茶のブランド化や耕作放棄地の解消など、先頭に立って進めてこられ、本県産業の振興に御尽力されました。
 また、外山管理局長におかれましては、昭和52年4月に奉職されて以来35年間の長きにわたり一般行政職員として県行政の推進に多大な御尽力をなされました。この間、企画部理事、国際戦略担当、経済産業部商工業局長などの要職を歴任され、平成23年4月からは経済産業部のかなめである現職の管理局長として農林水産業から商工業までの産業振興や雇用対策など幅広い分野を所管し、また職員1,500人を抱える巨大な組織である経済産業部が直面するさまざまな課題に対し、企画立案はもとより組織や予算面などを通じて部長並びに部長代理の補佐役として事業の円滑な執行を側面から支援をしていただきました。
 退職されるお2人には今後とも健康に留意されるとともに、これまで養われた豊かな経験と見識を生かし、地域社会においても御活躍されることを御祈念申し上げます。御退任に当たりまして、これまでかかわってこられた県行政を振り返り、後輩へのアドバイスをいただければ幸いであります。本当に御苦労さまでした。ありがとうございました。

○内野経済産業部理事(農業担当)
 大変温かいお言葉をいただきまして、さらに貴重な時間をいただき、発言の機会をいただきありがとうございます。感謝いたします。
 昭和50年に県に入りまして、現場では畜産、それから野菜、花の担当をして本庁ではお米の生産調整に始まりまして、よく話題になります農振の除外、青地の除外、農業振興地域の整備に関する法律という長ったらしい法律に基づく土地利用調整をさせていただきました。今まで本当にいろいろなピンチのときに助けていただいたのは職場の上司であり、同僚であり、それから市町村の担当者であったり、あるいは現場の生産者の方から、特にお米の生産調整のときなどはいろいろな提言をいただいて、内野さん、こうすればできるんだよ、私はこういう夢を持っているんだよということを直接議論の中で言われて、その中からいろいろな施策提案につながるようなアイデアをいただきました。やはり、現場でいろいろな議論をすることの大切さを教えていただいたということで、職場にも仕事にも恵まれたこの38年間でございました。
 ここ5年間の間に3つほど考えていることがあります。1つは、やはり客観的にものを考えなければいけない。データで、あるいは現場の事象で、場合によっては県内に目標とする像がなければ全国あるいは世界の事例を客観的に見るという、そういう客観的な視線を持つというのが1つ。それから、2つ目は最近5年間の話ですけれども、役を演じるということも必要なのかなと思いました。東部農林事務所長であるとか西部農林事務所長をさせていただいたときに、やはりそれぞれの立場で役になりきっていろいろなことを言ったり行動するということが求められているということをつくづく感じましたので、そういうことに心がけてきました。3つ目は、これは割と身近なところから言われるのですけれど、先を見なさいとよく言われます。5年後、10年後あるいは30年後に農業がどうなるのか、その経営がどうなるのかということの自分のイメージを持たないとものがしゃべれないよということを言われました。そういうことをここ5年ほどずっと考えてきたのですけれども、やはり一番勉強になりましたのは議会の答弁調整であったり、この委員会の議論でございました。本当に皆様には感謝をしております。これからも引き続きよろしくお願いいたします。きょうはありがとうございました。

○外山管理局長
 退職に当たりまして温かなお言葉をいただき本当にありがとうございます。また貴重な時間をいただきまして、答弁させていただく機会をいただきましたことも改めて感謝いたします。
 私が最初に県の職員として採用されたころは今とかなり職場の環境が違いまして、出先の一機関だったのですけれども、課長が1名いて、その下に主任が2名、あとは主事が6名いるようなそういう所でスタートいたしまして、主任の方と言いましても50代の方で、また課長はなかなか威厳があって我々ぺいぺいはなかなか近寄りがたいような、そういう威厳のある方で、学校を出て初めて勤めたばかりの私には自分の将来の姿というのはなかなか想像できないような、そういうスタートを切ったわけであります。
 ただ、今まで諸先輩方の御指導、それから同僚の方々に支えていただき、また先ほど内野さんもおっしゃいましたけれども、こういう各常任委員会のほうに幾つか参加させていただいて、そこで勉強してまた鍛えられて何とか36年間勤めることができたというふうに思っております。特にこの委員会は始まりますと非常に緊張して、終わればほっとするというそういう繰り返しだったわけでありますけれども、その間いろいろ議論の中で教えられたり自分の考えを整理したり、あるいは幾つかの貴重なヒントをいただいたりということを通じて自分なりに成長することもできたのかなというふうに思っております。特に最後の3年間お世話になりましたこの産業委員会は、リーマンショック以後非常に落ち込んでいる静岡県の経済をいかに復活させるかというのが一番大きな議論でした。そういう中で私が感じるのは、やはりクラスターとかそういう新成長産業だけではなくて、農林水産業においても非常に成長の分野の芽があると。それからまた人材育成のほうも育ってきたということで、これから静岡県経済が回復していく、そういう非常に貴重な大切なエンジン部分を担うこの委員会に所属できて、皆さんと議論できたことが非常によかったなというふうに思っております。今後、立場は変わりますけれども、できれば引き続き産業委員会のほうの議論等にも注目させていただいて、微力でありますけれども私にできることがあれば何かしていきたいというふうに考えております。本当にきょうはどうもありがとうございました。

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