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委員会会議録

質問文書

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平成26年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:12/16/2014
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 分割質問方式で何点か質問させていただきます。
 最初に、委員会説明資料から2点質問させていただきます。
 先ほど8番委員から、全国体力・運動能力、運動習慣等調査についての質問がございましたけれども、それに関連して質問させていただきます。
 特に、小学校5年生男子のボール投げが全国最低だということなんですが、それについての教育委員会としてのコメントを改めていただきたいと思います。

 それから、ちょっと前に戻りますけれども、8ページに公立高等学校生徒募集計画がありまして、6校で1学級ずつ減ということなんですが、この6つの高等学校の本年度の志願倍率はどのくらいだったのか。要するに定員割れがあった学校なのかどうかということを知りたいものですから、それについてお聞きします。
 以上2点、とりあえずお願いします。

○福永スポーツ振興課長
 全国体力・運動能力・運動習慣等調査のボール投げについてお答えさせていただきます。
 もともとボール投げについては、最近はボールを投げる機会が非常に少なくなっている現状がある中で、本県もやはりボール投げの数値が下がっています。県で独自に調査をいたしまして、ふだんどんな競技をやっているかというところと整合性をとった中では、やはり野球をやっている子供は非常に投球能力が高く、その平均値を上げるような形です。もともとサッカーとか水泳をやっている運動能力の高い子供たちが、その投球能力では平均値を引き上げる状態になっていないという傾向がございます。それから、やはり運動をやっていない子供も平均値を大分下回っているのが現状でございます。
 ただ、小学校5年生は、ここ何年かは46位という順位でございました。その子たちが中学2年生になりますと全国で20位前後まで上がってきているということもございます。小学校のときには、体育の授業の中で当然やっているんですけど、中学生になりますと、部活とか体育の先生が教えていることで、投球能力が改善されているところがございます。小学校のときもやはりもう少し投げることを楽しみながらやれるように、今後取り組んでいく必要があるかなと考えておりますけれども、現状ではそういう状況と分析をしております。

○渋谷高校教育課長
 平成27年度の募集計画におきまして、クラスを減とする高校の志願倍率ということでございます。
 今年度の志願倍率で申しますと、まず静岡城北高校でございますが、普通科が1.16倍、国際科が1.13倍でございます。それから佐久間高校は普通科で0.36倍でございます。それから磐田西高校が普通科で0.90倍、総合ビジネス科で0.99倍。それから浜松地区では浜松南高校が普通科で1.13倍、理数科で2.10倍、浜松湖東高校が普通科で1.04倍でございます。浜松湖南高校が普通科で1.06倍、英語科で1.25倍でございます。

○前林委員
 体力・運動能力に関してコメントをいただきましたけれども、いただいた資料によると、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、20メートルシャトルランか持久走の選択、50メートル走、立ち幅跳び、ボール投げの8種目を小学校5年生、中学校2年生でやると。その中でボール投げは、小学生がソフトボール、中学生はハンドボールで実施する。
 自分の思い出ですが、私が高校に入ったときに高等学校のスポーツテストが始まりました。そのときはボール投げ等をやりましたけれども、私の世代は子供のころグローブを持っていない子供はいない。もう自然に野球をやるのが子供の遊びだったわけで、このソフトボール投げも全然違和感なくやりました。ただ今の子供たちがソフトボールを投げることが、果たしてこの運動能力を調査するのにふさわしい内容なのかと非常に疑問に思います。さらに中学生はハンドボール投げですけれども、恐らくハンドボールを触ったことがないんじゃないかという、そういう子供たちにこういうことをやって、結果として全国最低だと。私は、スポーツテストそのもののあり方がおかしいんじゃないかと思っております。
 新聞記事の中では、どなたかわかりませんが県教育委員会の担当者が、本県は運動能力の高い子も野球ではなくサッカーをするため、数字が低迷していると表現している。そんなばかなことがあるかなと。これは全国同じことなので、本県の子がサッカーをやるので、野球をやらないからボール投げが低いという、これはやっぱりおかしいコメントだと思います。そういうことを前提として、ちょっとこのソフトボール投げ、あるいはハンドボール投げがいかがなものかと感じるんですが、その辺のコメントをいただきたいと思います。

 それから、今高校の募集計画の話で、お聞きしてびっくりしたんですが、静岡城北高校普通科が1.16倍、国際科が1.13倍。浜松南高校普通科が1.13倍、理数科が2.10倍と。あとは浜松湖南高校も1倍を超えていますよね。それだけの志願倍率があるにもかかわらず学級減というのはちょっとよくわからないんですけれども、その辺の御説明をお願いしたいと思います。

○福永スポーツ振興課長
 最初に、新聞のコメントのことでございますが、私どもでは、実はそのようなことではなくて、先ほども御説明いたしましたように、もともと野球をやっている子は運動能力が高い子が多くて、サッカーをやっている子も運動能力が高いと。これは体力テスト調査の総合的な数値でございますが、そういったものが高い中で、ただサッカーをやっている子供が投げる力が劣っているわけではなく、なかなかその平均値を引き上げるまでには至っていないということで説明したところで、決して運動能力が高い子が野球をやらずにサッカーに行っているということではございません。まずその点は、御説明をさせていただきたいと思います。
 もう1つ、ボール投げでございますけれども、これはもともと国の運動能力評価ということで、走能力と跳躍能力、投球能力の3つの運動能力を評価するということでやってきたわけです。ボール投げに関しましては、体重移動をどのようにしていくかということ、ボールを離すタイミングをどのようにとるか、投げるときの瞬発力がどのようなものがあるかという判断をするところがございます。体全体をうまく使ってボールをどれくらい投げられるかという問題になってまいりますので、このボール投げにつきましては、そういった部分について結果を評価できるものと考えています。

○渋谷高校教育課長
 この学級減の考え方についてでございます。
 前年度の倍率が高い、低いということで驚いたというお話でございましたけれども、実はこのクラス減を検討する前に、まず全体の生徒数がとにかく減少しております。しかもそれを地区ごとに減少の度合いを見まして、その上でどこの高校のクラス減をするのかということになります。
 例えば、佐久間高校とか磐田西高校につきましては、前年度、確かに倍率が1倍に行きませんでしたので、平成27年度に減らす判断をしやすかったわけでございます。
 静岡地区、浜松地区につきましては総合的に勘案させていただきました。例えば静岡城北高校は、実は平成21年度は6クラスだった学校でございまして、それが平成25、26年度には8クラスに拡大しまして、今回7クラスに落とさせていただきました。そういう意味で、もともとの学校のキャパシティーとして、県立高校のクラスをどこか減らすといったときには、比較的落としても影響がない学校であると。
 それから、浜松地区も、今回浜松南高校と浜松湖東高校、浜松湖南高校につきましては、実はこの3校が全て平成26年度に1クラス増をしておりまして、浜松南高校は9クラスを10クラスに、浜松湖東高校は8クラスを9クラスに、浜松湖南高校は9クラスを10クラスにしてまいりました。この3校につきましてはそうしたものをまた戻すという結果になっておるわけでございます。
 実は、昨年度のクラス増が、学校運営に関して施設面だとかいろんな運営面で支障があるというほどでもないですけれども、負担があったこともあって、それを戻す形で校長先生等にも御理解をいただきました。地区全体を見てクラス数を落としても一番影響がない学校を選択させていただいているということで、御理解をいただければと思います。

○前林委員
 全国体力・運動能力調査については、また前のように大騒ぎにならないように、ぜひしっかりマスコミ等に対しては投げかけをしてほしいと思います。
 あと、ちょっと確認ですが、ボール投げというのはやっぱり肩を使って投げる、そういう運動ですが、そういう指導というのは、例えば小学校できちっとやっているんでしょうか。その辺だけ教えてください。

 生徒募集の件についてはわかるんですけれども、やっぱり静岡城北高校の普通科1.16倍とか、浜松南高校の普通科1.13倍というのは、入りたくても入れない子がいるわけですから、これはやっぱり説明責任があると思います。入りたい子が入れない、なおかつ学級減だというのはちょっと、一般論としてはやっぱり理解できない部分もありますので、説明をしっかりしてください。

○福永スポーツ振興課長
 教育課程の中で、野球じゃないんですけど、例えばティーボールといってボールを置いてそれを打つ競技とか、私どもも促進していますが、毎年ドッジボールで、みんな交代交代で決められた時間にボールを何回投げ続けられるかということを競ったりしているものですから、そういった形で投げるという取り組みをやっております。

○前林委員
 先ほども言いましたように、全国何位という数字がひとり歩きするのが私は非常に怖いと思っております。本県では学校として総合的に子供の体力について取り組んでいるんだという、そういうメッセージをしっかり発信してください。よろしくお願いします。

 次に、総合計画後期アクションプラン評価書案について何点か質問をさせていただきます。
 最初に、107ページの魅力ある学校づくりの推進の中で、信頼できる先生がいると答える児童生徒の割合がC評価で、これは90%を目指して頑張っていただくことでよろしいんですが、その中で公立高校と私立高校の間に格差があります。この数字の違いは一体どういうふうに認識をされているのか、教育委員会としての御見解をお聞かせ願いたいと思います。

 それから、2点目は、113ページに留学について記載があります。大学生の留学については所管じゃないと思いますが、高校生の留学ということが書いてございます。参考までに平成25年度に高校から外国の大学に留学した生徒がいらっしゃるのか、いらっしゃらないのか。もしわかれば教えていただきたいと思います。

 次に、135ページで2点ですが、1つは県立中央図書館の年間利用者数ということで、目標値が25万人ということです。委員の皆さんも全員御承知のとおり、県立中央図書館は普通の市立とか町立の図書館とは違って、学術書、研究書、そういうグレードの高い図書をたくさんそろえている図書館、図書館の中の図書館という位置づけなわけです。そういう意味では利用者の数を競うのではなくて――もちろんたくさん使ってほしいんですが――やっぱり質的な部分のアピールも非常に大事だと思っておりますが、その辺はどのようにお考えでしょうか。

 それから、そのページでもう1点、地域で子供を育む活動に積極的に参加した人の割合、目標値が20%に対して現状が9.6%ということで、これもC評価なんですけれども、これは大丈夫なんでしょうか。137ページに今後の取り組みも書いてあるんですが、目標達成が可能であるかどうか、その辺どのような御認識であるか、教えていただきたいと思います。
 以上4点、お願いします。

○渋谷高校教育課長
 まず、信頼できる先生がいると答える生徒の割合の公立、私立のうち若干公立のほうが下回っている結果になっておりまして、それに関する教育委員会の考えということでございます。
 信頼できる先生がいると答える率が高ければ高いほどいいというのは、当然でございます。これは、実際にはアンケートを行いまして、その結果に伴いまして指標をつくっておりまして、その結果が私立高校よりも公立高校のパーセンテージが下がっていると。アンケートの結果を真摯に受けとめて、公立高校の先生が生徒からさらに信頼を得られるように、各学校に対してお願いしていくしかないものですから、これは一言でいえば頑張りますとしかお答えできないことでございますので御理解いただきたいと思います。

 それから、留学に関して、高校から海外の大学に進学した生徒数ということでよろしいでしょうか。正直、把握は全くできておりませんので、これはまたしっかりとした調査をかけないとわからないものですから、今回はお答えできませんので御理解ください。

○北川社会教育課長
 県立中央図書館の年間利用者の件です。
 確かに利用者が減っておりまして、そういうところはなるべく努力をしてもらっております。先ほど前林委員がおっしゃったとおり、資料の充実が県立中央図書館では最大の責務かなと。市町の図書館ではなかなか買えない専門書でありますとか高価な本を県で整備し、それを市町の図書館を経由して貸し出すこともやっておりますので、非常に大事なことだと考えておりまして、非常に財政は厳しい中ですが、最大限の努力をしてまいりたいと考えております。

 それともう1点、地域で子供を育む活動に積極的に参加した人の割合で、私はこの数字を見て少し驚いたところであります。現場を見ますと、最近は非常にいろんな方が子供の活動に参加してくれているなという実感があったんですが、数字が余り伸びていないということで、いろいろ分析してみる必要もあると思うんですが、いろんなところに出てくる人がある程度限定されていて、広く行き渡っていないところも1つの原因ではないかなと考えております。そうした子供を応援する活動を広めていくことも、これからもう少し重点的にやっていかなければいけないのかなと思っています。
 その1つの方策として、最近は学校を支援するということ、あるいは学校だと子供たちが集まりやすいものですから、学校の場を活用することで、地域の人が集まりやすいところを利用するということでも工夫して、なるべく地域の多くの人に子供たちにかかわる活動に参加してもらうよう努めてまいりたいと思っています。
 目標達成には少し厳しいかもしれませんが、最大限努力していきたいと思います。

○林義務教育課長
 北川社会教育課長から答弁がありましたが、学校教育のサイドからもこういった働きかけ、地域で子供を育む活動に積極的に参加をしていただくという働きかけは必要であると考えています。総合計画後期アクションプラン評価書案の137ページにもございますように、地域の教育力の向上を図るには、地域の子供は地域で育てるという意識を醸成することが何よりも重要であります。これは社会教育の部門からだけでなく、学校教育の側からも地域に働きかけていくことがとても重要であると考えております。学校教育サイドといたしましては、地域とともにある学校づくり検討委員会での検討を進めているわけですが、こういったものをあわせて、総合的に学校教育、社会教育両方のサイドから働きかけをしていきたいと考えています。

○前林委員
 ありがとうございました。
 最初に、信頼できる先生の話については渋谷高校教育課長を中心として頑張ってください。教員の資質の向上ということで、私立の先生が非常に頑張っているのは私が実際に自分の目でも見てきている部分でもありますけれども、それに負けないように公立学校の先生方も力をつけて、魅力のある教師として頑張ってくれる環境づくりに取り組んでいただきたいと思います。

 それから、高校生の留学についてはわかりませんということですが、こうやって県内高校生を支援していると書いてある以上は、やっぱり実態把握は基本的な部分ですから、そういう部分についての取り組みも進めてください。

 あと、県立中央図書館についてはやっぱりコマーシャルですね。しっかり県立中央図書館の価値を知っていただく意味で、この資料にも書いてありますけれども、イベントをやるなりしていただくところからぜひ進めてほしいと思います。

 最後の地域で子供を育む活動は、林義務教育課長からも話がありましたけれども、やはりこれからの課題は地域で子供を育てることをどれだけ徹底できるかが一番大事だと思いますので、地域の方々にとって学校が敷居の高い存在にならないように、学校側の御努力もお願いをしたいと思います。以上です。

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