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委員会会議録

質問文書

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平成22年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田島 秀雄 議員
質疑・質問日:03/12/2010
会派名:自民改革会議


○田島委員
 私から、部長の御所見をいただいて1問だけ質問させていただきたいと思います。
 先ほど来、各委員の皆さんから福祉について東部の落ち込みということがいろんな数字をもってお話がありました。ぜひ部長さんに御所見をいただきたいのは、今度のこども医療費助成制度についても対象になる市町――下田市、南伊豆町、河津町、西伊豆町、伊豆市、森町、芝川町、川根本町とこれらを見ていきますと、やはり伊豆半島なのです。
 そして先ほど来、自分で命を絶つという自殺についても大変多くが東部地区ではなしに伊豆半島というところに多く見られます。また、生活保護についても私の地元の熱海を先頭に熱海市、東伊豆町、伊東市というように、各市町が大体伊豆半島から多い市町が並んでいくという数字があります。また所得についてもそうなのです。一番大変なところという言い方をしますが、伊豆半島の西にあります松崎町、県下でトップが裾野市――トヨタがあるのでしょうね――だと思いますが、ちょうど倍違います。この松崎町を一番少ないという町にしていきますと、やはり伊豆半島がすべて並んでいきます。そういう意味で、先ほど3番委員のほうから各市町から出てくる要望についても、すべて自分たちじゃなくて、県に頼ってくる要望が多いのだという言い方をされましたが、ちょっと反論いたしますが、そうではないと思います。やはりこれらのいろんな計数をみてきますと、よその町や地域――東部地区、中部、志太榛原、中東遠、そして西部地区と比べても大変落ち込みの大きい地域になってます。

 先ほど、また39ページの次世代に語り継ぐ地域文化伝承事業、これはいいことですから賛成はいたしますけど、マニフェストにあるからといって、無理やり大変きつい思いをしてつけたと思いますよ。事業費はわずかかもしれませんけどね。やはり、私は厚生部がやらなきゃいけないことは、先ほどからこども医療費助成も出てきますけど、やはり教育です。教育としっかりと連携を持ってほしいなと思うのです。
 事業費とかお金のない時代ですから、これからは、今、金を使って新たな施設で厚生部の仕事をやろうということも大事ですけど、もう1つ考えたときにやはり文部科学省のつくった学校だってうまく使えますよね。空き教室があるなら、デイサービスやったっていいじゃないですか、放課後児童クラブをやってもいいじゃないですか。そこで今言ったような、人生の先輩方にやっていただく地域の文化伝承、こういうものは十分できるのです。ですから、厚生の中に閉じこもらず、ぜひ一番連携をもっていただきたいのは教育です。子供たちということばが出てくるのですから、ぜひ教育との連携を強くもっていただきたいと強く望みます。
 私はこう思います。知事が家庭というものには庭がなきゃいけないと言ってましたよね。恐らくそういう言い方ではないのでしょう。私にとってみれば、縁側だと思います。玄関を開けなくてもいいです、ピンポンをやらなくても、縁側があればじいちゃん生きてるなと、息してらあと確認ができる。これが恐らく今より前の姿だと思います。そういう意味で、知事の考え方はおおむね私も賛成します。ただし庭があるというのは語弊があるので、縁側で家庭をのぞきこめる、そういう時代があったということと思います。
 そういう意味で、制度の中で一生懸命厚生部が働くのは間違いではありませんけど、その中の家庭を少しのぞきこんであげる、このことも大きく福祉につながります。ぜひ、教育との連携をたくさん持っていただきたいというお願いをしたいのです。
 最後に、中負担中福祉、高負担高福祉という答えを求められましたけど、私はそうじゃないと思います。政府との信頼がなくなっちゃったのでしょう。年金問題を筆頭に信頼が断ち切られたので、国民が不安でしようがない、いただけるものはいただきたい、その不安が私は今言ったように、福祉はもっといいもの、低いものとかそうではないと思います。信頼をかち取る――自民党から政権がかわりましたけど――新しい政権にもしっかりと信頼を取り戻す作業をしていただきたいということで、自分の所見を申し上げましたが、石川部長、御所見をいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○石川厚生部長
 静岡県内津々浦々、前は75市町村ございましたが今35になりましたけども、いずれにしても東・中・西、それぞれの地域において市町村の風土も違います、歴史も違います、文化も違います。ましてや財政力の豊かさも違います。そうした中で、県下一律に同一の水準で福祉を与えることを県が財政負担をできるかといったら、それは恐らく不可能だと思います。そうした中では、何を基準にして県が財政を支援していくかというのは、その事業の性格によってそれぞれ異なってると思います。
 ただし、言えることは、基本的には自治体は自前の入ってくるものを見た中で、どのように支出をしていくのかということは基準にあると思います。従前は、行政の場合は、出るものを決めてから入るものを考えるということがあったようですけども、今の時代の流れの中では、入るをはかって出るを制するという考え方が正しいと思います。
 ただ、そうは言った中でもでこぼこができてまいりますので、何でもって補てんをするか、やはり1つは企業誘致による自治体の財政力強化、それがあります。どうしてもそれで対応できない場合については、個々の事業によって県は財政負担をしていきたいと思います。特に今おっしゃったように、伊豆地域は財政力が豊かでないところが多い、これは重々承知しております。そうしたときに先ほど申し上げましたけれども、恐らく負担率の考え方というものがそう多くはないと思います。今やってるような財政力というのは、やはり1つの考え方であろうと思いますし、ほかに今有効な手段は浮かびませんけれども、それはそれで、ある意味ではそういうルールにのっとった1つのやり方を県はすべき立場にあるという意味では、御理解をいただかなければいけないところかなと思っております。

 あと、教育との関係ですけど、確かにおっしゃるように厚生部というのは先ほども言いましたように人材育成、子育て支援も含めて、そうした教育との連携を図っていかなければならないことは重々承知しております。
 特に、将来的には、いろんな意見はありますけれど、8歳までに子供をどういうようにしつけるかということにおいてはその後の人生にすごく重要な影響があると伺ってます。ですから、そのときに本当に家庭、親、近隣の人と接する機会をふやして、人の痛みがわかるような、それから将来に希望が持てるような環境を整えていかなければいけないと思います。
 先ほど、委員が縁側が必要だといいましたけど、私は1つの地域の理想としてはもう1つ大きな単位としていうと、やはり祭りだと思います。老若男女が1つのところに集まって、老いを敬い、教えを請い、老いは子供を助けてあげるというような地域の1つの原型、それは家庭をもう1つ大きくした郷だと思いますけども、そういうのがうまくいくような地域になればいいと。そのためにはおっしゃったように教育も必要でしょう、厚生も必要でしょう、それから産業支援も必要でしょう、すべてのものが必要だと思いますけれども、そうした1つの寄って立つ施策の基盤をどこに置くかというのは、それは大切だと思います。
 ちょっと、話があちこちしてしまいましたけれども、いずれにしてもどんな施策をとるにしろ、その実情に合わせた中で、いつも柔軟に考えていきたいと思います。

○田島委員
 丁寧に御答弁いただいて、ありがとうございました。
 最後の祭りの話ですが、そのとおりだと思います。これは地域が仲よくしなさいという、私は神様からのプレゼントだと思ってるのです。これから大変期待しております。

○佐野(愛)委員長
 審査は途中ですが、ここでしばらく休憩をとります。
 再開は、午後2時45分とします。

( 休 憩 )

○佐野(愛)委員長
 それでは休憩前に引き続き、審査を再開します。

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