• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年10月17日自然災害対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:沢田 智文 議員
質疑・質問日:10/17/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○沢田委員
 ありがとうございました。
 今も100年に1回とかそのような話が出たと思いますが、想像力の欠如って、イメージがもちづらいのも1つの原因かと思っています。私、元小学校教員で、算数の速さの学習のときに、最大瞬間風速60メートルって、大体どのぐらいの速さかというのをやるときに、1時間216キロになるんです、216キロの乗り物といったら大体、新幹線とかって子供たちがイメージつくので、新幹線の窓を開けて顔を出したときの風速が、ということをやると、外に出るのは危険だと分かって、そういうふうにイメージをもちやすくすることが大事かと思うんです。1時間雨量が何ミリといっても、それが一体どうなのかとか、今までにない過去に例を見ないとかと言っても、そんなのイメージできないと思っていて、それも想像力の欠如にもつながるんじゃないかと思うんですが、その点どうお考えかお聞かせください。

○岩田孝仁参考人
 まさにそのとおりで、私、想像力という言葉を、ただ単にイメージ能力とか想像力って勝手な思いを、膨らませればいいと考えているわけじゃなくて、科学的なリテラシーに基づいて想像する。正しくというと想定をしているのかも分かりませんけど。それを平たく想像力という言葉で置き替えていますが、物事というのは、これが起きるとその次に何が起きて、それが派生して何が展開していくのかを、きちんと考える力が必要です。先ほどもお答えさせていただきましたけれども、それを知る、考えていける力は、やはり教育現場にかなり近いところからスタートしていくのかとも思っているので、地域社会全体で、そういうことをきちんと考えていける力を養っていくことが必要だと思っています。まさにそれが想像力につながっていくと思っています。
 今、大学で、教育学部が静岡大学にありまして、先ほど防災フェローという話しましたけれども、もう1つ実は防災マイスターという講義をやっていまして、それは教育学部だけではないんですけれども、将来学校の先生になる子たちに、防災を知っていただこうと、時間のかかる活動かも分かりませんけれども、そういう形で地域社会全体の底上げが、最終的に必要になってくると思います。

○沢田委員
ありがとうございました。
 もう1つ、インクルーシブ防災ですが、それぞれ小学校、中学校の子供たちに、年齢に合わせた地域での活動、もし地震が起こったときに、自分はどうすべきかを考えさせるのを、中学校区で1年生から中学3年生まで、それぞれこの時期はこういうことをやれるといいなというのをつくって、地域にということもやろうと思ったことがありました。その地区に1年生から6年生それと中学3年生までが、全員そろっていないという少子化の問題で、いろいろと考えたんですけど断念したのですが、やっぱりこれは地域全体でやっていくべきとも思ったのです。インクルーシブ防災を効果的に進めていく方法やあり方があったら教えてください。

○岩田孝仁参考人
 これも非常に難しくて、今、実はモデル的にかなり進んでやっておられるのは別府市です。別府市、職員の方もかなり精力的で。このインクルーシブ防災の基本的な考え方、理念をつくった同志社大学の立木さんたちのグループと、別府市が連携して始めた活動です。誰しも見逃さないというときに、例えばケアマネジャーとかの人たちが、かかわっている対象の人たちだけではなくて、まちの中にはいろんな方々がいて、その人たちをみんな地域全体で見逃さないで、いざ困ったときにはみんなで助けようという、最終的にはそういう理念を地域全体でつくっていく。その仕組みをつくっていくことで、災対法にもそういう理念が入り込んできたんです。ただ、その中には小学生や中学生、高校生、地域にいる子供たちも当然、1つは見逃さない対象にもなるし、それから、それを見逃さない活動をする側にもなるし両方の対象にもなる。ただ、実は別府市のモデルの中でも、そこまでは入り込んでいないです。できれば本当はその辺までやれれば、かなり地域全体が、もう少しインクルーシブな活動につながっていく気もする。実は、私その立木先生たちのグループにいろいろ助言をしていますが、例えば、静岡県でやっている中学生、高校生が、防災訓練に参加する活動は、実は、非常に全国ではまれな活動で、ほとんど全国的には誰もやっていません、どこの地域も。ただ、あれは非常に大きな成果があって、地域でその防災活動をやった人たちが、子供たちが大人になって、もう一度地域へ戻ってきたときに、そういう防災的な視点も、きちんと地域の中でやりやすくなってくるし、まさに今インクルーシブという言い方が適切か分かりませんけれども、実際に災害で困ったときに、地域全体で助け合えることを子供のころから、学ぶ機会をつくっているのは非常に大きな活動です。実はそれは私、ケアマネさんとか福祉関係のグループだけではなくて、インクルーシブ防災の中の1つの一翼になると期待しているところです。ただ、それはまだ別府モデルでは実現していないので、本当は逆に静岡県でそういうことを提唱したほうがいいと思っています。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp